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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第72話 魔王 ゴン太の秘策

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 もうすぐゴン太の魅了が完了しようとしていたフェイクは、ふと力を緩めてしまった。

 その時だ!
 ゴン太は魅了光線の間に、鏡を自らの体内の亜空間から、ホビット達の所持品を奪って出した!
 
フェイク(フロンダーパ)
「ギャー!」

魔王 ゴン太
「ファイヤーランス!ファイヤーランス!ファイヤーランス!ファイヤーランス!ファイヤーランス!ファイヤーランス!ファイヤーランス!ファイヤーランス!ファイヤーランス!」

 ありったけの魔力を使って、フェイクに攻撃して距離をおいた。

魔王 ゴン太
「フー、危なかった。
 この邪神め!
 元々、テメーが原因で、
(ドス!)
 テメー!ガス魔王!」

ガス魔王
「ふへへへへ、長いものにはまかれろってな!
 俺は、王になれば別にどうでもいい。
 後は、俺に楯突いた奴をブッ殺すのみ。」

 背中を刺されたゴン太。
 ガス魔王は、倒れたゴン太に何かのビームを当てて、何か取り出した。

 ガス魔王
「ホビット大王が、カザトの研究所を襲った時の戦利品を見た時、貴様はこの板に何かの証明と変な筒が30本もついた、この訳のわからない機械を見て、ハットしていたな!

 なんだこれは?
 え~?
 なんだ?
 これこそが、おそらくカザトが作っていた何かの切り札なのだろ?」

 [絵が出る予定jpg]


魔王 ゴン太
「ふ、ハハ、無理だな。
 これは、貴様には使えない理想の局地。
 使えてるたまるか。
 フハハハハハハ。」

フェイク(フロンダーパ)
「すまんな、ゴン太よ!
 お前が最後。
 既に、ガス魔王とレイダーは既に魅了・洗脳済み。
 ブレーダー王女と、王女Dはわかっているわね?
 カザトを籠絡しないといけない。
 王女Dは、私がいないと管理者神になれない。
 なれなかったら、奴らに捕まって地獄行き。
 返事は?」

ブレーダー王女(王女D)
「「ハイ。」」

フェイク(フロンダーパ)
「なにこれ?
 ふん!アニメじゃあるまいし。
 タイムトラベルでもするつもりだったの?
 取扱説明書?
 ふ~ん。
 ハァ?
 高次元空間掘削魔導機内蔵?時空間移動装置ですって!
 キャハハハハハハハハ!
 バカじゃない!
 こんなモノに、期待をかけていたの?
 魔王 ゴン太よ!
 あなたに教えてあげるわ。
 昔の地球にはね、フロントバーレ諸国連合ってガチの科学国家があったのよ。
 宇宙戦艦とかも作っていたのよ。

 そんな国家でもね、時空間跳躍つまりタイムトラベルは禁止したのよ。
 すっごく危ないから。
 で?こんな機械でタイムトラベル?
 できるわけないわね。」

魔王 ゴン太
「クククククククククク!
 虚勢を張るのもここまでだ。
 無駄なのはお前だ。
 早く俺を元の世界に戻さないと、偉いことになるぞ。

 なら、そこにいる部下天使に納得する説明をしてやれよ。
 ガス魔王にも、ブレーダー王女にも!
 なぁ?
 どうやって、勇者召喚された女子高生組が地球に安全に帰っていた?
 説明しろよ!
 俺はカザトが、関わったと聞いたときからおかしいと思っていた。
 そして、奴が、なぜ未だに勇者帰還魔法陣を探しているのか?

 理由は簡単。
 既に、力技だけだったら地球に帰る方法は、あったとしか思えない。
 特にあの戦いを見たら、なおそう感じる。
 だが、他の住民達を大量移動するには、あまりにもエネルギーを食い過ぎなのだろうな。

 そこに日本語で殴り書きが書いてある。
 非効率過ぎるって!

 その機械が本当に時空間移動出来るなら、それが女子高生組が帰ることが出来た答えだ。
 他に論理的答えはあるか?
 なぁ部下天使様よ~意見を聞きたい。
 上司のフェイク様に言ってやれよ。
 他に説明が、つきませんって!」

部下天使D
「よくできている。
 こういう時は、実際に動かして実験あるのみなのが、旧帝国大学のやり方なのですよ!
 スイッチ オン!」

 フォン!

 黒い空間が、乗り物の前に出来た。

フェイク(フロンダーパ)
「は?
 ウソでしょ!
 本当に作ったの?
 これで地球に行った?

 エンジンスタートボタン?
 アクセルを全開?
 うわーーーー!」

 スポン!

 フェイクは、その機械に乗ってどこかの世界に行ってしまった。

魔王 ゴン太
「え!
 マジで行けた。
 本物だったのかよ。」

ガス 魔王
「は! ここは?」

ブラック・レイダー
「クソ!既に魅了をかけられていたとは!」

 魔王と怪獣は、やはり既にフェイクの魅了の餌食になっていたようだ。
 だが、それが解けたということは、本当に異次元に移動したということでもある。

魔王 ゴン太
「そのくそねこが、分身の可能性があるぞ!」

ニャントゥーン元女王
「ち、ちが…」

 ドサリ。
 レイダーに殴られてKOされた元女王。

 そこから、主がいなくなった部下天使を征服する戦いが、始まった。



 その頃、フェイクはカザトが作ったネタマシンを動かして、どこの世界かわからない所にいた。

 絶望に染まるフェイク。
 ハメられた!
 なんて思っていたが、同時にバトルフィールドから逃げれたと喜んでいた。


 天界

コスモ
「ハマりましたね。
 ハァ…ハマりますか?」

第2地獄戦隊(ロックン・サーカス)
同毛(ヘル・ピエロ)
「ぷクククククク。
 ハマるのも、またフロンダーパが作り出した業の積み重なった事で出た結果。
 では、奴を地球に誘導するよ。
 奴にさせないといけない事があるからね。」


 突然穴が空いて、ある所に落ちて行ったフェイク。
 そこは、旧某大国 中央アカデミー第250秘密研究所跡地に、落ちたフェイク。

フェイク
「クソ!どこだここは!」

 水爆の実験爆発跡で、何故か草も生えず溶けたコンクリートが残るそんな場所で、土地の異常性なんて考えずに、あたりを見回すフェイク。

 そこに、デカい黒いバッタの大群が向こうから、やってきた。
 とりあえず逃げるフェイク。
 (仮)管理者神見習い免許が、マイネの分身の憑依が解けてしまって、起動せず仕方なく空を飛んで移動するが、対空ミサイルが飛んできた。

フェイク(フロンダーパ)
「いやー!」



 その頃、その事を聴いてビックリした者がいた。
 カザトだ。
 
カザト
「あのネタタイムマシン風ジェット機、よく爆発しなかったな。」
(ºㅁº)!?!!

 しかし、まだまだ悪霊がいる。
 それも、どこかで見たことある奴だ…。
 カザトは忙しい。
 

 
 そして、本気で悔しがる奴がいた。

魔王 ゴン太
「クソー!
 あれさえあれば、地球に帰れたかもしれないのに!」

 そして、怒涛のトーナメントが始まる。
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