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女装と復讐 -躍動編-
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僕らは、アンナさんからは買ってきたケーキを勧められ、ナオさんからは紅茶を振る舞われた…美味しい。
『ケーキ3個完食ぅ♪』
…えっ!?
僕は今、やっとケーキ2個目を食べはじめたばかりなのに…詩織早っ!
『…ところで、アンナさんはどうして、ナオさんのお店にいるの?…サボってるとかの冗談は抜きにして』
アンナさんは詩織に優しく微笑んだ。その微笑みを不思議そうにチラリと見ながら、詩織は紅茶を一口…。
『アンナはね、このお店で《フェイシャル・エステ》をしてあげるために、ここに呼んだの。私が』
『えっ?ナオさんが?…って、このお店の中にフェイシャル・エステやってる部屋なんてありました?』
『うん。ここ何年か前からね、始めたの。この上…2階の一室で』
へぇ…と、少し驚いた表情の詩織。
『でも《私が呼んだの》…って?』
『うん。今、来月…つまり4月から働いてもらうエステの新人の子が研修にきてるの。その研修のお客様役に、アン…』
『その研修って、まだやってるの!?ナオさん、研修だったらお安くエステ、やってもらえるんですか!?』
凄い勢いで、ナオさんにそう訊く詩織。
『詩織ちゃんも研修のお客様役…やってく?お安いどころか《無料》だし』
『うん!やるやる♪やりまーす♪』
ふふふっ…と笑ってるナオさん。
『今日、ほんっとに嫌なことばっかだったし…少しだけでも癒されたい…』
ナオさんと詩織は椅子から立ち上がった。
『金魚は、ここでケーキを見張ってて!』
…ケーキを見張ってて…って…。
『アンナはもう帰る?美容院に』
アンナさんは少し困ったような表情で、ナオさんにゆっくりと答えて返した。
『…って思ったけど…金魚を独りきりにして、詩織を待たせてるってのも気の毒だし…もう少しだけここに居るわ』
アンナさんって本当に優しい。だけど、少し心配も…。
『あの…いいんですか?美容院のほうとか…?』
『うん。お店の女の子たちにも《もう少し送れます》って、すぐに連絡しておくわ』
アンナさんの、携帯からの連絡も済み、ナオさんと詩織は店内の階段で2階へと上がっていった。
…残った僕とアンナさん…2人。そして…14秒の沈黙の時間…なにか話さないと…。
『あの…ぁ、アンナさん』
『うん。なに?』
僕は一瞬…何を話そうか戸惑っだけど…。
『えっと…あの…せっかくナオさんの化粧品のお店に来てるので、その…お店の中を歩きながら、えっと…化粧品の説明書とか知識とか…教えてもらえませんか…?』
『?』
『ケーキ3個完食ぅ♪』
…えっ!?
僕は今、やっとケーキ2個目を食べはじめたばかりなのに…詩織早っ!
『…ところで、アンナさんはどうして、ナオさんのお店にいるの?…サボってるとかの冗談は抜きにして』
アンナさんは詩織に優しく微笑んだ。その微笑みを不思議そうにチラリと見ながら、詩織は紅茶を一口…。
『アンナはね、このお店で《フェイシャル・エステ》をしてあげるために、ここに呼んだの。私が』
『えっ?ナオさんが?…って、このお店の中にフェイシャル・エステやってる部屋なんてありました?』
『うん。ここ何年か前からね、始めたの。この上…2階の一室で』
へぇ…と、少し驚いた表情の詩織。
『でも《私が呼んだの》…って?』
『うん。今、来月…つまり4月から働いてもらうエステの新人の子が研修にきてるの。その研修のお客様役に、アン…』
『その研修って、まだやってるの!?ナオさん、研修だったらお安くエステ、やってもらえるんですか!?』
凄い勢いで、ナオさんにそう訊く詩織。
『詩織ちゃんも研修のお客様役…やってく?お安いどころか《無料》だし』
『うん!やるやる♪やりまーす♪』
ふふふっ…と笑ってるナオさん。
『今日、ほんっとに嫌なことばっかだったし…少しだけでも癒されたい…』
ナオさんと詩織は椅子から立ち上がった。
『金魚は、ここでケーキを見張ってて!』
…ケーキを見張ってて…って…。
『アンナはもう帰る?美容院に』
アンナさんは少し困ったような表情で、ナオさんにゆっくりと答えて返した。
『…って思ったけど…金魚を独りきりにして、詩織を待たせてるってのも気の毒だし…もう少しだけここに居るわ』
アンナさんって本当に優しい。だけど、少し心配も…。
『あの…いいんですか?美容院のほうとか…?』
『うん。お店の女の子たちにも《もう少し送れます》って、すぐに連絡しておくわ』
アンナさんの、携帯からの連絡も済み、ナオさんと詩織は店内の階段で2階へと上がっていった。
…残った僕とアンナさん…2人。そして…14秒の沈黙の時間…なにか話さないと…。
『あの…ぁ、アンナさん』
『うん。なに?』
僕は一瞬…何を話そうか戸惑っだけど…。
『えっと…あの…せっかくナオさんの化粧品のお店に来てるので、その…お店の中を歩きながら、えっと…化粧品の説明書とか知識とか…教えてもらえませんか…?』
『?』
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