19 / 93
本編
自滅型ざまぁ
しおりを挟む
「私に黙ってよくもやってくれたな、麗子」
久しぶりに夫が帰宅したと思ったら、突然、書斎室に呼び出され、麗子は混乱していた。麗子は結婚当初から、夫のことを恐れていた。なにせ彼は気位の高い侯爵家当主で、妻を妻とも思わない、冷たい男だからだ。
「これを読め」
大衆向けの新聞を投げるように手渡され、おずおずと視線を走らせる。そこには「高位貴族の娘が平民の市場に売りに出される」という大きな見出しがあり、花ノ宮胡蝶と嵯峨野勘助が婚約したと書かれていた。
――まさか、情報が漏れていたなんて……。
見合いのセッティングも、細心の注意を払って個室を選んだというのに。
一体どこに記者が潜んでいたというのか。
――蛇ノ目がわたくしを裏切った?
それだけはありえないと、即座にその考えを打ち消す。この件がうまくいけば、自分だけでなく、仲介者である彼にも大金が入る予定だったのだ。けれど今は彼の身を案じるより、この窮地からどう脱すればいいのか、必死に考える。
「こ、このような記事、デタラメですわ」
「本当か? であればなぜ、陛下は私をお叱りになる?」
もうすでに国王にまで情報が伝わっているのかと、冷や汗を流す。
「お前は妻一人まともに管理できないのか、そんな男に国の重要な仕事は任せられぬと、停職処分を食らった」
まさかそこまでおおごとになっているとは思わず、絶句してしまう。
「麗子、この際だ、私に黙っていることがあれば包み隠さず話せ」
「……だ、旦那様、お許し下さい。私は良かれと思って……」
「まだあの蛇男と懇意にしているのか?」
ひやりと刃物を喉元に突きつけられたような感覚を覚えて、ごくりとつばを飲み込む。
「へ、蛇男とは?」
「とぼけるのはよせ。私が気づいていないとでも思ったか?」
夫はただでさえ冷たい、恐ろしい目をしている。そんな夫に、上から睥睨するような目つきで見下ろされ、麗子はますます萎縮してしまった。
「でしたらなぜ、私と離婚しないのです?」
「たいして美しくもないお前を娶ったのは持参金が目当てだったからだ。お前と離婚すれば、その半分をお前の生家に返済しなければならなくなる。金がないわけではないが、それも面倒だからな」
ゆえに少々の遊びなら目を瞑ってやろうという腹づもりだったようだ。
「だが、今回はやりすぎたな」
「お、お許し下さい、旦那様っ」
このままでは夫に見捨てられてしまうと、麗子は必死にすがりついた。この歳で離縁されてしまったら、おそらく再婚は望めない。出戻り女として家族に哀れまれながら、一生惨めな暮らしをしなければならなくなる。そうなるくらいなら死んだほうがましだと、プライドの高い麗子は考えた。
「あの蛇男にそそのかされたのですわ」
蛇ノ目のことは愛しているが、夫がいてこその愛人である。安全な居場所があるからこそ、危険な遊びにも興じることができるのだ。麗子は侯爵に全てを話した。もっとも清春の殺害については、蛇男が自分を愛するあまり勝手にやったことで、自身は一切関与していないと言い切る。
「あの男はわたくしを良いように利用しているだけですの。わたくしも被害者ですわ」
「卑しい混ざり者のやりそうなことだ」
たとえ爵位を得たところで、しょせんは平民以下の成り上がり風情だと、侯爵は心底「混ざり者」たちを見下し、嫌っている。だからこそ麗子はあえて蛇男の存在を持ち出し、彼に罪を擦り付けるつもりだった。
「だがいいのか? 調査員の報告では、ずいぶんとその男に入れ込んでいたようだが」
「まあ、旦那様、それはありえません。わたくしとて貴族の端くれ。遊びは遊びと割り切っております。それにあの男も、最初からわたくしの財産目当てで近づいてきたようなもの――愛情など欠片もありませんわ」
「……だそうだ、蛇ノ目とやら。反論はあるか?」
侯爵の言葉に、麗子はぞっとした。
見れば隣室に続く扉が開いており、そこには拘束された愛人の姿があった。
ひどく痛めつけられたらしく顔はアザだらけで、口から血を流している。
「妻はお前に罪を擦り付けるつもりのようだ」
「そのようですね」
淡々とした声で言い、にっと笑う。
「ひどいですね、麗子様。私のことをあれほど情熱的に求めてくださったというのに」
「だ、旦那様、なぜ彼がここに……」
「死ぬ前に一目お前に会いたいとせがまれてな」
ここに蛇ノ目がいるのは非常に都合が悪い。
閨でのやりとりを侯爵に知られれば、余計立場が危うくなってしまう。
「お忘れですか? 麗子様、侯爵を殺して二人で駆け落ちしようと、何度語り合ったことか」
「デタラメを言うでないっ。旦那様、こんな男、早く警察に突き出してくださいましっ」
「貴女はひどく淫乱で、久しぶりに会うと、いつも私を押し倒し……」
「ええいっ、おだまりっ」
たまらず蛇男のもとへ駆け寄り、その口を押さえようとした、その時だった。
「きゃああっっ」
男の懐から蛇が飛び出して、麗子の手首に噛み付いたのだ。
「貴女のその強欲さと醜い面立ちを気に入っていたのに、残念です」
「何、を……」
噛まれた直後、意識が朦朧とし、麗子はその場に倒れてしまう。
「ご存知でしょう? 美しい蛇には毒があるのですよ」
口から泡を吹いてもがき苦しむ麗子を見下ろし、蛇男は侯爵に向かって言った。
「取引をしましょう、侯爵様」
「……なるほど、これが狙いだったのか」
目の前で妻が倒れ、苦しんでいるというのに、侯爵は顔色変えることなく――むしろどこか楽しげに、それを眺めていた。
「奥様を助けたければ、今すぐ私を解放してください」
「……助かるのか?」
「通常なら無理ですが、私の能力を使えば可能かと」
侯爵は考えるように腕組みする。
「あまり時間はありません、早急にお返事を」
ここで蛇ノ目を逃せば、もう二度と彼を捕らえることはできなくなるだろう。ここへおびき寄せるだけでも、多大な費用と労力を使ったのだ。このまま逃がすのは惜しいが、妻を見殺しにしたとなると外聞が悪い。
「これに死なれると後々が面倒だからな、助けてやるとするか」
異能の力を使って瀕死の状態の麗子を救うと、蛇ノ目はそのまま姿を消してしまった。侯爵はすぐさま主治医を呼び寄せ、毒が完全に中和されていることを確認した。しかし不運にも、後遺症が残り下半身麻痺となった麗子は、その後、車椅子生活を余儀なくされるのだった。
久しぶりに夫が帰宅したと思ったら、突然、書斎室に呼び出され、麗子は混乱していた。麗子は結婚当初から、夫のことを恐れていた。なにせ彼は気位の高い侯爵家当主で、妻を妻とも思わない、冷たい男だからだ。
「これを読め」
大衆向けの新聞を投げるように手渡され、おずおずと視線を走らせる。そこには「高位貴族の娘が平民の市場に売りに出される」という大きな見出しがあり、花ノ宮胡蝶と嵯峨野勘助が婚約したと書かれていた。
――まさか、情報が漏れていたなんて……。
見合いのセッティングも、細心の注意を払って個室を選んだというのに。
一体どこに記者が潜んでいたというのか。
――蛇ノ目がわたくしを裏切った?
それだけはありえないと、即座にその考えを打ち消す。この件がうまくいけば、自分だけでなく、仲介者である彼にも大金が入る予定だったのだ。けれど今は彼の身を案じるより、この窮地からどう脱すればいいのか、必死に考える。
「こ、このような記事、デタラメですわ」
「本当か? であればなぜ、陛下は私をお叱りになる?」
もうすでに国王にまで情報が伝わっているのかと、冷や汗を流す。
「お前は妻一人まともに管理できないのか、そんな男に国の重要な仕事は任せられぬと、停職処分を食らった」
まさかそこまでおおごとになっているとは思わず、絶句してしまう。
「麗子、この際だ、私に黙っていることがあれば包み隠さず話せ」
「……だ、旦那様、お許し下さい。私は良かれと思って……」
「まだあの蛇男と懇意にしているのか?」
ひやりと刃物を喉元に突きつけられたような感覚を覚えて、ごくりとつばを飲み込む。
「へ、蛇男とは?」
「とぼけるのはよせ。私が気づいていないとでも思ったか?」
夫はただでさえ冷たい、恐ろしい目をしている。そんな夫に、上から睥睨するような目つきで見下ろされ、麗子はますます萎縮してしまった。
「でしたらなぜ、私と離婚しないのです?」
「たいして美しくもないお前を娶ったのは持参金が目当てだったからだ。お前と離婚すれば、その半分をお前の生家に返済しなければならなくなる。金がないわけではないが、それも面倒だからな」
ゆえに少々の遊びなら目を瞑ってやろうという腹づもりだったようだ。
「だが、今回はやりすぎたな」
「お、お許し下さい、旦那様っ」
このままでは夫に見捨てられてしまうと、麗子は必死にすがりついた。この歳で離縁されてしまったら、おそらく再婚は望めない。出戻り女として家族に哀れまれながら、一生惨めな暮らしをしなければならなくなる。そうなるくらいなら死んだほうがましだと、プライドの高い麗子は考えた。
「あの蛇男にそそのかされたのですわ」
蛇ノ目のことは愛しているが、夫がいてこその愛人である。安全な居場所があるからこそ、危険な遊びにも興じることができるのだ。麗子は侯爵に全てを話した。もっとも清春の殺害については、蛇男が自分を愛するあまり勝手にやったことで、自身は一切関与していないと言い切る。
「あの男はわたくしを良いように利用しているだけですの。わたくしも被害者ですわ」
「卑しい混ざり者のやりそうなことだ」
たとえ爵位を得たところで、しょせんは平民以下の成り上がり風情だと、侯爵は心底「混ざり者」たちを見下し、嫌っている。だからこそ麗子はあえて蛇男の存在を持ち出し、彼に罪を擦り付けるつもりだった。
「だがいいのか? 調査員の報告では、ずいぶんとその男に入れ込んでいたようだが」
「まあ、旦那様、それはありえません。わたくしとて貴族の端くれ。遊びは遊びと割り切っております。それにあの男も、最初からわたくしの財産目当てで近づいてきたようなもの――愛情など欠片もありませんわ」
「……だそうだ、蛇ノ目とやら。反論はあるか?」
侯爵の言葉に、麗子はぞっとした。
見れば隣室に続く扉が開いており、そこには拘束された愛人の姿があった。
ひどく痛めつけられたらしく顔はアザだらけで、口から血を流している。
「妻はお前に罪を擦り付けるつもりのようだ」
「そのようですね」
淡々とした声で言い、にっと笑う。
「ひどいですね、麗子様。私のことをあれほど情熱的に求めてくださったというのに」
「だ、旦那様、なぜ彼がここに……」
「死ぬ前に一目お前に会いたいとせがまれてな」
ここに蛇ノ目がいるのは非常に都合が悪い。
閨でのやりとりを侯爵に知られれば、余計立場が危うくなってしまう。
「お忘れですか? 麗子様、侯爵を殺して二人で駆け落ちしようと、何度語り合ったことか」
「デタラメを言うでないっ。旦那様、こんな男、早く警察に突き出してくださいましっ」
「貴女はひどく淫乱で、久しぶりに会うと、いつも私を押し倒し……」
「ええいっ、おだまりっ」
たまらず蛇男のもとへ駆け寄り、その口を押さえようとした、その時だった。
「きゃああっっ」
男の懐から蛇が飛び出して、麗子の手首に噛み付いたのだ。
「貴女のその強欲さと醜い面立ちを気に入っていたのに、残念です」
「何、を……」
噛まれた直後、意識が朦朧とし、麗子はその場に倒れてしまう。
「ご存知でしょう? 美しい蛇には毒があるのですよ」
口から泡を吹いてもがき苦しむ麗子を見下ろし、蛇男は侯爵に向かって言った。
「取引をしましょう、侯爵様」
「……なるほど、これが狙いだったのか」
目の前で妻が倒れ、苦しんでいるというのに、侯爵は顔色変えることなく――むしろどこか楽しげに、それを眺めていた。
「奥様を助けたければ、今すぐ私を解放してください」
「……助かるのか?」
「通常なら無理ですが、私の能力を使えば可能かと」
侯爵は考えるように腕組みする。
「あまり時間はありません、早急にお返事を」
ここで蛇ノ目を逃せば、もう二度と彼を捕らえることはできなくなるだろう。ここへおびき寄せるだけでも、多大な費用と労力を使ったのだ。このまま逃がすのは惜しいが、妻を見殺しにしたとなると外聞が悪い。
「これに死なれると後々が面倒だからな、助けてやるとするか」
異能の力を使って瀕死の状態の麗子を救うと、蛇ノ目はそのまま姿を消してしまった。侯爵はすぐさま主治医を呼び寄せ、毒が完全に中和されていることを確認した。しかし不運にも、後遺症が残り下半身麻痺となった麗子は、その後、車椅子生活を余儀なくされるのだった。
13
お気に入りに追加
1,042
あなたにおすすめの小説


番?呪いの別名でしょうか?私には不要ですわ
紅子
恋愛
私は充分に幸せだったの。私はあなたの幸せをずっと祈っていたのに、あなたは幸せではなかったというの?もしそうだとしても、あなたと私の縁は、あのとき終わっているのよ。あなたのエゴにいつまで私を縛り付けるつもりですか?
何の因果か私は10歳~のときを何度も何度も繰り返す。いつ終わるとも知れない死に戻りの中で、あなたへの想いは消えてなくなった。あなたとの出会いは最早恐怖でしかない。終わらない生に疲れ果てた私を救ってくれたのは、あの時、私を救ってくれたあの人だった。
12話完結済み。毎日00:00に更新予定です。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)


わたしはただの道具だったということですね。
ふまさ
恋愛
「──ごめん。ぼくと、別れてほしいんだ」
オーブリーは、頭を下げながらそう告げた。
街で一、二を争うほど大きな商会、ビアンコ商会の跡継ぎであるオーブリーの元に嫁いで二年。貴族令嬢だったナタリアにとって、いわゆる平民の暮らしに、最初は戸惑うこともあったが、それでも優しいオーブリーたちに支えられ、この生活が当たり前になろうとしていたときのことだった。
いわく、その理由は。
初恋のリリアンに再会し、元夫に背負わさせた借金を肩代わりすると申し出たら、告白された。ずっと好きだった彼女と付き合いたいから、離縁したいというものだった。
他の男にとられる前に早く別れてくれ。
急かすオーブリーが、ナタリアに告白したのもプロポーズしたのも自分だが、それは父の命令で、家のためだったと明かす。
とどめのように、オーブリーは小さな巾着袋をテーブルに置いた。
「少しだけど、お金が入ってる。ぼくは不倫したわけじゃないから、本来は慰謝料なんて払う必要はないけど……身勝手だという自覚はあるから」
「…………」
手のひらにすっぽりと収まりそうな、小さな巾着袋。リリアンの借金額からすると、天と地ほどの差があるのは明らか。
「…………はっ」
情けなくて、悔しくて。
ナタリアは、涙が出そうになった。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。

お飾りな妻は何を思う
湖月もか
恋愛
リーリアには二歳歳上の婚約者がいる。
彼は突然父が連れてきた少年で、幼い頃から美しい人だったが歳を重ねるにつれてより美しさが際立つ顔つきに。
次第に婚約者へ惹かれていくリーリア。しかし彼にとっては世間体のための結婚だった。
そんなお飾り妻リーリアとその夫の話。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる