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遺跡の中に入ります!
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「なんもなーい。」
千春達は調査部隊が調べている場所を通り過ぎ、奥に向かって歩いていた。
「これ大理石?」
「石っちゃ石だよね。」
「神殿みたい。」
「あそこ絵が描いてるよ。」
「ほんとだー、何だろう石に彫ってるのかな。」
皆は歩きながら周りを見回す。
「この絵も調べて行く事になると思いますよ。」
「サフィー何を調べるの?コレ。」
「その時代の生活や魔導レベル、他にも色々調べる事は有ると思います。」
「へぇ、よく知ってるね。」
「学園に通うとこういう遺跡の話も出てきますからね。」
サフィーナと話しながら奥に向かうと大きな扉が千春達の前に現れる。
「でっけぇ、ロイロがドラゴンの姿でも通れるじゃん。」
「そうじゃな、無駄にデカいのぅ。」
「千春、こっちに普通の扉も有るぞ。」
「ほんとだ、こっちの大きいのは何だろ。」
千春が言うと、一緒に歩いていたルクレツィアが答える。
「コレは王族や身分の高い者が通る扉ね、そっちにある普通の扉は使用人が通る扉よ。」
「へぇ、どっち開けても良いんだよね?」
「同じ部屋に繋がってるだけでしょうね。」
「ロイロこれ開けても大丈夫そう?」
「うむ、魔法はかかっておらぬな。」
千春はそれを聞き、扉を押す。
「・・・ぬぐぁ、開かない!」
「押してもダメなら引いてみな~♪」
頼子に言われ引くと簡単に扉は開いた。
「・・・うん、知ってたよ?」
「はいはい、中暗いね。」
「どっか電気のスイッチとか無いのかな。」
「そんな便利な物ないっしょー。」
千春達がそう言うとコンは狐火を幾つか出し周りを照らす。
「あ、コンありがとう。」
「えへへ。」
「ロイロ明るく出来ないかな。」
「儂が火でも吐くか?」
「やめて、燃えちゃう。」
コンが出した狐火の明かりで先に進む、部屋は学校の体育館程の広さがあり左右には大きな柱が並んでいる。
「神殿っぽい?」
「イメージ的にはそんな感じだねぇ、でも何もないね。」
「コン、狐火もうちょっと範囲広げれる?」
「はい。」
コンが追加の狐火を出し、左右の壁際も照らしていく。
「おぉぉぉぉ!凄い!」
「綺麗!」
左右の壁にはステンドグラスの様なカラフルな石で彩られた絵が飾られていた。
「やっぱり神殿じゃん?」
「っていうか教会っぽいね。」
「そう言えば上の石碑にお墓って書いてたね。」
「呪い有れもね。」
「呪いかぁ、いざとなったらアイトネ呼ぼう。」
「アイトネ様が後ろにいるなら安心だよねー。」
「アイトネ見てるー?」
((見てるわよー。))
「アイトネ見てたわ。」
「んじゃ安心だ。」
アイトネの返事を聞き、千春は笑顔になり先に進む、広い空間を通り過ぎるとまたもや扉が有った。
「扉はっけーん。」
「次私が開けるー。」
美桜がそう言うと扉に手を掛け扉を引く。
「・・・あかねぇー。」
「押してみ?」
「ダメ、開かない。」
扉から出たドアノブをガチャガチャしながら押したり引いたりしているが、ビクともしない。
「鍵掛かってんのかな。」
「鍵穴なくね?」
「ルクレツィアさんー。」
「はいはい、ちょっと見せてね~。」
ルクレツィアが扉を隅々見て回り、扉の周りを調べて行く。
「ココが扉の鍵ね。」
壁に少しだけ出た突起を押すと、ガチャリと音がする。
「開けてみて。」
「ほーい。」
美桜はルクレツィアに言われ扉を引くと、軽い音を立てながら扉が開く。
「開いたー。」
「やっぱり暗いね。」
「そりゃそうでしょ、ココ地下だし。」
「空気はあるね。」
「コン、明かりをお願い。」
「はい。」
コンは狐火を扉の奥に入れると長い廊下が現れる。
「広いね。」
「奥も長いわ。」
「あ、扉がある。」
廊下は5人は並んで歩ける広さで高さも有る、そして廊下の左右に所々扉が有った。
「扉開けて行く?」
「そりゃ開けるっしょ。」
千春達は廊下を歩き、一番最初に有る扉を見る。
「・・・千春、ちょっと待て。」
ルプが扉に手をかけようとした千春に声を掛ける。
「何か有った?」
「あまり良くない気配がある、俺が開けるぞ。」
「ういっ、お願い。」
ルプは獣人に変身するとドアノブに手を掛ける。
「ルプ様・・・カッコいい。」
ルクレツィアは場の空気を読まず呟く、苦笑いしながら千春は扉に目をやると、ルプが扉を開けていた。
「ふむ、人間に呪いをかける程ではないか。」
「なにー?」
千春は部屋の中を覗くと暗くて何も見えない、しかし部屋の隅の存在に気付く。
「・・・あれなに?」
「悪霊だなぁ。」
「ヤバいじゃん。」
「まぁ人だけならな。」
ルプが言うが早いかコンとビェリーが子供の姿で中に入って来る、そして印を組み光を飛ばす。
「もう大丈夫やけん。」
「罠と言うよりも魔術で捕らわれた魂っぽかったですね。」
「そうだな、この手の霊が居るなら俺達が扉を開けた方が良いな。」
「儂でも構わんぞ、アレくらいの霊なら魔力で消し飛ばせるわ。」
ペット達はそう言いながら部屋を見回す。
「ココは何の部屋かな。」
部屋はぱっと見てもかなり広い、そして本棚やテーブルが有った。
「ふむ、固定の魔法が掛かっとるのぅ。」
「固定?」
「うむ、この遺跡は何年前の物か聞いておったろう?」
「2000年だっけ?」
「2000年も放置されれば本なんぞ腐ってしまうじゃろ。」
「あ、ほんとだ!本そのままある!」
「まぁコレはこのまま放置じゃな。」
「なんで?」
「なんでと言われてものぅ、チハルは読めるか?」
「・・・はい!次いこー!」
ロイロはクスっと笑い部屋を出るとルプが扉を閉める、そして次の部屋に向かう。
「開けますね。」
コンはそう言うと扉を開ける、その部屋には何も居ない、そして家具も装飾も無い部屋だった。
「ハズレでした。」
「次はわっちが開けるけん。」
次々と扉を開け中を確認するが、最初の部屋以外にはほとんど何もなく、あっても朽ちた家具やテーブルらしき残骸があるだけだった。
「最初の部屋だけだな、固定魔法が掛けてあったのは。」
「まぁそれなりに意味のある物が置いてあったんじゃろ、あの悪霊もそれを守る為に捕えておったんじゃろうなぁ。」
廊下を歩き終わると廊下が左右に分かれていた。
「・・・右は直ぐに行き止まり、左は何度か曲道があるな。」
「右は行き止まりなら左?」
「いや、廊下が無いだけで部屋は有るかもしれないな。」
「おっけ、右探索してから左だね。」
千春は右に向かって歩き出す。
「罠っぽいの無いね。」
「ルクレツィアさん、罠っぽいの有りました?」
「無いわね、居住区ではないけれど人が動き回る場所だったんでしょうね、神殿の様な感じだし。」
青空と大愛は後ろから付いて行きながらルクレツィアに話しかける。
「はい!行き止まりー!部屋もなーし!」
「変じゃない?部屋も無い行き止まりとか、この廊下の意味なくね?」
千春が言うと頼子が千春に問いかける。
「そう言われればそうだね、ルクレツィアさん何か有ります?」
「さぁ、ぱっと見なにも分からないわね。」
「ルプは?」
「わかんねぇなぁ。」
「ふみゅ、こういう時は~モリー!」
「ふぇぃ!?」
「何か分かんない?」
「わかんないですよぉ!」
「ラルカは?」
「えっと、ココだけ音の反響が違いますぅ。」
ラルカはそう言うと行き止まりの壁ではなく、右の壁を指差す。
「ココ?」
「はい。」
ラルカが指差す所を千春も指差す。
「罠かな。」
「ちょっと見せてね。」
ルクレツィアは壁をさすりながら軽くコンコンと指で叩く。
「押せそうだけれど・・・何が起こるか分からないわねぇ。」
「ふむ、儂が結界を張る、皆集まれ。」
ロイロがそう言うと、ロイロの周りに皆は集まるそしてそれを確認するとルクレツィアは警戒しながら壁を押す。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
手を当てた壁が凹み奥に入っていくと、音を立てながら壁が動く。
「おー!隠し部屋!」
「この隠し部屋を作ったやつはバカなのか。」
「だよねぇ、行き止まりに何もないとか、何か有りますよって言ってるような物じゃん。」
ルプが言うと頼子が同意する。
「まぁ気付かない者もおるじゃろ?」
そう言うとロイロは千春を見る。
「そうだね、気付いてなかったね。」
頼子もそう言うと千春を見る。
「・・・ルプぅ、ロイロとヨリがいぢめるぅ。」
「でも気付かなかっただろ?」
「・・・ミオー、レナー。」
「ウチも怪しいって思ったよ。」
「私も~。」
美桜と麗奈に裏切られ、千春は青空達を見る、青空達は目を逸らす。
「・・・ロイロ。」
「なんじゃ。」
「この遺跡全部破壊しようか。」
「ダメじゃろ。」
「うわぁん!サフィー!」
千春はサフィーナに抱き着き泣き真似をする、サフィーナはクスクス笑いながら頭を撫でながら言う。
「さ、奥に行きましょう。」
「はーぃさふぃーままぁ。」
皆は隠し部屋の中に入って行った。
千春達は調査部隊が調べている場所を通り過ぎ、奥に向かって歩いていた。
「これ大理石?」
「石っちゃ石だよね。」
「神殿みたい。」
「あそこ絵が描いてるよ。」
「ほんとだー、何だろう石に彫ってるのかな。」
皆は歩きながら周りを見回す。
「この絵も調べて行く事になると思いますよ。」
「サフィー何を調べるの?コレ。」
「その時代の生活や魔導レベル、他にも色々調べる事は有ると思います。」
「へぇ、よく知ってるね。」
「学園に通うとこういう遺跡の話も出てきますからね。」
サフィーナと話しながら奥に向かうと大きな扉が千春達の前に現れる。
「でっけぇ、ロイロがドラゴンの姿でも通れるじゃん。」
「そうじゃな、無駄にデカいのぅ。」
「千春、こっちに普通の扉も有るぞ。」
「ほんとだ、こっちの大きいのは何だろ。」
千春が言うと、一緒に歩いていたルクレツィアが答える。
「コレは王族や身分の高い者が通る扉ね、そっちにある普通の扉は使用人が通る扉よ。」
「へぇ、どっち開けても良いんだよね?」
「同じ部屋に繋がってるだけでしょうね。」
「ロイロこれ開けても大丈夫そう?」
「うむ、魔法はかかっておらぬな。」
千春はそれを聞き、扉を押す。
「・・・ぬぐぁ、開かない!」
「押してもダメなら引いてみな~♪」
頼子に言われ引くと簡単に扉は開いた。
「・・・うん、知ってたよ?」
「はいはい、中暗いね。」
「どっか電気のスイッチとか無いのかな。」
「そんな便利な物ないっしょー。」
千春達がそう言うとコンは狐火を幾つか出し周りを照らす。
「あ、コンありがとう。」
「えへへ。」
「ロイロ明るく出来ないかな。」
「儂が火でも吐くか?」
「やめて、燃えちゃう。」
コンが出した狐火の明かりで先に進む、部屋は学校の体育館程の広さがあり左右には大きな柱が並んでいる。
「神殿っぽい?」
「イメージ的にはそんな感じだねぇ、でも何もないね。」
「コン、狐火もうちょっと範囲広げれる?」
「はい。」
コンが追加の狐火を出し、左右の壁際も照らしていく。
「おぉぉぉぉ!凄い!」
「綺麗!」
左右の壁にはステンドグラスの様なカラフルな石で彩られた絵が飾られていた。
「やっぱり神殿じゃん?」
「っていうか教会っぽいね。」
「そう言えば上の石碑にお墓って書いてたね。」
「呪い有れもね。」
「呪いかぁ、いざとなったらアイトネ呼ぼう。」
「アイトネ様が後ろにいるなら安心だよねー。」
「アイトネ見てるー?」
((見てるわよー。))
「アイトネ見てたわ。」
「んじゃ安心だ。」
アイトネの返事を聞き、千春は笑顔になり先に進む、広い空間を通り過ぎるとまたもや扉が有った。
「扉はっけーん。」
「次私が開けるー。」
美桜がそう言うと扉に手を掛け扉を引く。
「・・・あかねぇー。」
「押してみ?」
「ダメ、開かない。」
扉から出たドアノブをガチャガチャしながら押したり引いたりしているが、ビクともしない。
「鍵掛かってんのかな。」
「鍵穴なくね?」
「ルクレツィアさんー。」
「はいはい、ちょっと見せてね~。」
ルクレツィアが扉を隅々見て回り、扉の周りを調べて行く。
「ココが扉の鍵ね。」
壁に少しだけ出た突起を押すと、ガチャリと音がする。
「開けてみて。」
「ほーい。」
美桜はルクレツィアに言われ扉を引くと、軽い音を立てながら扉が開く。
「開いたー。」
「やっぱり暗いね。」
「そりゃそうでしょ、ココ地下だし。」
「空気はあるね。」
「コン、明かりをお願い。」
「はい。」
コンは狐火を扉の奥に入れると長い廊下が現れる。
「広いね。」
「奥も長いわ。」
「あ、扉がある。」
廊下は5人は並んで歩ける広さで高さも有る、そして廊下の左右に所々扉が有った。
「扉開けて行く?」
「そりゃ開けるっしょ。」
千春達は廊下を歩き、一番最初に有る扉を見る。
「・・・千春、ちょっと待て。」
ルプが扉に手をかけようとした千春に声を掛ける。
「何か有った?」
「あまり良くない気配がある、俺が開けるぞ。」
「ういっ、お願い。」
ルプは獣人に変身するとドアノブに手を掛ける。
「ルプ様・・・カッコいい。」
ルクレツィアは場の空気を読まず呟く、苦笑いしながら千春は扉に目をやると、ルプが扉を開けていた。
「ふむ、人間に呪いをかける程ではないか。」
「なにー?」
千春は部屋の中を覗くと暗くて何も見えない、しかし部屋の隅の存在に気付く。
「・・・あれなに?」
「悪霊だなぁ。」
「ヤバいじゃん。」
「まぁ人だけならな。」
ルプが言うが早いかコンとビェリーが子供の姿で中に入って来る、そして印を組み光を飛ばす。
「もう大丈夫やけん。」
「罠と言うよりも魔術で捕らわれた魂っぽかったですね。」
「そうだな、この手の霊が居るなら俺達が扉を開けた方が良いな。」
「儂でも構わんぞ、アレくらいの霊なら魔力で消し飛ばせるわ。」
ペット達はそう言いながら部屋を見回す。
「ココは何の部屋かな。」
部屋はぱっと見てもかなり広い、そして本棚やテーブルが有った。
「ふむ、固定の魔法が掛かっとるのぅ。」
「固定?」
「うむ、この遺跡は何年前の物か聞いておったろう?」
「2000年だっけ?」
「2000年も放置されれば本なんぞ腐ってしまうじゃろ。」
「あ、ほんとだ!本そのままある!」
「まぁコレはこのまま放置じゃな。」
「なんで?」
「なんでと言われてものぅ、チハルは読めるか?」
「・・・はい!次いこー!」
ロイロはクスっと笑い部屋を出るとルプが扉を閉める、そして次の部屋に向かう。
「開けますね。」
コンはそう言うと扉を開ける、その部屋には何も居ない、そして家具も装飾も無い部屋だった。
「ハズレでした。」
「次はわっちが開けるけん。」
次々と扉を開け中を確認するが、最初の部屋以外にはほとんど何もなく、あっても朽ちた家具やテーブルらしき残骸があるだけだった。
「最初の部屋だけだな、固定魔法が掛けてあったのは。」
「まぁそれなりに意味のある物が置いてあったんじゃろ、あの悪霊もそれを守る為に捕えておったんじゃろうなぁ。」
廊下を歩き終わると廊下が左右に分かれていた。
「・・・右は直ぐに行き止まり、左は何度か曲道があるな。」
「右は行き止まりなら左?」
「いや、廊下が無いだけで部屋は有るかもしれないな。」
「おっけ、右探索してから左だね。」
千春は右に向かって歩き出す。
「罠っぽいの無いね。」
「ルクレツィアさん、罠っぽいの有りました?」
「無いわね、居住区ではないけれど人が動き回る場所だったんでしょうね、神殿の様な感じだし。」
青空と大愛は後ろから付いて行きながらルクレツィアに話しかける。
「はい!行き止まりー!部屋もなーし!」
「変じゃない?部屋も無い行き止まりとか、この廊下の意味なくね?」
千春が言うと頼子が千春に問いかける。
「そう言われればそうだね、ルクレツィアさん何か有ります?」
「さぁ、ぱっと見なにも分からないわね。」
「ルプは?」
「わかんねぇなぁ。」
「ふみゅ、こういう時は~モリー!」
「ふぇぃ!?」
「何か分かんない?」
「わかんないですよぉ!」
「ラルカは?」
「えっと、ココだけ音の反響が違いますぅ。」
ラルカはそう言うと行き止まりの壁ではなく、右の壁を指差す。
「ココ?」
「はい。」
ラルカが指差す所を千春も指差す。
「罠かな。」
「ちょっと見せてね。」
ルクレツィアは壁をさすりながら軽くコンコンと指で叩く。
「押せそうだけれど・・・何が起こるか分からないわねぇ。」
「ふむ、儂が結界を張る、皆集まれ。」
ロイロがそう言うと、ロイロの周りに皆は集まるそしてそれを確認するとルクレツィアは警戒しながら壁を押す。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
手を当てた壁が凹み奥に入っていくと、音を立てながら壁が動く。
「おー!隠し部屋!」
「この隠し部屋を作ったやつはバカなのか。」
「だよねぇ、行き止まりに何もないとか、何か有りますよって言ってるような物じゃん。」
ルプが言うと頼子が同意する。
「まぁ気付かない者もおるじゃろ?」
そう言うとロイロは千春を見る。
「そうだね、気付いてなかったね。」
頼子もそう言うと千春を見る。
「・・・ルプぅ、ロイロとヨリがいぢめるぅ。」
「でも気付かなかっただろ?」
「・・・ミオー、レナー。」
「ウチも怪しいって思ったよ。」
「私も~。」
美桜と麗奈に裏切られ、千春は青空達を見る、青空達は目を逸らす。
「・・・ロイロ。」
「なんじゃ。」
「この遺跡全部破壊しようか。」
「ダメじゃろ。」
「うわぁん!サフィー!」
千春はサフィーナに抱き着き泣き真似をする、サフィーナはクスクス笑いながら頭を撫でながら言う。
「さ、奥に行きましょう。」
「はーぃさふぃーままぁ。」
皆は隠し部屋の中に入って行った。
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