尻凛 shiri 〜 がちむちゲイの短編小説集 〜

くまみ

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湯屋の番人 前編

無垢の体

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 「あっ、や、やめてください!」

 「守さん、すまねぇな・・・これも長老会に紹介する前に必要な事なんですよ・・・」伊深と忠雄は湯船の中で両脇から抑えて守の股間を揉んだ。

 「や、やめてくれ!くぅぅぅ・・・」守は必死に抵抗するが酒に酔い思うように体に力が入らない。

 「くぅぅぅ、あぁっ、駄目だっ・・・あぁ・・・」

 「おっ、守さん・・・硬くなってきましたよ!」

 「あっ本当だっ!デカいなぁ、守さん・・・いいもん持ってるじゃねぇか!」忠雄も守の股間を触る。

 「だ、駄目です・・・俺、そのはないです!あぁっ・・・」

 「何だ?守さん、その気はないって言って本当は気持ちいいんじゃないのか?」忠雄は守の耳元でささやいた。

 伊深と忠雄が交互に守の硬くなった魔羅を湯の中でしごく。

 守は目を閉じて抵抗をやめ二人に身を任せた。

 「他人ひとにこうやってやられるのは何年振りだろう・・・」守は思った、

 嫁との営みはもう何年もない守にとって、誰かに性器を触られる感触に心地良ささえも覚えてしまう。

 そうかと思っていると伊深と忠雄は守の両腕を持ち湯船から立ち上がった。

 「えっ、あっ・・・」守はいきなり立たされて驚いた。

 湯船から上がった三人の股間はイキリ立っていた。

 「守さんまぁここに座ってください・・・」少し高さがある真ん中が凹んだ椅子に座らされた。

 守はこれから何が起こるのかわからない不安はあったものの勃起は全く収まる様子はなかった。

 「守さん、元気だな!それでこそ俺が見込んだ男だ!」

 「い、伊深さん・・・俺をどうするんですか!?」

 「守さん・・・別に大した事はしないですよ・・・ただ長老会でお披露目をする前に準備があって、そのお作法を覚えてもらわなきゃならねぇだけですよ・・・」伊深はさらりと答えた。

 「・・・お作法・・・」守はボソッと呟いた。

 「隣りで男二人がチ◯コをおっ立てて、何もしねえなんて・・・これは男色だんしょくって言うんじゃないの!?」守は思う。

 「守さん、そんな緊張しないの!」忠雄が背中をなぞった。

 守は一瞬驚きのけぞった。

 「ほらほら静かにしろ、ただ体を洗うだけだから・・・」忠雄は両腕を石鹸で泡だらけにしていた。

 「た、忠雄さん・・・体なら自分で洗えます!」

 「守さん、自分で洗っちゃ駄目なんです・・・これからは俺たちに体を預けてください!」伊深が守の耳元でささやいた。

 守は伊深の声を聞きゾクッとした。

 「もう勘弁してくれ・・・俺は男になんか体を触られたくない!」守は思うが伊深の手前それを口にする事は出来なかった。

 伊深に見込まれて、普通なら他所者よそものはなる事が出来ない湯守になり半年。守は週末にこの温泉地に来れる事を楽しみにしていた。

 家族との関係は良くも悪くもない、仕事も毎日の繰り返しのように感じる日々の中、湯守をする事で毎日の生活に色が付いていた。

 「今、湯守の立場を失いたくはない・・・」守は思った。

 「うわっ!」守は思わず声を上げた。

 忠雄が守の尻の割れ目をこすったのだ。

 「た、忠雄さんそこはちょっと・・・汚いから自分で洗います!」

 「守さん、体を全て預けてください、長老会に紹介出来るように俺たちが準備万端にしますから!」伊深はそう言うと守の体を前から洗い始めた。

 「守さん、ガチガチだっ!元気だな!」伊深は守の股間を念入りに洗う。

 「あっ、うぅぅぅ・・・駄目だっ!恥ずかしいです・・・」

 「守さん、恥ずかしがる事はねえですよ・・・男同士じゃないですか・・・」

 「あっ!ちょ、ちょっと!た、忠雄さん!そ、そんなところ!だ、駄目です!」

 忠雄は守の尻の穴に指を入れた。

 守はいたたまれなくなり思わず立ち上がろうとしたが伊深に肩を押し戻された。

 「守さん・・・何度も言いますが俺たちに体を預けてください・・・」伊深は守の耳元で低い声でささやくのだった。
 
 

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