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74 皇女は騙す
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「『◻︎月△日、皇女アリスティアのお茶会に忍び込み、ガイセル・グートハイルを迷い込ませる』『○月⬜︎日、」
「やめてくれ!もう認める!!だからやめろ!!」
セレスティアがある日付の出来事を話そうとした瞬間、グランハイム公爵が一気に焦って負けを認めた。
「認めるのか?」
「あぁ、認める!確かに私はアリスティア皇女殿下とガイセルをくっつけようとした!!だが、それはあくまで親切心だった!!これだけは本当だ!信じてくれ!!」
「寝言は寝てから言え」
頭を床に擦り付けながら言う公爵に、セレスティアは妖艶な笑みを言葉を深めて吐き捨てた。怒り心頭なセレスティアの目には、公爵の行動が1~10まで全て醜いものに写ってしまうのだ。
(『○月⬜︎日、グランハイム公爵の指示を受けたガイセル・グートハイルにより皇女アリスティア及び皇女セレスティアの食事への毒物混入、そして失敗』、1度やったことは躊躇いがなくなると聞いたことがあるが、わたしやアリスまで母上同様に毒殺しようとしていたとはな)
「何卒、何卒ご容赦ください!!」
「………この件については今この場では言及しないでおいてやろう」
明らかにふぅーと安心したように息を吐いた公爵に、セレスティアは意地悪く笑った。セレスティアは『今この場では言及しない』とは言ったが、決して許すとは言っていないのだ。許すの“ゆ”の字すら声に出していないのだ。セレスティアは笑い出したいのを必死に我慢して、次の断罪に進むこととした。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「やめてくれ!もう認める!!だからやめろ!!」
セレスティアがある日付の出来事を話そうとした瞬間、グランハイム公爵が一気に焦って負けを認めた。
「認めるのか?」
「あぁ、認める!確かに私はアリスティア皇女殿下とガイセルをくっつけようとした!!だが、それはあくまで親切心だった!!これだけは本当だ!信じてくれ!!」
「寝言は寝てから言え」
頭を床に擦り付けながら言う公爵に、セレスティアは妖艶な笑みを言葉を深めて吐き捨てた。怒り心頭なセレスティアの目には、公爵の行動が1~10まで全て醜いものに写ってしまうのだ。
(『○月⬜︎日、グランハイム公爵の指示を受けたガイセル・グートハイルにより皇女アリスティア及び皇女セレスティアの食事への毒物混入、そして失敗』、1度やったことは躊躇いがなくなると聞いたことがあるが、わたしやアリスまで母上同様に毒殺しようとしていたとはな)
「何卒、何卒ご容赦ください!!」
「………この件については今この場では言及しないでおいてやろう」
明らかにふぅーと安心したように息を吐いた公爵に、セレスティアは意地悪く笑った。セレスティアは『今この場では言及しない』とは言ったが、決して許すとは言っていないのだ。許すの“ゆ”の字すら声に出していないのだ。セレスティアは笑い出したいのを必死に我慢して、次の断罪に進むこととした。
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