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52らしい ソイツはお菓子だろ?

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 「えっと、皆さんにお土産があります。」

 ゆなは親しくなった皆んなにを配った。

 「これ、旅館でも人気ですぐ売り切れるんですよ!

 本当は限定の商品何ですけど、旅館ウチとお土産の仕入れ元が同じなので特別に旅館でも販売しているんですよ。

 なんたってウチの湯は「子宝の湯」ですからね、ウケるって若いお客様が面白がってたくさん買っていかれます!」


 あ~ぁ、まだあるんだ秘宝館?

 あと、確か「子宝地蔵」とかもあったよな?

 「あ、あの、コレって?」

 シズカちゃんが聞き辛そうにしていると、

 「うん、ohチン〇〇だね!

 子孫繁栄の御利益がある神社だと、よく売ってたりするよ、

 「子作りキャンディー」だっけ?

 子宝キャンディーとも言うのかな?

 よく、仕事友達の間でもらったりするよ。あとがくれたりとかね!」

 普通に答える理央さん。

 「美味しいですよ!ミルク味にいちごやチョコとか色々有ります。」

 バナナは無いのか?



 知ってか、知らずか?

 数本を皆んなの前に並べて、

 「好きなのを選んでください!」

 なんてが楽しそうにヤルもんだから!


 「じゃあコレ!

 コレが一番リクさんのに、似てます!」

 えっ?

 メロン味?

 俺メロン味なの?

 あっ!

 サイズか!


 …ゆなは知っててやった…訳無いよな…いや、そんな事ない!

 お松さんから色々と「子宝の湯」に関することは伝授されてるから⁈



 「もう、たかがアメでしょ?

 私、いちご味にするよ、ぺろペロリ!」

 早速、袋から出して、舐め始める理央さん。

 舐めると言うか、シャブってる?

 「では、折角ですししおりんはチョコ味を頂きますね。」

 しおりちゃん、ビジュアルがやばいから一人の時に舐めてね!



 「ソレ、ウチのお店にも置かない?」


 まさかの店長がとんでもない事を言い出した!

 「ネコくんのご実家の何だよね?」


 「店長、冗談はやめて下さいね。」

 「いや、バラエティーグッズの一環としてさ~?

 売れると思うんだけどな~?」


 「ちなみに、占い付きです!

 舐め終わったら、中の棒に色々書いてあります。

 大当たりした人は赤ちゃんが出来たそうてすよ?」

 「ゆなちゃん、もう一本下さい!」

 陽毬サン、やめてくれ!

 「ゴーヤ味とかないの?」

 うるせー、黙れ!

 「あ、コレ美味しいデスね!」

 しおりん、ペロペロしてるよ!

 お父さん店長が見てるのに?

 「ゆなちゃん、コレ、あと何味が有るのかな?」

 仕入れる気満々かよ!


 

 しかもコレ、アイツ幼馴染の家が販売元かよ!


 

 アレから、オレは津々生の姉になる人にゆなを引き合わせた。

 もちろん、アイツ津々生も同席している。



 「ハイ、お任せ下さい!
 お姉さんに邪気を追い払ってみせますから!」

 これまでのお松さんの経験を書き記した「虎の巻」を掲げて、Vサインしているゆな。


 あくまで民間療法のレベルだけどね、不思議と懐妊率が高いのだ。


 実の所、津々生の兄や婚約者のお姉さんはちゃんとした不妊治療は行っていない様だった。

 未だ若いからとか、周りに知られたくない等の理由らしいが、ココに来て両家間で大事になったとかで、ちゃんとした専門の病院を受診する様に進めた。


 「手始めにお姉さんのオッパイをマッサージしましょう!

 乳腺を刺激するのは妊活の基本なんですよ!」

 「えっ、あ、あの!

 アンっ!

 えっ、ウソ?」


 まさかその場で揉み始めるとは?

 でも、問題のお姉さんは以外な反応を見せたのだけど?


 「わ、私不感症だって言われてて…?」

 あわわ、感じちゃったのか?


 いや、その前に不感症だなんて言ったのかな?

 
 兄貴のヤツ、しっかりヤル事ヤッテやがったな!


 「成長は個人差デスよ、諦めず頑張った人には絶対の神様は見捨てたりしないのです!」

 「ゆなちゃん、ソレの兄にも言ってくれないかな?」

 「その前に俺がお前の兄貴を殴ってやる!」


 何ならゴーヤ味の子宝キャンディーを五、六本前後ろの穴に突っ込んでやる!

 御利益があるかもしれない!


 それから数日、


 「よう久しぶり!」

 何故かがやって来た。


 「先日はウチのホテルをご利用頂き誠にありがとうござい!」

 「うるへー、ゴーヤ食って寝てろ。」



 どうやらオレを揶揄いに来た様だが、

 「なぁ頼みがある、の仕入れ元、紹介してくれ!」

 と言って、取り出したのは子宝キャンディー?

 しかも、ゆなが皆んなに配っていたのと同じ?

 「何でソレ持っているんだ?」


 「お前の妹ちゃんにもらったんだけど、コレお前の実家の方の会社だよな?」

 「だったら、何だ?」

 「是非、ウチのホテルでも取り扱いたいのさ!」


 「…俺よりゆなが良いかもよ?」

 「そうなのか?

 ソレで、そのゆなサンは?」


 「昨日、帰ったけど。

 お供お姉さんと一緒にな。」


 そう、ゆながお姉さんのお胸をぱふぱふしたあの日、その特別なタッチの仕方が効果があったのか?


 「リク、大変だ!

 姉さんの胸から母乳が出たんだ!」

 津々生から連絡を貰い、ゆなに伝えると。

 「コレは良い傾向かも!

 もう行っちゃいましょうか、子宝温泉に!」



 で、何故か津々生も一緒にお姉さんを連れて、ゆなは子宝の湯に帰っていった。


 「仕入れ先にお前の名前出したら優遇してくれるかな?」

 …ない事もないな?


 「いや、実際にその住所の所まで行って、誠意を見せたら優遇してくれるかもよ?」

 「よし、言って来るぜ!」

 えっ、マジ?
 
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