悪魔皇子達のイケニエ

亜依流.@.@

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二章

re.《79》

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彼の人差し指と中指が、不意にそこを押し広げた。
文字通りクッパリ開いて、ひしめき合う内肉が丸見えになる。

そこから、トロリと、さっきよりも粘り気の強い密が顔を出した。


「ねえチル·····ほんとエッチだね」


ハサミはもう使わず、まくり挙げられていたスリーパーは爪先で裂かれてしまった。
乳頭は触れられてもいないのにピンと張っている。


「エッチな事想像したんだ」

「そ·····へ·····?」


上の口はずるいね、と、彼は頭の中をのぞき込むようにつげた。


「そんで想像だけで、本番用の愛液漏らしまくって·····まだ挿れてあげるとも言ってないのに」


辱める言葉には容赦がない。
「まじで止まんないね」。そう、ちょっと意外そうに笑いかけられる熱の篭った瞳のせいで、自分の穴がやはり異常なほど濡れやすいことを知る。

彼は不意に立ち上がって、またすぐに戻ってきた。
手に持っていたのは3種類の棒だ。
ひとつは真っ直ぐで、もうひとつは緩やかなカーブがあるもの、最後が表面に大きなブツブツがあるもの。太さは全て3センチ程度、長さは20センチ程度だった。

シリコン製の棒。
似た物を見た事がある。


「チルチルわかんないみたいだから、わかるまで確認してみよっか」


それからは、侵入してくる滑らかな曲線の棒を、痛みもなく受け入れた。
湧き上がる快感ともどかしさだけだ。

差し込まれては抜けてゆくもどかしさ。イキそうになると彼の手は必ず静止して、何らかの言葉を待っている。

やがて差し込まれて動かないまま甘イキした。
余韻を味わうまもなくそれが引き抜かれて、あ~あ、と、ため息が漏らされた。


「勝手にまんこでイっちゃだめだよ」


ズルンと飛び出たシリコンは粘つきのある液体に濡れている。

もう違うとは言い返せない。
紫の明かりすら高ぶらせる材料になるほど、淫らな気持ちが顔を出していた。


「これ美味しかった?」


どこまで入っていたのか丸見えだ。
宙で振られる棒は部屋の隅へ投げ捨てられ、続いて取り出されたのは、残りの2本のシリコンだった。


「どっちがいい?」










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