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第一章
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「おはようございます、奥様」
「おはよう。貴女は?」
「私はこの度奥様の専属侍女となりましたデリアとこちらはメアリです。これからどうぞ宜しくお願い致します」
「メアリです。宜しくお願い致します!」
「よろしくね。私はリリアよ。良かったら奥様ではなくリリアと呼んで欲しいわ」
デリアは真面目で人をまとめるのが上手そうで、メアリは明るくムードメーカーのような感じね。
デリアもメアリも仲良くなったらとても気が合いそう…!
「ではリリア様。お着替えをして朝食にしましょう。旦那様はもうお仕事に行っておられます」
「あらそうなの?たしかアルノルト王太子殿下の側近だったかしら。今日はお休みではないの?」
結婚して一週間は誰でも仕事が休みではなかったかしら?
「それが、どうせ暇だからと行ってしまったのですよ!せっかくこんなに可愛らしい方が奥様になりましたのに!放っておかれるなんて!」
「それは私も思いました。相変わらず女性がお嫌いなようで。こんなに可愛らしい奥様ですのに!」
メアリはともかく、デリアまで…早速性格変わってないかしら?二人とも元気で可愛いわ。
「そうだわ。デリア、メアリ貴方達に言っておきたい事があるのだけど」
「何でしょうか?」
「この結婚は完全に政略だから、旦那様は私に必要以上に関わらないし関わってくるなとおっしゃっていたのよ」
「何ですかそれ!旦那様から申し込んだ縁談だとお聞きしましたが?」
「そうよ。でも政略だと分かっていながら結婚したからその点は全く気にしていないわ」
「そ、そうなのですか?」
「ええ。年に数回王家と公爵家しか参加出来ない夜会があるでしょう?」
「はい、それがどうかしましたか?」
よく聞いてくれたわ!
「私、マレー公爵家のエリザベス様が大好きなの!勿論恋愛ではなくて、推しなの!」
「は、はぁ」
「すごく元気におっしゃいますね…」
「それで、政略だと分かっていながらこの結婚をお受けしたのはその夜会等に参加したかったからよ。私、学院に入学した時からエリザベス様が大好きで、エリザベス様が参加される全ての行事に出てきたの」
「でも唯一、これだけはどうしても参加出来なくて…だから推し活をするためにこの結婚をお受けしたのよ。だから旦那様だけではなくて、私にも利があるのよ」
「そうでしたか。それはようございました。旦那様ばかり悪いのだとばかり…勿論、リリア様が悪いというわけではございませんが」
「エリザベス·マレー様。遠くからお見かけしたことがありますが、とても素敵な方ですよね!恐れ多いですが実は私も少しファンなのです!」
「ええ、お綺麗な方ですよね」
「本当!?やっぱりそうよね!これからは私の推し活に二人も手伝って貰おうかしら。きっと楽しいわよ!」
「そうですね」
「はい!リリア様もお見かけしたことがありますが、リリア様の性格は思っていたのと違いました。明るいけどもっとおとなしい感じかと思っていましたが、とても元気な方でもありますね!」
「あら。それは褒めているのかしら?」
「もちろんです!」
「ふふっ。ありがとう。そろそろ行きましょう」
「おはよう。貴女は?」
「私はこの度奥様の専属侍女となりましたデリアとこちらはメアリです。これからどうぞ宜しくお願い致します」
「メアリです。宜しくお願い致します!」
「よろしくね。私はリリアよ。良かったら奥様ではなくリリアと呼んで欲しいわ」
デリアは真面目で人をまとめるのが上手そうで、メアリは明るくムードメーカーのような感じね。
デリアもメアリも仲良くなったらとても気が合いそう…!
「ではリリア様。お着替えをして朝食にしましょう。旦那様はもうお仕事に行っておられます」
「あらそうなの?たしかアルノルト王太子殿下の側近だったかしら。今日はお休みではないの?」
結婚して一週間は誰でも仕事が休みではなかったかしら?
「それが、どうせ暇だからと行ってしまったのですよ!せっかくこんなに可愛らしい方が奥様になりましたのに!放っておかれるなんて!」
「それは私も思いました。相変わらず女性がお嫌いなようで。こんなに可愛らしい奥様ですのに!」
メアリはともかく、デリアまで…早速性格変わってないかしら?二人とも元気で可愛いわ。
「そうだわ。デリア、メアリ貴方達に言っておきたい事があるのだけど」
「何でしょうか?」
「この結婚は完全に政略だから、旦那様は私に必要以上に関わらないし関わってくるなとおっしゃっていたのよ」
「何ですかそれ!旦那様から申し込んだ縁談だとお聞きしましたが?」
「そうよ。でも政略だと分かっていながら結婚したからその点は全く気にしていないわ」
「そ、そうなのですか?」
「ええ。年に数回王家と公爵家しか参加出来ない夜会があるでしょう?」
「はい、それがどうかしましたか?」
よく聞いてくれたわ!
「私、マレー公爵家のエリザベス様が大好きなの!勿論恋愛ではなくて、推しなの!」
「は、はぁ」
「すごく元気におっしゃいますね…」
「それで、政略だと分かっていながらこの結婚をお受けしたのはその夜会等に参加したかったからよ。私、学院に入学した時からエリザベス様が大好きで、エリザベス様が参加される全ての行事に出てきたの」
「でも唯一、これだけはどうしても参加出来なくて…だから推し活をするためにこの結婚をお受けしたのよ。だから旦那様だけではなくて、私にも利があるのよ」
「そうでしたか。それはようございました。旦那様ばかり悪いのだとばかり…勿論、リリア様が悪いというわけではございませんが」
「エリザベス·マレー様。遠くからお見かけしたことがありますが、とても素敵な方ですよね!恐れ多いですが実は私も少しファンなのです!」
「ええ、お綺麗な方ですよね」
「本当!?やっぱりそうよね!これからは私の推し活に二人も手伝って貰おうかしら。きっと楽しいわよ!」
「そうですね」
「はい!リリア様もお見かけしたことがありますが、リリア様の性格は思っていたのと違いました。明るいけどもっとおとなしい感じかと思っていましたが、とても元気な方でもありますね!」
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