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33 皇女の怒り
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去り際にセレスティアが耳元で呟いた“死人”と言う言葉に、グランハイム公爵は目を見開いて固まった。
「やりすぎじゃないの?」
「これくらいやっていないと怒りが爆発しそうなんだ」
セレスティアは妖艶な笑みを浮かべたまま、長年の相棒であるよく切れる愛剣をするりと撫でた。
「ふふふ、本当に死人が出なければいいな」
「セレス、言っておくけど、僕は流血沙汰には反対だからね?」
「時と場合によるな。逆上されたら牙を剥くしかないではないか」
「………セレス、煽る気満々だね」
笑みを深めたセレスティアに、ミシェルはわざとらしく大きな溜め息を吐いた。
けれど、止めようとは思わなかった。
(大切な母親を奪われて、そして姉も奪われかけてるんだ。怒らない方が異常だ。だから、)
「僕は君が背負っていかなくて済むように、支えるよ」
「………わたしは戦場に立ったことのある人間だぞ。そんなもの、今更どうってことはない」
セレスティアはふんっと鼻を鳴らしたが、その横顔はどこか嬉しそうにも見えた。
「わたしは君のことが好きだよ。ずっとずっと前からね」
「え?」
セレスティアの唐突な言葉に、ミシェルは立ち止まり、顔を真っ赤にした。
(か、揶揄われた!!)
「意地が悪いと思うよ、セレス」
「そうだな。…………これから決戦が始まるから言っておこうと思ってな」
穏やかな表情で言ったセレスティアの顔と声に、ミシェルは本能的な危険を感じた。
淡くて儚くて、危うい、そんな感覚だ。
「セレス、僕は何があっても君と一緒だよ。例えそれが地獄だとしてもね」
セレスティアは目を見開いて固まった。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
今日から新作を始めました♪
題名は
『本好き元地味令嬢~婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました~』
です。
紹介文は
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
~これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である~
です!
よろしくお願いします!!
「やりすぎじゃないの?」
「これくらいやっていないと怒りが爆発しそうなんだ」
セレスティアは妖艶な笑みを浮かべたまま、長年の相棒であるよく切れる愛剣をするりと撫でた。
「ふふふ、本当に死人が出なければいいな」
「セレス、言っておくけど、僕は流血沙汰には反対だからね?」
「時と場合によるな。逆上されたら牙を剥くしかないではないか」
「………セレス、煽る気満々だね」
笑みを深めたセレスティアに、ミシェルはわざとらしく大きな溜め息を吐いた。
けれど、止めようとは思わなかった。
(大切な母親を奪われて、そして姉も奪われかけてるんだ。怒らない方が異常だ。だから、)
「僕は君が背負っていかなくて済むように、支えるよ」
「………わたしは戦場に立ったことのある人間だぞ。そんなもの、今更どうってことはない」
セレスティアはふんっと鼻を鳴らしたが、その横顔はどこか嬉しそうにも見えた。
「わたしは君のことが好きだよ。ずっとずっと前からね」
「え?」
セレスティアの唐突な言葉に、ミシェルは立ち止まり、顔を真っ赤にした。
(か、揶揄われた!!)
「意地が悪いと思うよ、セレス」
「そうだな。…………これから決戦が始まるから言っておこうと思ってな」
穏やかな表情で言ったセレスティアの顔と声に、ミシェルは本能的な危険を感じた。
淡くて儚くて、危うい、そんな感覚だ。
「セレス、僕は何があっても君と一緒だよ。例えそれが地獄だとしてもね」
セレスティアは目を見開いて固まった。
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だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
~これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である~
です!
よろしくお願いします!!
応援ありがとうございます!
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