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賭けの出来るゲーム!
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「へぇ、トレントの里ねぇ。」
「面白かったよー。」
ヴァンパイアのアルデア・ド・ルシーと分身体のイーナは真っ赤なシャーベットを食べながら千春の話を聞く。
「アルデアはダンジョンに居る前は何してたの?」
「他の国に居たわよ、今はもう無いけれど。」
「へぇ、この国どう?慣れた?」
「えぇ、慣れたわ、それ以上に食事が最高ね。」
「イーナもこの国が大好きなのです!」
「イーナにも友達が出来たもんねー。」
「ユラとレンは友達なのです!」
嬉しそうにイーナは言うと真っ赤なシャーベットを口に入れる。
「ラミちゃんはアルデアの所で寝泊まりしてんの?」
千春はふと魔族のラミ・レイジィを思い出し聞いてみる。
「ダンジョンを見させてるわよ。」
「あれ?ダンジョンってラミちゃんの配下の子が見てるんじゃないの?」
「あーナルテトね、あの子だけで出来るわけないでしょう、暫くはダンジョンマスターになったんだからダンジョンを安定させるように指示したわ。」
「安定してるじゃん。」
「見てる分にはね、私の所のように放置しても大丈夫なようにある程度魔力の循環、魔物の発生を組む必要が有るのよ。」
「へぇ、そう言うもんなんだね。」
「そ、そう言うものなのよ。」
のんびりと3人はフォルギネーの真っ赤なシャーベットを食べながら話す。
「チハル、ちょっと良いかのう。」
「あ、ロイロおかえりー何?」
ロイロが庭に飛んで戻って来ると千春に話しかける。
「ちと、トランプの遊び方を教えて欲しいんじゃが。」
「え?良いけど、何?ババ抜きとか神経衰弱は教えたよね。」
「そう言うのではなくな?あー、賭け事が出来る奴じゃ。」
「賭けぇ?ブラックジャックとか?」
「そうじゃな、他に面白い物はあるか?」
「やっぱりポーカーかなぁ。」
「ふむ、教えてくれ。」
「良いけど、誰と賭けすんの?」
「ちと王都で仲良くなった者達とな?」
「・・・ふぅ~ん、良いけど。」
千春は疑問に思いながらも、トランプの遊び方を教える。
「ポーカーとブラックジャックはダーサンが広めたから知ってるんじゃない?」
「21に揃えるヤツじゃな。」
「そ、それはブラックジャックね、ポーカーは役全部おしえたかなぁ、取り敢えず教えるわ。」
スマホを検索するとロイロに役を教えて行く。
「ふむ、倍率はこんな感じじゃな。」
「ゲームでも倍率変わるしそこはだいたいで良いんじゃん?」
「ふむふむ、他にあるのか?」
「え~っと・・・やったこと無いけどー。」
スマホで検索すると色々出て来る。
「バカラとセブンブリッジは聞いた事有るなぁ。」
「ふむ、やり方は分かるか?」
「ココに書いてるけど、良く分かんないなぁ、サフィー説明そのまま言うからメモしてー。」
「はーい。」
千春は遊び方の説明を読んでいく、フィーナはそれをメモする。
「・・・って感じ。」
「はい、分かりました。」
「え?サフィー分かったの?」
「はい、多分出来ますね。」
「えぇぇ、私読んでてもわかんないんだけど。」
「そうです?やってみます?」
「いや、やめとく、絶対に勝てない、でもセブンブリッジって麻雀っぽいなぁ。」
「マージャン?」
「そ、点数の数え方は知らないけど、これくらいの駒?牌だっけ?そろえて遊ぶゲームだよ。」
「ほほう、それは楽しそうじゃのう、点数が有ると言う事は掛けも出来るんじゃな?」
「出来るよ、よく賭け麻雀して捕まったってニュース見るし。」
「チハルの所は賭けは出来ないんじゃな。」
「お金賭けてやったら違法?よく知らないけど、日本じゃなければ合法もあるよ。」
「ふむ、そのマージャンは手に入らぬのかのう。」
ロイロは興味津々に千春へ問いかける。
「欲しいの?」
「うむ、やってみたいのう。」
「これだよ。」
千春はアイテムボックスからおもちゃ箱と皆に言われる箱を取り出す。
「この中にー、はい。」
100均で売っている簡易麻雀を取り出し渡す。
「・・・ほう、持っておったのか。」
「100均のゲーム適当に買ったからね、そのうち商品化できる物が有ればダーサンに作ってもらおうと思ってさ。」
「ふむ、遊び方を教えて欲しいんじゃが。」
「そうだねぇ、これ小さいからやりにくいかも。」
千春はそう言うと箱から取り出す。
「おおう・・・パーツくっついてんのかコレ。」
紙に印刷されている牌をピリピリ破りバラしていく千春、サフィーナとアルデアも手に取ると一緒にバラして行く。
「へぇ、これは何て書いてるのかしら。」
「あ、これは1まん、まんず?だっけかな、あとはぴんず、とかそーずとか言うらしいよ。」
「これを揃えて遊ぶんですね。」
切り取っているとルプがのぞき込む。
「麻雀するのか?」
「うわぁ!ビックリした!ルプ何してたの?」
「散歩だが、なにしてんだ?」
「ロイロが賭け事出来る遊び聞いて来たから、100均の麻雀牌出したんだよ。」
「へぇ、楽しそうだな。」
「ルプ麻雀出来るの?」
「出来るぞ、よく社務所でやってるヤツ居たからな。」
「・・・何やってんのよルプの神社。」
「わっちも出来るばーい。」
ルプの頭の上からぴょこっと顔を出すビェリー。
「あれ?ビェリー、ヨリと一緒じゃ無かったの?」
「邪魔したら悪いやん?デートしとんのに。」
「あ、そだね、アリンとデート中だったなヨリ。」
「僕も居まーす!」
コンも楽しそうにルプの上から顔を出す。
「コンも麻雀出来る?」
「出来ますよ、宇迦之御魂様が一時期ハマってましたから、相手していました。」
「マジか、それじゃこれ簡易だけどロイロに教えてくれる?」
「おう、任せろ。」
「まかせりー!」
「ばっちりお教えします!」
千春はアニメキャラのドンちゃらった物しか経験無い為教えるのをルプ達に丸投げする。
「よし、始めるか、千春勝ったら何か出してくれ。」
「えー、まぁ教えてくれるんだし良いけど。」
そう言うと千春は日本酒を一升瓶で取り出す。
「はい、優勝者にはコレねー。」
「よっしゃ!行くぞおらぁ!」
「負けんばい!」
「頑張ります!」
「いや、あんたらちゃんと教えながらやってよね?」
呆れながら千春は言うと、彩葉がルプの対面に座る。
「あれ?イロハ?」
「3人打ちより4人打ちの方が良いでしょ?」
「彩葉・・・出来るの?」
「おじいさんの見てたもの、点数も数えれるわ。」
そう言うと紙を全て裏返し、紙の牌を混ぜて行く、そしてペット&彩葉の麻雀大会が始まった。
----------------
「はいツモ、リーチ一発ツモ平和純チャン三色一盃口・・・と、裏ドラ3、数え役満48000ね。」
「だぁ!!!!ハコった!」
「僕もですぅ!」
「・・・ギリ残ったばい。」
「何言ってるか分かんないわ。」
千春は呪文の様に言う彩葉を見ながら呟く。
「面白そうねぇ。」
アルデアは見ながら呟く。
「千春~ただいまぁ~・・・なにしてんの?」
「ん、ルプ達が麻雀、彩葉の一人勝ちっぽい。」
「へぇ~、それ100均の奴?」
「そ、ロイロが賭け出来るゲーム教えて欲しいって話してたら麻雀する事になった。」
「ふぅ~ん、それやり難くない?」
「さぁ?私やんないからわかんない。」
「麻雀牌もってこよか?」
「え?あるの?」
「うん、家に帰ればあるよ、お父さんのだけど数年はやってないから、持ってこよか?」
「持ってきてくれ!この紙がダメだ!」
「そうやん!紙でやるけん負けるっちゃん!」
「いえ・・・鬼ヅモするイロハちゃんが強いんだと思いますよ?」
ルプとビェリーは紙のせいで負けたと言い、コンが苦笑いで答える。
「それじゃ取ってくっか、千春もやる?」
「いや、見てたけど良く分からなかったから・・・遠慮しとく。」
もう一回と言い麻雀を始めるルプ達を置いて千春と頼子は麻雀牌を取りに日本へ戻った。
「面白かったよー。」
ヴァンパイアのアルデア・ド・ルシーと分身体のイーナは真っ赤なシャーベットを食べながら千春の話を聞く。
「アルデアはダンジョンに居る前は何してたの?」
「他の国に居たわよ、今はもう無いけれど。」
「へぇ、この国どう?慣れた?」
「えぇ、慣れたわ、それ以上に食事が最高ね。」
「イーナもこの国が大好きなのです!」
「イーナにも友達が出来たもんねー。」
「ユラとレンは友達なのです!」
嬉しそうにイーナは言うと真っ赤なシャーベットを口に入れる。
「ラミちゃんはアルデアの所で寝泊まりしてんの?」
千春はふと魔族のラミ・レイジィを思い出し聞いてみる。
「ダンジョンを見させてるわよ。」
「あれ?ダンジョンってラミちゃんの配下の子が見てるんじゃないの?」
「あーナルテトね、あの子だけで出来るわけないでしょう、暫くはダンジョンマスターになったんだからダンジョンを安定させるように指示したわ。」
「安定してるじゃん。」
「見てる分にはね、私の所のように放置しても大丈夫なようにある程度魔力の循環、魔物の発生を組む必要が有るのよ。」
「へぇ、そう言うもんなんだね。」
「そ、そう言うものなのよ。」
のんびりと3人はフォルギネーの真っ赤なシャーベットを食べながら話す。
「チハル、ちょっと良いかのう。」
「あ、ロイロおかえりー何?」
ロイロが庭に飛んで戻って来ると千春に話しかける。
「ちと、トランプの遊び方を教えて欲しいんじゃが。」
「え?良いけど、何?ババ抜きとか神経衰弱は教えたよね。」
「そう言うのではなくな?あー、賭け事が出来る奴じゃ。」
「賭けぇ?ブラックジャックとか?」
「そうじゃな、他に面白い物はあるか?」
「やっぱりポーカーかなぁ。」
「ふむ、教えてくれ。」
「良いけど、誰と賭けすんの?」
「ちと王都で仲良くなった者達とな?」
「・・・ふぅ~ん、良いけど。」
千春は疑問に思いながらも、トランプの遊び方を教える。
「ポーカーとブラックジャックはダーサンが広めたから知ってるんじゃない?」
「21に揃えるヤツじゃな。」
「そ、それはブラックジャックね、ポーカーは役全部おしえたかなぁ、取り敢えず教えるわ。」
スマホを検索するとロイロに役を教えて行く。
「ふむ、倍率はこんな感じじゃな。」
「ゲームでも倍率変わるしそこはだいたいで良いんじゃん?」
「ふむふむ、他にあるのか?」
「え~っと・・・やったこと無いけどー。」
スマホで検索すると色々出て来る。
「バカラとセブンブリッジは聞いた事有るなぁ。」
「ふむ、やり方は分かるか?」
「ココに書いてるけど、良く分かんないなぁ、サフィー説明そのまま言うからメモしてー。」
「はーい。」
千春は遊び方の説明を読んでいく、フィーナはそれをメモする。
「・・・って感じ。」
「はい、分かりました。」
「え?サフィー分かったの?」
「はい、多分出来ますね。」
「えぇぇ、私読んでてもわかんないんだけど。」
「そうです?やってみます?」
「いや、やめとく、絶対に勝てない、でもセブンブリッジって麻雀っぽいなぁ。」
「マージャン?」
「そ、点数の数え方は知らないけど、これくらいの駒?牌だっけ?そろえて遊ぶゲームだよ。」
「ほほう、それは楽しそうじゃのう、点数が有ると言う事は掛けも出来るんじゃな?」
「出来るよ、よく賭け麻雀して捕まったってニュース見るし。」
「チハルの所は賭けは出来ないんじゃな。」
「お金賭けてやったら違法?よく知らないけど、日本じゃなければ合法もあるよ。」
「ふむ、そのマージャンは手に入らぬのかのう。」
ロイロは興味津々に千春へ問いかける。
「欲しいの?」
「うむ、やってみたいのう。」
「これだよ。」
千春はアイテムボックスからおもちゃ箱と皆に言われる箱を取り出す。
「この中にー、はい。」
100均で売っている簡易麻雀を取り出し渡す。
「・・・ほう、持っておったのか。」
「100均のゲーム適当に買ったからね、そのうち商品化できる物が有ればダーサンに作ってもらおうと思ってさ。」
「ふむ、遊び方を教えて欲しいんじゃが。」
「そうだねぇ、これ小さいからやりにくいかも。」
千春はそう言うと箱から取り出す。
「おおう・・・パーツくっついてんのかコレ。」
紙に印刷されている牌をピリピリ破りバラしていく千春、サフィーナとアルデアも手に取ると一緒にバラして行く。
「へぇ、これは何て書いてるのかしら。」
「あ、これは1まん、まんず?だっけかな、あとはぴんず、とかそーずとか言うらしいよ。」
「これを揃えて遊ぶんですね。」
切り取っているとルプがのぞき込む。
「麻雀するのか?」
「うわぁ!ビックリした!ルプ何してたの?」
「散歩だが、なにしてんだ?」
「ロイロが賭け事出来る遊び聞いて来たから、100均の麻雀牌出したんだよ。」
「へぇ、楽しそうだな。」
「ルプ麻雀出来るの?」
「出来るぞ、よく社務所でやってるヤツ居たからな。」
「・・・何やってんのよルプの神社。」
「わっちも出来るばーい。」
ルプの頭の上からぴょこっと顔を出すビェリー。
「あれ?ビェリー、ヨリと一緒じゃ無かったの?」
「邪魔したら悪いやん?デートしとんのに。」
「あ、そだね、アリンとデート中だったなヨリ。」
「僕も居まーす!」
コンも楽しそうにルプの上から顔を出す。
「コンも麻雀出来る?」
「出来ますよ、宇迦之御魂様が一時期ハマってましたから、相手していました。」
「マジか、それじゃこれ簡易だけどロイロに教えてくれる?」
「おう、任せろ。」
「まかせりー!」
「ばっちりお教えします!」
千春はアニメキャラのドンちゃらった物しか経験無い為教えるのをルプ達に丸投げする。
「よし、始めるか、千春勝ったら何か出してくれ。」
「えー、まぁ教えてくれるんだし良いけど。」
そう言うと千春は日本酒を一升瓶で取り出す。
「はい、優勝者にはコレねー。」
「よっしゃ!行くぞおらぁ!」
「負けんばい!」
「頑張ります!」
「いや、あんたらちゃんと教えながらやってよね?」
呆れながら千春は言うと、彩葉がルプの対面に座る。
「あれ?イロハ?」
「3人打ちより4人打ちの方が良いでしょ?」
「彩葉・・・出来るの?」
「おじいさんの見てたもの、点数も数えれるわ。」
そう言うと紙を全て裏返し、紙の牌を混ぜて行く、そしてペット&彩葉の麻雀大会が始まった。
----------------
「はいツモ、リーチ一発ツモ平和純チャン三色一盃口・・・と、裏ドラ3、数え役満48000ね。」
「だぁ!!!!ハコった!」
「僕もですぅ!」
「・・・ギリ残ったばい。」
「何言ってるか分かんないわ。」
千春は呪文の様に言う彩葉を見ながら呟く。
「面白そうねぇ。」
アルデアは見ながら呟く。
「千春~ただいまぁ~・・・なにしてんの?」
「ん、ルプ達が麻雀、彩葉の一人勝ちっぽい。」
「へぇ~、それ100均の奴?」
「そ、ロイロが賭け出来るゲーム教えて欲しいって話してたら麻雀する事になった。」
「ふぅ~ん、それやり難くない?」
「さぁ?私やんないからわかんない。」
「麻雀牌もってこよか?」
「え?あるの?」
「うん、家に帰ればあるよ、お父さんのだけど数年はやってないから、持ってこよか?」
「持ってきてくれ!この紙がダメだ!」
「そうやん!紙でやるけん負けるっちゃん!」
「いえ・・・鬼ヅモするイロハちゃんが強いんだと思いますよ?」
ルプとビェリーは紙のせいで負けたと言い、コンが苦笑いで答える。
「それじゃ取ってくっか、千春もやる?」
「いや、見てたけど良く分からなかったから・・・遠慮しとく。」
もう一回と言い麻雀を始めるルプ達を置いて千春と頼子は麻雀牌を取りに日本へ戻った。
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