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第21話 スキル【道化師】の本領
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「リリは【潜伏】のスキルを使っておいてくれ。キングディアは一人で倒してみたい」
「分かりました。少し離れたところにいるようにしますね」
「ああ、それで頼む」
キングディアとのステータスがどのくらい離れているのか分からないが、迂闊に二人で正面から挑む意味はないだろう。
それに一対一で上位種の魔物とどれだけやれるのかを確かめておきたい。
「リリ、こっちだ」
俺は【気配感知】を使用して、キングディアの気配のする方にリリを連れて近づいていった。
近くに気配を感じていたこともあって、キングディアの姿をすぐに捉えることができた。体は普通のワイドディアの三倍くらいの大きさをしていた。
俺は遠目からキングディアに【鑑定】をかけて、そのステータスを読み取ることにした。
【鑑定結果】
【種族 キングディア】
【レベル 23】
【ステータス 体力 1700 魔力 2200 攻撃力 2200 防御力 1100 素早さ 2200器用さ 1300 魅力 1200】
【スキル:硬化D 突進D】
「俺とリリよりも低いな」
鑑定結果は、全体に俺たちよりもステータスが低かった。しかし、ギース達のパーティを抜けてから相手にする魔物の中では、たぶん一番強い。
「それじゃあ、行ってくるかな」
「え? アイクさん、【潜伏】は使わないんですか?」
俺が潜伏のスキルを使わずに向かおうとしているのを見て、リリが驚いたように俺の手を掴んできた。
俺が【潜伏】を使い忘れていると思っているのかもしれない。
「色々試してみたいからさ。使わずに行ってみるよ」
「あ、そういうことだったんですね。分かりました。健闘を祈ります!」
リリはそう言うと、【潜伏】のスキルを使用してキングディアから身を隠した。
俺の邪魔をしないようにと思って、早々にスキルを使用してくれたのだろう。
「……いくか」
俺は短剣を鞘から抜いて、キングディアのいる方に近づいていった。
数歩歩いたあたりでキングディアはこちらに気づいたようで、ゆっくりと余裕のある動きでこちらに振り向いた。
余裕のある佇まいに臆してしまいそうになるが、ステータスを見た限り俺の方が上だ。負けることはない。
俺は仕掛けてくるのを待っているようなキングディアの誘いに乗って、地面を強く踏み込んだ。
使用したのは【道化師】と【剣技】のスキル。【道化師】のスキルを発動させておけば、何か起きても対処できるだろうといった軽い気持ちで使用したつもりだった。
「え?」
俺が地面を蹴った次の瞬間には、俺はキングディアの足元にいた。
ただ強く地面を蹴ったから、キングディアの元に早く駆けつけることができたとかではない。
瞬間移動でもしたかのように、俺はキングディアの足元にいたのだ。
キングディアを嘲笑うように、ふとキングディアの目の前に降り立ったようにして俺はそこにいた。
急に目の前に立たれたキングディアは、驚いたようで体を大きく跳ねさせていた。俺も同じように驚きそうになったが、せっかくできた隙を見逃すわけにはいかなかったので、そのまま【剣技】のスキルでワイドディアを切りつけた。
「ギィアア!」
俺が跳びながら肩から斜めに一振り短剣で切りつけると、綺麗な一太刀で入れたような傷ができた。しかし、一撃という訳にはいかず、反撃をされそうになったので、俺は後ろに跳んでその攻撃を回避した。
「……体がすごい軽い」
跳躍力が上がっていることもあるが、それよりも体が異常なくらいに軽い。軽やかな体の動きになり、自然と相手を馬鹿にしているような体の動きになっている気がした。
「もしかして、これが【道化師】の本当の力か?」
急に相手の目の前に現れたり、相手の攻撃をひらりとかわしたり。確かに、道化師を相手にしたらされそうな戦い方だな。
「確かに、この戦い方は【道化師】そのものだよな」
思わず戦いの最中に笑ってしまうような戦い方だった。そんな俺の余裕の態度が気に入らなかったのか、キングディアは怒ったようにこちらに突進をしてきた。
俺がひらりとその攻撃をかわすと、キングディアの角が俺の後ろにあった木に刺さり、その木を破壊した。
木を破壊するほどの突進。確かに、あれをもろに食らいたくはないな。
俺は振り向いてこちらに突進してきそうなキングディアに一瞥をくれて、投げナイフを数本取り出した。
もしかしてと思って投げナイフを数本手に持ってみたが、キングディアにはそのナイフが見えていないようだった。
俺は【道化師】のスキルを使いながら、手元のナイフを隠すイメージをしたのだ。それだけで、俺のナイフはキングディアに見えなくなっていた。
俺がその【投てき】のスキルを使って、ナイフをキングディアの方に全力で投げつけると、キングディアの首元と頭にそのナイフが刺さった。
「ギィァァ……」
そして、キングディアは何が起きたのか分からないままその場に倒れた。
ナイフは貫通するほどではなかったが、結構深くまで刺さっていた。上手い具合に急所に当たったのだろう。
やがて、俺の投げたナイフに掛かっていたスキルが消えたのか、俺が投げたナイフは形を現した。
俺には見えていたが相手には姿が見えなくなるナイフ。このスキルは【偽装】の一つなのだろうか?
「さすがアイクさん! キングディアをあんなにすぐにやっつけるなんて、すごいです!」
俺がキングディアを倒したのを見ていたリリが【潜伏】のスキルを解いて、俺の元に駆け寄ってきた。
その目はきらきらとしており、向けられ慣れていない羨望の眼差しを前に、俺は少しだけ戸惑ってしまった。
「分かりました。少し離れたところにいるようにしますね」
「ああ、それで頼む」
キングディアとのステータスがどのくらい離れているのか分からないが、迂闊に二人で正面から挑む意味はないだろう。
それに一対一で上位種の魔物とどれだけやれるのかを確かめておきたい。
「リリ、こっちだ」
俺は【気配感知】を使用して、キングディアの気配のする方にリリを連れて近づいていった。
近くに気配を感じていたこともあって、キングディアの姿をすぐに捉えることができた。体は普通のワイドディアの三倍くらいの大きさをしていた。
俺は遠目からキングディアに【鑑定】をかけて、そのステータスを読み取ることにした。
【鑑定結果】
【種族 キングディア】
【レベル 23】
【ステータス 体力 1700 魔力 2200 攻撃力 2200 防御力 1100 素早さ 2200器用さ 1300 魅力 1200】
【スキル:硬化D 突進D】
「俺とリリよりも低いな」
鑑定結果は、全体に俺たちよりもステータスが低かった。しかし、ギース達のパーティを抜けてから相手にする魔物の中では、たぶん一番強い。
「それじゃあ、行ってくるかな」
「え? アイクさん、【潜伏】は使わないんですか?」
俺が潜伏のスキルを使わずに向かおうとしているのを見て、リリが驚いたように俺の手を掴んできた。
俺が【潜伏】を使い忘れていると思っているのかもしれない。
「色々試してみたいからさ。使わずに行ってみるよ」
「あ、そういうことだったんですね。分かりました。健闘を祈ります!」
リリはそう言うと、【潜伏】のスキルを使用してキングディアから身を隠した。
俺の邪魔をしないようにと思って、早々にスキルを使用してくれたのだろう。
「……いくか」
俺は短剣を鞘から抜いて、キングディアのいる方に近づいていった。
数歩歩いたあたりでキングディアはこちらに気づいたようで、ゆっくりと余裕のある動きでこちらに振り向いた。
余裕のある佇まいに臆してしまいそうになるが、ステータスを見た限り俺の方が上だ。負けることはない。
俺は仕掛けてくるのを待っているようなキングディアの誘いに乗って、地面を強く踏み込んだ。
使用したのは【道化師】と【剣技】のスキル。【道化師】のスキルを発動させておけば、何か起きても対処できるだろうといった軽い気持ちで使用したつもりだった。
「え?」
俺が地面を蹴った次の瞬間には、俺はキングディアの足元にいた。
ただ強く地面を蹴ったから、キングディアの元に早く駆けつけることができたとかではない。
瞬間移動でもしたかのように、俺はキングディアの足元にいたのだ。
キングディアを嘲笑うように、ふとキングディアの目の前に降り立ったようにして俺はそこにいた。
急に目の前に立たれたキングディアは、驚いたようで体を大きく跳ねさせていた。俺も同じように驚きそうになったが、せっかくできた隙を見逃すわけにはいかなかったので、そのまま【剣技】のスキルでワイドディアを切りつけた。
「ギィアア!」
俺が跳びながら肩から斜めに一振り短剣で切りつけると、綺麗な一太刀で入れたような傷ができた。しかし、一撃という訳にはいかず、反撃をされそうになったので、俺は後ろに跳んでその攻撃を回避した。
「……体がすごい軽い」
跳躍力が上がっていることもあるが、それよりも体が異常なくらいに軽い。軽やかな体の動きになり、自然と相手を馬鹿にしているような体の動きになっている気がした。
「もしかして、これが【道化師】の本当の力か?」
急に相手の目の前に現れたり、相手の攻撃をひらりとかわしたり。確かに、道化師を相手にしたらされそうな戦い方だな。
「確かに、この戦い方は【道化師】そのものだよな」
思わず戦いの最中に笑ってしまうような戦い方だった。そんな俺の余裕の態度が気に入らなかったのか、キングディアは怒ったようにこちらに突進をしてきた。
俺がひらりとその攻撃をかわすと、キングディアの角が俺の後ろにあった木に刺さり、その木を破壊した。
木を破壊するほどの突進。確かに、あれをもろに食らいたくはないな。
俺は振り向いてこちらに突進してきそうなキングディアに一瞥をくれて、投げナイフを数本取り出した。
もしかしてと思って投げナイフを数本手に持ってみたが、キングディアにはそのナイフが見えていないようだった。
俺は【道化師】のスキルを使いながら、手元のナイフを隠すイメージをしたのだ。それだけで、俺のナイフはキングディアに見えなくなっていた。
俺がその【投てき】のスキルを使って、ナイフをキングディアの方に全力で投げつけると、キングディアの首元と頭にそのナイフが刺さった。
「ギィァァ……」
そして、キングディアは何が起きたのか分からないままその場に倒れた。
ナイフは貫通するほどではなかったが、結構深くまで刺さっていた。上手い具合に急所に当たったのだろう。
やがて、俺の投げたナイフに掛かっていたスキルが消えたのか、俺が投げたナイフは形を現した。
俺には見えていたが相手には姿が見えなくなるナイフ。このスキルは【偽装】の一つなのだろうか?
「さすがアイクさん! キングディアをあんなにすぐにやっつけるなんて、すごいです!」
俺がキングディアを倒したのを見ていたリリが【潜伏】のスキルを解いて、俺の元に駆け寄ってきた。
その目はきらきらとしており、向けられ慣れていない羨望の眼差しを前に、俺は少しだけ戸惑ってしまった。
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