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【最終章】
【第二話】夢の中へ
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カーネの誘拐騒動があったあの日から四日程が経過したが、彼女が目を覚ます気配が無い。彼女自身が呼び寄せた落雷が原因で負った損傷はもう治っているから、内的な要因が原因だろう。メンシスはその事に気が付きはしていたが、ずっと様子を伺っていた。一夜も眠らず、ベッドで眠るカーネの隣にずっと付き添って。
『…… ねェ、トト様。流石に眠った方がいいと思うんだけド』
カーネが深く眠り、メンシスが枕を背にして座っているベッドの片隅を陣取るララが心配そうな声で言った。ロロも今日は側に居て、ララと共に寄り添ってる。
『そうダヨ、トト様。カカ様が起きタラ、ボクらが教えてあげるかラサ』
ふさふさな黒い尻尾をパタパタと揺らしながらそう提案したが、メンシスは「…… そう、だな」と空返事をしてカーネの手をぎゅっと握った。その手は真冬に外を歩いた後みたいに冷たく、メンシスの心を一層不安にさせる。
「…… ロロ、ララ」
『『なァニ?トト様』』
二人の声が綺麗に被る。そんな彼らに虚ろな眼差しを返すと、メンシスは「彼女の、夢の中に侵入する魔法を掛けてくれないか?」と二人に頼んだ。
『『…… 』』
ロロとララが少しの間見詰め合い、『ンー…… 。まぁいいケド、使ウノ?』とロロが代表して問い掛ける。
「あぁ、お前達も早く目を覚まして欲しいだろう?」
『マァ、確かにそうだけドサ…… 』と言い、ロロはふぅと息を吐いた。
「今の彼女には、難しいのか?」
『全っ然難しくはないけド、起きた時に結構記憶が残っているのよねェ』
そう言ってララが渋い顔をした。『でもマァ、そのおかげで精神を蝕む悪夢を見せるには丁度良い魔法なんだヨネ』と補足するロロがニヤリと笑う。何度も何度もそういう活用法をしてきた者の顔だ。
「大丈夫だ。もう現実世界に怖い状況に無いと、夢の中から引き上げてあげるだけだからね」
カーネの頭を優しく撫でながらメンシスがそう言うと、ロロとララが『わかっタヨ』『それなラ、ネ』と返して納得したかの様に頷いた。
◇
——メンシスが一度瞼を閉じ、そしてゆっくり開ける。すると彼はもうカーネの夢の中に入り込んでいた。
見覚えのある屋敷の中を歩いて行く。此処はシリウス公爵の本邸だなと窓の外を覗いてメンシスは確信した。馬車の事故に遭って“ティアン”となった“カーネ”を見舞う時に見た庭に酷似しているし、屋敷の内装にも見覚えがある。
正面からメイドが一人歩いて来る。だが此処はカーネの夢の中だ、逃げも隠れもせずにそのまま進んでみたが、思った通り何も起きなかった。
メイドには彼が見えていないみたいに素通りして行く。顔が無く、黙々と仕事をしているからきっと、『仕事をする者達が常に邸宅中には居るに違いない』というカーネの想像だけで出現している存在なのだろう。
人物以外は、夢の中なのにきっちり細部まで再現されている。流石に見た事があるか行った事がある場所だけだろうが、それでも探さねばならぬ箇所は多そうだ。だが幸いにしてメンシスはルーナ族である。種族次第で能力に差はあるが、比較的鼻が利く者が多い。狼タイプである彼はカーネの匂いを探し当て、迷う事なく歩き始めた。
屋敷の中を進み、メンシスは一つの部屋の前に辿り着いた。様々な匂いが錯綜する部屋の中にカーネの存在を嗅ぎ取れる。だがまずはノックをしようかとメンシスは考えたが、叩く寸前でその手を止めた。不意に音が鳴っては驚かせるかもしれないと思ったからだ。
室内で何があったかは臭いからも想像がつく。嘔吐物と鉄臭い血の臭い、他には微かに残るお茶やお菓子の甘い匂いもある。多分この夢は、三年前にロロから報告を受けた、『カーネが兄に殺された日』に違いないとメンシスが察した。四日前に裏路地で、あの男から『兄』というワードを聞いたせいでカーネがこの日に囚われてしまったのかもと思うと、メンシスは胸の奥が苦しくなった。
ドアノブに手を置き、そっと回す。鍵が掛かっていたが、旧式の古い鍵だったから力技で強制的に破壊した。ゆっくり扉を開けると、薄暗い部屋の床にカーネが倒れているのがすぐ確認出来た。
「カーネ!」と叫び、メンシスが傍に駆け寄る。嘔吐物と吐血で汚れた顔とその周囲全てに直様無詠唱で浄化魔法を掛けてカーネの上半身を抱き上げた。彼はすぐに状態を確認したが状態はかなり酷いものだった。一体何を飲まされたのか、毒物のせいで手足の先端が壊死し始めており、口の中も爛れて悲惨な事になっている。なのに回復効果のある物も同時に飲み込んでいるのか、瀕死にはなってもギリギリ死ねないという綱渡りの状態だ。これでは相当苦しんでいたに違いない。
此処は既に過ぎ去った過去だ…… 。
今更悲嘆に暮れたとしても無意味な話なのだが、それでも悔し涙がメンシスの頬を伝い落ちる。
「…… メンシス、様?」
朦朧とした意識から軽く回復しつつあるタイミングなのか、カーネが虚ろな瞳でメンシスを見上げ、此処に居るはずのない者の名前がカーネの口を衝いて出た。だがすぐに『彼は違う』と思い至ったのか、「——あれ…… 何故、シスさんが此処に?」と、か細い声で言い直して何度も咳き込む。一瞬でも目の前の彼を『メンシス様かも』と思ったのはきっと、当時一番助けて欲しかった相手だからかもしれない。目の前の男性も碧眼ではあれども、猫の尻尾みたいにまとめた長い黒髪と大きな眼鏡に気が付き、彼を『シスさん』であると思い直したみたいだ。
「…… 貴女を、助けに来たんですよ」
解毒魔法と回復魔法を施しつつ、メンシスは笑顔を浮かべようと思ったのに上手くいかない。一つでも多くの“聖痕”を取り戻させるべく放置した、過去の選択を悔やむ気持ちが抑えきれないせいで涙は全然止まってくれないし、口元には笑みを浮かべるどころか、ただただ震えるばかりだ。
大きな火傷の跡が残るカーネの顔をメンシスが優しく撫でる。するとカーネは悲しそうな表情ながらも、「シスさんは、どんな時でも優しいんですね…… 」と小さくこぼして彼に体を預けた。
『…… ねェ、トト様。流石に眠った方がいいと思うんだけド』
カーネが深く眠り、メンシスが枕を背にして座っているベッドの片隅を陣取るララが心配そうな声で言った。ロロも今日は側に居て、ララと共に寄り添ってる。
『そうダヨ、トト様。カカ様が起きタラ、ボクらが教えてあげるかラサ』
ふさふさな黒い尻尾をパタパタと揺らしながらそう提案したが、メンシスは「…… そう、だな」と空返事をしてカーネの手をぎゅっと握った。その手は真冬に外を歩いた後みたいに冷たく、メンシスの心を一層不安にさせる。
「…… ロロ、ララ」
『『なァニ?トト様』』
二人の声が綺麗に被る。そんな彼らに虚ろな眼差しを返すと、メンシスは「彼女の、夢の中に侵入する魔法を掛けてくれないか?」と二人に頼んだ。
『『…… 』』
ロロとララが少しの間見詰め合い、『ンー…… 。まぁいいケド、使ウノ?』とロロが代表して問い掛ける。
「あぁ、お前達も早く目を覚まして欲しいだろう?」
『マァ、確かにそうだけドサ…… 』と言い、ロロはふぅと息を吐いた。
「今の彼女には、難しいのか?」
『全っ然難しくはないけド、起きた時に結構記憶が残っているのよねェ』
そう言ってララが渋い顔をした。『でもマァ、そのおかげで精神を蝕む悪夢を見せるには丁度良い魔法なんだヨネ』と補足するロロがニヤリと笑う。何度も何度もそういう活用法をしてきた者の顔だ。
「大丈夫だ。もう現実世界に怖い状況に無いと、夢の中から引き上げてあげるだけだからね」
カーネの頭を優しく撫でながらメンシスがそう言うと、ロロとララが『わかっタヨ』『それなラ、ネ』と返して納得したかの様に頷いた。
◇
——メンシスが一度瞼を閉じ、そしてゆっくり開ける。すると彼はもうカーネの夢の中に入り込んでいた。
見覚えのある屋敷の中を歩いて行く。此処はシリウス公爵の本邸だなと窓の外を覗いてメンシスは確信した。馬車の事故に遭って“ティアン”となった“カーネ”を見舞う時に見た庭に酷似しているし、屋敷の内装にも見覚えがある。
正面からメイドが一人歩いて来る。だが此処はカーネの夢の中だ、逃げも隠れもせずにそのまま進んでみたが、思った通り何も起きなかった。
メイドには彼が見えていないみたいに素通りして行く。顔が無く、黙々と仕事をしているからきっと、『仕事をする者達が常に邸宅中には居るに違いない』というカーネの想像だけで出現している存在なのだろう。
人物以外は、夢の中なのにきっちり細部まで再現されている。流石に見た事があるか行った事がある場所だけだろうが、それでも探さねばならぬ箇所は多そうだ。だが幸いにしてメンシスはルーナ族である。種族次第で能力に差はあるが、比較的鼻が利く者が多い。狼タイプである彼はカーネの匂いを探し当て、迷う事なく歩き始めた。
屋敷の中を進み、メンシスは一つの部屋の前に辿り着いた。様々な匂いが錯綜する部屋の中にカーネの存在を嗅ぎ取れる。だがまずはノックをしようかとメンシスは考えたが、叩く寸前でその手を止めた。不意に音が鳴っては驚かせるかもしれないと思ったからだ。
室内で何があったかは臭いからも想像がつく。嘔吐物と鉄臭い血の臭い、他には微かに残るお茶やお菓子の甘い匂いもある。多分この夢は、三年前にロロから報告を受けた、『カーネが兄に殺された日』に違いないとメンシスが察した。四日前に裏路地で、あの男から『兄』というワードを聞いたせいでカーネがこの日に囚われてしまったのかもと思うと、メンシスは胸の奥が苦しくなった。
ドアノブに手を置き、そっと回す。鍵が掛かっていたが、旧式の古い鍵だったから力技で強制的に破壊した。ゆっくり扉を開けると、薄暗い部屋の床にカーネが倒れているのがすぐ確認出来た。
「カーネ!」と叫び、メンシスが傍に駆け寄る。嘔吐物と吐血で汚れた顔とその周囲全てに直様無詠唱で浄化魔法を掛けてカーネの上半身を抱き上げた。彼はすぐに状態を確認したが状態はかなり酷いものだった。一体何を飲まされたのか、毒物のせいで手足の先端が壊死し始めており、口の中も爛れて悲惨な事になっている。なのに回復効果のある物も同時に飲み込んでいるのか、瀕死にはなってもギリギリ死ねないという綱渡りの状態だ。これでは相当苦しんでいたに違いない。
此処は既に過ぎ去った過去だ…… 。
今更悲嘆に暮れたとしても無意味な話なのだが、それでも悔し涙がメンシスの頬を伝い落ちる。
「…… メンシス、様?」
朦朧とした意識から軽く回復しつつあるタイミングなのか、カーネが虚ろな瞳でメンシスを見上げ、此処に居るはずのない者の名前がカーネの口を衝いて出た。だがすぐに『彼は違う』と思い至ったのか、「——あれ…… 何故、シスさんが此処に?」と、か細い声で言い直して何度も咳き込む。一瞬でも目の前の彼を『メンシス様かも』と思ったのはきっと、当時一番助けて欲しかった相手だからかもしれない。目の前の男性も碧眼ではあれども、猫の尻尾みたいにまとめた長い黒髪と大きな眼鏡に気が付き、彼を『シスさん』であると思い直したみたいだ。
「…… 貴女を、助けに来たんですよ」
解毒魔法と回復魔法を施しつつ、メンシスは笑顔を浮かべようと思ったのに上手くいかない。一つでも多くの“聖痕”を取り戻させるべく放置した、過去の選択を悔やむ気持ちが抑えきれないせいで涙は全然止まってくれないし、口元には笑みを浮かべるどころか、ただただ震えるばかりだ。
大きな火傷の跡が残るカーネの顔をメンシスが優しく撫でる。するとカーネは悲しそうな表情ながらも、「シスさんは、どんな時でも優しいんですね…… 」と小さくこぼして彼に体を預けた。
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