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Time can only move forward
第250話-繰り返しの中に見る世界-
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「それじゃあ紹介するわ。私の友達のアリスよ。今日からこの子も一緒にお昼を食べるから宜しくね」
アンとユリィが揃った昼食の場でアリスを紹介した。少し戸惑う二人だったけど、もっと戸惑っていたのはアリスだ。
「本当によろしいんですか?」
自分がこの場にいる事が落ち着かないらしい。
「もちろん。私はアリスとも一緒に食べたいんだから」
「まぁ、フランソワ様がそう言われるならいいんではないでしょうか」
「そうですわね。ユリィと同じ意見ですわ」
「ほらね」
二人の同意を得ても落ち着かないのか、私の知っているアリス程リラックスはしていなかった。
こればっかりは仕方ない、時間が解決してくれるだろうと自分を納得させる。
だけど、覚悟していたはずなのにどこか心の中でモヤモヤとしたものが積もっている。
それは同じことの繰り返しに対してだ。前と違う方法をしようと言うことでもない。
私の心がおかしくならないかだ。言ってしまえば今までの努力が水の泡になってしまった。友達との時間も、近衛騎士になってもらうまでの道のりも。
それに私が耐えられるか疑問があった。今は頑張れてる、それが最後まで続くか分からない。
私みたいに記憶がありながらやり直す人がいたら是非会ってみたい。その人はどうするつもりなのかと。
「フランソワ様?」
アリスの声に考え事に熱中していたことに気付かされる。
アリスだけじゃない。アンもユリィも私の方を見ていた。
「どうかされましたか?」
「ううん。何でもないのよ。ちょっと楽しくて浮かれてただけだから」
「フランソワ様に楽しいと思って頂けたら嬉しい限りです」
アリスの笑顔は純粋な気持ちが生み出したものだろう。私はいつもアリスには癒されている、流石は憧れの主人公。
「フランソワ様、今日の私のお弁当はこちらです。是非お食べ下さい」
アンが自信満々に見せてくれたお弁当は健康志向なのか野菜多めのおかずを茶色いパンで挟んだサンドイッチだ。
「パンにもこだわりましたの!」
「美味しそう! だけどちゃんとアンも食べて。私もちゃんと持って来てるから」
「今日はお食べになりませんか?」
このやりとりも懐かしい。そう言えば私が来る前の昼食はもらってばっかりだったらしいわねフランソワ……。
「そしたら交換ね」
「アンのお昼も美味しいわね」
私のお弁当の一部と交換する。これが私が来てからのお昼の光景だった。また変わらないお昼にきっとなるだろう。
「フランソワ様、私のも是非。お好きかと思いまして」
アリスのは薄いパンに具を多めに挟んだサンドイッチだ。
主食がパンだから仕方ないけど、みんなサンドイッチばかりなのでつい笑ってしまう。
「ありがとう。そしたら頂くわ」
アリスの作る手料理は好きだけど、アリスのサンドイッチは特段好きだ。前の時間では色々味の調整をしてくれたのか私好みの味になっていたからだ。ついこの間の事なのに懐かしい。
「美味しいなぁ。流石はアリス。ちなみにユリィはどんなお昼なの?」
「ご希望に添えずすみません。アンと被るのもと思いまして、今日は麦を炒めたものを基本にして来ました」
「凄いじゃない。ユリィの洞察力が映えるわね」
「褒めて頂き光栄です」
我ながら初めてにしては良い時間が過ごせたと思う昼食に出来たと心の中で小躍りをしてしまった。
アンとユリィが揃った昼食の場でアリスを紹介した。少し戸惑う二人だったけど、もっと戸惑っていたのはアリスだ。
「本当によろしいんですか?」
自分がこの場にいる事が落ち着かないらしい。
「もちろん。私はアリスとも一緒に食べたいんだから」
「まぁ、フランソワ様がそう言われるならいいんではないでしょうか」
「そうですわね。ユリィと同じ意見ですわ」
「ほらね」
二人の同意を得ても落ち着かないのか、私の知っているアリス程リラックスはしていなかった。
こればっかりは仕方ない、時間が解決してくれるだろうと自分を納得させる。
だけど、覚悟していたはずなのにどこか心の中でモヤモヤとしたものが積もっている。
それは同じことの繰り返しに対してだ。前と違う方法をしようと言うことでもない。
私の心がおかしくならないかだ。言ってしまえば今までの努力が水の泡になってしまった。友達との時間も、近衛騎士になってもらうまでの道のりも。
それに私が耐えられるか疑問があった。今は頑張れてる、それが最後まで続くか分からない。
私みたいに記憶がありながらやり直す人がいたら是非会ってみたい。その人はどうするつもりなのかと。
「フランソワ様?」
アリスの声に考え事に熱中していたことに気付かされる。
アリスだけじゃない。アンもユリィも私の方を見ていた。
「どうかされましたか?」
「ううん。何でもないのよ。ちょっと楽しくて浮かれてただけだから」
「フランソワ様に楽しいと思って頂けたら嬉しい限りです」
アリスの笑顔は純粋な気持ちが生み出したものだろう。私はいつもアリスには癒されている、流石は憧れの主人公。
「フランソワ様、今日の私のお弁当はこちらです。是非お食べ下さい」
アンが自信満々に見せてくれたお弁当は健康志向なのか野菜多めのおかずを茶色いパンで挟んだサンドイッチだ。
「パンにもこだわりましたの!」
「美味しそう! だけどちゃんとアンも食べて。私もちゃんと持って来てるから」
「今日はお食べになりませんか?」
このやりとりも懐かしい。そう言えば私が来る前の昼食はもらってばっかりだったらしいわねフランソワ……。
「そしたら交換ね」
「アンのお昼も美味しいわね」
私のお弁当の一部と交換する。これが私が来てからのお昼の光景だった。また変わらないお昼にきっとなるだろう。
「フランソワ様、私のも是非。お好きかと思いまして」
アリスのは薄いパンに具を多めに挟んだサンドイッチだ。
主食がパンだから仕方ないけど、みんなサンドイッチばかりなのでつい笑ってしまう。
「ありがとう。そしたら頂くわ」
アリスの作る手料理は好きだけど、アリスのサンドイッチは特段好きだ。前の時間では色々味の調整をしてくれたのか私好みの味になっていたからだ。ついこの間の事なのに懐かしい。
「美味しいなぁ。流石はアリス。ちなみにユリィはどんなお昼なの?」
「ご希望に添えずすみません。アンと被るのもと思いまして、今日は麦を炒めたものを基本にして来ました」
「凄いじゃない。ユリィの洞察力が映えるわね」
「褒めて頂き光栄です」
我ながら初めてにしては良い時間が過ごせたと思う昼食に出来たと心の中で小躍りをしてしまった。
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