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続編 開き直った公爵令息のやらかし
19話 初物食い
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そんな不毛なやり取りをしている内に、ワインとワイングラスを持ったテオが入室して来た。
「失礼致します。お待たせ致しました。……こちらでよろしかったでしょうか?」
若干引き攣った笑みで寄って来たテオは膝を折り、男爵にワインのラベルを見せて確認をしている。
「あぁ、そこに置いておけ。」
「…はい。」
男爵に顎でしゃくって命じられたテオは、少し憮然として、傍の小さい丸テーブルにボトルを置いた。
この男爵、本当に態度が露骨だな。
僕の事は気に入ってくれてんのか、どんな反応をしてもニヤニヤと嬉しそうにしているだけだが、テオみたいに気に入らない相手には、実に冷たく横柄だ。
嫌だな~こんなタイプ。
これで、自分だけには特別優しくしてくれる♡って、相手が喜ぶとでも思ってんの?
馬鹿じゃないのか。
店員みたいに仕事に従事している者に対して、丁寧に応対した方が、相手の好感度は上がるのに。
本当に分かってないよ、この馬鹿男爵。
それに。
僕の大事な従者のテオに対して、そんなぞんざいに扱わないでくれる?!
アンタはただ元の男爵から地位を奪い取っただけだけど、うちのテオドールは剣の腕も磨いて、ちゃんと騎士の称号も貰ってるんだよ?!
もう、この男爵の視界にテオを入れさせたくない!
「ありがとう、テオ。後は私が。」
「いえ…でも。」
「大丈夫。手を貸して欲しい時にはお願いするから。」
僕はニッコリ微笑んで、彼からワイングラスを受け取った。
テオはおずおずと僕にそれを渡してくれると、どうすべきか視線を彷徨わせたが。
「何をしている。また用があれば呼ぶから、出て行け。」
男爵は冷たい声音でそう吐いて、手の甲を振って、テオに退室を命じた。
テオは一瞬、僕の方を見やったが、僕は男爵に見えない様にテオに視線を送り、テオは軽く頷いて出て行った。
「男爵様。やっとワインが来ましたね。お注ぎ致します。……うぅ、緊張する。下手でも笑わないで下さいね。」
「ワインを注ぐくらい下手も何も無いだろう。さぁ。」
簡単に言ってくれちゃってぇ…。
ならお前もやってみろよ。
アレ、ただ単にグラスに入れてるだけじゃないんだぞ。
グラスから数センチほど離して、空気が触れる様に上からゆっくり注ぐんだ。
注ぐ時に勢いがあり過ぎるとワインの中の澱(おり)までグラスに入ってしまったり、こぼしてしまったり…失敗するんだぞ。
それに、ワイングラスは繊細だから、注ぐ時はボトルを当てない様に注意しないといけないし。
普段、給仕達は簡単にしている様に見えるかもしれないが、そう見せて、本当はそんな沢山の事に細心の注意を払いながら、如何に相手に美味しくワインを飲んでもらえるか、心を砕いてくれている。
そんな事も知らないとは。
………まぁいい。
そんな事、コイツに言っても仕方が無い。
せいぜい失敗しない程度に入れてやる。
僕は笑顔で顔を引き攣らせながら、なんとか零さず彼のグラスに注ぎ入れると。
彼は大層満足そうな顔をして、グイッとそのワインを飲み干した。
もうちょっと色とか香りとか味わってから飲めよ。
せっかく丹精込めて作られたワインが可哀想だ。
僕がちょっと憮然とした顔をしてしまうと、男爵が。
「ん?どうした。お前にも入れてやろう。」
男爵が、僕にも飲む様に勧めて来た。
えー。
コイツにお酌されて飲むのやだー。
それくらいなら自分で入れた方がいい。
僕は断ろうかと思ったが、はた、と思い至った。
(いや、待てよ。調子に乗って『口移しで飲ませてやる』とか言われたら、たまったもんじゃない。……うーん、ここは素直に従っておこう。)
そう気付いて、頷いたら。
男爵は、テオが持って来てくれたもう一つのグラスではなく、今自分が飲んだグラスにワインをたっぷり注ぎ入れて、僕に寄越して来た。
注ぎ方、やっぱり適当だし。
量もちょっとでいいのに。
内心で、そんな文句をたらたら呟きながら、僕はグラスを受け取ってぐびぐびと飲み干した。
うっぷ。
空きっ腹にお酒入れたから、酔いそう…。
なんとか飲み干して、男爵にグラスを返したら。
「ククッ。いい飲みっぷりだな。美味かったか、私が口にしたワインは。」
「は、はい…。でも、いきなり飲み過ぎてしまったかも。くらくらします…」
私が口にしたワインって。
何、間接キス良かったかって聞いてんの?
同じグラスで飲むくらい、口移しとかされる事に比べれば、どーでもいいよ、そんな事。
僕はイライラを誤魔化しながら、伏し目がちに呟いた。
けれど、僕の内心なんてこれっぽっちも気付いていない男爵は、楽しそうに嗤っている。
「はは、そうか。ちょっと多かったかな?大丈夫か?」
「はい。男爵様、もう一杯、お注ぎ致しましょうか。」
「いや、いい。それよりももっとこっちに来い。」
「は、はい。」
空になったグラスを、ワインボトルを置いた小さい丸テーブルに置くと、男爵は横から僕に体を密着させ、僕の肩を抱いて、こめかみに顔を埋めて。
スンスンと匂いを嗅いで来る。
あ“ー!
やめてくれー!
ゾワゾワするぅ…。
耳元でふがふがと鼻を鳴らすなぁ!
……髪が、髪の毛のセットが崩れちゃうだろうがぁぁ!!
「はー…いい匂いだ。」
「ひゃっ!だ、男爵様ぁ…」
「ふふ、初物だからな。丁寧に教えてやるさ。そう硬くなるな。そんなんじゃ、これからここでやっていけないぞ?」
「あぁ…でも、でもっ」
ひぃぃ!!
あ、足を、太腿を掴んで、撫でてくるんだけどっ!
ゆっくりとドレスの上から、妙に優しい手付きで撫で回される。
太腿の間に手を差し込まれて……あ、足を開かせようとしてんのか?
……僕、新人なのに、新人なのにぃ!
いきなり始めるつもり、なのか?
いや、それよりも。
や、本当にやめて下さい。
ちょ、それ以上触られたら。
バ、バレちゃう。
マズい、マズいよっ!!
徐々にせり上がって来る手が。
ど、どうしよう!!
僕は敏感に感じてるフリをして、男爵の卑猥な手から、己の陰部をひたすら隠す様に上体を折って、身を屈めた。
「クククッ。そうやって嫌がってる素振りも、男を悦ばすスパイスにしかならないって、学んだ方がいいぞ。」
「や、やぁ…っ」
それはどーも!
とっても勉強になったよ。
でも、ただの恥じらいなんかじゃないんだよ。
く…っ!こうなったらぁ……。
「…うぅっ。男爵様!お願いします。どうか、今日はご勘弁下さい!!まだ、何の準備も出来ていないのですっ」
「構わないさ。未通の初心な娘を手折る事程、愉しい事は無いからな。」
~~~~こんの鬼畜がぁっ!
大体、未通でも娘でもないからね!
ご期待に沿えず申し訳ないけどっ!
僕の苛立ちが頂点に達した時、テオがやや乱暴な足取りで入室して来た。
そして、僕らのやり取りを目の当たりにして、カッと目を見開いたが、僕が弱々しく首を横に振ると、テオはなんとか怒りを収めてくれて。
「……何の用だ。」
「お邪魔して、申し訳ございません。お連れ様がいらっしゃいましたので、お知らせを。」
そう言って、テオが促すと、彼の後ろから、かなり背の高い大男が姿を現した。
「お楽しみの所、すまんな。」
「あぁっ貴方はニコライ殿!」
「そうだぞ、ディオニシオ。何してんだか、この遊び人が。」
「……マルシオ!お連れするなら、事前に連絡を入れないか!……チッ、もういい、出て行けっ」
ニコライ殿と呼ばれた大男の後ろから顔を出した、細目のひょろっとした男がマルシオか。
彼らが入室して来た途端、それまでしつこく僕を撫で回していた男爵は、急に熱が冷めた様に冷淡になって、僕らにさっさと退室しろと言って来た。
涙目になってテオにしがみ付いて出て行こうとした僕に、細目のマルシオが、僕を揶揄う様に顔を寄せて耳打ちして来た。
「良かったな、お嬢ちゃん。アイツ、初物食いの変態行為大好き男だからさ。まだここを出禁になってないのが不思議なくらい。」
ふはは。と下卑た声で嗤われた。
キッと睨み付けてやりたいくらいだったが、それよりも一刻も早くこの場を後にしたくて。
僕は涙目で震えながら、テオと共に部屋を後にしたのだった。
「失礼致します。お待たせ致しました。……こちらでよろしかったでしょうか?」
若干引き攣った笑みで寄って来たテオは膝を折り、男爵にワインのラベルを見せて確認をしている。
「あぁ、そこに置いておけ。」
「…はい。」
男爵に顎でしゃくって命じられたテオは、少し憮然として、傍の小さい丸テーブルにボトルを置いた。
この男爵、本当に態度が露骨だな。
僕の事は気に入ってくれてんのか、どんな反応をしてもニヤニヤと嬉しそうにしているだけだが、テオみたいに気に入らない相手には、実に冷たく横柄だ。
嫌だな~こんなタイプ。
これで、自分だけには特別優しくしてくれる♡って、相手が喜ぶとでも思ってんの?
馬鹿じゃないのか。
店員みたいに仕事に従事している者に対して、丁寧に応対した方が、相手の好感度は上がるのに。
本当に分かってないよ、この馬鹿男爵。
それに。
僕の大事な従者のテオに対して、そんなぞんざいに扱わないでくれる?!
アンタはただ元の男爵から地位を奪い取っただけだけど、うちのテオドールは剣の腕も磨いて、ちゃんと騎士の称号も貰ってるんだよ?!
もう、この男爵の視界にテオを入れさせたくない!
「ありがとう、テオ。後は私が。」
「いえ…でも。」
「大丈夫。手を貸して欲しい時にはお願いするから。」
僕はニッコリ微笑んで、彼からワイングラスを受け取った。
テオはおずおずと僕にそれを渡してくれると、どうすべきか視線を彷徨わせたが。
「何をしている。また用があれば呼ぶから、出て行け。」
男爵は冷たい声音でそう吐いて、手の甲を振って、テオに退室を命じた。
テオは一瞬、僕の方を見やったが、僕は男爵に見えない様にテオに視線を送り、テオは軽く頷いて出て行った。
「男爵様。やっとワインが来ましたね。お注ぎ致します。……うぅ、緊張する。下手でも笑わないで下さいね。」
「ワインを注ぐくらい下手も何も無いだろう。さぁ。」
簡単に言ってくれちゃってぇ…。
ならお前もやってみろよ。
アレ、ただ単にグラスに入れてるだけじゃないんだぞ。
グラスから数センチほど離して、空気が触れる様に上からゆっくり注ぐんだ。
注ぐ時に勢いがあり過ぎるとワインの中の澱(おり)までグラスに入ってしまったり、こぼしてしまったり…失敗するんだぞ。
それに、ワイングラスは繊細だから、注ぐ時はボトルを当てない様に注意しないといけないし。
普段、給仕達は簡単にしている様に見えるかもしれないが、そう見せて、本当はそんな沢山の事に細心の注意を払いながら、如何に相手に美味しくワインを飲んでもらえるか、心を砕いてくれている。
そんな事も知らないとは。
………まぁいい。
そんな事、コイツに言っても仕方が無い。
せいぜい失敗しない程度に入れてやる。
僕は笑顔で顔を引き攣らせながら、なんとか零さず彼のグラスに注ぎ入れると。
彼は大層満足そうな顔をして、グイッとそのワインを飲み干した。
もうちょっと色とか香りとか味わってから飲めよ。
せっかく丹精込めて作られたワインが可哀想だ。
僕がちょっと憮然とした顔をしてしまうと、男爵が。
「ん?どうした。お前にも入れてやろう。」
男爵が、僕にも飲む様に勧めて来た。
えー。
コイツにお酌されて飲むのやだー。
それくらいなら自分で入れた方がいい。
僕は断ろうかと思ったが、はた、と思い至った。
(いや、待てよ。調子に乗って『口移しで飲ませてやる』とか言われたら、たまったもんじゃない。……うーん、ここは素直に従っておこう。)
そう気付いて、頷いたら。
男爵は、テオが持って来てくれたもう一つのグラスではなく、今自分が飲んだグラスにワインをたっぷり注ぎ入れて、僕に寄越して来た。
注ぎ方、やっぱり適当だし。
量もちょっとでいいのに。
内心で、そんな文句をたらたら呟きながら、僕はグラスを受け取ってぐびぐびと飲み干した。
うっぷ。
空きっ腹にお酒入れたから、酔いそう…。
なんとか飲み干して、男爵にグラスを返したら。
「ククッ。いい飲みっぷりだな。美味かったか、私が口にしたワインは。」
「は、はい…。でも、いきなり飲み過ぎてしまったかも。くらくらします…」
私が口にしたワインって。
何、間接キス良かったかって聞いてんの?
同じグラスで飲むくらい、口移しとかされる事に比べれば、どーでもいいよ、そんな事。
僕はイライラを誤魔化しながら、伏し目がちに呟いた。
けれど、僕の内心なんてこれっぽっちも気付いていない男爵は、楽しそうに嗤っている。
「はは、そうか。ちょっと多かったかな?大丈夫か?」
「はい。男爵様、もう一杯、お注ぎ致しましょうか。」
「いや、いい。それよりももっとこっちに来い。」
「は、はい。」
空になったグラスを、ワインボトルを置いた小さい丸テーブルに置くと、男爵は横から僕に体を密着させ、僕の肩を抱いて、こめかみに顔を埋めて。
スンスンと匂いを嗅いで来る。
あ“ー!
やめてくれー!
ゾワゾワするぅ…。
耳元でふがふがと鼻を鳴らすなぁ!
……髪が、髪の毛のセットが崩れちゃうだろうがぁぁ!!
「はー…いい匂いだ。」
「ひゃっ!だ、男爵様ぁ…」
「ふふ、初物だからな。丁寧に教えてやるさ。そう硬くなるな。そんなんじゃ、これからここでやっていけないぞ?」
「あぁ…でも、でもっ」
ひぃぃ!!
あ、足を、太腿を掴んで、撫でてくるんだけどっ!
ゆっくりとドレスの上から、妙に優しい手付きで撫で回される。
太腿の間に手を差し込まれて……あ、足を開かせようとしてんのか?
……僕、新人なのに、新人なのにぃ!
いきなり始めるつもり、なのか?
いや、それよりも。
や、本当にやめて下さい。
ちょ、それ以上触られたら。
バ、バレちゃう。
マズい、マズいよっ!!
徐々にせり上がって来る手が。
ど、どうしよう!!
僕は敏感に感じてるフリをして、男爵の卑猥な手から、己の陰部をひたすら隠す様に上体を折って、身を屈めた。
「クククッ。そうやって嫌がってる素振りも、男を悦ばすスパイスにしかならないって、学んだ方がいいぞ。」
「や、やぁ…っ」
それはどーも!
とっても勉強になったよ。
でも、ただの恥じらいなんかじゃないんだよ。
く…っ!こうなったらぁ……。
「…うぅっ。男爵様!お願いします。どうか、今日はご勘弁下さい!!まだ、何の準備も出来ていないのですっ」
「構わないさ。未通の初心な娘を手折る事程、愉しい事は無いからな。」
~~~~こんの鬼畜がぁっ!
大体、未通でも娘でもないからね!
ご期待に沿えず申し訳ないけどっ!
僕の苛立ちが頂点に達した時、テオがやや乱暴な足取りで入室して来た。
そして、僕らのやり取りを目の当たりにして、カッと目を見開いたが、僕が弱々しく首を横に振ると、テオはなんとか怒りを収めてくれて。
「……何の用だ。」
「お邪魔して、申し訳ございません。お連れ様がいらっしゃいましたので、お知らせを。」
そう言って、テオが促すと、彼の後ろから、かなり背の高い大男が姿を現した。
「お楽しみの所、すまんな。」
「あぁっ貴方はニコライ殿!」
「そうだぞ、ディオニシオ。何してんだか、この遊び人が。」
「……マルシオ!お連れするなら、事前に連絡を入れないか!……チッ、もういい、出て行けっ」
ニコライ殿と呼ばれた大男の後ろから顔を出した、細目のひょろっとした男がマルシオか。
彼らが入室して来た途端、それまでしつこく僕を撫で回していた男爵は、急に熱が冷めた様に冷淡になって、僕らにさっさと退室しろと言って来た。
涙目になってテオにしがみ付いて出て行こうとした僕に、細目のマルシオが、僕を揶揄う様に顔を寄せて耳打ちして来た。
「良かったな、お嬢ちゃん。アイツ、初物食いの変態行為大好き男だからさ。まだここを出禁になってないのが不思議なくらい。」
ふはは。と下卑た声で嗤われた。
キッと睨み付けてやりたいくらいだったが、それよりも一刻も早くこの場を後にしたくて。
僕は涙目で震えながら、テオと共に部屋を後にしたのだった。
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