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続編 開き直った公爵令息のやらかし
23話 開き直った僕
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「それにしても驚いたわ。貴女方があの救世の巫女様だなんて。お噂はかねがね。」
「騒いですみません。急に戻って来れたと思ったら、状況が状況なだけに驚いてしまって。」
あれからすぐ、この店の店主リアーヌさんの部屋へ招き入れられた。
皆それぞれに言いたい事は様々あったが、店内はお客も入り始め、店員の女性達がせわしなく働いている。
他者の目を避ける為、リアーヌさんが気を遣って下さったのだ。
そして、大きいソファーに詰めて対面で腰を下ろす。
本来は上座に座るべき殿下だったが、皆と同じ長椅子の端に腰を下ろした為、そこは女主人としてリアーヌさんが座った。
殿下と対面して、リアーヌさんに一番近い席に座したカレンは、愛想よく彼女に答えていた。
「それに、さっきはつい、酷い言い方になってしまって、ごめんなさい。その…モニカさんにも、失礼だったかも。」
遠慮して扉の近くに立ち、事の顛末を見守っていたモニカさんの方を見やったカレンは、ちょっとしょげた声でそう言って、ペコリと頭を下げた。
対するモニカさんはとても恐縮して。
「そんな、何の事かも分かんないくらいですから、巫女様がお気になさらないで下さい。それより、私達、巫女様方には感謝してるんです。うちの店の子の中には、以前貴女様方の救済で救われた子も居りますから。」
「そう…だったんですか。」
「はい。本当にありがとうございました!」
ニコッと明るい笑みを浮かべるモニカさんに、カレンはホッとした顔をして見せた。
和やかな空気が流れたが、その雰囲気を一変させたのは殿下だ。
「それはそうと、一体いつこちらに戻られた?」
「それはもう本当にさっき、あの部屋へワープしたばっかり。」
殿下の問いに対し、今度はカイトが答える。
「わーぷ?」
「あー、気付いたらあの部屋へ来てた。」
「そんな事より殿下!どういう事です?!ちゃんと説明して下さい!」
淡々と喋るカイトと違い、カレンはまた怒りを滲ませた声で、向かいの殿下に噛みついた。
「あれだけシリルの事、よろしくお願いしますねって言ったのに!」
「そうですよ。いくらテオさんの護衛があるからとは言え、この格好で単独で潜入捜査してたんですよ、シリル。なんて危ない事させてんですか!」
(あぁぁぁぁ……)
激しく怒るカレンに対し、カイトは声のトーンは落としながらも、彼もまた殿下に対して怒っていたが。
あまりに急な事だった為、口止めも間に合わなかった僕は、一番扉側のソファーの端っこで、顔を両手で覆って項垂れた。
そして、その瞬間にバサリと付け髪も虚しく外れてしまった。
巫子達に言われた殿下は立ち上がり、今度は僕の方を見やって。
「えぇ?!シリル、それでそんな格好であそこに居たのか!」
「……そうなんですか?シリル。」
殿下だけでなく、僕の隣に座るサフィルからの視線も、ぐさぐさと突き刺さって来る。
「…ぅ…………はい。」
遂に観念して、なんとかそう一言絞り出す様にして口にしたら。
はー、と盛大な溜息を殿下は漏らした。
「……随分綺麗に着込んでるじゃねーか。まさか、一人で着付け出来た訳ないよな?誰に頼んだ?」
「……………ベルティーナ様とソフィア様です。無理を言って手伝ってもらいました。ちょっと殿下達の様子を見たら、直ぐ帰って来るからって言って。」
「……母上ぇ……ソフィアも……。二人からこのフルールで俺達が潜入捜査してるって聞いたんだな?それで気になって潜り込んだのか。」
「………………まぁ、そんなところです……」
どんどん小さく身を屈めていく僕に、殿下はまた溜息をついた。
「~~~~サフィル!だから言ったろ?!」
カレン達の手前もあり、僕に面と向かって怒りにくいのか、殿下は八つ当たりの様に怒りの矛先をサフィルに向ける。
しかし、声を荒げられたサフィルはと言えば、そんな殿下など気にも留めず、ただただ僕の方を見やって来て。
「……すみませんでした、シリル。きちんとお話せずに、貴方を不安にさせてしまって。本当にごめんなさい、シリル。でも、私はっ」
「う…っあ、そのサフィル…」
実に申し訳なさそうな顔で謝って来た彼は、僕の両手を掴んで、揺れる瞳で見つめて来るけど。
近いってば!
ただただ切実な顔でそう訴えかけて来るサフィルは。
いくら僕を好いてくれているからと言って。
刺さる様な周囲の目は気にならないのだろうか?
テオなんて、ゴミ屑でも見る様な目で貴方の事を見下ろしているし。
どうにかして欲しい、この空気。
僕は益々困ってしまって、真っ赤になって俯き、彼の手からすり抜けようとしたら。
余計に力を込めて掴まれてしまった。
「シリルッ!」
「~~~~大丈夫だよ、分かってるから!仕事だったんでしょ?!昨日話してくれたトレント男爵を追ってんでしょ!」
「っ!…そうなんです!だから…っ」
サフィルは娼館(こんな所)に居るからって、僕が何か誤解しているんじゃないかと不安だったのだろうが、僕が、ちゃんと理解している旨を口にすると。
パッと明るい顔になったが。
……そうじゃない。
「分かったから、もう放してってば!」
「………はい。」
「~~~~~っ」
僕が真っ赤な顔のまま、恥ずかしさの所為で少し怒り気味に抗議したら。
しゅんとなって、しぶしぶ放してくれた。
その様子を見ていたリアーヌさんは、笑いを噛み殺すのに必死で肩を震わせていた。
それを目にしたロレンツォ殿下は、ジロリと横の彼女を睨む。
「……リアーヌ。シリルの事、知ってたな?」
「くふふっ!だぁって、モニカを引き入れて体験入店希望されたんだもの。面白そうだったし。」
「あのなぁ~~~!シリルは未だ学園生活中の学生なんだ。話しただろぉ?」
「でもぉ~愛しい人を追って単身で女装までして飛び込んで来られた貴公子を、無下に追い返すなんてぇ~」
殿下の睨みにすら怯む事無く、心底可笑しそうに、リアーヌさんはそう言い返して。
「お前なぁ~~~っ!だったら尚更だろうが!むしろ俺にこっそり教えるべきだろ、そこは!」
「えー。」
「……シリルも!まだちゃんと伝えてなかった俺も悪いが、帰って来た昨日の今日で、気ぃ遣ったのが裏目に出るなんて。」
リアーヌさんにいくら怒っても埒が明かないと判断した殿下は、怒りの矛先を結局僕に向けて来た。
……怒りというよりお叱りだが。
でも、なんだか殿下に叱られるのだけは、釈然としない。
「……そんな気遣い結構ですのに。」
「……何だって?」
「それに、これは僕が個人的にやってみたかったから、勝手にやっただけです。本当にちょっとした出来心でやっただけですから、リアーヌさん達は何も悪くありません。……結局、殿下達の邪魔しか出来なかったのは、申し訳ない限りですが。」
殿下だって僕を心配してくれての事だとは、頭では理解しているのだが。
ちょっと面白がりながらでも僕の気持ちに理解を示してくれたリアーヌさん達が怒られてしまうのは、なんだか嫌だ。
だって、これは僕の我儘で、ついちょっと調子に乗ってしまっただけなんだし。
どうしても殿下の心配を素直に受け取れなかった。
そしたら、殿下は。
「シリル、本気で言ってんのか?母上やソフィア達は、危ないって一度も止めなかったのか?」
「………そんな事は…ないですけど。」
呆れた声で尋ねて来る殿下に、僕がうじうじと答えていると、殿下も堪忍袋の緒が切れたのか。
遂には僕に直接怒って来て。
「シリル、俺言ったよな?!ユリウスの前で。『控えめにも冷静に判断して自制出来る能力を俺は買っているんだ』って!今回のお前のこの行動は、全く自制も無けりゃ、冷静な判断も無ぇじゃねぇか!」
「でも殿下、僕に言いましたよね?『相手を欺く術も、俺の側近として動ける様になるには必要だぞ。』って。」
素直に謝るべきだとは分かっていたが。
ユリウス王太子との時の事まで引き合いに出されて、売り言葉に買い言葉ではないけど。
僕はもう完全に開き直って言い返してしまった。
そしたら、更に殿下が怒るのは当たり前で。
「全然欺けて無いだろうがっ」
そんな事を言われて。
つい、余計な言葉が口をついて出て来てしまった。
「そんな事無いですっ!殿下達はともかく、肝心の標的は引っかかってくれたんですから!でないと、男の僕の太腿なんか撫で回したりしません。」
……と。
「え"…っ?!」
「シリル…それはどういう事です?」
僕の言葉に、カイトはギョッとした顔をして、隣に座るサフィルは…。
とても形容しがたい…憤りをこらえた様な表情で、僕を見て来て。
(あ、しまったぁ……)
この時になって、僕はようやく自分の行いがいかに愚かであったかという事と。
変につまらない意地を張るべきではなかった、と。
後悔したところで、もう遅い。
「騒いですみません。急に戻って来れたと思ったら、状況が状況なだけに驚いてしまって。」
あれからすぐ、この店の店主リアーヌさんの部屋へ招き入れられた。
皆それぞれに言いたい事は様々あったが、店内はお客も入り始め、店員の女性達がせわしなく働いている。
他者の目を避ける為、リアーヌさんが気を遣って下さったのだ。
そして、大きいソファーに詰めて対面で腰を下ろす。
本来は上座に座るべき殿下だったが、皆と同じ長椅子の端に腰を下ろした為、そこは女主人としてリアーヌさんが座った。
殿下と対面して、リアーヌさんに一番近い席に座したカレンは、愛想よく彼女に答えていた。
「それに、さっきはつい、酷い言い方になってしまって、ごめんなさい。その…モニカさんにも、失礼だったかも。」
遠慮して扉の近くに立ち、事の顛末を見守っていたモニカさんの方を見やったカレンは、ちょっとしょげた声でそう言って、ペコリと頭を下げた。
対するモニカさんはとても恐縮して。
「そんな、何の事かも分かんないくらいですから、巫女様がお気になさらないで下さい。それより、私達、巫女様方には感謝してるんです。うちの店の子の中には、以前貴女様方の救済で救われた子も居りますから。」
「そう…だったんですか。」
「はい。本当にありがとうございました!」
ニコッと明るい笑みを浮かべるモニカさんに、カレンはホッとした顔をして見せた。
和やかな空気が流れたが、その雰囲気を一変させたのは殿下だ。
「それはそうと、一体いつこちらに戻られた?」
「それはもう本当にさっき、あの部屋へワープしたばっかり。」
殿下の問いに対し、今度はカイトが答える。
「わーぷ?」
「あー、気付いたらあの部屋へ来てた。」
「そんな事より殿下!どういう事です?!ちゃんと説明して下さい!」
淡々と喋るカイトと違い、カレンはまた怒りを滲ませた声で、向かいの殿下に噛みついた。
「あれだけシリルの事、よろしくお願いしますねって言ったのに!」
「そうですよ。いくらテオさんの護衛があるからとは言え、この格好で単独で潜入捜査してたんですよ、シリル。なんて危ない事させてんですか!」
(あぁぁぁぁ……)
激しく怒るカレンに対し、カイトは声のトーンは落としながらも、彼もまた殿下に対して怒っていたが。
あまりに急な事だった為、口止めも間に合わなかった僕は、一番扉側のソファーの端っこで、顔を両手で覆って項垂れた。
そして、その瞬間にバサリと付け髪も虚しく外れてしまった。
巫子達に言われた殿下は立ち上がり、今度は僕の方を見やって。
「えぇ?!シリル、それでそんな格好であそこに居たのか!」
「……そうなんですか?シリル。」
殿下だけでなく、僕の隣に座るサフィルからの視線も、ぐさぐさと突き刺さって来る。
「…ぅ…………はい。」
遂に観念して、なんとかそう一言絞り出す様にして口にしたら。
はー、と盛大な溜息を殿下は漏らした。
「……随分綺麗に着込んでるじゃねーか。まさか、一人で着付け出来た訳ないよな?誰に頼んだ?」
「……………ベルティーナ様とソフィア様です。無理を言って手伝ってもらいました。ちょっと殿下達の様子を見たら、直ぐ帰って来るからって言って。」
「……母上ぇ……ソフィアも……。二人からこのフルールで俺達が潜入捜査してるって聞いたんだな?それで気になって潜り込んだのか。」
「………………まぁ、そんなところです……」
どんどん小さく身を屈めていく僕に、殿下はまた溜息をついた。
「~~~~サフィル!だから言ったろ?!」
カレン達の手前もあり、僕に面と向かって怒りにくいのか、殿下は八つ当たりの様に怒りの矛先をサフィルに向ける。
しかし、声を荒げられたサフィルはと言えば、そんな殿下など気にも留めず、ただただ僕の方を見やって来て。
「……すみませんでした、シリル。きちんとお話せずに、貴方を不安にさせてしまって。本当にごめんなさい、シリル。でも、私はっ」
「う…っあ、そのサフィル…」
実に申し訳なさそうな顔で謝って来た彼は、僕の両手を掴んで、揺れる瞳で見つめて来るけど。
近いってば!
ただただ切実な顔でそう訴えかけて来るサフィルは。
いくら僕を好いてくれているからと言って。
刺さる様な周囲の目は気にならないのだろうか?
テオなんて、ゴミ屑でも見る様な目で貴方の事を見下ろしているし。
どうにかして欲しい、この空気。
僕は益々困ってしまって、真っ赤になって俯き、彼の手からすり抜けようとしたら。
余計に力を込めて掴まれてしまった。
「シリルッ!」
「~~~~大丈夫だよ、分かってるから!仕事だったんでしょ?!昨日話してくれたトレント男爵を追ってんでしょ!」
「っ!…そうなんです!だから…っ」
サフィルは娼館(こんな所)に居るからって、僕が何か誤解しているんじゃないかと不安だったのだろうが、僕が、ちゃんと理解している旨を口にすると。
パッと明るい顔になったが。
……そうじゃない。
「分かったから、もう放してってば!」
「………はい。」
「~~~~~っ」
僕が真っ赤な顔のまま、恥ずかしさの所為で少し怒り気味に抗議したら。
しゅんとなって、しぶしぶ放してくれた。
その様子を見ていたリアーヌさんは、笑いを噛み殺すのに必死で肩を震わせていた。
それを目にしたロレンツォ殿下は、ジロリと横の彼女を睨む。
「……リアーヌ。シリルの事、知ってたな?」
「くふふっ!だぁって、モニカを引き入れて体験入店希望されたんだもの。面白そうだったし。」
「あのなぁ~~~!シリルは未だ学園生活中の学生なんだ。話しただろぉ?」
「でもぉ~愛しい人を追って単身で女装までして飛び込んで来られた貴公子を、無下に追い返すなんてぇ~」
殿下の睨みにすら怯む事無く、心底可笑しそうに、リアーヌさんはそう言い返して。
「お前なぁ~~~っ!だったら尚更だろうが!むしろ俺にこっそり教えるべきだろ、そこは!」
「えー。」
「……シリルも!まだちゃんと伝えてなかった俺も悪いが、帰って来た昨日の今日で、気ぃ遣ったのが裏目に出るなんて。」
リアーヌさんにいくら怒っても埒が明かないと判断した殿下は、怒りの矛先を結局僕に向けて来た。
……怒りというよりお叱りだが。
でも、なんだか殿下に叱られるのだけは、釈然としない。
「……そんな気遣い結構ですのに。」
「……何だって?」
「それに、これは僕が個人的にやってみたかったから、勝手にやっただけです。本当にちょっとした出来心でやっただけですから、リアーヌさん達は何も悪くありません。……結局、殿下達の邪魔しか出来なかったのは、申し訳ない限りですが。」
殿下だって僕を心配してくれての事だとは、頭では理解しているのだが。
ちょっと面白がりながらでも僕の気持ちに理解を示してくれたリアーヌさん達が怒られてしまうのは、なんだか嫌だ。
だって、これは僕の我儘で、ついちょっと調子に乗ってしまっただけなんだし。
どうしても殿下の心配を素直に受け取れなかった。
そしたら、殿下は。
「シリル、本気で言ってんのか?母上やソフィア達は、危ないって一度も止めなかったのか?」
「………そんな事は…ないですけど。」
呆れた声で尋ねて来る殿下に、僕がうじうじと答えていると、殿下も堪忍袋の緒が切れたのか。
遂には僕に直接怒って来て。
「シリル、俺言ったよな?!ユリウスの前で。『控えめにも冷静に判断して自制出来る能力を俺は買っているんだ』って!今回のお前のこの行動は、全く自制も無けりゃ、冷静な判断も無ぇじゃねぇか!」
「でも殿下、僕に言いましたよね?『相手を欺く術も、俺の側近として動ける様になるには必要だぞ。』って。」
素直に謝るべきだとは分かっていたが。
ユリウス王太子との時の事まで引き合いに出されて、売り言葉に買い言葉ではないけど。
僕はもう完全に開き直って言い返してしまった。
そしたら、更に殿下が怒るのは当たり前で。
「全然欺けて無いだろうがっ」
そんな事を言われて。
つい、余計な言葉が口をついて出て来てしまった。
「そんな事無いですっ!殿下達はともかく、肝心の標的は引っかかってくれたんですから!でないと、男の僕の太腿なんか撫で回したりしません。」
……と。
「え"…っ?!」
「シリル…それはどういう事です?」
僕の言葉に、カイトはギョッとした顔をして、隣に座るサフィルは…。
とても形容しがたい…憤りをこらえた様な表情で、僕を見て来て。
(あ、しまったぁ……)
この時になって、僕はようやく自分の行いがいかに愚かであったかという事と。
変につまらない意地を張るべきではなかった、と。
後悔したところで、もう遅い。
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