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拘束監禁1
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「ゔ…うぅ…?」
目が覚めて、身体を起こそうとしたが動けない。逃げたはずだけど、お兄さんに捕まったんだっけ。なんでお兄さんは僕の場所が分かったんだろう?
「はぁ…懐いてきたから軟禁にしてあげるつもりだったのに。まさか逃げ出すとはねぇ…?」
「………」
「まだ無視するの?悠佳くんが死にそうになっててすごく心配したんだよ?雪降ってる中あんな服装じゃねぇ…死にたいの?」
お兄さんは相変わらず微笑みながら話しかけてくる。
「お兄さん嫌い…」
「…そんなこと言っていいの?こんなこと言いたくないけどさ、俺が悠佳くんのお世話やめて、この地下室放ったらかしにしたら悠佳くん死ぬんだよ?いいの?」
「うぅ…」
あのときは覚悟はしたけど、やっぱり死ぬのは怖い。でも縛られたまま犯されるのも嫌だ。
「ああもう…ほんっと可愛いね悠佳くん…暴れたりしないってことは、ちょっとはここにいたいって事でしょ?」
お兄さんの表情は穏やかだが、言葉から怒りが滲み出ている。機嫌をとらないと。お兄さんの言うとおり殺されてしまう。
「……お兄さん…その…」
「悠佳くん、俺を覗うみたいな目やめてよ。もうさ、ここにいるしかないんだから悠佳くんがちゃんと言ってくれなきゃわからないでしょう?」
お兄さんのその言葉に、僕は糸が切れたように大声で言い返した。
「お兄さんが僕を犯すことしか考えてないのが悪いんでしょ!?ちょっとだけ好きだったのに!!」
「だからそれはごめんって…!そんな傷つけるつもりじゃなくて…俺のこと好きになって欲しいって意味で…!」
「……ほんとう…?」
僕が半泣きで問いかけると、お兄さんは頷いた。嘘だろうが何だろうが僕にはどうしようもないけど。
なんだか白けて、僕の怒りは冷めてしまった。
「お兄さんの言いたいこと分かったから…これ外してよ」
僕は手足を縛る拘束具をカチャカチャと鳴らした。獰猛な動物をくくりつけるように、何重にも巻かれている拘束具が外れることはない。
「それはできないなぁ」
「なんで…!?僕ずっとこのままとか嫌だ…!」
ジタバタしようとすると、お兄さんは落ち着いて、となだめてくる。
「1週間このままね。その後は、俺がこの部屋にいる時は外してあげる。悠佳くんは逃げたんだから。次逃げたら…どうしよっかな。」
「…逃げないから…もう…」
1週間も動けない。その後もお兄さんがいないと自由に動けないなんて…
「んん…じゃあお兄さん…くまちゃんだけ近くに置いて…」
「わかった。置いとくね。じゃ、俺はご飯作ってくるから。」
お兄さんが出ていき、扉が閉められる。
僕はぬいぐるみを眺めながら少しだけ泣いた。
目が覚めて、身体を起こそうとしたが動けない。逃げたはずだけど、お兄さんに捕まったんだっけ。なんでお兄さんは僕の場所が分かったんだろう?
「はぁ…懐いてきたから軟禁にしてあげるつもりだったのに。まさか逃げ出すとはねぇ…?」
「………」
「まだ無視するの?悠佳くんが死にそうになっててすごく心配したんだよ?雪降ってる中あんな服装じゃねぇ…死にたいの?」
お兄さんは相変わらず微笑みながら話しかけてくる。
「お兄さん嫌い…」
「…そんなこと言っていいの?こんなこと言いたくないけどさ、俺が悠佳くんのお世話やめて、この地下室放ったらかしにしたら悠佳くん死ぬんだよ?いいの?」
「うぅ…」
あのときは覚悟はしたけど、やっぱり死ぬのは怖い。でも縛られたまま犯されるのも嫌だ。
「ああもう…ほんっと可愛いね悠佳くん…暴れたりしないってことは、ちょっとはここにいたいって事でしょ?」
お兄さんの表情は穏やかだが、言葉から怒りが滲み出ている。機嫌をとらないと。お兄さんの言うとおり殺されてしまう。
「……お兄さん…その…」
「悠佳くん、俺を覗うみたいな目やめてよ。もうさ、ここにいるしかないんだから悠佳くんがちゃんと言ってくれなきゃわからないでしょう?」
お兄さんのその言葉に、僕は糸が切れたように大声で言い返した。
「お兄さんが僕を犯すことしか考えてないのが悪いんでしょ!?ちょっとだけ好きだったのに!!」
「だからそれはごめんって…!そんな傷つけるつもりじゃなくて…俺のこと好きになって欲しいって意味で…!」
「……ほんとう…?」
僕が半泣きで問いかけると、お兄さんは頷いた。嘘だろうが何だろうが僕にはどうしようもないけど。
なんだか白けて、僕の怒りは冷めてしまった。
「お兄さんの言いたいこと分かったから…これ外してよ」
僕は手足を縛る拘束具をカチャカチャと鳴らした。獰猛な動物をくくりつけるように、何重にも巻かれている拘束具が外れることはない。
「それはできないなぁ」
「なんで…!?僕ずっとこのままとか嫌だ…!」
ジタバタしようとすると、お兄さんは落ち着いて、となだめてくる。
「1週間このままね。その後は、俺がこの部屋にいる時は外してあげる。悠佳くんは逃げたんだから。次逃げたら…どうしよっかな。」
「…逃げないから…もう…」
1週間も動けない。その後もお兄さんがいないと自由に動けないなんて…
「んん…じゃあお兄さん…くまちゃんだけ近くに置いて…」
「わかった。置いとくね。じゃ、俺はご飯作ってくるから。」
お兄さんが出ていき、扉が閉められる。
僕はぬいぐるみを眺めながら少しだけ泣いた。
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