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三章 8歳(未発見ダンジョン探索開始?)

これは無茶振りなのでしょうか

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武器の試しが終わったので、もう一度円卓のある場所に戻りました。
武器の評価はよさそうですね。

「エル様、戻りました」

「あ、おかえりなさい、アレッサ。
 魔石どうでした?」

「はい、集まっていましたので回収してきました。
 召喚獣と式紙が集まっていたので、終了を連絡したら
 式紙達は転移門でポケットダンジョンの方へ移動していきました。
 召喚獣の方は消えていきましたので、エル様に戻って来ているかと思います」

「ありがとうございます。
 魔石は後でお父様に渡しましょうか」

「はい、では後程お渡ししましょう」

そうしていると、会議再開しました。
お母様はお父様の横へ、アレッサ達は私の後ろ、
おっちゃん達は私の横に並びます。

「では、武器を試してもらったが、
 各自の手に合わせたものでは無いものなので扱い辛いという事を除いて、
 今の武器より性能は上になるかとは思うが」

「そうですね、魔力を這わせるだけでゴースト系の魔物と
 戦えるようになるという点だけでも良い武器だと思います。
 聖水等の付与するものが必要なくなるのですから。
 さらに炎、氷、重力、大気は武器の性能をさらに上げますし、
 切り替えもスムーズで炎と氷を切り替えても刀身に影響もありません。
 特に大気は切れ味を増したり、血などの付着をある程度抑えてくれると思われるので、
 連続で魔物を相手にできそうです。
 可能であれば、この4種の属性をお願いしたいです」

「好評なようだが、4種か・・・。
 どれ位あるか見てみないと判らないが、
 流石に4カ所以上窪みのある武器はあまりないだろうな。
 騎士団の方では手に入ってないし、エルの方はどうだ?」

「私の方もあまりありませんね。
 確か最大で6カ所ですが、かなり大きな鎌でしたね。
 デスサイズとか言うのでしょうか?
 他で4カ所以上は・・・数本あったかな?というぐらいで全員には無理です。
 私達が攻略したダンジョンでスケルトンが出るフロアがあるので、
 頑張れば出るかもしれませんが・・・」

お母様をちらっと伺いますが、メッされました。
うん、ダメみたいです。

「私達で・・・というのは無理そうなので、
 私達が雇ったパーティーの方にお願いするのは如何でしょう?
 ただ、どれ位手に入るかは運次第なので、
 はっきり手に入れることが出来るとは言えませんが」

あ、おっちゃん達が俺らか!?って感じで驚いてますね。
ごめんなさい、ポケットダンジョン組み込んで動けそうな人がおっちゃん達しかいなかったの。

「なるほど。
 それは良さそうだが、大丈夫か?」

お父様がおっちゃん達に尋ねます。

「え、は、はい、私達は問題ありません」

ちょっと慌てて返事をしています。
おっちゃん達がこっちを少しジト目で見てきます。
だからごめんて。

「では、武器については以上とする。
 他には・・・問題無さそうだな。
 では暫くは警戒するために、暫く此方の警戒の為に人員は増員する。
 人員の割り当ては騎士団長に一任する。
 今回は皆のおかげで被害なしでスタンピードを防ぐことが出来た。
 感謝する。
 後日祝勝会をするので参加できる者は参加してくれ。
 では、解散!」

お父様が宣言して皆が敬礼します。
そしてお父様とお母様が退出したら騎士団長が騎士の方々を集め始め、
色々指示を出し始めました。

「さて、私達も引き上げましょう。
 今日ってこの辺りで待機ですか?」

私達も待機するのか後ろに控えていたアレッサに確認します。

「そうですね、ただ一度旦那様方に魔石等を受け渡しておきましょう。
 あちらのテントに旦那様方がいらっしゃいますので、移動しましょう」

「判りました、では移動」

と移動しようとすると、おっちゃんに肩を掴まれました。

「なぁ、お嬢?」

・・・忘れてました。

「な、何でしょう?」

「今回は問題無かったが、出来れば事前に相談してくれ。
 流石に俺じゃ即対応は出来ない」

「いえ、悪かったとは思いますよ?
 ですが、おっちゃん達以外に適任者がいないのです。
 私はお母様からダメだと判断されましたし・・・。
 ポケットダンジョンだとおっちゃん達ぐらいしかいなかったのです。
 それに武具が出たらかなりお金になると思いますから、
 一気に貯金できるのではないですか?」

最後の方でニヤニヤしながら言います。

「ま、まあ、確かにそうなんだが・・・。
 でもなぁ」

お、もう少し押せば行けるか!

「私達結婚式楽しみにしてるんですよ?
 早く見たいなぁ~」

「う・・・ま、まあ、それは・・・」

うし!抑え込める!

「結婚後もあんてあう!?」

ガシっと頭を掴まれて持ち上げられました。

「くっ、アレッサですね!?
 なん」

「エル?私も楽しみではありますけど、
 有耶無耶にしようとするのは如何なのでしょうか?」

あ、私死んだ。
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