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5羽 爆誕!ハシバミの漫画家

①エングリアまでどうやって行く?薔薇の蕾の妙案

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銀色狼と空駒鳥のつがいがエングリアの冒険から帰還してきてばかりの雲雀月ひばりつき(5月)の末。
二人は朝からフォレストサイド一栄えているセンター通り・・・のその隣の筋の、少し閑散とした通りの角にあるハシバミ書店の上の階、”ハシバミの画家”ことユデイの部屋にお邪魔していた。
今日は暖かいため部屋の窓は開けられており、その窓からは今が丁度見頃の街路樹、ライラックの薄紫色の花が見えていた。
部屋には彼のつがいの通称”薔薇の蕾”ことルウナが、先日リーネがお土産として手渡したネーザ村の白いとんがり帽子をとても可愛く着こなした格好で来ており、狭い部屋で男女4人、ローテーブルを囲って座って話をしていた。
「昨日の夜、ライキが俺の原稿を冒険出版に持ち込んでくれたときの話をしにきてくれただろ?
うちの両親一晩明けたのに、まだ俺の原稿が認められたのを信じられねーって顔してんたぜ!
失礼だよな(笑)
でもまぁ、ちゃんとその編集者のニールさんの話を直に訊いて来いってことで、今日は仕事を休みにしてくれたんだ!」
ユデイがそう言ってニカッと歯を見せて笑った。
「私も今日はユデイの将来がかかった大事な話をエングリアまでしにいくからって、パパとママにお休みを貰ったの!」
ルウナも穏やかに微笑んでユデイの隣で頷いた。
「良かったぁ!
私達もおじさんとおばさんに事情を話して今日はお休みにしてもらえたんだ!
これでみんな揃ってエングリアに行けるね!」
リーネはそう言うと、目の前のルウナと嬉しそうにきゃっきゃっとはしゃいだ。
だが、その部屋で唯一人、ライキだけは頬を赤らめ口元を波打たせて俯いていた。
「リーネ・・・はしゃいでいる場合か?
俺の力でエングリアに行くってことは、にぶち当たるんだぞ・・・?」
ライキはリーネとユデイはともかく、ルウナもいる前で”射精”という言葉を出すことに躊躇ためらって、表現をぼかした。
「あっ・・・そ、そうだよね・・・。
ルウナと一緒にエングリアにお出かけできるのが嬉しすぎて、力の発動条件のことを忘れちゃってた・・・。」
リーネはそれを思い出して彼同様に赤くなると、複雑そうに顔を歪めた。
ライキはヤレヤレと小さくため息をつき、ユデイに尋ねた。
「・・・ユデイ、ちゃんとそこのところルウナに説明してあるのか?」
「あ。
ライキの力で空飛んでみんなで行くぞってことだけしか話してなかったわ。
ルウナはライキの力の発動条件をまだ知らなかったよな・・・。」
ユデイはそう言ってから隣で不思議そうにしているルウナに耳打ちし、事情を説明した。
「!!!」
説明を受けたルウナは一瞬でボボッ!と顔を赤く染めて頭から蒸気を立ち昇らせて、困った顔をして俯いてしまった。
ライキとリーネは無理もないか・・・と冷や汗を垂らし、顔を見合わせた。
「・・・ルウナ。
無理ならフォレストサイドで待っててもいいんだぜ・・・?」
ユデイが心配そうにルウナを覗き込んだ。
「ううん・・・行く・・・!
ユデイの将来を左右する大切なことだもの・・・。
きちんと話を訊いて、二人で納得のいく結論を出したい・・・!」
ルウナはかぶりを振ると、強い意志を秘めた瞳でそう言った。
「ルウナ・・・ありがとう。
でもよ、お前らこないだエングリアで冒険者やってたっつー二人組を狩人にスカウトして連れ帰ったよな?
あのときはどーしたんだよ?」
ユデイが奇跡の退治屋の話を持ち出してきた。
「あー、あのときは・・・・・。」
ライキがユデイにその時の状況を説明しようとすると、リーネが袖を引っ張ってかぶりを振ったので、リーネの気持ちを察して行為の内容については触れず、掻い摘んで説明することにした。
「部屋の外でロープを持ってて貰って、リーネと一緒に気持ちよくなって発動させたけど・・・。」
「それなら今回も同じで良くね?」
ユデイが言った。
「で、でも・・・
ルウナは部屋の中を覗いたり聞き耳立てたりしないって信じられるけど、ユデイはどう?
絶対覗き見しない、聞き耳立てないって約束出来る?」
リーネが不安そうに眉を寄せ、ユデイに尋ねた。
「あー・・・・・。
正直言うと、目の前に極上のエロ資料があるのに、見ない・聴かないは厳しいな・・・。
半分は描き手としてのさが、もう半分は単純な興味っつーか、ダチのつがいがどんなプレイしてんのか興味あるっつーか・・・。
そこはお前らとの友情と天秤をかけてもかなりぐらつくと言わざるを得ないな・・・。」
「やっぱり・・・!」
リーネはふんす!と鼻息をつくと続けた。
「ライキ、私の恥ずかしいところをユデイに見られたら嫌だから、今回はVF(※Vacuum Fellatio バキュームフェラの略)にしよう!
ねっ、ねっ、お願いライキ!」
リーネは上目遣いでライキを見上げ、ノーツをフォレストサイドに連れてくる際にした性行為のイニシャル呼びを引っ張り出してきて、ライキの弱点であるお願い攻撃を繰り出してきた。
「うっ・・・♡」
ずっきゅーん!とハートを射抜かれ、顔を赤らめるライキ。
「そ、そんな可愛い顔でお願いされたって、こればかりは駄目だ!
前にも言ったろ?
俺ひとりがイクところなんて見せたら、ユデイからの友情も失うし、ルウナからはキモいって思われて最悪な結果になるって。
それに、リーネにもあの恥ずかしさを共有してもらわないとフェアじゃない!
だから俺はフォレストサイドに戻って来てから全然できてないIS(※Intercrural Sex 素股)がいい!」
「IS!?やっ、やだ!
ISって私が凄く濡れてないと出来ないから、前戯に時間もかかるし、私ばかりが声出ちゃうし、最悪だよ!
VFなら私が声を出すこともないし、二人をお待たせすることなくスピーディーに発動出来るよ!」
「”お待たせしない”とか”スピーディー”だとか、まるで俺が早漏みたいだからやめろよ・・・。」
ライキは耳まで真っ赤になり、頭から蒸気を立ち昇らせながら抗議の声をあげた。
「・・・違うの?」
リーネにジト目で見られ、ライキは悔しそうに顔を歪めると、目を逸らしながら小さな声でこう言った。
「・・・確かに俺、リーネの超絶舌技を前に為す術もなくてすぐにイってしまうし、早漏なのかもしれない・・・。
認めよう・・・。」
だが、すぐに口角を上げて意地悪にほくそ笑むと、いつもの調子で反撃に出た。
「でも早さを重視するなら、ISだって内容次第では遜色ないぞ?
あえぎ声が気になるならDK(※Deep Kiss ディープキス)で声を殺せば良いし、それで舌を絡め取ると、リーネってすげー感じるからすぐにあそこがぬるぬるになる。
俺もぬるぬるのリーネのあそこで擦るのマジで気持ちいいし、そしたらすぐに力を発動出来るぞ?
あえぎ声も気にしなくていいし、二人とも気持ちよくなれる上にスピーディー!
一石二鳥・・・いや、三鳥じゃないか♥」
「も~~~~!
何が一石三鳥よ!
しかも、二人の前で、ぬ、ぬるぬるとか下品な表現を使わないで!
第一ISってすっごくベッドがギシギシいうのに大丈夫なの!?
下の本屋さんのお客さんに絶対変に思われちゃうよ!?
ベッドも軋まないし私はやっぱりVFがいいと思うな!」
「ヤダ。
VFだと俺がリーネに犯されてるみたいだし、俺の征服欲が満たせない。
俺はリーネに色々Hなことがしたいんだよ!」
銀色狼と空駒鳥の二人の言い争いを聞いて、ハシバミの画家と薔薇の蕾は耳まで赤く染めて、気まずそうに顔を見合わせて苦笑いした。
「おいおい・・・。
VFだのISだのコードネーム化しても無駄なくらい赤裸々になってるぞ?(笑)」
ユデイのツッコミに二人はハッとして、互いに熟したトマトのように真っ赤になり、頭から湯気を立ち昇らせた。
「ま、ライキの言い分はわかるけど、うちでベッドをギシギシ言わせるのはやめたほうがいいな。
前にうちのおとんに「つがいの誓約を破ってんじゃねー!」とか勘違いされて突撃食らったからよ(笑)」
「えっ、ユデイのところもか?
俺も前に父さんに突撃された。」
ライキは昨年冬、兄から教わった素股を試してみたくて自宅で試した結果、良い所でゲイルに乱入されたことを思い出して苦笑いしつつ言った。
「マジか!
ま、どこの親も心配することは同じっつーことか。
俺らが成人して祝福受けるまではしゃーねーな・・・。」
ライキとユデイは苦笑混じりにクロス当てを交わした。
「とにかくさ、喧嘩にならねーよう出来るだけみんなが納得できる方法を考えようぜ?
何かねぇかな・・・。」
ユデイが唸りながら首を捻る。
「あっ・・・ねっ!
それならいっそのこと、私達も一緒にエッチなことをしたらいいんじゃない?」
突然ルウナがとんでもない提案をしてきた。
「はいぃー↑?ルウナさんんっ↑!?
まさかの4Pの誘いッスかぁ↑!?」
ユデイが驚き素っ頓狂な声をあげた。
ライキとリーネも流石に驚き、ライキは思わず口にしていたお茶をブーッ!と吹き出してしまったので、リーネが慌ててライキが吹き出したお茶を台拭きで拭いた。
「ち、違うよ!
同じ部屋でお互いのつがい同士でエッチなことをするだけで、双方で干渉はしないの!
だから4Pじゃないよ!?
・・・みんな、私が言ったことでびっくりしたと思うけど・・・そうするメリットは沢山あると思うよ?」
ルウナは汗を飛ばしながらそう言った。
「「「メリット?」」」
ライキとリーネとユデイの3人が同時に尋ねた。
「うん・・・。
例えばね、リーネは自分のエッチな姿を私達に見られたり、声を聴かれたりするのは嫌だって言ってたよね?
だけど同じ空間で私達もエッチな行為をすれば、また話が違ってくるでしょ?」
「う、うん・・・。
やっぱりユデイには裸を見られたくないけど、声はお互い様だから、あんまり気にならなくなるかも・・・・・。」
「だよね!
ライキもそれでリーネがプレイに応じてくれるようになれば、満足出来るでしょ?」
「そうだな・・・。」
ライキも頷いた。
「ユデイも、自分の恥をさらけ出すことにはなるけど、ライキ達のプレイを近くで知ることが出来るよ?」
「うん、確かにそうだ。
それに、それならライキ達だけが恥ずかしい思いをせずに済むし、公平だよな。
けど、ルウナはそれでいいのか?」
ユデイが心配そうに眉を寄せ、ライキ達には聴こえないようにルウナの耳元で何かを耳打ちした。
「う、うん・・・・・。
そうだけど・・・逆にリーネに知ってもらうチャンスなのかもしれないよね・・・・・?」
ルウナがユデイが言ったセリフに対してそう返した。
「そっか・・・。
じゃあ打ち明けてみな?
きっと大丈夫だから。」
ユデイがそう言ってルウナの頭をポンポンと軽く叩いた。
ルウナは柔らかく微笑むと、ローテーブルの下の拳をグッと握りしめた。
「・・・ルウナ・・・?」
リーネが心配そうにルウナを見る。
ルウナはそんな親友の眼差しを受けて、ゆっくりと顔を上げ、口を開いた。
「あの、リーネ・・・。
私・・・・・ちょっと特殊な性癖なの・・・。
それを自覚してからは、普通にエッチなことをしても、なかなか感じることが出来なくて・・・・・。
だから、一緒の部屋でエッチなことをしたら、リーネにそれがわかって変に思われるかもしれないけど・・・。
何を見ても、嫌わないでくれる・・・・・?」
リーネは不安気に薔薇色の瞳を泳がせるルウナに少し驚くが、すぐにニコッと屈託なく笑うと、こう返した。
「うん、勿論だよ!
・・・私だってルウナに引かれそうで言えなかったけど、特殊な性癖だもん・・・・・。」
リーネはそう言って頬を赤らめて口元を波打たせた。
「リーネは俺に縛られたり罵られたりして感じるドMだもんな。」
ライキがニシシ!と笑ってぶっちゃけた。
「そ、そうだよ!?
でもライキだって私が引いちゃうくらいドSなくせに!」
リーネは耳たぶまで赤くして涙目でライキに反論した後、ルウナの方に向き直り、優しく微笑んだ。
「・・・・・だからルウナ、お互い様だよ?
性癖も全部さらけ出して、一緒にエングリアに飛ぼう?」
リーネはそう言うとローテーブル越しにルウナの手を取った。
「うん、うん・・・!」
ルウナは瞳に涙を浮かばせてリーネと額をコツンとぶつけて微笑み合い、額を離すとまたストンと座り、真面目に口元を引き締めるとこう続けた。
「・・・でもね、同じ部屋でエッチなことをするのにあたり、避けたいこともあるよね?
だからそれを避けられるように、事前に幾つかルールを決めるべきだと思うの。」
「「「ルール?」」」
「うん。
例えばリーネもさっき言ってたけど、自分のパートナー以外に裸を見られるのは嫌だよね?
「うん、ルウナは女の子だし裸を見られても平気だけど・・・。」
リーネがそう返すと、ライキも頷いた。
「俺もいくら相手が親友でもリーネの裸は見られたくないな。
ユデイだってそうだろ?」
「まぁな。
お前のこと信用してるけど、それでもやっぱ、ルウナの裸は見せられない。」
ユデイも同意して頷いた。
「じゃあ男の子はどう?
その・・・裸を見られても平気?」
ルウナが遠慮がちに頬を染めて尋ねた。
「いや、上半身は男女どちらに見られたって構わないけど、勃ったときの下半身は男相手でも無理だな。
見たくないし見られたくもない。」
ライキがキッパリとそう答えると、ユデイが直様すぐさま返した。
「えっ、そうなの?
俺はライキの勃起チンコ見てみたい!」
「エ゛ッ・・・マジで!?」
ライキが顔を引きつらせて身を引いた。
「や、俺エロいの描いてるわけだし、画家としてのさがっつーか、参考にしたいからであって、断じてホモじゃねーぞ!?
でも自分の勃起したのを見られるのは勘弁・・・自信ねーもん。
女はどーなの?
パートナー以外の男の勃起チンコ見るのはOK?
それともNG?」
「「NG!!」」
リーネとルウナが同時に即答した。
「・・・ま、そうじゃねーかとは思ったけど、そこまでかよ。」
「フェアじゃない・・・。」
「な?」
ユデイとライキが苦笑いしながらそう溢した。
「だって、パートナー以外のものなんてわざわざ見たくないし・・・ねぇ?」
リーネがルウナに同意を求めた。 
「・・・うん。
男の人には悪いけど・・・パートナー以外のものだと何だか急にネガティブに捉えちゃうよね・・・。」
とルウナ。
「うん・・・グロテスクで怖い・・・・・。」
女子二人がそんなことを話しているのを聞いて、男子二人はコソコソと耳打ちした。
『・・・俺も好きな子以外の性器をネガティブに捉えてしまうってのはわかるな・・・。
リーネ以外に自信たっぷりに見せられたらゾッとしそう。』
『えーっ、そうか?
俺はそんな有り難いシチュに遭遇したらガン見して脳裏に焼き付けまくるけどな。
貴重な生の資料だぜ?
ルウナ以外のも知る機会があるなら知りたいっつーの。』
『ハハ!さすがは画家なだけある(笑)
もしデビューして有名になって、そういう機会に恵まれたとしても、浮気はするなよ?
リーネがルウナを心配して悲しむから。』
『しねぇって!
俺ルウナのことずっと好きだったんだぜ?
絵の資料として他の女にも興味はあるけど、それとこれは話が別なの!』
そこで女子二人が、”何か女の子に聴かれたくない話でもしてそう・・・”と疑いの眼差しを向けてきたので、男子二人はそれを察して内緒話を切り上げてお互いのパートナーに笑いかけた。
「というわけで、みんなの意見を総合的に考えると、やっぱりパートナー以外に恥ずかしい部位を見せないようにする配慮は必要だよね?
私とリーネは服で隠れてるところ全部で、
ユデイとライキは下半身は見せないように、
際どいところはブランケットとかで隠すようにするとか・・・。」
リーネも同意して頷いている。
「はい!ルウナさん。
この機会にライキのを見てみたい俺の気持ちはどーなるわけ?」
ユデイが挙手し、そう言った。
「諦めろ。」
ライキはそう言うと、ユデイに軽くチョップを食らわした。
「・・・だって!
仕方ないね、ユデイ。」
ルウナはクスクスと笑うと続けた。
「とにかく、際どいところはパートナー以外の目に触れないようにブランケットで隠すようにする。
これが1つ目のルールね。」
「「「うん、いいよ。」」」
3人は納得して頷いた。
「みんなありがとう!
あとは最初に言ったように、互いのパートナーを交換したりとかの干渉もつがいの誓約に触れるし、お互いに望まないことだからなしね。
あと、ベッドが軋むような際どいプレイも今回は無しにしよう。」
「・・・・・ISはお預けか。
・・・わかったよ。」
ルウナのセリフにライキは納得して、不承不承だが頷いた。
「ルウナたちも一緒にするなら別にISでも良いかなって思ったけど、ユデイのおじさんが心配しちゃうといけないから仕方がないね・・・。
どうする?
久々にPT(※petting ペッティング)で発動する?」
リーネがライキに尋ねた。
「いや・・・用事が済んで、エングリアから帰ってくるときにまた発動しなきゃならないだろ?
その時なら親に止められる心配もないし、PTの上位版とも言える対面座位ISが出来るから、今は先にCL(※cunnilingus クンニ)でリーネがイってからのF(※Fellatio フェラチオ)・・・それかIR(※irrumatio イラマチオ)はどうだ?
リーネ、エングリアでとろとろにとろけて、「これ好き♥」とか言ってたし・・・。
首輪もアイテムボックスにあるぞ?」
そう言ってライキは先日のペットプレイで用いた首輪を亜空間から取り出してみせた。
「「!?」」
ユデイとルウナが目を見開き、頬を染めてそれを見た。
「ちょ、ちょっと!
何も今みんなの前でそれを出さなくっても!」
リーネが真っ赤になって汗を飛ばし、ライキに抗議した。
「どうせ今から使うんだから一緒だろ?」
「えっ!?
使うなんて言ってないよ!?」
「IRするなら着けたほうが気分が出るだろ?
何なら空駒鳥なりきりセットとオプションの切れ込みの入った下着も出そうか?」
「待って待って待って!!
空駒鳥なりきりセットも恥ずかしいけど、あの下着だけはここで出さないで!!」
リーネが真っ赤になってライキがアイテムボックスを起動するのを阻止しようと必死に手を押さえる。
「アハハ!
お前らっていつもそんな感じなの?
マジおもしれーな!
OK!!
それじゃ、お互いの性癖に素直になりつつ、ルウナの言ったルールをきちんと守って、エングリアへ飛び立つとしようぜ!
よろしく頼む!」
ユデイが明るく笑いながらも打ち合わせを締め括った。
そうして二組のつがいはそれぞれのパートナーと、ユデイの部屋で致すことになったのだった。
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