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その十一 生々しいのはちょっと?
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「ネコさん、何かイイネタ有りませんかね?」
マネージャーさんが、普通に私服でご来店。
しかも、よりによってヘルプでコミックコーナーでシオタさんと2人でいる時に!
空気よんでほしいな?
「いや、俺もソレ程経験無いんで。
他を当たってください。」
つまりAVの目新しいシチュエーションがないかって事なんだけど?
「猫盛さん!
折角お客様が頼って下さっているのをそんな無下にするのはどうなんですか!」
シオタさんは知らない、この人がアダルトAV女優のマネージャーだと。
AV業界もそのネタに貪欲と言うか、新たな展開を模索して各社必死なのだ?
事実、成人向けコミックやゲームを参考にしているとか、もう一歩進んで、
某人気エロ同人誌作家に協力を求めた結果、
同人誌の内容をリアルに再現したDVDを発売、元になった同人誌もセットで販売とか、
エロに対する情熱が怖い。
嘘か本当か、AV男優では無い素人DTを募集して、素人風ベテランAV女優に筆下ろしをしてもらうという羨ましい企画もあった。
生々しいので、DT卒業したソイツだけ得したみたいな内容だった。
初体験、女優さんだとその後が大変なんじゃない?
物足りないとか?
「ネコさん、色々雑学詳しいから、何か知恵を貸して欲しくてさぁ~?」
最近では、割とフレンドリーな付き合いになってきたけど、お互い本名で呼びあって無い。
「猫盛さんは凄いんですよ、古いアニメや漫画、ドラマに詳しいんです!」
「子供の頃から、勉強もしないで、テレビばっかり見ていた所為だよ。」
実際、俺なんかより詳しいオタクなんてビックサイトに入りきらないくらいいるのだ。
確かに、何かネタはないかと聞かれたら、一つや二つは有るけど、ソレをシオタさんの前で言わせるとか、どんな羞恥プレイだよ!
「お客様、良くお見かけしますが何のお仕事をされているのですか?」
あ~⁈
ソレ聞いちゃう、シオタさん!
「あ、コレは失礼、コレ私の名刺ね。
そうそう、お嬢さんも何かイイネタ有ったら…」
「あ、コラ、彼女まだ未成年だから!」
遅かった⁈
渡された名刺をマジマジ見て、顔が徐々に紅くなるシオタさん。
可愛いけど、マズいな?
「え、え、エッチなのはいけないと思いますけど、仕事なんですもんね…。」
「いや、すまない!
てっきり…」
「ソレ以上、余計な事言わないで下さいね!」
バイト終わりにいつものおでんの屋台で、ゴチになる俺。
先程の事を詫びたいとマネージャーさんが誘ってくれた。
「そうですよ!ジャーマネさん、女の子になんて話し振るんですか!
セクハラもイイとこですよ!」
結局、シオタさんも誘う事になってしまった?
「私、苦学生なんで一食浮くだけでも結構助かるんです。
では遠慮なく、
いただきま~す!」
まぁ仕方ないな、こうなるとシオタさんの機嫌を直してもらう為、ジャーマネさんの財布には犠牲になってもらおうと。
「…で、さっきの話し何だけど?」
オイ!
「あ、あの私、一つ思いついたんですけど?」
コラコラ!
変なカミングアウトはやめてほしいな、シオタさん⁈
「女性向けで、男の娘同士でとか?」
ソレは百合なの?BLなの?
随分とアグレッシブに意見をぶっ込んできたな、この女子高生?
でもなんか有りそう、いや、そうじゃない⁈
「シオタさん、もしかして「腐」の人?」
「漫研の友達が両方イケる子で、たまに薄い本を貸してくれますよ?」
まぁそうかなぁ~とは思っていたけど、
こんなふうに知りたくなかったよ。
「ごめん、基本ウチの事務所、女優しかいないから。
男優は監督が馴染みのを集めてくるんで、女装に耐えられる様なツラのは居ないな。」
「さお?」
「シオタさん、深く追求しないでね?」
「じゃあ、男装した女優さんのBLモノ?」
「シオタさん、呑んでないよね?」
「え、でもタダでおでん食べるのも気が引けて…?」
「シオタさん、いい子だね!
ウチの事務所でバイトしないかい?」
「コラコラコラ!」
「時給はイカほど?」
「君もその気にならないの!」
店長に怒られるな、コレは?
シオタさん、店長の遠い親戚らしいから。
とにかく、俺たちは馬鹿話しを挟みながらおでんを摘んでいた。
勿論、AVのネタなんてマネージャーさんの冗談なのだが、シオタさんは多分本気にしている?
正直、そういうのに理解が有ると男子として助かるけど、その先に交際を考えてる俺として、何か釘を刺されてるのかもしれない?
「ジャーマネさん、おでんご馳走様でした!」
「いや、コッチも本物の現役JKの貴重な意見が聞けて参考になったよ。」
「アレで参考になります?
と、言うか店長に怒られるヤツですよ、俺が。」
「ハハハ、その辺は上手く誤魔化してよ。
そうだ、俺も今度、秋葉原でその「エロ同人誌」を買って見るよ?
何か参考になるかも?」
あえてお勧めしませんよ、俺は?
「ハハハ、やぁネコさん!」
「…まさか、同人誌を買ってきた帰りですか?」
今日はアダルトコーナーで品出し中に声をかけられた。
アレからしばらく経ったんだけど、
「ウチの女優に元腐女子がいてさぁ、ちょっと面白い事になりそうだよ。」
嫌な予感がしたので、
「シオタさんには言わないで下さいよ。」
「…さっき合ったんで、話しちゃったよ?」
……嫌な予感が⁈
実はこの後、その腐女子AV女優さんがウチの店の御贔屓さんになり、シオタさんと親しくなるのだけど、それはもう少し先の話し…
いや、ソレ以前に俺と同じ大…
いや、
いやいや、
いやいやいや…。
マネージャーさんが、普通に私服でご来店。
しかも、よりによってヘルプでコミックコーナーでシオタさんと2人でいる時に!
空気よんでほしいな?
「いや、俺もソレ程経験無いんで。
他を当たってください。」
つまりAVの目新しいシチュエーションがないかって事なんだけど?
「猫盛さん!
折角お客様が頼って下さっているのをそんな無下にするのはどうなんですか!」
シオタさんは知らない、この人がアダルトAV女優のマネージャーだと。
AV業界もそのネタに貪欲と言うか、新たな展開を模索して各社必死なのだ?
事実、成人向けコミックやゲームを参考にしているとか、もう一歩進んで、
某人気エロ同人誌作家に協力を求めた結果、
同人誌の内容をリアルに再現したDVDを発売、元になった同人誌もセットで販売とか、
エロに対する情熱が怖い。
嘘か本当か、AV男優では無い素人DTを募集して、素人風ベテランAV女優に筆下ろしをしてもらうという羨ましい企画もあった。
生々しいので、DT卒業したソイツだけ得したみたいな内容だった。
初体験、女優さんだとその後が大変なんじゃない?
物足りないとか?
「ネコさん、色々雑学詳しいから、何か知恵を貸して欲しくてさぁ~?」
最近では、割とフレンドリーな付き合いになってきたけど、お互い本名で呼びあって無い。
「猫盛さんは凄いんですよ、古いアニメや漫画、ドラマに詳しいんです!」
「子供の頃から、勉強もしないで、テレビばっかり見ていた所為だよ。」
実際、俺なんかより詳しいオタクなんてビックサイトに入りきらないくらいいるのだ。
確かに、何かネタはないかと聞かれたら、一つや二つは有るけど、ソレをシオタさんの前で言わせるとか、どんな羞恥プレイだよ!
「お客様、良くお見かけしますが何のお仕事をされているのですか?」
あ~⁈
ソレ聞いちゃう、シオタさん!
「あ、コレは失礼、コレ私の名刺ね。
そうそう、お嬢さんも何かイイネタ有ったら…」
「あ、コラ、彼女まだ未成年だから!」
遅かった⁈
渡された名刺をマジマジ見て、顔が徐々に紅くなるシオタさん。
可愛いけど、マズいな?
「え、え、エッチなのはいけないと思いますけど、仕事なんですもんね…。」
「いや、すまない!
てっきり…」
「ソレ以上、余計な事言わないで下さいね!」
バイト終わりにいつものおでんの屋台で、ゴチになる俺。
先程の事を詫びたいとマネージャーさんが誘ってくれた。
「そうですよ!ジャーマネさん、女の子になんて話し振るんですか!
セクハラもイイとこですよ!」
結局、シオタさんも誘う事になってしまった?
「私、苦学生なんで一食浮くだけでも結構助かるんです。
では遠慮なく、
いただきま~す!」
まぁ仕方ないな、こうなるとシオタさんの機嫌を直してもらう為、ジャーマネさんの財布には犠牲になってもらおうと。
「…で、さっきの話し何だけど?」
オイ!
「あ、あの私、一つ思いついたんですけど?」
コラコラ!
変なカミングアウトはやめてほしいな、シオタさん⁈
「女性向けで、男の娘同士でとか?」
ソレは百合なの?BLなの?
随分とアグレッシブに意見をぶっ込んできたな、この女子高生?
でもなんか有りそう、いや、そうじゃない⁈
「シオタさん、もしかして「腐」の人?」
「漫研の友達が両方イケる子で、たまに薄い本を貸してくれますよ?」
まぁそうかなぁ~とは思っていたけど、
こんなふうに知りたくなかったよ。
「ごめん、基本ウチの事務所、女優しかいないから。
男優は監督が馴染みのを集めてくるんで、女装に耐えられる様なツラのは居ないな。」
「さお?」
「シオタさん、深く追求しないでね?」
「じゃあ、男装した女優さんのBLモノ?」
「シオタさん、呑んでないよね?」
「え、でもタダでおでん食べるのも気が引けて…?」
「シオタさん、いい子だね!
ウチの事務所でバイトしないかい?」
「コラコラコラ!」
「時給はイカほど?」
「君もその気にならないの!」
店長に怒られるな、コレは?
シオタさん、店長の遠い親戚らしいから。
とにかく、俺たちは馬鹿話しを挟みながらおでんを摘んでいた。
勿論、AVのネタなんてマネージャーさんの冗談なのだが、シオタさんは多分本気にしている?
正直、そういうのに理解が有ると男子として助かるけど、その先に交際を考えてる俺として、何か釘を刺されてるのかもしれない?
「ジャーマネさん、おでんご馳走様でした!」
「いや、コッチも本物の現役JKの貴重な意見が聞けて参考になったよ。」
「アレで参考になります?
と、言うか店長に怒られるヤツですよ、俺が。」
「ハハハ、その辺は上手く誤魔化してよ。
そうだ、俺も今度、秋葉原でその「エロ同人誌」を買って見るよ?
何か参考になるかも?」
あえてお勧めしませんよ、俺は?
「ハハハ、やぁネコさん!」
「…まさか、同人誌を買ってきた帰りですか?」
今日はアダルトコーナーで品出し中に声をかけられた。
アレからしばらく経ったんだけど、
「ウチの女優に元腐女子がいてさぁ、ちょっと面白い事になりそうだよ。」
嫌な予感がしたので、
「シオタさんには言わないで下さいよ。」
「…さっき合ったんで、話しちゃったよ?」
……嫌な予感が⁈
実はこの後、その腐女子AV女優さんがウチの店の御贔屓さんになり、シオタさんと親しくなるのだけど、それはもう少し先の話し…
いや、ソレ以前に俺と同じ大…
いや、
いやいや、
いやいやいや…。
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