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パラレル 結婚までの120日【本編とは全く異なるif…】
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「木戸さんの説明に香歩も俺も何一つ納得出来ないので今日はこのまま帰って下さい。香歩の不安な気持ちを‘噛みつく’なんて表現することが、不安も不信感も増長させているとわからないようでは何も解決しませんから」
朱さんに押し出されるように玄関を出て階段を降りる。美琴さんの店で会った人の言うように‘全部捨てる’と言ってみたけどダメだったじゃないか。
香歩のいない週末になりそうなので、俺は自分の部屋ではなく実家へと帰った。
「バレンタインの夜に帰って来るなんて、何事?」
旦那が単身赴任中の姉ちゃんが皿洗いをしながら俺に聞き、父さんと母さんもダイニングテーブルについた。
「ケンカでもしたの?」
「ケンカ…ケンカなのかなぁ…チョコで香歩が怒ってる」
「チョコでそんな簡単に怒る?理由があるんじゃないの?」
姉ちゃんに睨まれ、今日さっきまでの出来事を話した。
「あんたが中途半端な態度を取ったのが原因で、チョコが原因ではないでしょ?」
「そうねぇ、お父さんの年齢なら、お返し狙いだわねっていうチョコをもらって来ても、さっきも楽しく一緒に食べたけど、告白されたとか…瑛人の年齢なら笑っていられないでしょうね」
「姉ちゃんと母さんは香歩は正当だと言うの?」
「香歩さんは間違っていないからな」
父さんまでがそう言い、さらに続けた。
「どうして瑛人は一言も謝らずに、仕方ないだろ?という説明だけを繰り返したんだ?それでは香歩さんも家族も不安だろう。うちの娘でもそんなふらふらしそうな男には任せられないと思う」
「ふらふらって…別に浮気したわけでもないよ」
「だが、同じようなことがある度に断れない男というのは困る」
「浮気したわけでもないって、当然のことよ。わざわざ聞くと怖いわ」
朱さんに押し出されるように玄関を出て階段を降りる。美琴さんの店で会った人の言うように‘全部捨てる’と言ってみたけどダメだったじゃないか。
香歩のいない週末になりそうなので、俺は自分の部屋ではなく実家へと帰った。
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旦那が単身赴任中の姉ちゃんが皿洗いをしながら俺に聞き、父さんと母さんもダイニングテーブルについた。
「ケンカでもしたの?」
「ケンカ…ケンカなのかなぁ…チョコで香歩が怒ってる」
「チョコでそんな簡単に怒る?理由があるんじゃないの?」
姉ちゃんに睨まれ、今日さっきまでの出来事を話した。
「あんたが中途半端な態度を取ったのが原因で、チョコが原因ではないでしょ?」
「そうねぇ、お父さんの年齢なら、お返し狙いだわねっていうチョコをもらって来ても、さっきも楽しく一緒に食べたけど、告白されたとか…瑛人の年齢なら笑っていられないでしょうね」
「姉ちゃんと母さんは香歩は正当だと言うの?」
「香歩さんは間違っていないからな」
父さんまでがそう言い、さらに続けた。
「どうして瑛人は一言も謝らずに、仕方ないだろ?という説明だけを繰り返したんだ?それでは香歩さんも家族も不安だろう。うちの娘でもそんなふらふらしそうな男には任せられないと思う」
「ふらふらって…別に浮気したわけでもないよ」
「だが、同じようなことがある度に断れない男というのは困る」
「浮気したわけでもないって、当然のことよ。わざわざ聞くと怖いわ」
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