3 / 12
従者Side ③
しおりを挟む
その後、『後継者』の特殊な能力について調べてはみるが魔法とも違う謎の能力に俺は頭を抱えた。
それならばと思い「時よ遡れ!」と、部屋で呟いてみるが俺の意志では時間を巻き戻す事はできない。
あの時、時間が巻き戻った原因は……きっと第二王子の『死』だ。
あまりにも重たい理由に思わずため息が出てしまう…。
きっと…国王は俺の能力について知っているのだろう。
元々は父さんも国王に仕えていた訳だし…
国王に、この能力って一体なんなんですかー?と、直接聞きたいけれど、『後継者』とはいえ一般人の俺が国王にそんな事を聞きに行ってもいいのだろうか…
結局、国王に話を聞くタイミングが無くて…能力の話を聞くよりも先に俺は『後継者』としての能力を体感させられる。
何故なら…第二王子はガンガン命を狙われたからだ!泣
寝込みを襲われ俺が起こしに行った時には血塗れのベッドで虫の息…
馬車に乗っている時に襲われて首を掻っ切られる…
風呂場で溺死…
何度も何度も毒を盛られのたうち回る王子…
いやいや命狙われすぎだろっ!!
その度に俺は『リセット』させられて、王子の死亡ルートを回避するまで奮闘させられる。
王子の寝込みを襲われないように毎晩付き添うが、いつの間にか眠ってしまい俺が目覚めた時には隣にいる王子は……汗
ということで、十回目のリセットで出た結論が『暗殺者を部屋に入れない』。
そこから俺は必死で結界魔法を習得し強化し…リセットを何度か繰り返しながら王子の寝床には俺の最強結界魔法が張られ、めでたく死亡ルートを回避!
馬車での移動も必ず俺が隣にいて必死こいて結界魔法を張って…風呂も一緒に入り結界魔法を張って…
いや。マジで結界魔法の安心感たるや…。
毒に関しては…まぁ、王子が死んだらリセットされるからその度に毒入りの食事を避けて犯人を見つけ出す作業を繰り返す。
そして…10年かけて第二王子を狙い続けた首謀者でもある第一王子の悪事を曝け出しついに平和が訪れた…。
俺のおかげでスクスクと立派に育った王子は、出会った頃のあどけなさも消え凛々しい素敵な王子へと変貌を遂げた。
俺と一緒になって数々の修羅場もくぐり抜けてきたので王子はそこそこ度胸もついている。
元々、拷問とかサラッと言っちゃう人だから敵には容赦ないけれど、優しい心も持っていて次期国王としては申し分ないと俺は思っている。
第一王子は色々とやらかしちゃってたので地下牢への幽閉が決まった。
とりあえず…
第二王子の命を脅かす者はいなくなったって事は俺がリセットさせられる回数も減る!
リセットが分かってからは従者の仕事の内容を大幅に超えて…途中から従者ではなく護衛…いや…俺の働きは英雄レベル!!
まぁ、王子のこと百回近くと死なせちゃったけどなぁ…
しかし…平和が訪れた今…俺は元のお気楽な従者に戻れる!
あぁ…これでゆっくりできるぞ~
と、そんな呑気な事を考えながらいつものように仕事をしていると、王子から声をかけられ今晩部屋に来いと言われる。
結界魔法の不備でもあったのかな…?
俺の結界魔法はさらに強化され俺がいなくても一ヶ月は持つようになっている。
だから最近は王子と一緒に寝ることもなくなった。
確か…一週間前に結界魔法かけたばっかりだよなぁ~
そう思いながら夜になり久しぶりに王子の部屋へ訪れると、ベッドに腰掛けるように促される。
言われた通りに座ると王子も隣に座り俺に話しかけてくる。
「お前のおかげで兄さんの悪事を暴く事もできた…感謝している」
「いえいえ…。それが俺の仕事ですので…」
「私を守り…幸せにするだったか…」
「ふふ。懐かしいですね…」
初めて毒殺を回避した時の事を思い出す。
あぁ…懐かしいなぁ~
「兄さんが幽閉された今、私を脅かすものもいなくなったな…」
「はい。そうですね」
「じゃあ、これからは私を守るのではなく…幸せにしてくれるのか?」
「ん……?あの…俺が王子を幸せにするんですか?」
「そうだろ?だって、そう約束したじゃないか」
「まぁ…そうですけど…俺なんかが王子を幸せになんてできますかねぇ…?」
「できるさ…。いや…アレンしかできない事だよ…」
そう言うと王子にぐいっと腕を引かれ俺の体はベッドへ沈む…。
「アレン…ずっと一緒にいてくれ」
「はい…。俺はずっと王子に仕えますよ」
「…違う」
「ん?」
「私の隣にいて欲しいのだ」
「それはもちろん…これからも隣にいますよ?」
俺の返答に王子はムッとした表情を見せる。
なんで王子が怒ってるのか理由が分からないし、どうして王子は俺の上に覆いかぶさってるのか色々とツッコミたい気持ちを抑えて俺は王子の様子を伺う。
王子は、ん~…と眉間にシワを寄せて考え込むと、何か思いついたのかパッと顔を明るくする。
「ではアレン…私の子を孕ってくれ」
「………はぁ!?」
思わず時期国王に向かってタメ口で「はぁ!?」と言ってしまうが、そう言ってしまうくらいの衝撃だった。
「な、何をバカな事を言っているんですか!」
「バカとは失礼だな…私は本気だぞ」
王子は可愛らしく頬を膨らませムスっと怒った顔をして見せる。
本気って何が?意味が分からないですよ王子ぃぃ!
「な、何を言ってるんですか!そんな冗談を…」
「冗談ではない。お前に私の子を産んで欲しいんだ」
「そ、そんな無茶ですって…。俺は男だし…」
「王家に伝わる秘伝の魔術がある。ここに紋様を描くんだ…そうすれば子を孕む事ができる」
王子はそう言うとウットリした表情を浮かべて俺の下腹部を撫でてくる。
「む、む、無理無理無理っっ!」
「大丈夫だ。過去にはそうやってお前の一族と子を成した記録も残っているんだ」
「……はぁぁあ!?」
ギャーギャーと色気のない声で狼狽る俺を見て王子はハァ…と深いため息つく。
「アレン…。お前がいくら我儘を言ってもどうしようもないのだぞ?アレンが「王子との子を産みます!」と言わないと私は不幸な気持ちになり……【リセット】されるぞ。永遠に…」
「永遠に……?」
「あぁ…。永遠にだ…」
そんな事でリセットなんて……そんなバカな…
なんで王子が【リセット】について知っているのか不思議に思いながらも、俺は王子の言葉に半信半疑だった。
だが……
俺の思いとは裏腹に久しぶりにあの声が頭上から降り注ぐ…
【リセット】
えっ……?
そう思った時には光に包み込まれ、目を開けた時には俺はまだ王子のベッドに転がされたままだった。
「アレン…。お前がいくら我儘を言ってもどうしようもないのだぞ?アレンが「王子との子を産みます!」と言わないと私は不幸な気持ちになりまた……【リセット】されるぞ。永遠に…」
「あの…王子…その言葉二度目です…」
「??アレン…何を言っているんだ?」
嘘だろ…嘘だろぉぉぉ!
本当に【リセット】しちゃったのかよぉーー!
頭を傾げる王子を他所に俺は混乱してしまう。
ほ、本当に王子は不幸な気持ちになって…【リセット】がかかってしまったのか…?
「王子…えっと…本当に俺を孕ませたいんですか?」
「そうだと言っている」
「でも…俺はそんなの無理です…」
【リセット】
それからもあの手この手で王子を説得するが断ると分かると容赦ない【リセット】が繰り返される…
「アレン…。お前がいくら我儘を言ってもどうしようもないのだぞ?ーーーー」
これ聞くの何十回目だろう…
俺は聞き飽きた台詞にゲンナリしていると、そんな俺を見た王子がほくそ笑む。
「疲れた顔をしているな…。もう何度目…いや何十回目のリセットだ?もうそろそろ諦めろ」
ニヤリと不気味に笑う王子に俺は震えた……。
永遠のリセットか…
王子との子を孕むか…
俺はとんでもない2択を迫られる。
「さぁ…アレン…。私を幸せにしておくれ…」
王子はそう言って俺の頬を優しく撫でた…
それならばと思い「時よ遡れ!」と、部屋で呟いてみるが俺の意志では時間を巻き戻す事はできない。
あの時、時間が巻き戻った原因は……きっと第二王子の『死』だ。
あまりにも重たい理由に思わずため息が出てしまう…。
きっと…国王は俺の能力について知っているのだろう。
元々は父さんも国王に仕えていた訳だし…
国王に、この能力って一体なんなんですかー?と、直接聞きたいけれど、『後継者』とはいえ一般人の俺が国王にそんな事を聞きに行ってもいいのだろうか…
結局、国王に話を聞くタイミングが無くて…能力の話を聞くよりも先に俺は『後継者』としての能力を体感させられる。
何故なら…第二王子はガンガン命を狙われたからだ!泣
寝込みを襲われ俺が起こしに行った時には血塗れのベッドで虫の息…
馬車に乗っている時に襲われて首を掻っ切られる…
風呂場で溺死…
何度も何度も毒を盛られのたうち回る王子…
いやいや命狙われすぎだろっ!!
その度に俺は『リセット』させられて、王子の死亡ルートを回避するまで奮闘させられる。
王子の寝込みを襲われないように毎晩付き添うが、いつの間にか眠ってしまい俺が目覚めた時には隣にいる王子は……汗
ということで、十回目のリセットで出た結論が『暗殺者を部屋に入れない』。
そこから俺は必死で結界魔法を習得し強化し…リセットを何度か繰り返しながら王子の寝床には俺の最強結界魔法が張られ、めでたく死亡ルートを回避!
馬車での移動も必ず俺が隣にいて必死こいて結界魔法を張って…風呂も一緒に入り結界魔法を張って…
いや。マジで結界魔法の安心感たるや…。
毒に関しては…まぁ、王子が死んだらリセットされるからその度に毒入りの食事を避けて犯人を見つけ出す作業を繰り返す。
そして…10年かけて第二王子を狙い続けた首謀者でもある第一王子の悪事を曝け出しついに平和が訪れた…。
俺のおかげでスクスクと立派に育った王子は、出会った頃のあどけなさも消え凛々しい素敵な王子へと変貌を遂げた。
俺と一緒になって数々の修羅場もくぐり抜けてきたので王子はそこそこ度胸もついている。
元々、拷問とかサラッと言っちゃう人だから敵には容赦ないけれど、優しい心も持っていて次期国王としては申し分ないと俺は思っている。
第一王子は色々とやらかしちゃってたので地下牢への幽閉が決まった。
とりあえず…
第二王子の命を脅かす者はいなくなったって事は俺がリセットさせられる回数も減る!
リセットが分かってからは従者の仕事の内容を大幅に超えて…途中から従者ではなく護衛…いや…俺の働きは英雄レベル!!
まぁ、王子のこと百回近くと死なせちゃったけどなぁ…
しかし…平和が訪れた今…俺は元のお気楽な従者に戻れる!
あぁ…これでゆっくりできるぞ~
と、そんな呑気な事を考えながらいつものように仕事をしていると、王子から声をかけられ今晩部屋に来いと言われる。
結界魔法の不備でもあったのかな…?
俺の結界魔法はさらに強化され俺がいなくても一ヶ月は持つようになっている。
だから最近は王子と一緒に寝ることもなくなった。
確か…一週間前に結界魔法かけたばっかりだよなぁ~
そう思いながら夜になり久しぶりに王子の部屋へ訪れると、ベッドに腰掛けるように促される。
言われた通りに座ると王子も隣に座り俺に話しかけてくる。
「お前のおかげで兄さんの悪事を暴く事もできた…感謝している」
「いえいえ…。それが俺の仕事ですので…」
「私を守り…幸せにするだったか…」
「ふふ。懐かしいですね…」
初めて毒殺を回避した時の事を思い出す。
あぁ…懐かしいなぁ~
「兄さんが幽閉された今、私を脅かすものもいなくなったな…」
「はい。そうですね」
「じゃあ、これからは私を守るのではなく…幸せにしてくれるのか?」
「ん……?あの…俺が王子を幸せにするんですか?」
「そうだろ?だって、そう約束したじゃないか」
「まぁ…そうですけど…俺なんかが王子を幸せになんてできますかねぇ…?」
「できるさ…。いや…アレンしかできない事だよ…」
そう言うと王子にぐいっと腕を引かれ俺の体はベッドへ沈む…。
「アレン…ずっと一緒にいてくれ」
「はい…。俺はずっと王子に仕えますよ」
「…違う」
「ん?」
「私の隣にいて欲しいのだ」
「それはもちろん…これからも隣にいますよ?」
俺の返答に王子はムッとした表情を見せる。
なんで王子が怒ってるのか理由が分からないし、どうして王子は俺の上に覆いかぶさってるのか色々とツッコミたい気持ちを抑えて俺は王子の様子を伺う。
王子は、ん~…と眉間にシワを寄せて考え込むと、何か思いついたのかパッと顔を明るくする。
「ではアレン…私の子を孕ってくれ」
「………はぁ!?」
思わず時期国王に向かってタメ口で「はぁ!?」と言ってしまうが、そう言ってしまうくらいの衝撃だった。
「な、何をバカな事を言っているんですか!」
「バカとは失礼だな…私は本気だぞ」
王子は可愛らしく頬を膨らませムスっと怒った顔をして見せる。
本気って何が?意味が分からないですよ王子ぃぃ!
「な、何を言ってるんですか!そんな冗談を…」
「冗談ではない。お前に私の子を産んで欲しいんだ」
「そ、そんな無茶ですって…。俺は男だし…」
「王家に伝わる秘伝の魔術がある。ここに紋様を描くんだ…そうすれば子を孕む事ができる」
王子はそう言うとウットリした表情を浮かべて俺の下腹部を撫でてくる。
「む、む、無理無理無理っっ!」
「大丈夫だ。過去にはそうやってお前の一族と子を成した記録も残っているんだ」
「……はぁぁあ!?」
ギャーギャーと色気のない声で狼狽る俺を見て王子はハァ…と深いため息つく。
「アレン…。お前がいくら我儘を言ってもどうしようもないのだぞ?アレンが「王子との子を産みます!」と言わないと私は不幸な気持ちになり……【リセット】されるぞ。永遠に…」
「永遠に……?」
「あぁ…。永遠にだ…」
そんな事でリセットなんて……そんなバカな…
なんで王子が【リセット】について知っているのか不思議に思いながらも、俺は王子の言葉に半信半疑だった。
だが……
俺の思いとは裏腹に久しぶりにあの声が頭上から降り注ぐ…
【リセット】
えっ……?
そう思った時には光に包み込まれ、目を開けた時には俺はまだ王子のベッドに転がされたままだった。
「アレン…。お前がいくら我儘を言ってもどうしようもないのだぞ?アレンが「王子との子を産みます!」と言わないと私は不幸な気持ちになりまた……【リセット】されるぞ。永遠に…」
「あの…王子…その言葉二度目です…」
「??アレン…何を言っているんだ?」
嘘だろ…嘘だろぉぉぉ!
本当に【リセット】しちゃったのかよぉーー!
頭を傾げる王子を他所に俺は混乱してしまう。
ほ、本当に王子は不幸な気持ちになって…【リセット】がかかってしまったのか…?
「王子…えっと…本当に俺を孕ませたいんですか?」
「そうだと言っている」
「でも…俺はそんなの無理です…」
【リセット】
それからもあの手この手で王子を説得するが断ると分かると容赦ない【リセット】が繰り返される…
「アレン…。お前がいくら我儘を言ってもどうしようもないのだぞ?ーーーー」
これ聞くの何十回目だろう…
俺は聞き飽きた台詞にゲンナリしていると、そんな俺を見た王子がほくそ笑む。
「疲れた顔をしているな…。もう何度目…いや何十回目のリセットだ?もうそろそろ諦めろ」
ニヤリと不気味に笑う王子に俺は震えた……。
永遠のリセットか…
王子との子を孕むか…
俺はとんでもない2択を迫られる。
「さぁ…アレン…。私を幸せにしておくれ…」
王子はそう言って俺の頬を優しく撫でた…
26
お気に入りに追加
538
あなたにおすすめの小説

婚約破棄されたショックで前世の記憶&猫集めの能力をゲットしたモブ顔の僕!
ミクリ21 (新)
BL
婚約者シルベスター・モンローに婚約破棄されたら、そのショックで前世の記憶を思い出したモブ顔の主人公エレン・ニャンゴローの話。

どこにでもある話と思ったら、まさか?
きりか
BL
ストロベリームーンとニュースで言われた月夜の晩に、リストラ対象になった俺は、アルコールによって現実逃避をし、異世界転生らしきこととなったが、あまりにありきたりな展開に笑いがこみ上げてきたところ、イケメンが2人現れて…。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m

悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる