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1.婚約破棄まであと6ヶ月
17.性悪ヒロインはほくそ笑む
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「メアリーさん、貴方はまず礼儀がなっていないですし、言動が非常識です。あなたが聖女でも、今はあなたは市民で私は貴族、そしてアレン様は王族です。人間関係を育む学園生活といえど身分を弁えるべきです。」
そう言ってキーナは私を睨み付けた。
…すごい。
すごい!すごい!!
本当にシナリオ通りだ!!
私は高鳴る心を隠して、怯えた顔をしてアレンの服の裾を掴む。
攻略対象者のアレンはそんな私を心配した表情をして、こう言うだろう。
「えーと…、メアリー、大丈夫そうか?」
ほらね。やっぱりシナリオ通り!
多分、誰もいなかったら高笑いしていたかもしれない。だってこの世界のヒロインは私なんだもの!
前世の記憶、なんて言うのだろうか。
第一王子のアレンが乗った馬車が転倒した瞬間に私は前世の記憶を思い出した。
それは違う世界で違う人生を歩んでいた頃。
王道乙女ゲームの「君、想う初恋。」に私はどハマりしていた。
舞台はフィルコート王国のエレメリア魔法学園。
市民出身のメアリーと第一王子アレンは嵐の日に出会う。メアリーの天使のような見た目と強大な魔力に魅せられた王子は貴族のみが通うエレメリア魔法学園にメアリーを転入させる。出会いあり、いじめあり、恋あり、裏切りあり、物語は進みフィナーレはアレンの婚約者である悪役令嬢キーナを断罪し、メアリーは攻略対象者と幸せになる。
まさにこの世界がゲームの舞台。そしてヒロインのメアリーがこの私なのだ。
世界観も魔法も登場人物も全てがゲームと同じ。
学園へ転入してから攻略対象者である生徒会メンバーともトントン拍子に打ち解けたし、副会長のフランはすでに私に惚れている。
キーナは悪役らしく私を睨んでいる。彼女の心の中はきっと醜い嫉妬に駆られているだろう。警戒心の強いアレンは私の自由奔放な言動に困惑しつつも惹かれていくだろう。
こんなにもシナリオ通りで笑えてくる。
あー楽しい。
キーナのエメラルド色の瞳が私を敵だと警戒している。
そうそう、その調子。
もっと私を恨んでいいのよ、キーナ様。
あなたの嫉妬心が私を最高の舞台へ導いてくれるのだから。
そう言ってキーナは私を睨み付けた。
…すごい。
すごい!すごい!!
本当にシナリオ通りだ!!
私は高鳴る心を隠して、怯えた顔をしてアレンの服の裾を掴む。
攻略対象者のアレンはそんな私を心配した表情をして、こう言うだろう。
「えーと…、メアリー、大丈夫そうか?」
ほらね。やっぱりシナリオ通り!
多分、誰もいなかったら高笑いしていたかもしれない。だってこの世界のヒロインは私なんだもの!
前世の記憶、なんて言うのだろうか。
第一王子のアレンが乗った馬車が転倒した瞬間に私は前世の記憶を思い出した。
それは違う世界で違う人生を歩んでいた頃。
王道乙女ゲームの「君、想う初恋。」に私はどハマりしていた。
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市民出身のメアリーと第一王子アレンは嵐の日に出会う。メアリーの天使のような見た目と強大な魔力に魅せられた王子は貴族のみが通うエレメリア魔法学園にメアリーを転入させる。出会いあり、いじめあり、恋あり、裏切りあり、物語は進みフィナーレはアレンの婚約者である悪役令嬢キーナを断罪し、メアリーは攻略対象者と幸せになる。
まさにこの世界がゲームの舞台。そしてヒロインのメアリーがこの私なのだ。
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キーナは悪役らしく私を睨んでいる。彼女の心の中はきっと醜い嫉妬に駆られているだろう。警戒心の強いアレンは私の自由奔放な言動に困惑しつつも惹かれていくだろう。
こんなにもシナリオ通りで笑えてくる。
あー楽しい。
キーナのエメラルド色の瞳が私を敵だと警戒している。
そうそう、その調子。
もっと私を恨んでいいのよ、キーナ様。
あなたの嫉妬心が私を最高の舞台へ導いてくれるのだから。
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