仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

桐生桜月姫

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73 双子は決行する

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「アイリス、あとあと足がつかないものだけをぶっしょくしないとダメだからね。だから、ほーせきとか、ごーかなお洋服はぶっしょくしちゃダメだよ?」

 アキレスの言葉を聞いて、売ったらお金になりそうだと握り込んでいた宝石10個余りを、アイリスはぱっと手放した。きらきらしてとっても綺麗だった故に、ちょっとだけ勿体無い気分になる。

「あと必要なものは………、食べ物とか?」
「それはムリ。アイリスはそんなものを、どこから盗みだそうとしているわけ?」
「う~ん、ちょーり場?」
「ちょーり場の場所が、アイリスにはわかるわけ?少なくとも、ぼくには分からない」
「………………」

 アイリスはぷいっと恥ずかしげにそっぽを向いてから、お洋服1着を握り込んでパジャマからおでかけ着に着替え始めた。
 アイリスが選んだのは、チョコレート色のチェック生地のスカートにクリーム色のレース付きのブラウスで、小物はスカートと同じチョコレート色の生地の可愛らしい白色のリボンがついたベレー帽と革ブーツ、ブーツと同色のショルダーバッグだ。それを見つめて、アキレスがお揃いのデザインのお洋服に着替えていく。アキレスが着ているのは、お揃いの生地で作られた半ズボンにシンプルなデザインのシャツ、小物はリボンのついていないアイリスと同じものだ。
 双子コーデが1番落ち着く双子は、お互いのコーデに満足げに頷くと、寂しげになってしまっている空気を払拭するために、あえて元気な声で揃えて口を開く。

「「やっぱり、」」
「ぼくたち、」「わたしたち、」
「「2人おそろいが1番!!」」

 アイリスの瞳から、一筋の涙が溢れた。たった1回。されど1回。愛されることを、優しくされることを望んだ双子は、王家の人間から与えられたちょっとの優しさに溺れてしまった。
 それ故に、別れが、逃げることが、とても辛くなる。
 アイリスの涙を拭ったアキレスは、悲しい顔を必死に明るい顔に変えてにいっと悪戯っ子のように笑った。そして、それに合わせてアイリスも悪戯っ子の笑みを浮かべる。
 双子はこれから最も危険な物事における共犯者となる。故に、双子は元気よく声を上げた。

「「レッツ脱走!!」」

 誰もいないクローゼットの中、双子は良からぬ企みの実行を宣言し、夜でも明るいお城の中を大股で闊歩した。

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読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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