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1章
第30話
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「火賀美さん、どうされたのでしょうか? てっきりマスターが作られた特効薬を貰って喜ぶと思っていたんですが……」
「余計なお世話だったのかもな」
だがそんな俺の言葉に琴音は首を横に振る。
「いえエルハルトさん。そんなことはありません。火賀美様はきっと喜ばれていると思いますよ」
「? そんな態度には見えなかったぞ?」
「内心では嬉しく思っているはずです。ですが体がそれを受け付けないんです」
「どういうことだ?」
「火賀美様はこれまでに何度も薬師が作った水明山の特効薬をお飲みになられてきました。そのたびに病状がまったく良くならなかったので、これを服用するのが怖いんだと思います」
なるほど。
俺は宿屋の女将の言葉を思い出していた。
(たしかビフレストの一級薬師や他国の特級薬師でも特効薬の完成には至らなかったんだよな)
そう俺が考えていると、琴音が突然こんなことを口にする。
「火賀美様はエルハルトさんのことを大変気に入られています」
「そうなのか?」
「はい。もう何年もお世話をさせていただいておりますが、火賀美様がこんなにも誰かを慕われたのは初めてのことかと思います」
「そう言われてもな。なんで俺なんだ?」
「火賀美様いわくオーラを感じたとのことです。運命の彼ともおっしゃってましたね。あんなに楽しそうにはしゃぐ火賀美様を見るのは私も初めてでした」
そういえば、ナズナと出逢った時もオーラがどうとかって言われたな。
俺が転生者ってことと何か関係があるのかもしれない。
「そんなエルハルトさんが作られた特効薬だからこそ、服用して良くならなかった時のことが怖いのでしょう。ですから、あれは自己防衛本能みたいなものだと思ってください。決してエルハルトさんを避けているわけじゃないんです。火賀美様は自分が傷つくのが怖いのです」
「そういうことか」
たしかに俺が作った【エリクサー】が必ず効くっていう保証はどこにもない。
だが、火賀美に良くなってもらいたいっていう思いは確実に俺の中にある。
(だったら、それを伝えるまでだ)
「マスター。いかがいたしましょうか?」
「俺が直接火賀美に【エリクサー】を渡す。それできちんと服用してもらう。俺は火賀美に良くなってもらいたいからな。効果が無ければ、また水明山を登って素材を集めに行くまでだ。琴音、火賀美がいるところまで案内してもらえないか?」
「分かりました。エルハルトさんが火賀美様にお話いただけるようでしたら、私としても嬉しい限りです。ご案内いたしますのでついて来てください」
◇◇◇
それから俺とナズナは、琴音の後に続く形で社の中へと足を踏み入れた。
本殿の内部もまたとても煌びやかな造りをしていた。
この場所で大巫女は何代にも渡って勇者が現れるのを待ってきたんだな。
歴史の重みを感じるような廊下を進んでいくと、前方に華やかな装飾がなされた赤色の大きな襖が見えてくる。
「着きました。この先が火賀美様の寝所となります」
その一室の前で立ち止まると、俺は外から声をかけた。
「火賀美。中にいるか? エルハルトだ。少し話があるんだがいいか?」
『!? エ……エルハルト!? ここまで来ちゃったの……!?』
「あんたに渡したいものがあってな」
『……ぅっ……』
暫しの間沈黙が続くもすぐに声が返ってくる。
『ど、どうぞ……! 入って!』
「ああ。邪魔するぞ」
どうやらナズナと琴音は外で待機しているようだ。
両襖を開くと、俺は1人で火賀美の寝所に入る。
(へぇ、すごいな)
部屋の中は一段と豪華な装飾で彩られていた。
四方に備え付けられた飾り提灯が室内を鮮やかに照らし出し、一室の中央には帳がかけられた寝殿が設けられている。
その隙間から火賀美は恥ずかしそうに顔を出していた。
「エルハルト……」
「こんなところで暮らしていたんだな」
「う、うん……。変かな……?」
「いや。この格式高い雰囲気が今の火賀美によく合っていると思うぞ。まさに大巫女に相応しい寝所だ」
「あ……ありがと……」
ふと、その時になって気付く。
部屋の中が女の子特有のどこか甘い香りに包まれているってことに。
(そっか。同世代の異性の部屋に入るのはこれが初めてだったな)
これまで特に女の子と付き合った経験があるわけじゃないから、なんだかこういうのはとても新鮮だった。
そして、それは火賀美としても同じだったようだ。
「なんか不思議な感じがするよ。ボクがいつも寝てるところにエルハルトがいるなんて」
「おかしいか?」
「ううん、すごく落ち着くよ! ずっと前からエルハルトとは知り合いだったみたいな、そんな感じがするんだ」
「俺にオーラを感じるって言ってたことと何か関係があるのか?」
「うーん、どうかな。でもエルハルトのことはすっごく好きだよ! だから安心できるのかな? えへへっ♪」
「……」
火賀美はあいかわらず屈託のない眩しい笑みを覗かせた。
そんな風に笑っているけど、実際は体が痛くてたまらないのか。
(なんか放っておけないな)
どこか危なっかしい部分が火賀美にはあって俺はそれを愛しく感じた。
もちろん、異性に対する恋愛感情とは違う。
なんて言えばいいのか、兄と妹のような感覚って言えば分かりやすいか。
この辺りの感情を説明するのはなかなか難しい。
俺もこんな気持ちになったのは初めてのことだしな。
(とにかく俺はこいつに良くなってもらいたいんだ)
そう思うと言葉は自然と溢れ出てきた。
「火賀美」
「ん、なに?」
「俺を信じてこれを飲んでくれ」
琴音から返却してもらった【エリクサー】のボトルを火賀美の前に差し出す。
「これって……エルハルトが作ったっていう……」
「大巫女の病に効く特効薬だ。あの宿の女将から必要な素材を聞いて作ったから効き目は間違いないはずだぞ」
火賀美を説得するような言葉は俺には浮かばなかった。
だから、俺にはこう言うことしかできない。
「……」
【エリクサー】に目を落としたまま火賀美はじっと固まってしまう。
心の中で大きな葛藤があるのかもな。
俺には何も口出しできなかった。
あとは火賀美本人が決めることだからだ。
「余計なお世話だったのかもな」
だがそんな俺の言葉に琴音は首を横に振る。
「いえエルハルトさん。そんなことはありません。火賀美様はきっと喜ばれていると思いますよ」
「? そんな態度には見えなかったぞ?」
「内心では嬉しく思っているはずです。ですが体がそれを受け付けないんです」
「どういうことだ?」
「火賀美様はこれまでに何度も薬師が作った水明山の特効薬をお飲みになられてきました。そのたびに病状がまったく良くならなかったので、これを服用するのが怖いんだと思います」
なるほど。
俺は宿屋の女将の言葉を思い出していた。
(たしかビフレストの一級薬師や他国の特級薬師でも特効薬の完成には至らなかったんだよな)
そう俺が考えていると、琴音が突然こんなことを口にする。
「火賀美様はエルハルトさんのことを大変気に入られています」
「そうなのか?」
「はい。もう何年もお世話をさせていただいておりますが、火賀美様がこんなにも誰かを慕われたのは初めてのことかと思います」
「そう言われてもな。なんで俺なんだ?」
「火賀美様いわくオーラを感じたとのことです。運命の彼ともおっしゃってましたね。あんなに楽しそうにはしゃぐ火賀美様を見るのは私も初めてでした」
そういえば、ナズナと出逢った時もオーラがどうとかって言われたな。
俺が転生者ってことと何か関係があるのかもしれない。
「そんなエルハルトさんが作られた特効薬だからこそ、服用して良くならなかった時のことが怖いのでしょう。ですから、あれは自己防衛本能みたいなものだと思ってください。決してエルハルトさんを避けているわけじゃないんです。火賀美様は自分が傷つくのが怖いのです」
「そういうことか」
たしかに俺が作った【エリクサー】が必ず効くっていう保証はどこにもない。
だが、火賀美に良くなってもらいたいっていう思いは確実に俺の中にある。
(だったら、それを伝えるまでだ)
「マスター。いかがいたしましょうか?」
「俺が直接火賀美に【エリクサー】を渡す。それできちんと服用してもらう。俺は火賀美に良くなってもらいたいからな。効果が無ければ、また水明山を登って素材を集めに行くまでだ。琴音、火賀美がいるところまで案内してもらえないか?」
「分かりました。エルハルトさんが火賀美様にお話いただけるようでしたら、私としても嬉しい限りです。ご案内いたしますのでついて来てください」
◇◇◇
それから俺とナズナは、琴音の後に続く形で社の中へと足を踏み入れた。
本殿の内部もまたとても煌びやかな造りをしていた。
この場所で大巫女は何代にも渡って勇者が現れるのを待ってきたんだな。
歴史の重みを感じるような廊下を進んでいくと、前方に華やかな装飾がなされた赤色の大きな襖が見えてくる。
「着きました。この先が火賀美様の寝所となります」
その一室の前で立ち止まると、俺は外から声をかけた。
「火賀美。中にいるか? エルハルトだ。少し話があるんだがいいか?」
『!? エ……エルハルト!? ここまで来ちゃったの……!?』
「あんたに渡したいものがあってな」
『……ぅっ……』
暫しの間沈黙が続くもすぐに声が返ってくる。
『ど、どうぞ……! 入って!』
「ああ。邪魔するぞ」
どうやらナズナと琴音は外で待機しているようだ。
両襖を開くと、俺は1人で火賀美の寝所に入る。
(へぇ、すごいな)
部屋の中は一段と豪華な装飾で彩られていた。
四方に備え付けられた飾り提灯が室内を鮮やかに照らし出し、一室の中央には帳がかけられた寝殿が設けられている。
その隙間から火賀美は恥ずかしそうに顔を出していた。
「エルハルト……」
「こんなところで暮らしていたんだな」
「う、うん……。変かな……?」
「いや。この格式高い雰囲気が今の火賀美によく合っていると思うぞ。まさに大巫女に相応しい寝所だ」
「あ……ありがと……」
ふと、その時になって気付く。
部屋の中が女の子特有のどこか甘い香りに包まれているってことに。
(そっか。同世代の異性の部屋に入るのはこれが初めてだったな)
これまで特に女の子と付き合った経験があるわけじゃないから、なんだかこういうのはとても新鮮だった。
そして、それは火賀美としても同じだったようだ。
「なんか不思議な感じがするよ。ボクがいつも寝てるところにエルハルトがいるなんて」
「おかしいか?」
「ううん、すごく落ち着くよ! ずっと前からエルハルトとは知り合いだったみたいな、そんな感じがするんだ」
「俺にオーラを感じるって言ってたことと何か関係があるのか?」
「うーん、どうかな。でもエルハルトのことはすっごく好きだよ! だから安心できるのかな? えへへっ♪」
「……」
火賀美はあいかわらず屈託のない眩しい笑みを覗かせた。
そんな風に笑っているけど、実際は体が痛くてたまらないのか。
(なんか放っておけないな)
どこか危なっかしい部分が火賀美にはあって俺はそれを愛しく感じた。
もちろん、異性に対する恋愛感情とは違う。
なんて言えばいいのか、兄と妹のような感覚って言えば分かりやすいか。
この辺りの感情を説明するのはなかなか難しい。
俺もこんな気持ちになったのは初めてのことだしな。
(とにかく俺はこいつに良くなってもらいたいんだ)
そう思うと言葉は自然と溢れ出てきた。
「火賀美」
「ん、なに?」
「俺を信じてこれを飲んでくれ」
琴音から返却してもらった【エリクサー】のボトルを火賀美の前に差し出す。
「これって……エルハルトが作ったっていう……」
「大巫女の病に効く特効薬だ。あの宿の女将から必要な素材を聞いて作ったから効き目は間違いないはずだぞ」
火賀美を説得するような言葉は俺には浮かばなかった。
だから、俺にはこう言うことしかできない。
「……」
【エリクサー】に目を落としたまま火賀美はじっと固まってしまう。
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俺には何も口出しできなかった。
あとは火賀美本人が決めることだからだ。
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