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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第71話 生存戦略会議 カザト側。と、その後。

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 カザト側の戦略会議は、既にある結論が出ていた。
 亡命である。
 8割が、まぁ~魔王を倒したら元の生活に戻るだろ~なんて心のそこでは思っていたが、このフェイクランドは元々バトルの場であり、住むエリアではない。

 え?ここに住む者はいた?
 それは、戦場に生き方を見つけた人や、バトルジャンキーとか、修行者の方々です。
 
 と、言うわけで勇者帰還陣を探しに残りのロストナンバーと、第8~10の試練に向かうカザト達。

 バトルフィールドでは、天使達がお互いに責任をなすりつけあって、戦っていた。

 それも、あっという間に終わった。

 そして戦闘は進み予選第4が始まる。

 出場選手は、フェイクの一部であったの者達が宿る邪神達であった。

 それを無視して、カザト達はトワイライト達が急がせるのですぐに旧ホビット連邦に向かった。


 だが、なぜカザトを会議からトワイライト達が離したのか、カザトは気がついてしまった。

カザト
「あれ?
 もしかして、もしかしてだけどな?
 ガス王国って、実質的に滅んで無いか?」

 これまで王都放棄なんて、平気でやってきたガス国王(現ガス魔王)。
 亡命政府を樹立したが、それも王都に帰った。
 その後、最近ではホビット族に操って戦争したけど惨敗。
 ついでに異世界転移したけど、その後の戦闘も惨敗。

 しかも!
 今は、レイダーによってガス貴族は、ほぼ全滅したことがわかっている。

 あれ?
 これって、他の小説なら【ざ○ぁ回】のタイトルがついているよね?
 それも、よくあるのは貴族が国王とかに、不正がバレて処罰されてしまう系が多いよね。

 まさか、国王が魔王になってしまい、おそらくだがフェイクのせいで勇者計画もガス王国も崩壊したのだよね?
 俺(カザト)は魔王とか、邪神は討伐したけど奴らの政治とかには極力関わっていないから、俺のせいではない。

 俺(カザト)が、奴隷にならなかったから国家が崩壊したとか言い出す…?
 あ!そうか!それを言い出しやがったら即戦争だよな。
 その為に、会議が続行なのか。

 え~、元ガス王国の無政府状態の住民の問題もあるが、逆ギレのフェイク達との戦闘も近いって事か?

 だが、もう一つの可能性があることに気がついた。

 それは、バトルフィールドでフェイク達が生きていたのならという、条件付だと言うこと。

 そんな事を整理して空を飛んでいたら試練の塔が見えた。

 
立て札

 よくぞ来た。勇者よ!
 この塔は、中が空洞になっている。
 その中に、悪霊、悪霊になりかけた亡霊、そして、納得の死に方をしていない者達がいる。

 そのものを達を浄化せよ。
 光魔法のレベルを10にするのが、最低卒業基準である。
(できるものなら、やってみろ!
 できるか!こんな試練!
 よって、この試練は廃止だ!byフェイク)

 

 変な落書きが、一番下についているな~と、カザト達は眼を細めて呼んだ。

 アレ?
 これは~。
 フェイクは、この試練をクリアできなかった?

 そんな事を話していると、塔から声が!

第9の試練管理AI
「では、試練に入って下さい。
 え~フェイクは試練失敗しましたよ。
 あいつの喚んだジョブ勇者を持つ者は、全員失格!
 ま~前の勇者達の内の剣士が、斬って成仏させるなんて想定外がいたけどね。

 では、測定します。
 測定結果で、目標設定されます。

 では、はじめますよ~。
 は?
 文字化け…?ではない!
 こ!これは!」

カザト
「何か…?
 え、俺の文字化けがわかるの?」

第9の試練管理AI
「え~、失礼しました。
 はい、光魔法がカンストしてしかも最上位もカンストしてますね。
 どうしよう…。
 あの~?
 この塔の中の悪霊達を浄化してくれますか?
 そろそろ、このフェイクランドは終わって次の段階に入るので、掃除したいのですよ。

 その間に、どうもこのステータスの意味を知りたそうでしたので、解析するのを報酬って事で?」

カザト
「何か、わかるのか?
 よしわかった。
 浄化か、俺はやって見たことがあの王妃なんて名乗ってた悪霊ぐらいだけど、やってみよう。
 光魔法メイン縛りなの?」

第9の試練管理AI
「いえ、勇者の場合は光魔法の特訓の目的でしたけど、あの勇者は魔王になったので光魔法縛りは意味がなくなったので、なしです。」

 と、言うわけでカザトは悪霊退治に向かうことになった。

マーベル
「カザト様~!
 出るのでしょ?」

カザト
「まぁ、出てるということらしい。 
 聖魔法と、光魔法の特訓だと思えばいいと思うよ。」

メーベル
「マーベル!
 そろそろ、克服しよう!
 もう、光魔法も聖魔法も使えるから、地味に殴れるから!大丈夫よ!」

 なんとなく、マーベルの修行目的になったこの試練。

 塔の中に祭壇があった。


「おのれ~!」

カザト
「アレ? どこかであったよな?
 お前は!幼稚園の時の保母!
 お前は、いつもウオッカやテキーラを飲みながら、保母共はよく俺を木の棒で叩いてくれたな!」

元保母の悪霊1
「おのれ~!私が勇者を地位を奪って、若返って某事務所のイケメンを囲って、女王様になる聖なる夢を~!
 早く私を蘇生して、夢の実現しろ!」

メーベル
「ハイ!アウト!」

 ボカス!

元保母の悪霊1
「あへ~~。」

 メーベルに杖で叩かれて、どこに消えて行った、元保母の悪霊1。

トワイライト
「叩かれていたのですか?」

カザト
「うん…。」


 次に出て来たのは、カザトをよくいじめていた小学校一年の時の同級生。
 しかし、こいつはカザトが地元に帰った高校の時には、あっていなかったな。
 
 それに、姿が小学校の身長しかないな。
 はて?
 どういう事だ?

カザト
「お前?
 (たず男)だよな? 
 なぜ?こんな所にいる。
 ここは地球ではないぞ?」

たず男という悪霊2
「うらめしや~!」

エルシー
「話すつもりはないみたいですので、焼きましょう!」

 と、聖なる炎を出すと勝手に話しだした。

だず男という悪霊2
「亜下无(あかん)[ゴン太の元本名]に取り憑いていたのだよ!
 あいつに、家の中にあった高く売れる筋肉もりもりになって、無敵になれる薬を持ってきたから、それを飲んで生意気な商店の店番を叩きのめせって言われて、無理矢理白い錠剤を飲まされて、変な気分になってゲロ吐いて死んだ。
 
 だから、奴に取り憑いていた。
 なんでも、[突撃錠]って薬で突撃しないと無敵になれない薬だったとか、亜下无(あかん)[ゴン太の元本名]が行っていたけど、死んじまった…。」

カザト
「俺がいない時に、何をやっていやがったんだよ。
 小学生で、既に殺人していたか。
 魔王になるはずだ。
 待てよ…、どこかで聞いた事ある名前だな。
 刑事ものの昔のドラマのブルーレイであったよな。
 (カザトの旧友のツテで、通販商品がしっかりとデジタルリマスターできているかの検証の為に見ているアルバイトを、小学生でやっていた。)

 あ!
 それ!
 今で言う、覚醒剤だぞ!
 昔の○○軍で使われていたって、上役刑事が、部下に教えていた場面があった。」

だず男という名の悪霊
「は?
 じゃあ、オレ記憶ないけどラリって死んだの?」

カザト
「恐らくそうだな。
 ラリるなんて言うけど、死の崖に飛び込む事と意味だからな。
 なぁ、あんなクソにもう、付き合うな!
 死んでも、ラリさせられて苦しむだけだぞ!
 上に行って、もっと世の中に詳しい真面目な天使様とか見つけて、相談に乗ってもらえ!
 逃げろ!」

だず男という悪霊2
「そ!そうだな!逃げるよオレ。
 風人も達者でな~!」

 だず男は、未練を振り切って天に登って行った。

カザト
「あの生徒会長、小学生の時から殺しをやっていたのか…。」

 
 その頃、話題の生徒会長でもある魔王 ゴン太は…、フェイクの目からビームを目を撃ち込まれて、身体がピンク色になって行っていた。

フェイク(フロンダーパ)
「ハァハァ、もうすぐだ!もうすぐだ!」

魔王 ゴン太
「やめろ!この行き遅れのクソババア!」

フェイク(フロンダーパ)
「その、減らず口もそこまでだ!
 食らえ!魅了光線!我が下僕にしてやる!」

 フェイクが、足蹴にしていたのはレイダー。 
 そのそばにガス魔王達が転がっていた。
 部下天使達も転がっている。

フェイク(フロンダーパ)
「ニャントゥーン元女王よ!
 お前はよくやった。
 コイツラを下僕にした後で、天使にして不老不死になるがいい。」

ニャントゥーン元女王
「不老不死!ありがとうございます。」

 しびれ薬で、倒れた魔王達と怪獣。
 あれ?ブレーダー王女は?

ブレーダー王女
「あの~?」

ニャントゥーン元女王
「お前は、カザトを籠絡しないと、どうやっても生きて行けないぞ?」

 うなだれブレーダー王女。
 予選第3回戦が、始まろうとしていた。


 
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