85 / 116
エントロピー増大の法則
しおりを挟む
エントロピーとは何か?
端的にそれは、乱雑さを表わす尺度と説明されることが多い。
乱雑であるほどエントロピーが大きく、秩序立っているほどエントロピーが小さい。
乱雑に分子が動き回っている気体はエントロピーが大きく、規則正しく分子が配列している固体はエントロピーが小さい。水に塩が溶けた状態はエントロピーが大きい、水に塩を入れたばかりで底に結晶が沈んでいる状態はエントロピーが小さい。散らかった部屋はエントロピーが大きく、整理整頓された部屋はエントロピーが小さい。
水に塩を入れてかき混ぜなかった場合、はじめはそこに結晶が沈んでいるが、そのまま放置すると数日後には塩は水に溶けてしまっている。つまり、エントロピーは大きくなる傾向にある。
厳密には閉鎖された不可逆な系に限ってそのような現象が観察されるのだが、このような傾向をエントロピー増大の法則という。熱力学第二法則でもあり、自然界の基本的な法則である。
熱は熱い方から冷たい方へ流れ、その逆は起こらない。
コーヒーにミルクを溶かすと均一に広がるが、コーヒーとミルクが分かれることはない。
砂山を盛ったあとに放置すると、崩れることはあっても、砂山が高くなることはない。
このようにエントロピーは必ず大きくなる。見かけ上小さくなっている現象であっても、それらに関わるすべてのエントロピーを足し合わせると大きくなっている。
しかし、そうではない現象もあるのではないだろうか。
エルヴィン・シュレディンガーは生命とはエントロピーを小さくさせる存在なのではないかと疑問を呈した。その発言に触発されて多くの科学者が厳密な調査をしたが、生命活動の反応では必ずエントロピーは大きくなっていた。
卓人も思った。
生命は乱雑な状態から秩序立った状態に変える存在に見えるじゃないか。
今では一部の科学者が、科学的な根拠はさておき生命はエントロピーを小さくしていると考えてもよいのではないかという姿勢を取る人も現れている。
一体どうなんだというのか。
本でしか学んでいない卓人にとって、エントロピーとはとても難しいものに思えた。
「創造神は生命の形をつくり、破壊神はそれを壊してゆく。形成と破壊が循環することで生命は成り立っておる」
エントロピーの縮小と増大が循環して生命が成り立っている。
少なくとも観察される上でこの理屈は正しいように思う。
「生命が成立する系は必ず循環しておる。生命が生命活動をすれば必ず周囲を乱雑にしてゆく」
これも正しいだろう。
「乱雑になった状態をさらに乱雑にしていき、どこまでもどこまでも乱雑にしていくわけじゃ。いずれ乱雑になる限界がくるであろう。わかるかね?」
「はい、そうだと思います」
「ただし、循環する系においては乱雑さが無限に増大していく過程で、気がつけば小さくなってしまっておる」
「え?」
何を言っているのかよくわからない。
「なんでですか?」
「数の無限和は時として驚くほど小さな数に収束することがある」
卓人はそれを知っていた。
1+2+3+4+5+6+……=-1/12になる計算だ。エミリがやっている問題集に乗っていた。
そのほかにもいくつかの無限和は小さな値に収束する。
フィボナッチ数の無限和は₋1に収束する。1+1+2+3+5+8+13+……=-1となる。
「生命とは、循環系において成立し、その系において乱雑な状態を秩序立たせる存在なのだ」
――本当にそうだろうか?
卓人は困惑したが、自分の知っていることがすべて正しいと思えるほど傲慢でもなかった。慎重にシャローム・ファーリシーの言葉に耳を傾けた。
「では、その循環系が壊れたときどうなるかね?」
「……無限和が小さくならなくなる?」
「そうだ。乱雑さは無限に大きくなり続け、いずれ世界は死に満たされる」
表現がいちいち過激で信じようにも信じ難い。だが、理解できなくもない。なんとか必死で食らいつく。
「世界の死とは、この世界を支配する法則の死だ。この世界と別の世界を隔てる法則が死に、互いに異なる世界がつながるのだ」
「つながる……そのときに僕はこの世界に転移したということですか?」
「そうだ。通常、一人の死でそんなことは起こらない。なぜならば別の生命がすぐそばにあるからだ。だが、大量の死が同じ時間、同じ場所で起こればほんのわずかであれ、異なる世界とつながることがある。その一瞬を逃さずに引っ張り込んでしまえば、強制的に異世界へと転移させることは可能だろう」
つまり、本のあの一節と対応させればこうなる。
己が尾を喰らうドラコーン → 生命は循環している。
いずれは自らを食い尽して無に帰すや → エントロピーは無限に大きくなり続けるのか
あるいは永劫に食み続けるや → あるいはどこかで小さくなることがあるのか。
魂は永劫なれ、変成しつつ、変成しつつ、魂は永劫なれ
→ エントロピーの無限和により小さくなるので、ずっと同じ循環が続く。
魂は、他の秩序を壊してその秩序得るなり → 生命は散逸構造である。
その変成とは、秩序を失うこと甚だしくも → 生命活動はエントロピーを大きくしているが
新たな秩序をもたらすはドラコーン → 最終的にはエントロピーを小さくしている。
その口の先には → 口が開くと、無限の循環は途切れる。
異なる秩序の世界がある → そのとき別の世界とつながる。
――本当にそうだろうか?
卓人はその理論は間違っていると言える例をいくつか思いついた。
食肉になる動物の屠殺場で異世界転移したなんて話は聞いたことがない。いや、菌は人間の表面でいつも多量に死んでいる。いつでも異世界転移し放題じゃないか。
だけど反論できなかった。
現実に自分は異世界転移してしまった。その理由は彼の理論以外に説明のしようがないからだ。
「奴は、多くの人たちが死んで行く戦場で転移の魔法を使い、おぬしをこの世界に呼び寄せた。一体どういう精神性を持ち合わせておるというのだ」
正常な人格の持ち主がまさに命のやりとりをしている場所で、そんなことをしてみようなんて思うだろうか。本物の自分はとんでもない人格破綻者なのではないだろうか。
だけど純真なエミリがあんなに懐いていたのだ。そんなはずはないと信じたい。
「この説明で理解してもらえただろうか」
「あ……はい。理解したかどうかはわかりませんが、なんとなくは……」
「ほう」
シャローム・ファーリシーは少し興味深そうな顔をした。
「最後に聞いていいでしょうか?」
「わしは立場上、おぬしの疑問にはすべて答えねばならんと思っておる」
「ありがとうございます」
卓人は1つ呼吸をおいた。
「その彼は、なぜ僕をこの世界に召喚したんでしょうか?」
端的にそれは、乱雑さを表わす尺度と説明されることが多い。
乱雑であるほどエントロピーが大きく、秩序立っているほどエントロピーが小さい。
乱雑に分子が動き回っている気体はエントロピーが大きく、規則正しく分子が配列している固体はエントロピーが小さい。水に塩が溶けた状態はエントロピーが大きい、水に塩を入れたばかりで底に結晶が沈んでいる状態はエントロピーが小さい。散らかった部屋はエントロピーが大きく、整理整頓された部屋はエントロピーが小さい。
水に塩を入れてかき混ぜなかった場合、はじめはそこに結晶が沈んでいるが、そのまま放置すると数日後には塩は水に溶けてしまっている。つまり、エントロピーは大きくなる傾向にある。
厳密には閉鎖された不可逆な系に限ってそのような現象が観察されるのだが、このような傾向をエントロピー増大の法則という。熱力学第二法則でもあり、自然界の基本的な法則である。
熱は熱い方から冷たい方へ流れ、その逆は起こらない。
コーヒーにミルクを溶かすと均一に広がるが、コーヒーとミルクが分かれることはない。
砂山を盛ったあとに放置すると、崩れることはあっても、砂山が高くなることはない。
このようにエントロピーは必ず大きくなる。見かけ上小さくなっている現象であっても、それらに関わるすべてのエントロピーを足し合わせると大きくなっている。
しかし、そうではない現象もあるのではないだろうか。
エルヴィン・シュレディンガーは生命とはエントロピーを小さくさせる存在なのではないかと疑問を呈した。その発言に触発されて多くの科学者が厳密な調査をしたが、生命活動の反応では必ずエントロピーは大きくなっていた。
卓人も思った。
生命は乱雑な状態から秩序立った状態に変える存在に見えるじゃないか。
今では一部の科学者が、科学的な根拠はさておき生命はエントロピーを小さくしていると考えてもよいのではないかという姿勢を取る人も現れている。
一体どうなんだというのか。
本でしか学んでいない卓人にとって、エントロピーとはとても難しいものに思えた。
「創造神は生命の形をつくり、破壊神はそれを壊してゆく。形成と破壊が循環することで生命は成り立っておる」
エントロピーの縮小と増大が循環して生命が成り立っている。
少なくとも観察される上でこの理屈は正しいように思う。
「生命が成立する系は必ず循環しておる。生命が生命活動をすれば必ず周囲を乱雑にしてゆく」
これも正しいだろう。
「乱雑になった状態をさらに乱雑にしていき、どこまでもどこまでも乱雑にしていくわけじゃ。いずれ乱雑になる限界がくるであろう。わかるかね?」
「はい、そうだと思います」
「ただし、循環する系においては乱雑さが無限に増大していく過程で、気がつけば小さくなってしまっておる」
「え?」
何を言っているのかよくわからない。
「なんでですか?」
「数の無限和は時として驚くほど小さな数に収束することがある」
卓人はそれを知っていた。
1+2+3+4+5+6+……=-1/12になる計算だ。エミリがやっている問題集に乗っていた。
そのほかにもいくつかの無限和は小さな値に収束する。
フィボナッチ数の無限和は₋1に収束する。1+1+2+3+5+8+13+……=-1となる。
「生命とは、循環系において成立し、その系において乱雑な状態を秩序立たせる存在なのだ」
――本当にそうだろうか?
卓人は困惑したが、自分の知っていることがすべて正しいと思えるほど傲慢でもなかった。慎重にシャローム・ファーリシーの言葉に耳を傾けた。
「では、その循環系が壊れたときどうなるかね?」
「……無限和が小さくならなくなる?」
「そうだ。乱雑さは無限に大きくなり続け、いずれ世界は死に満たされる」
表現がいちいち過激で信じようにも信じ難い。だが、理解できなくもない。なんとか必死で食らいつく。
「世界の死とは、この世界を支配する法則の死だ。この世界と別の世界を隔てる法則が死に、互いに異なる世界がつながるのだ」
「つながる……そのときに僕はこの世界に転移したということですか?」
「そうだ。通常、一人の死でそんなことは起こらない。なぜならば別の生命がすぐそばにあるからだ。だが、大量の死が同じ時間、同じ場所で起こればほんのわずかであれ、異なる世界とつながることがある。その一瞬を逃さずに引っ張り込んでしまえば、強制的に異世界へと転移させることは可能だろう」
つまり、本のあの一節と対応させればこうなる。
己が尾を喰らうドラコーン → 生命は循環している。
いずれは自らを食い尽して無に帰すや → エントロピーは無限に大きくなり続けるのか
あるいは永劫に食み続けるや → あるいはどこかで小さくなることがあるのか。
魂は永劫なれ、変成しつつ、変成しつつ、魂は永劫なれ
→ エントロピーの無限和により小さくなるので、ずっと同じ循環が続く。
魂は、他の秩序を壊してその秩序得るなり → 生命は散逸構造である。
その変成とは、秩序を失うこと甚だしくも → 生命活動はエントロピーを大きくしているが
新たな秩序をもたらすはドラコーン → 最終的にはエントロピーを小さくしている。
その口の先には → 口が開くと、無限の循環は途切れる。
異なる秩序の世界がある → そのとき別の世界とつながる。
――本当にそうだろうか?
卓人はその理論は間違っていると言える例をいくつか思いついた。
食肉になる動物の屠殺場で異世界転移したなんて話は聞いたことがない。いや、菌は人間の表面でいつも多量に死んでいる。いつでも異世界転移し放題じゃないか。
だけど反論できなかった。
現実に自分は異世界転移してしまった。その理由は彼の理論以外に説明のしようがないからだ。
「奴は、多くの人たちが死んで行く戦場で転移の魔法を使い、おぬしをこの世界に呼び寄せた。一体どういう精神性を持ち合わせておるというのだ」
正常な人格の持ち主がまさに命のやりとりをしている場所で、そんなことをしてみようなんて思うだろうか。本物の自分はとんでもない人格破綻者なのではないだろうか。
だけど純真なエミリがあんなに懐いていたのだ。そんなはずはないと信じたい。
「この説明で理解してもらえただろうか」
「あ……はい。理解したかどうかはわかりませんが、なんとなくは……」
「ほう」
シャローム・ファーリシーは少し興味深そうな顔をした。
「最後に聞いていいでしょうか?」
「わしは立場上、おぬしの疑問にはすべて答えねばならんと思っておる」
「ありがとうございます」
卓人は1つ呼吸をおいた。
「その彼は、なぜ僕をこの世界に召喚したんでしょうか?」
71
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
【完結】マギアアームド・ファンタジア
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
ハイファンタジーの広大な世界を、魔法装具『マギアアームド』で自由自在に駆け巡る、世界的アクションVRゲーム『マギアアームド・ファンタジア』。
高校に入学し、ゲーム解禁を許された織原徹矢は、中学時代からの友人の水城菜々花と共に、マギアアームド・ファンタジアの世界へと冒険する。
待ち受けるは圧倒的な自然、強大なエネミー、予期せぬハーレム、そして――この世界に花咲く、小さな奇跡。
王道を以て王道を征す、近未来風VRMMOファンタジー、ここに開幕!
夫に用無しと捨てられたので薬師になって幸せになります。
光子
恋愛
この世界には、魔力病という、まだ治療法の見つかっていない未知の病が存在する。私の両親も、義理の母親も、その病によって亡くなった。
最後まで私の幸せを祈って死んで行った家族のために、私は絶対、幸せになってみせる。
たとえ、離婚した元夫であるクレオパス子爵が、市民に落ち、幸せに暮らしている私を連れ戻そうとしていても、私は、あんな地獄になんか戻らない。
地獄に連れ戻されそうになった私を救ってくれた、同じ薬師であるフォルク様と一緒に、私はいつか必ず、魔力病を治す薬を作ってみせる。
天国から見守っているお義母様達に、いつか立派な薬師になった姿を見てもらうの。そうしたら、きっと、私のことを褒めてくれるよね。自慢の娘だって、思ってくれるよね――――
不定期更新。
この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
【完結済み】当主代理ですが、実父に会った記憶がありません。
BBやっこ
恋愛
貴族の家に生まれたからには、その責務を全うしなければならない。そう子供心に誓ったセリュートは、実の父が戻らない中“当主代理”として仕事をしていた。6歳にやれることなど微々たるものだったが、会ったことのない実父より、家の者を護りたいという気持ちで仕事に臨む。せめて、当主が戻るまで。
そうして何年も誤魔化して過ごしたが、自分の成長に変化をせざるおえなくなっていく。
1〜5 赤子から幼少
6、7 成長し、貴族の義務としての結婚を意識。
8〜10 貴族の子息として認識され
11〜14 真実がバレるのは時間の問題。
あとがき
強かに成長し、セリとしての生活を望むも
セリュートであることも捨てられない。
当主不在のままでは、家は断絶。使用人たちもバラバラになる。
当主を探して欲しいと『竜の翼』に依頼を出したいが?
穏やかで、好意を向けられる冒険者たちとの生活。
セリとして生きられる道はあるのか?
<注意>幼い頃から話が始まるので、10歳ごろまで愛情を求めない感じで。
恋愛要素は11〜の登場人物からの予定です。
「もう貴族の子息としていらないみたいだ」疲れ切った子供が、ある冒険者と出会うまで。
※『番と言われましたが…』のセリュート、ロード他『竜の翼』が後半で出てきます。
平行世界として読んでいただけると良いかもと思い、不遇なセリュートの成長を書いていきます。
『[R18] オレ達と番の女は、巣篭もりで愛欲に溺れる。』短編完結済み
『番と言われましたが、冒険者として精進してます。』 完結済み
『[R18]運命の相手とベッドの上で体を重ねる』 完結
『俺たちと番の女のハネムーン[R18]』 ぼちぼち投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる