後輩の××を治療することになりまして!?

なぎさ伊都

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2話

今回の結果

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私は朝木くんの腰をぽんぽんと叩いた。
「朝木くん、四つん這いになってもらってもいい?」
「え?」
先程まで気持ちよさに細められていた目が丸くなる。
この先の展開に予想がつかないようで、彼は怯えたように布団を抱きしめ直した。
「まさか変なことでも考えてるんじゃ……」
「そういうわけじゃないんだけど」
答えながら、私は上着を脱いだ。
女体が直接触れれば少しは興奮材料の足しになるはず。
そうやって限界まで攻め立てて、極限状態になったところで挿入した方が効果がありそうと考えたのだ。

私は朝木くんを無理やり四つん這いの体勢に変え、その背中に覆いかぶさる。
「ちょっと、先輩……っ」
「はーい、こっちに集中してね」
胸を背中に押し付けて下半身の熱を掴む。
だらだらと溢れる先走りを手ですくい、それを使って竿の部分を扱いた。
「あっ……!」
朝木くんの喉から上擦った声が漏れる。
色気のある音に思わず生唾を飲んだ。
「気持ちいい?」
と聞いてみたけれど、全身を震わせて声を押し殺す姿を見れば結果はわかりきっていた。
下着を脱ぎ、肌を密着させる。
生肌同士を重ねると、ぬるつきが私にも移った。
けれど、彼の体温の心地よさが上回って不快感はない。
「……はい」
朝木くんが深く頷くのを見届けて、手の動かし方を変える。
熱の塊を握る力に強弱をつけ、上から下まで丁寧に触れて――とにかく、もっと気持ちよくなってもらわないと。
オイルのぬるぬると先走りが混ざって、手の平はとっくにぐちゃぐちゃになっていた。
「朝木くんって、女に攻められてるのに感じちゃう子なんだね」
「そ、そんなことは……」
「嘘つき、こんなに勃ってるのに」
わざと煽ると、朝木くんがぐっと喉を鳴らした。
表情は見えないけれど、荒い呼吸が気持ちよさそうに速くなっている。
「先輩、俺、もう……っ」
ベッドについた膝が震えているのを見て、そろそろ大丈夫そうかな? と判断する。

朝木くんを仰向けに寝かせ、萎えないうちにぱぱっとゴムをつけて体の上にまたがる。
恥ずかしいことに私の方はすでに濡れていたので、上向いているそれをそのまま入り口に宛てがった。
「先輩は慣らさなくていいんですか?」
「うん、大丈夫そう」
艶っぽい声と反応を見るうちに、私の腰の奥はじりじりと疼いていた。
心地の良い疼痛は明確な快楽を求めて増すばかりで、もう我慢できない。
大きいから最初はちょっと苦しいかも、なんて考えはどこかへ去っていた。
「……朝木くんの反応見てたら、私も興奮しちゃったみたい」
先輩、と情欲に濡れた視線が射抜いてくる。
このまま繋がれたら、きっとすごく気持ちいいだろうな、なんて思いながら、私はゆっくりと腰を下ろそうとした。
「……っ……先輩、待って……」
入り口の部分を熱い膨らみが掠める。
濡れた場所に塊を押しつけ、そのまま挿れ……ようとした時、違和感に気づく。
「……あ」
先程まであんなに張りつめていたのに、朝木くんのものはふにゃりと力を失っていた。
手で少し扱いてから再挑戦しようとしても、ぐにゃぐにゃとするばかり。

うーん、やっぱり挿入が鬼門みたい。
前みたいに口とか手でする分には大丈夫そうなんだけどな。
「……やっぱりダメそうです」
「そっかー……」
「ごめんなさい……」
朝木くんはすっかり肩を落としている。
「仕方ないよ、簡単に治るものではなさそうだし。焦らないで色んな方法を試していこう? 回数を重ねていけばうまくいくかもしれないし」
「……俺、自分が情けないです」
朝木くんの目がうるうるしてる。
普通に仕事をしている時は知らなかったけど、彼はやっぱり涙もろいらしい。
知らない一面を発見して嬉しいような、なんだかくすぐったいような……。
私は胸の奥に生まれた感情に気づかない振りをして、励ますように肩をぽんと叩いた。
「大丈夫、きっと治るよ。それより、出せないと苦しくない? やっぱり手で抜こうか」
「…………」
朝木くんは眉を寄せたけれど、長考の後に首を縦に振った。

手と口で朝木くんのものを処理した頃、視界の端にデジタル時計の表示が映り込む。
「そろそろ退室時間だね」
「先輩、先にシャワー浴びてきてください」
「いいの?」
お言葉に甘えて、ベタベタになった全身を洗い流す。

それにしても毎回ホテルでするのって結構財布にダメージあるな。
終電も気にしないといけないし……。
とはいえ私の家に呼ぶのもな―。人が泊まれるほど広くないし。
などなど、一人で思考を巡らせながらバスルームを出ると。
「あの、先輩」
「うん?」
朝木くんが私に声を掛けてきた。
恐る恐るといった表情に首を傾げる。
一体何を言い出すんだろう?
彼は何度か静かに瞬きをしてから、覚悟を決めたように息を吸った。
「次は俺の部屋でしてみませんか。ホテルだと、どうしても緊張感が抜けなくて」
「えっ」
朝木くんとはそこそこ付き合いが長いけど、なんだかんだで家には行ったことがなかった。
「……先輩さえよければ、なんですが」

きちんと整理整頓されたデスクを思い出す限り、きっと綺麗な部屋なんだろうなーと考えたりしている間に、私の中にある好奇心はすっかり大きくなっていて、気づいた時には頷いていたのだった。
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