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一人飯
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縁側は日が当たっていてぽかぽかする。そう思いながら日が当たって頭を出した虫たちを鶏がここぞとばかり突いていた。日光浴もそうだが、こうやって動物性のものも鶏たちに食べさせているのだろう。虫の中には植物に害を与えるモノもあり、それを取ってくれる役割もしてくれるのだ。
辰雄は手を洗ってその鶏たちに芋の蔓なんかを刻んで与えている。それもまた栄養になるのだ。
それを巻き終わると、同じように縁側に座った。沙夜と忍は台所でお茶の用意をしている。いつもだったら辰雄が台所へ行くのだろうが、沙夜の方が忍も気を遣わなくて良いと思っているのだ。そう思って辰雄は一馬の隣に座る。
「農作業なんてって思ってなかったか。」
辰雄はそう聞くと、一馬は首を横に振った。
「馬鹿にしたことは無いし、たまには気分を変えられるというのもわかる。」
「沙夜がそう言っていたか。」
「あぁ。だがあいつはここだけじゃ無くて色んな所へ行っているようだな。休みの度にそうやっていると言っていたし。」
山に登ったりするのも、魚を釣ったりすることもある。普通の年頃の女性のようにお洒落なカフェでお茶をしないことも無いのだが、必要に迫られたときだけのようだ。買い物だって洋服を買いたいと思ったときには、のんびりウィンドウショッピングをすることも無いし、買い物がある時には必要なモノを書き出してさっと買って終わりなのだ。
「普段、音楽ばかりなんだろう。俺はそこまで興味が無かったけど……。」
言いかけたが今はまだ言えない。一馬の人間性を見たいから。
「農家の手伝いをしたいという人というのは多いのか。」
「将来自分も農家をしたいとか、鳥を育てたいって奴は結構いるよ。でもほとんど続かないな。思ったよりもハードだからな。それに、生き物を扱ってるんだ。そこまで家も離れられないし。旅行なんかは絶対行けないって思ってくれないとな。」
「やはりそうか。」
「忍だけだよ。ここまで続いているのは。そもそもあいつも押しかけてきたようなモノだし。」
「……情熱的だな。それに良く元ホストが夫婦になろうと思ったモノだ。」
「全然好みじゃ無かったんだけどな。けど、こういうのは外見じゃ無いんだよ。」
「外見じゃ無い?」
「一緒に居て自分が自然になれるから。」
そう言われて一馬は少し思い直す。響子と居るとき、自分は自然になれているだろうか。いやなれていない。真二郎がいつも側に居て、物わかりの良い夫のふりをしている。本当は真二郎をそこまで頼りにしないで欲しいと思っているのに。
そして沙夜のことも芹と別れて欲しいなどと言えていない。
どちらに転んでも中途半端なのだ。
「最初は話しやすいヤツだと言うだけだったんだけど。」
「沙夜のことか?」
「いや……妻のことだ。」
バリスタをしているという一馬の妻のことは幾度となく聞いて事がある。そしてレイプの被害者だと言うことも。もう二十年近く前のことだというのに、その影響はこんな所にまであるのだ。
中学から帰ってくるのにスクールバスを利用するのだが、帰宅部は集団下校をして部活のある人達は親に迎えに来てもらうようになっているようなのだ。それで無くてもこの土地には神隠しの噂がある。まことしやかにさらわれた女の子は海の外へ行き売春宿に売られるなんて事も言われているらしいのだ。
「奥さんはお前がいなくても大丈夫なのか。まさか子供が居るから大丈夫なんて思ってないよな?」
「店のヤツがいる。それに幼なじみもいるから。」
一馬に出会う前から近くに居た人だ。体の関係は無いし、オーナーに至っては結婚前なのだ。体の関係など心配していないだう。
「幼なじみねぇ……。そいつ、本当にただの幼なじみって思ってんのか。」
「まだ体の関係があった方が楽だったかも知れない。」
無いからこそ、精神的な支えという部分で大きかったのだ。自分ではそうなれないのだから。
「でかい図体して弱気だな。離婚でもするのか。」
「いや。それは無い。」
「はっきり言うな。」
普段、神様なんか信じない。だが誓い合ったのだ。響子を幸せにすると。その前に二人で覚悟はしていた。
「俺は妻の周りに、あの洋菓子店の関係者とかがいるというのはある程度覚悟していた。そして妻も、俺の周りには「二藍」というメンバーと沙夜が居ることは覚悟していた。どちらも妻と居るよりは長く居ることもある。妻も洋菓子店の奴らとは俺よりも一緒に居るだろう。何より、俺は家に居ないことが多い。それをわかっていて食事を作って待っていたりすることもあるだろうとは言っていた。」
「それでも奥さんはお前と家庭を作ろうと思ってたんだろう。お前もそうだろうし。でも理想とは違ったわけだ。」
「……。」
「誤魔化すなよ。お前、ずっと嫉妬してるじゃ無いか。」
「……嫉妬か……。」
「まぁ沙夜だって、芹と結婚したら絶対そうなるな。あいつら上手くいかないと思う。」
「我が儘だからか。」
「その通りだよ。わかってるな。」
「……。」
「それにさっきも言っただろ?自然になれるヤツの方が良いんだ。奥さんの前でおならも出来ないようなのは上手くいくはず無いし。妙にかっこつけることは無いんだよ。」
「だとしたら、俺はすでに妻よりも沙夜の方が素の姿を見せているかも知れない。」
認めたくなかった。だが真実はそうなのだ。
「かといって別れるってのは難しいかもな。お前は有名人だし、子供も居るんだろ?金もかかるし。」
「金は別に……。」
「馬鹿に出来ないからな。不倫の慰謝料と養育費とかあるし。」
「経験上か。」
「馬鹿言うな。俺は子供はこの二人だけだよ。結婚はしてたけど、前の妻にはマンションとか一切合切向こうにやって俺は身一つでここに来たんだし。」
ある程度の覚悟が必要だった。養鶏をするとしても上手くいくとは限らないのだから。それでも自分だけが食えれば良いと思って戻ってきた。真実が見えたとき、もうホストに桃との奥さんにも未練は無い。
「そういえば、先程仏壇に手を合わせたが。」
「仏壇?あぁ……今日は開けてたんだっけ。」
仏壇は古いモノなのだ。だからたまに空気を入れ換えるように換気をしていた。その時の仏壇が見えたのだろう。他人の家に来たらまず仏壇に手を合わせるモノだと思っているのは、家に年寄りがいたからだろうか。
「あの写真の女は誰だ。」
「あぁ……姉だよ。俺の。」
「姉……。」
「歌が上手で音大へ行っていたんだ。外国に留学して、オペラ歌手をしていた。CDもでてる。」
「凄いな。」
「でもまぁ……死んだんだよ。若いときにな。」
「外国なら殺されたとかじゃなくて?」
「自殺だよ。」
その言葉に一馬はばつが悪そうに頭を掻いた。
「悪かったな。変なことを聞いた。」
すると辰雄は首を横に振る。
「別に良いよ。」
姉には子供が居た。代理母出産で産んだ子供。その子供は料理人になっているという。歌の道は選ばなかったのだ。それはそれで構わない。その子供はこの仏壇の中で笑っている女性が、自分の母親だとは気が付いていないのだろうから。
「お茶、入ったよ。」
忍はそう言うと、お盆にお茶を載せてきた。そして向こうでは沙夜が皿を置く。
「お、白菜どう?」
「バッチリだと思うよ。藤枝さんの所の作り方って上手だよね。」
「藤枝?」
沙夜は驚いたように漬物を見る。すると忍は笑いながら言う。
「麓にね。ずっと仲良くしている家族が居るの。そこの人とても漬物を作るのが上手でね。この間教わった白菜漬け。ちょっと唐辛子が入ってて美味しいんだよ。」
「お茶請けには漬物だよな。」
辰雄はそう言ってお茶を飲むと、一馬もお茶に口を付けた。
「藤枝さんって、出版社の関係の人がいるんじゃ無いのかしら。」
沙夜がそう言うと、忍は頷いた。
「よく知ってるね。あぁ。芹君がお世話になってるのかな。フリーだって言っていたモノね。」
「えぇ。まぁ……そんなところかな。」
やはりそうだったのだ。世の中広いようで狭く、どこで人間が繋がっているかわからないモノなのだ。
「白菜はこれからグンと美味しくなるわ。一馬さん。今度は鍋を食べに来てね。」
「今度?」
「えぇ。うちの白菜と鶏肉を水炊き鍋にしたら凄く美味しいわ。野菜たっぷりであと海産物とか入れたりね。」
「その時には茂に声をかけるか。」
今度があるのだ。一馬はそう思って頷く。そしてこの二人に受け入れられたと思って嬉しかった。
辰雄は手を洗ってその鶏たちに芋の蔓なんかを刻んで与えている。それもまた栄養になるのだ。
それを巻き終わると、同じように縁側に座った。沙夜と忍は台所でお茶の用意をしている。いつもだったら辰雄が台所へ行くのだろうが、沙夜の方が忍も気を遣わなくて良いと思っているのだ。そう思って辰雄は一馬の隣に座る。
「農作業なんてって思ってなかったか。」
辰雄はそう聞くと、一馬は首を横に振った。
「馬鹿にしたことは無いし、たまには気分を変えられるというのもわかる。」
「沙夜がそう言っていたか。」
「あぁ。だがあいつはここだけじゃ無くて色んな所へ行っているようだな。休みの度にそうやっていると言っていたし。」
山に登ったりするのも、魚を釣ったりすることもある。普通の年頃の女性のようにお洒落なカフェでお茶をしないことも無いのだが、必要に迫られたときだけのようだ。買い物だって洋服を買いたいと思ったときには、のんびりウィンドウショッピングをすることも無いし、買い物がある時には必要なモノを書き出してさっと買って終わりなのだ。
「普段、音楽ばかりなんだろう。俺はそこまで興味が無かったけど……。」
言いかけたが今はまだ言えない。一馬の人間性を見たいから。
「農家の手伝いをしたいという人というのは多いのか。」
「将来自分も農家をしたいとか、鳥を育てたいって奴は結構いるよ。でもほとんど続かないな。思ったよりもハードだからな。それに、生き物を扱ってるんだ。そこまで家も離れられないし。旅行なんかは絶対行けないって思ってくれないとな。」
「やはりそうか。」
「忍だけだよ。ここまで続いているのは。そもそもあいつも押しかけてきたようなモノだし。」
「……情熱的だな。それに良く元ホストが夫婦になろうと思ったモノだ。」
「全然好みじゃ無かったんだけどな。けど、こういうのは外見じゃ無いんだよ。」
「外見じゃ無い?」
「一緒に居て自分が自然になれるから。」
そう言われて一馬は少し思い直す。響子と居るとき、自分は自然になれているだろうか。いやなれていない。真二郎がいつも側に居て、物わかりの良い夫のふりをしている。本当は真二郎をそこまで頼りにしないで欲しいと思っているのに。
そして沙夜のことも芹と別れて欲しいなどと言えていない。
どちらに転んでも中途半端なのだ。
「最初は話しやすいヤツだと言うだけだったんだけど。」
「沙夜のことか?」
「いや……妻のことだ。」
バリスタをしているという一馬の妻のことは幾度となく聞いて事がある。そしてレイプの被害者だと言うことも。もう二十年近く前のことだというのに、その影響はこんな所にまであるのだ。
中学から帰ってくるのにスクールバスを利用するのだが、帰宅部は集団下校をして部活のある人達は親に迎えに来てもらうようになっているようなのだ。それで無くてもこの土地には神隠しの噂がある。まことしやかにさらわれた女の子は海の外へ行き売春宿に売られるなんて事も言われているらしいのだ。
「奥さんはお前がいなくても大丈夫なのか。まさか子供が居るから大丈夫なんて思ってないよな?」
「店のヤツがいる。それに幼なじみもいるから。」
一馬に出会う前から近くに居た人だ。体の関係は無いし、オーナーに至っては結婚前なのだ。体の関係など心配していないだう。
「幼なじみねぇ……。そいつ、本当にただの幼なじみって思ってんのか。」
「まだ体の関係があった方が楽だったかも知れない。」
無いからこそ、精神的な支えという部分で大きかったのだ。自分ではそうなれないのだから。
「でかい図体して弱気だな。離婚でもするのか。」
「いや。それは無い。」
「はっきり言うな。」
普段、神様なんか信じない。だが誓い合ったのだ。響子を幸せにすると。その前に二人で覚悟はしていた。
「俺は妻の周りに、あの洋菓子店の関係者とかがいるというのはある程度覚悟していた。そして妻も、俺の周りには「二藍」というメンバーと沙夜が居ることは覚悟していた。どちらも妻と居るよりは長く居ることもある。妻も洋菓子店の奴らとは俺よりも一緒に居るだろう。何より、俺は家に居ないことが多い。それをわかっていて食事を作って待っていたりすることもあるだろうとは言っていた。」
「それでも奥さんはお前と家庭を作ろうと思ってたんだろう。お前もそうだろうし。でも理想とは違ったわけだ。」
「……。」
「誤魔化すなよ。お前、ずっと嫉妬してるじゃ無いか。」
「……嫉妬か……。」
「まぁ沙夜だって、芹と結婚したら絶対そうなるな。あいつら上手くいかないと思う。」
「我が儘だからか。」
「その通りだよ。わかってるな。」
「……。」
「それにさっきも言っただろ?自然になれるヤツの方が良いんだ。奥さんの前でおならも出来ないようなのは上手くいくはず無いし。妙にかっこつけることは無いんだよ。」
「だとしたら、俺はすでに妻よりも沙夜の方が素の姿を見せているかも知れない。」
認めたくなかった。だが真実はそうなのだ。
「かといって別れるってのは難しいかもな。お前は有名人だし、子供も居るんだろ?金もかかるし。」
「金は別に……。」
「馬鹿に出来ないからな。不倫の慰謝料と養育費とかあるし。」
「経験上か。」
「馬鹿言うな。俺は子供はこの二人だけだよ。結婚はしてたけど、前の妻にはマンションとか一切合切向こうにやって俺は身一つでここに来たんだし。」
ある程度の覚悟が必要だった。養鶏をするとしても上手くいくとは限らないのだから。それでも自分だけが食えれば良いと思って戻ってきた。真実が見えたとき、もうホストに桃との奥さんにも未練は無い。
「そういえば、先程仏壇に手を合わせたが。」
「仏壇?あぁ……今日は開けてたんだっけ。」
仏壇は古いモノなのだ。だからたまに空気を入れ換えるように換気をしていた。その時の仏壇が見えたのだろう。他人の家に来たらまず仏壇に手を合わせるモノだと思っているのは、家に年寄りがいたからだろうか。
「あの写真の女は誰だ。」
「あぁ……姉だよ。俺の。」
「姉……。」
「歌が上手で音大へ行っていたんだ。外国に留学して、オペラ歌手をしていた。CDもでてる。」
「凄いな。」
「でもまぁ……死んだんだよ。若いときにな。」
「外国なら殺されたとかじゃなくて?」
「自殺だよ。」
その言葉に一馬はばつが悪そうに頭を掻いた。
「悪かったな。変なことを聞いた。」
すると辰雄は首を横に振る。
「別に良いよ。」
姉には子供が居た。代理母出産で産んだ子供。その子供は料理人になっているという。歌の道は選ばなかったのだ。それはそれで構わない。その子供はこの仏壇の中で笑っている女性が、自分の母親だとは気が付いていないのだろうから。
「お茶、入ったよ。」
忍はそう言うと、お盆にお茶を載せてきた。そして向こうでは沙夜が皿を置く。
「お、白菜どう?」
「バッチリだと思うよ。藤枝さんの所の作り方って上手だよね。」
「藤枝?」
沙夜は驚いたように漬物を見る。すると忍は笑いながら言う。
「麓にね。ずっと仲良くしている家族が居るの。そこの人とても漬物を作るのが上手でね。この間教わった白菜漬け。ちょっと唐辛子が入ってて美味しいんだよ。」
「お茶請けには漬物だよな。」
辰雄はそう言ってお茶を飲むと、一馬もお茶に口を付けた。
「藤枝さんって、出版社の関係の人がいるんじゃ無いのかしら。」
沙夜がそう言うと、忍は頷いた。
「よく知ってるね。あぁ。芹君がお世話になってるのかな。フリーだって言っていたモノね。」
「えぇ。まぁ……そんなところかな。」
やはりそうだったのだ。世の中広いようで狭く、どこで人間が繋がっているかわからないモノなのだ。
「白菜はこれからグンと美味しくなるわ。一馬さん。今度は鍋を食べに来てね。」
「今度?」
「えぇ。うちの白菜と鶏肉を水炊き鍋にしたら凄く美味しいわ。野菜たっぷりであと海産物とか入れたりね。」
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