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re.《80》お仕置き
しおりを挟むひとつは変哲のない真っ直ぐなもの。
もう1つは、表面に直径1センチ程度のイボが無数に密集しているもの。
とんでもない。
「いや·····」
聞いてきたのに、返答を待たずに彼が選んだのは後者だ。
「勝手にイッたお仕置き」
つぼみに密着したシリコンに首を振る。それとは裏腹に溢れた蜜が凶器を濡らしてゆく。
頭の中は真っ白になった。
「まって·····!」
「え~?ヤダ(笑)」
それが挿入って来るのは、ひどくゆっくりだった。
ゾリゾリと舐め上げる凸凹に、間延びして情けない鳴き声が応える。
全部入ったら、それはひとりでに回転し始めたのだ。
「にゃぁぁあ·····♡ふぁ·····♡ひ、ぃ♡♡~~~~ッ♡♡」
絡み付く襞は繰り返し捏ね回される。
じわじわ動き続ける玩具に、数秒意識が飛んでいた。
戻った頃に、すぐ横でカチャカチャと音が聞こえた。
そして近づけられたのは、ズッシリとして反り上がった重量だった。
ミチルは導かれるままそれを咥えた。
「ふぁぅ·····♡」
「あはは、お口ユルユル」
もう何を言われているのかも分からない。
いいこだねと獣耳を撫でる手に視界がぼやける。苦しくて、気持ちよくて、ゾワゾワする。何がどうなっているのだろうか。
「ああ、ホントのおもらししちゃった」
「あ♡ぁ♡あ、イ·····ッ♡」
(イッちゃう)
それも、とても大きな波だ。
えもいえぬ絶頂と開放感を欲して、必死に足の指を伸ばす。精一杯快楽を甘受しようとするが、飲み込まれる前、張形はまたしても引き抜かれてしまった。
「あぁ♡なんで·····っ♡」
「また勝手にイこうとしたんだ」
「ぁんっ♡」
また入ってきた指を必死に締めつける。
1本じゃとても心細い。もっとよく見せてと指示されるがまま、足を限界まで開脚して媚びる。
しかし、
「俺さ、嘘つかれんの嫌いなんだよね」
返ってきたのは短い言葉だった。
「ねえチルチル」
彼の声は、陽気さがあって中音に聞こえるが、囁かれると冷たい低音にも聞こえる。
少し上ずった語尾に耳が熱くなる。
穴はひとりでにヒクリと痙攣した。
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