異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

文字の大きさ
333 / 1,130
連載

出発前のレトルトカレー!

しおりを挟む
「ヨリ~お昼どうする~?」
「ん~、結局お昼になったかぁ、一回お城戻るって手もあるけど?」
「あ、フェアリーリング作ったんだっけ。」
「そそ、一応中で困った時用にね。」
「このメンバーで困るかな。」
「いや、保険だよ。」
「で、お昼どする?」
「ビェリー達が狩って来た魔物食べる?」
「えぇぇ、食えるの?アレ。」
 ルプ達が狩ったのはトロールと言われる魔物だ。

「アリンさん、アレ食べれるの?」
「食べれない事は無いですが食べませんね、主に素材として出回ります、肉は脂肪が多いので油を取る材料になります、皮は丈夫なので防具に使われますね。」
「だってさ、千春。」
「無理して食べなくても良いよ、アリンさん兵士さん達はどうすんの?お昼。」
「料理人がそろそろ到着すると思いますが。」
「到着?後から来るの?」
「はい、この飛空艇とは別の飛空艇が来ます。」
「んじゃ私達だけ何か作ろうか。」
 千春はそう言うとサフィーナに声を掛け、広く取られたスペースにコンロを並べる。

「チハル何つくんの~?」
「ミオは何食べたい?」
「ん~・・・カレー。」
「カレーね。」
「え?出来るの?」
「出来るよ、レトルトだからお湯に入れるだけだもん。」
「あ、そっちね、一から作るのかと思ったわ。」
「ルプ達も食べる?」
「カレーか?」
「うん。」
「肉が良いな。」
「おっけ、んじゃルプはステーキ焼くわ。」
「チハル!私ステーキカレー!」
「私も!」
「ウチも!」
「はいはい、サフィー肉お願い、私はお湯わかしてカレーあっためるわ。」
「分かりました、ご飯はどうします?」
「ご飯は炊いたの有るから大丈夫だよ。」
 千春はお湯を沸かし、頼子達は肉に塩コショウしサフィーナがそれを焼いていく。

「この肉何?」
「ブラブル。」
「おー!ブラブルステーキ!」
「なんだっけブラブルって。」
「ブラックホーンブルだよ、めっちゃ美味い肉。」
「あー!そういやいっぱい狩ってたね。」
 青空達は初めて来た時に見た魔物の山を思い出しながら呟く。

「私達も手伝うよ。」
「んじゃ肉に塩コショウしてサフィーちゃんとサリナちゃんに渡して焼いてもらって。」
「了解!」
 手分けして皆は料理をする、千春はお湯の中にレトルトカレーを入れると周りを見回す。

「ルクレツィアさん、中はどうでした?」
 階段から出て来たルクレツィアに声をかける千春。

「思った以上に中は広いわね、取り敢えず最初の扉は開いて調査はしているわ。」
「まだ時間掛かりそうです?」
「入るだけならもう大丈夫よ、調査隊は既に部屋を捜索しながら保存と回収の準備をしているわ。」
「そっか、私達が探検出来そうな所ありそうです?」
「奥の方にも繋がっているのを確認したから、楽しめそうよ~♪」
 ワクワクした感じでルクレツィアは答え、千春もそれを聞きニッコリ微笑む。

「やったね、それじゃルクレツィアさんもご飯食べますか?」
「食べるわ、ルプ様は何を食べるの?」
「肉ですね、今ステーキ焼いてますから。」
「私もそれで!」
「は~い、ルプと一緒に待っててください。」
「分かったわ~♪」
 報告してくれる時の凛々しいルクレツィアは消滅し、へにょへにょな笑みになりルプの所へ行くルクレツィア。

「さてと、レトルト出来たけど、何辛にするー?」
「私中辛。」
「ウチ辛口。」
「余ったのでいいよー。」
「甘口がいいー。」
 それぞれ辛さを選ぶと、ご飯を皿に入れ肉を乗せた上からカレーをかける。

「サフィー何辛にする?」
「何が有ります?」
「えっと・・・甘口と激辛が余ってんね。」
「・・・甘口で。」
「レナ、激辛と甘口いくつか余ったよどれがイイ?」
「え~っと、このLLEの20倍で。」
「おーチャレンジャー。」
「辛いの好きだからね~。」
 麗奈はそう言うとカレーを持って行く。

「さて、私も甘口にしよっと。」
 千春もご飯にステーキを乗せカレーをかけてテーブルに行く。

「チハルさーん、これ食べて良いんですか?」
「うん、辛いのと甘いのがあるから好きな方食べて良いよ。」
 千春はモリアンに言うと、サリナとラルカもカレーを見る。

「・・・こっちが甘そうな気がしますね。」
 サリナは絵柄を見て選ぶ、ラルカはカレー無しのステーキ丼で食べるようだ。

「・・・こっちだ!」
 モリアンはレトルトカレーを1つ手に取り肉を乗せたご飯にかける。

「千春、良いの?アレ。」
「ん?ちゃんと言ったもん甘いのと辛いの有るって。」
「・・・うん、聞いてたけどさ、モリーちゃん文字読めないじゃん?」
「あ・・・まぁ、うん、大丈夫っしょ。」
 頼子はしっかり見ていた、モリアンが手に取ったレトルトには20倍と書いていた。

「それじゃいただきまーす!」
「「「「「「いただきまーす!」」」」」」
「肉うっま!」
「もう肉だけで良かったなコレ。」
「からぁぁぁぁぁぁい!!!!!痛ぁぁい!」
「静かに食べなさい。」
「ふぁぁぃからいですぅぅぅぅ。」
「うん、まぁ辛いね。」
「レナ良く食べれるねそれ、モリーちゃんと同じヤツでしょ?」
「そだよー、辛いの好きだからね。」
 平然と食べる麗奈、それを見ながら涙を流すモリアン。

「汗が噴き出ますぅ。」
 水を飲みながらモリアンが言う。

「モリーちゃん、水飲んだらまた辛くなるよ。」
 麗奈はそう言うとカレーをパクパクと口に入れる。

「そうなんでふかぁ?」
「うん、飲むならヨーグルトとか牛乳の方が良いよ?」
「牛乳ください!サフィーさん牛乳もってますよね?!」
「有るわよ、はい、銀貨1枚ね。」
「くっ・・・。」
「冗談よ、ゆっくり食べなさいね。」
 サフィーナに牛乳を貰いチビチビと飲みつつカレーを頑張って食べるモリアン。

「チハルさん、もう中に入られて大丈夫です。」
「はーいアリンさんありがと、食べたら突撃するよ。」
「やめてください、突撃しないでください、ほんっとお願いします。」
 眉間に皺を寄せ頼み込むアリンハンド。

「アリンさん魔物とか居ました?」
「いえ、探索範囲には居ませんでした、遺跡自体が封鎖されていたので大丈夫ではないかと、罠だけには気を付けてくださいね。」
 心配そうに頼子へ言うアリンハンド、そして食事が終わると千春達は立ち上がる。

「よし!準備おけ?」
「おっけ!」
「いくぜぇぃ!」
「ひゃっはー!」
「楽しみだなー。」
「ね、お宝あったらイイね。」
「行くぞー!」
 皆は声を出し手を上げる。

「よーし!突撃ぃー!」
 千春達は侍女とペットを連れ階段を降りて行った、アリンハンドは顔に手を当て悲しそうに見送った。





しおりを挟む
感想 3,713

あなたにおすすめの小説

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~

夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力! 絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。 最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り! 追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

『婚約なんて予定にないんですが!? 転生モブの私に公爵様が迫ってくる』

ヤオサカ
恋愛
この物語は完結しました。 現代で過労死した原田あかりは、愛読していた恋愛小説の世界に転生し、主人公の美しい姉を引き立てる“妹モブ”ティナ・ミルフォードとして生まれ変わる。今度こそ静かに暮らそうと決めた彼女だったが、絵の才能が公爵家嫡男ジークハルトの目に留まり、婚約を申し込まれてしまう。のんびり人生を望むティナと、穏やかに心を寄せるジーク――絵と愛が織りなす、やがて幸せな結婚へとつながる転生ラブストーリー。

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。