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本編2
モブ令嬢と王子は王都へと戻る2
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そして翌日。
私とシャルル王子は謁見のために王宮へと向かった。
久しぶりの王都の景色を見ていると、何年も帰っていなかったかのような懐かしさを感じる。
王宮へ着くと、待ち構えていた近衛騎士に謁見の間に案内された。王宮を行き交う人々から私に投げられる視線は相変わらず……いや、駆け落ち事件を起こしたことでさらに冷たくなっている。だけどそれに負けないように、私はしゃんと背筋を伸ばした。
謁見の間の大きな扉の前に着くと、それが内側から開かれる。
そしてそこには――陛下とフィリップ王子、そして王妃様がテーブルに着いていた。
「お久しぶりね、アリエル。……シャルル、大きくなったわね」
久しぶりの王妃様を目に前にして、恐怖を覚えている私の体は自然に後ろに下がろうとする。しかしそれを堪えてその場に踏みとどまり、久しぶりのカーテシーをした。
王妃様は見るからにやつれていて、少し小さくなったような気がする。その姿を見ているとわずかに同情心が湧くけれど……私は尊厳を踏みにじられた上に、貞操や命の危機に遭ったのだ。同情心は心の底に沈めてしまおう。
顔を上げて王妃様に強い視線を向ける。それを受けた王妃様の眉間に不快げな小さな皺が寄ったけれど、彼女はそれを消しておっとりと微笑んでみせた。
「お久しぶりです、陛下。王妃様、フィリップ王子」
「義妹殿、元気だったか? そんな他人行儀に呼ばないでくれ。兄と呼べと言っただろう?」
フィリップ王子がこちらに歩み寄ると、輝くような美貌に美しい笑みを浮かべる。そして安心させるように、陛下や王妃様からは見えない角度で私の肩を軽く叩いた。
「……俺は、味方だからな」
そして耳元でそっと囁かれる。ひぃ! 他意はないのはわかっているのですけれど、耳に直接推しボイスを流し込むのは止めて!
「お、お兄様。ありがとうございます! いたっ!」
思わずぽーっとになっていると、ふくれっ面のシャルル王子にお尻をつねられた。痛い! こういうのってふつう男女の立場が逆だと思うんだけど! いや、推しに見惚れてた私が悪いんですけど。
推しへの想いと恋は別腹なのだ、フィリップ王子への恋愛感情は断じてない。だからそんなじっとりとした目で見ないで欲しい!
「兄上、お久しぶりです。……陛下も、王妃様も」
シャルル王子はフィリップ王子に笑顔で挨拶をした後に、父と母には他人行儀な口調でそっけない挨拶をする。それを聞いた王妃様の頬が、わずかにひくりと引きつった。
「……座って、楽にしてくれ」
陛下が、自分たちの向かいの椅子を勧めてくださる。私は固唾を呑んだ後に、一礼してから席に着いた。私たちの前に女官たちがお茶を運んでくる。その琥珀色の液体は馥郁とした香りを立てていて美味しそうだけれど……私は口をつけなかった。
「さて、なにから話そうか。二人とも王都に戻る気にはなったのかな?」
陛下が口元に笑みを浮かべながら、気さくな雰囲気で問いかけてくる。陛下は茶色の髪と茶色の瞳の柔らかな雰囲気の美形で、その人柄はとても穏やかだ。何度かお会いしたことがあるけれど、声を荒げる姿なんて一度たりとも見たことがない。
聡明で公平、国民にも人気がある陛下だけれど……
妻にべた惚れで、王妃様にはとことん甘い。
そして私とシャルル様の婚姻に、反対しているのだ。私は心の中で陛下に『敵』というラベルを貼った。
「まずは、前提として申し上げておくことがあります」
シャルル王子が陛下と王妃様を見据えて、決然とした表情で口を開く。私はその小さな手をぎゅっと握った。シャルル王子の手は……予想していた通りに少し震えている。彼はちらりとこちらを見ると、口の端に安堵したような笑みを浮かべた。
「アリエルを今後脅かすことがない、というお約束ができないのなら。私たちはこの席を立ち、もう二度とこの国には帰りません。身分の剥奪もご自由にどうぞ。私たちを捕縛をするというのでしたら、全力で抵抗させて頂きます。その際にアリエルが害され命を失った場合――私も命を断ちます」
「シャルル……!」
王妃様が悲痛な声を上げる。陛下は片眉を、ぴくりと上げただけだった。
フィリップ王子は、紅茶を口にしながら状況を静観している。
「――陛下、発言の許可を」
私は乾く喉から絞り出すように言葉を発した。陛下はこちらを見ると、ゆっくりと頷いてみせる。その茶色の瞳は凪のように静かで、なにを考えているのかは読み取れない。私は唾を飲み込んでから、口を開いた。
「陛下も、王妃様もご存知の通り……私にはなにもありません。子爵家の令嬢が受ける程度の教育と教養しか身に着けておらず、頭の回転もよくありません。容色もこの通りです。身分に関しては、王妃様が侯爵家との縁を繋いでくださいましたが――」
『侯爵家に養子にだなんて恐れ多い』と慄いてばかりだった過去の自分を思い出し、くすりと忍び笑いを漏らす私を、陛下と王妃が怪訝そうな表情で見つめる。私は表情を真顔に戻すと、言葉を続けた。
「あそこは私を縁組みさせるのに、本当にちょうどいいお家でしたね」
どこぞの子爵家の娘を押しつけても、一度は結べるかもと期待した王家との縁を取り上げられても。逆らえず、泣き寝入りするしかない程度の権威のない家と私を、王妃様は縁組みさせたのだ。
最初から――私をシャルル王子の婚約者のままにするつもりなんてなかったから。
「わかりやすい意思表示なのに、それにすら気づいていなかった私は本当に愚かな娘です」
「それで、なにが言いたいの? アリエル」
美しい瞳をつり上げながら、王妃様が苛立ったように言葉を紡ぐ。
「なにも持たず、美しくもなく、賢くもない私ですが……シャルル王子を諦める気はありません。それをきちんと、お伝えしておこうと思いました」
怖気づきそうな気持ちを奮い立たせながらにこりと笑って紅茶のカップを手に取り、口をつけようとする。すると――シャルル王子が、それを手で制した。
彼は紅茶に手をかざし、呪文を唱えはじめる。ふわりと淡い燐光が白く美しい手から発せられ、美しい琥珀色だった紅茶は――どす黒い色に染まっていった。
「……毒だな。王妃様、貴女ですね」
シャルル王子が吐き捨てるような口調で言う。
それを見て陛下は眉間に深い皺を寄せ、フィリップ王子は王妃様を睨みつける。
そして王妃様は――がくりと糸の切れた人形のようにうなだれた。
うん、入ってるだろうと思ってたよ。
とりあえず私を消して、シャルル王子の気が変わるのを待つ……なんてことを考えたんだろうなぁ。
シャルル王子が止めてくれると確信していたから、飲むフリをしてみせたけれど。覚悟はしていたとはいえ、やっぱりショックだ。
シャルル王子は金色の瞳に炎を揺らめかせながら、王妃様を視線で威嚇する。小さな獅子の迫力に、王妃様はただ気圧されて身じろぎをした。
「ヴィーダ、なにをしているんだ!」
陛下の鋭い叱責の声が謁見室に響いた。ヴィーダというのは、王妃様の名前である。
そして大きく乾いた音が、立て続けに部屋に響いた。
陛下が王妃様の頬を――強く叩いたのだ。
王妃様は信じられないという面持ちで陛下を見た後に……大きな瞳から涙を零した。
嗚咽を上げている王妃様、自分が叩かれたかのように顔を歪めている陛下。眉間に皺を寄せながらなにかを考える表情のフィリップ王子と、大きな息を吐くシャルル王子。
私はというと――その光景を呆然と見つめることしかできなかった。
私とシャルル王子は謁見のために王宮へと向かった。
久しぶりの王都の景色を見ていると、何年も帰っていなかったかのような懐かしさを感じる。
王宮へ着くと、待ち構えていた近衛騎士に謁見の間に案内された。王宮を行き交う人々から私に投げられる視線は相変わらず……いや、駆け落ち事件を起こしたことでさらに冷たくなっている。だけどそれに負けないように、私はしゃんと背筋を伸ばした。
謁見の間の大きな扉の前に着くと、それが内側から開かれる。
そしてそこには――陛下とフィリップ王子、そして王妃様がテーブルに着いていた。
「お久しぶりね、アリエル。……シャルル、大きくなったわね」
久しぶりの王妃様を目に前にして、恐怖を覚えている私の体は自然に後ろに下がろうとする。しかしそれを堪えてその場に踏みとどまり、久しぶりのカーテシーをした。
王妃様は見るからにやつれていて、少し小さくなったような気がする。その姿を見ているとわずかに同情心が湧くけれど……私は尊厳を踏みにじられた上に、貞操や命の危機に遭ったのだ。同情心は心の底に沈めてしまおう。
顔を上げて王妃様に強い視線を向ける。それを受けた王妃様の眉間に不快げな小さな皺が寄ったけれど、彼女はそれを消しておっとりと微笑んでみせた。
「お久しぶりです、陛下。王妃様、フィリップ王子」
「義妹殿、元気だったか? そんな他人行儀に呼ばないでくれ。兄と呼べと言っただろう?」
フィリップ王子がこちらに歩み寄ると、輝くような美貌に美しい笑みを浮かべる。そして安心させるように、陛下や王妃様からは見えない角度で私の肩を軽く叩いた。
「……俺は、味方だからな」
そして耳元でそっと囁かれる。ひぃ! 他意はないのはわかっているのですけれど、耳に直接推しボイスを流し込むのは止めて!
「お、お兄様。ありがとうございます! いたっ!」
思わずぽーっとになっていると、ふくれっ面のシャルル王子にお尻をつねられた。痛い! こういうのってふつう男女の立場が逆だと思うんだけど! いや、推しに見惚れてた私が悪いんですけど。
推しへの想いと恋は別腹なのだ、フィリップ王子への恋愛感情は断じてない。だからそんなじっとりとした目で見ないで欲しい!
「兄上、お久しぶりです。……陛下も、王妃様も」
シャルル王子はフィリップ王子に笑顔で挨拶をした後に、父と母には他人行儀な口調でそっけない挨拶をする。それを聞いた王妃様の頬が、わずかにひくりと引きつった。
「……座って、楽にしてくれ」
陛下が、自分たちの向かいの椅子を勧めてくださる。私は固唾を呑んだ後に、一礼してから席に着いた。私たちの前に女官たちがお茶を運んでくる。その琥珀色の液体は馥郁とした香りを立てていて美味しそうだけれど……私は口をつけなかった。
「さて、なにから話そうか。二人とも王都に戻る気にはなったのかな?」
陛下が口元に笑みを浮かべながら、気さくな雰囲気で問いかけてくる。陛下は茶色の髪と茶色の瞳の柔らかな雰囲気の美形で、その人柄はとても穏やかだ。何度かお会いしたことがあるけれど、声を荒げる姿なんて一度たりとも見たことがない。
聡明で公平、国民にも人気がある陛下だけれど……
妻にべた惚れで、王妃様にはとことん甘い。
そして私とシャルル様の婚姻に、反対しているのだ。私は心の中で陛下に『敵』というラベルを貼った。
「まずは、前提として申し上げておくことがあります」
シャルル王子が陛下と王妃様を見据えて、決然とした表情で口を開く。私はその小さな手をぎゅっと握った。シャルル王子の手は……予想していた通りに少し震えている。彼はちらりとこちらを見ると、口の端に安堵したような笑みを浮かべた。
「アリエルを今後脅かすことがない、というお約束ができないのなら。私たちはこの席を立ち、もう二度とこの国には帰りません。身分の剥奪もご自由にどうぞ。私たちを捕縛をするというのでしたら、全力で抵抗させて頂きます。その際にアリエルが害され命を失った場合――私も命を断ちます」
「シャルル……!」
王妃様が悲痛な声を上げる。陛下は片眉を、ぴくりと上げただけだった。
フィリップ王子は、紅茶を口にしながら状況を静観している。
「――陛下、発言の許可を」
私は乾く喉から絞り出すように言葉を発した。陛下はこちらを見ると、ゆっくりと頷いてみせる。その茶色の瞳は凪のように静かで、なにを考えているのかは読み取れない。私は唾を飲み込んでから、口を開いた。
「陛下も、王妃様もご存知の通り……私にはなにもありません。子爵家の令嬢が受ける程度の教育と教養しか身に着けておらず、頭の回転もよくありません。容色もこの通りです。身分に関しては、王妃様が侯爵家との縁を繋いでくださいましたが――」
『侯爵家に養子にだなんて恐れ多い』と慄いてばかりだった過去の自分を思い出し、くすりと忍び笑いを漏らす私を、陛下と王妃が怪訝そうな表情で見つめる。私は表情を真顔に戻すと、言葉を続けた。
「あそこは私を縁組みさせるのに、本当にちょうどいいお家でしたね」
どこぞの子爵家の娘を押しつけても、一度は結べるかもと期待した王家との縁を取り上げられても。逆らえず、泣き寝入りするしかない程度の権威のない家と私を、王妃様は縁組みさせたのだ。
最初から――私をシャルル王子の婚約者のままにするつもりなんてなかったから。
「わかりやすい意思表示なのに、それにすら気づいていなかった私は本当に愚かな娘です」
「それで、なにが言いたいの? アリエル」
美しい瞳をつり上げながら、王妃様が苛立ったように言葉を紡ぐ。
「なにも持たず、美しくもなく、賢くもない私ですが……シャルル王子を諦める気はありません。それをきちんと、お伝えしておこうと思いました」
怖気づきそうな気持ちを奮い立たせながらにこりと笑って紅茶のカップを手に取り、口をつけようとする。すると――シャルル王子が、それを手で制した。
彼は紅茶に手をかざし、呪文を唱えはじめる。ふわりと淡い燐光が白く美しい手から発せられ、美しい琥珀色だった紅茶は――どす黒い色に染まっていった。
「……毒だな。王妃様、貴女ですね」
シャルル王子が吐き捨てるような口調で言う。
それを見て陛下は眉間に深い皺を寄せ、フィリップ王子は王妃様を睨みつける。
そして王妃様は――がくりと糸の切れた人形のようにうなだれた。
うん、入ってるだろうと思ってたよ。
とりあえず私を消して、シャルル王子の気が変わるのを待つ……なんてことを考えたんだろうなぁ。
シャルル王子が止めてくれると確信していたから、飲むフリをしてみせたけれど。覚悟はしていたとはいえ、やっぱりショックだ。
シャルル王子は金色の瞳に炎を揺らめかせながら、王妃様を視線で威嚇する。小さな獅子の迫力に、王妃様はただ気圧されて身じろぎをした。
「ヴィーダ、なにをしているんだ!」
陛下の鋭い叱責の声が謁見室に響いた。ヴィーダというのは、王妃様の名前である。
そして大きく乾いた音が、立て続けに部屋に響いた。
陛下が王妃様の頬を――強く叩いたのだ。
王妃様は信じられないという面持ちで陛下を見た後に……大きな瞳から涙を零した。
嗚咽を上げている王妃様、自分が叩かれたかのように顔を歪めている陛下。眉間に皺を寄せながらなにかを考える表情のフィリップ王子と、大きな息を吐くシャルル王子。
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