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第七章 学園編3
第108話 忘れたのかルーシー
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程よい疲れでぐっすりと眠りにつくルーシー。
ルーシーは基本寝つきがいい。ストレスをため込まない性格なのか割とどこでも眠れる体質だ。
だが今日は、そういう訳にもいかなかった。
『おい、ルーシー、聞け! 我の言葉が聞こえぬか?』
謎の声が彼女の眠りを妨げるのだ。
「うむむ、うるさい、我は眠いのだ。眠りを妨げる奴の声など聞こえん!」
『……はあ、お前は相変わらず頭が悪いな。我を忘れたのか? お前には産まれたときの記憶があるだろうが!』
「……はあ、謎のこえよ。お前の方が馬鹿だ。産まれたときの記憶があるはずないだろうが。おっと、ソフィアさんの睡眠を邪魔するなよ。謎の声よ」
『……。むぅ。安心しろ、我の声はお前にしか聞こえぬ。うるさいのはお前だけだ。ソフィアとやらはお前が不気味な寝言を言うのでさぞ心配であろうがな。
だが、今はそんなことはどうでもよい。我を忘れたというなら思い出せ。今から見せるのは、お前が産まれた時の記憶だ』
ルーシーは不思議な体験をした。明らかにこれは夢なのだが。
そこからさらに別の夢をみる。そんな感覚を覚えた。
それに、謎の声にはなぜか昔から知っているような気はした。
それこそ物心つく頃からこの声は知っている。だが、どうせ朝になったらまた忘れるのだろう。
ルーシーは夢の世界へ旅立つ。
…………。
「うーあー、るーふぃーうーふぅー」
「あらあら、おしめが気持ち悪くなっちゃったのかな? すぐに綺麗にしましょうねー」
ルーシーの目の前には両親の姿がある。
だが、若い。それにルーシーの目の前だというのに頻繁にちゅっちゅと、はしたない。
だが、それもそのはず、今のルーシーは正真正銘の赤ん坊であったのだ。
これはいつもの夢だが。今回はドラゴンではなく、なぜか自分が赤ん坊だったころの夢であった。
だが同時に、いつものお馴染みのドラゴンさんの声が聞こえる。
『おのれー。失敗であった。この素体では我は完全に復活などできぬ。せめて我が名を、ルシウスという名をこの個体に授けさえすれば。ある程度の力は取り戻せるはず』
赤ん坊は必死で両親に向かって語り掛ける。
「るーふぃーうーふぅー」
だが赤ん坊。まだ言葉を喋れるわけがない。
「はいはい。今綺麗にしてるわよ。そんなに興奮しないでね。お母さんは貴女の味方よ、……私のかわいい赤ちゃん」
ルーシーにとっては不思議な体験だった。
自分がこうして母におしめを変えてもらっているのを初めて知ったのだ。憶えていないとはいえ。母には少しだけ申し訳ない気持ちになった。
おしめを変え終わると。母は父に少しだけ怒りの言葉を投げかける。
「クロード。いい加減この子の名前を決めてください。最初の子はぜひ自分が付けるって言ってたじゃないですか。いつまで待たすのですか?」
「あ、ああ、クリス。すまない。てっきり男の子だと思ってたんだ。レオンハルトじゃ。……だめだよな」
「はぁ。クロード……。この子を男の子として育てるつもりですか? 物語でよくある男装ヒロインじゃないんです。もっと女の子らしい名前にしてください」
「うーあー、るーふぃーうーふぅー」
赤ん坊のルーシーは突然わめきだす。
「ルーフィーうーふぅー。ルーフィーうーふぅー」
「あらあら、またおしめが気持ち悪くなっちゃた? あら、違うみたい。さっきお乳もあげたし……。
うーん。この子は……そう。それが問題なのよ。名前が無いのがいけないのよねー。
まったく、優柔不断なパパのせいで可哀そうよねー」
クリスティーナはルーシーを抱っこしながらクロードを責め立てる。
「うーん、女性で綺麗な名前……考えているんだが。俺にはセンスがない……」
「るーふぃーうーーふ。ルーシーうー、げほっ」
「ほら、さっきからこの子もルーシーって。あら、クロード。これって……」
「ああ、そうだな、俺も思ったよ。この子の名前はルーシーにしよう。可愛らしくも活発な響きでこの子に似合ってるんじゃないか?」
…………。
夢から覚める。
『どうだ、思い出したか?』
「うーん、思い出すっていうか初めて見たよ。私の名づけの恥ずかしい場面だったよ。で?」
『ふ、恥ずかしいか。だが我はお前よりも余程の恥辱であった。名さえ取り戻せば復活の道筋が出来ると言うのにだ。お前、我の名を言ってみろ!』
「うーん、で、ドラゴンさん、あなたは誰?」
『誰とは……お前、本当に頭が悪いのか。我は呪いのドラゴンロード・ルシウスである』
頭が悪いのはこの際どうでもよいが、ルーシーとしては一つ納得できた。
「あ、そっか。その我は何々って言う名乗りの口上。実際他人目線だと結構恥ずかしいんだ。
うーん。私の黒歴史だなー。むー、恥ずかしい。このまま寝て忘れたい」
『ふう。しょうがない奴だ。まあよい。今はこの程度の会話しかできんが、ゆっくりと力を戻せば何代か後には真の姿に戻るやもしれん。
ではまた会おうぞ。ちなみにベアトリクスには秘密だぞ。あれにバレたら我はおろかお前もただではすまんからな』
「うーむ、そっか。ベアトリクスにバレたら大変だよねー、それは約束してあげる。じゃあおやすみー」
ルシウスは思った。
ある意味で自身と魂が同化したルーシーとはうまくやっていけるだろうと。
だが、問題はある。この先ルーシーにつがいが出来るとは思えないのだった。
もしそうなった場合、自分はルーシーが生涯を終えた瞬間に消滅するしかないのだ。
もう少し女子力を磨かせるべきか。
真剣に呪いのドラゴンロード・ルシウスは考えたが、ルーシーの寝つきが良すぎるのか瞬間的にルシウスの思考は消えさった。
ルーシーは基本寝つきがいい。ストレスをため込まない性格なのか割とどこでも眠れる体質だ。
だが今日は、そういう訳にもいかなかった。
『おい、ルーシー、聞け! 我の言葉が聞こえぬか?』
謎の声が彼女の眠りを妨げるのだ。
「うむむ、うるさい、我は眠いのだ。眠りを妨げる奴の声など聞こえん!」
『……はあ、お前は相変わらず頭が悪いな。我を忘れたのか? お前には産まれたときの記憶があるだろうが!』
「……はあ、謎のこえよ。お前の方が馬鹿だ。産まれたときの記憶があるはずないだろうが。おっと、ソフィアさんの睡眠を邪魔するなよ。謎の声よ」
『……。むぅ。安心しろ、我の声はお前にしか聞こえぬ。うるさいのはお前だけだ。ソフィアとやらはお前が不気味な寝言を言うのでさぞ心配であろうがな。
だが、今はそんなことはどうでもよい。我を忘れたというなら思い出せ。今から見せるのは、お前が産まれた時の記憶だ』
ルーシーは不思議な体験をした。明らかにこれは夢なのだが。
そこからさらに別の夢をみる。そんな感覚を覚えた。
それに、謎の声にはなぜか昔から知っているような気はした。
それこそ物心つく頃からこの声は知っている。だが、どうせ朝になったらまた忘れるのだろう。
ルーシーは夢の世界へ旅立つ。
…………。
「うーあー、るーふぃーうーふぅー」
「あらあら、おしめが気持ち悪くなっちゃったのかな? すぐに綺麗にしましょうねー」
ルーシーの目の前には両親の姿がある。
だが、若い。それにルーシーの目の前だというのに頻繁にちゅっちゅと、はしたない。
だが、それもそのはず、今のルーシーは正真正銘の赤ん坊であったのだ。
これはいつもの夢だが。今回はドラゴンではなく、なぜか自分が赤ん坊だったころの夢であった。
だが同時に、いつものお馴染みのドラゴンさんの声が聞こえる。
『おのれー。失敗であった。この素体では我は完全に復活などできぬ。せめて我が名を、ルシウスという名をこの個体に授けさえすれば。ある程度の力は取り戻せるはず』
赤ん坊は必死で両親に向かって語り掛ける。
「るーふぃーうーふぅー」
だが赤ん坊。まだ言葉を喋れるわけがない。
「はいはい。今綺麗にしてるわよ。そんなに興奮しないでね。お母さんは貴女の味方よ、……私のかわいい赤ちゃん」
ルーシーにとっては不思議な体験だった。
自分がこうして母におしめを変えてもらっているのを初めて知ったのだ。憶えていないとはいえ。母には少しだけ申し訳ない気持ちになった。
おしめを変え終わると。母は父に少しだけ怒りの言葉を投げかける。
「クロード。いい加減この子の名前を決めてください。最初の子はぜひ自分が付けるって言ってたじゃないですか。いつまで待たすのですか?」
「あ、ああ、クリス。すまない。てっきり男の子だと思ってたんだ。レオンハルトじゃ。……だめだよな」
「はぁ。クロード……。この子を男の子として育てるつもりですか? 物語でよくある男装ヒロインじゃないんです。もっと女の子らしい名前にしてください」
「うーあー、るーふぃーうーふぅー」
赤ん坊のルーシーは突然わめきだす。
「ルーフィーうーふぅー。ルーフィーうーふぅー」
「あらあら、またおしめが気持ち悪くなっちゃた? あら、違うみたい。さっきお乳もあげたし……。
うーん。この子は……そう。それが問題なのよ。名前が無いのがいけないのよねー。
まったく、優柔不断なパパのせいで可哀そうよねー」
クリスティーナはルーシーを抱っこしながらクロードを責め立てる。
「うーん、女性で綺麗な名前……考えているんだが。俺にはセンスがない……」
「るーふぃーうーーふ。ルーシーうー、げほっ」
「ほら、さっきからこの子もルーシーって。あら、クロード。これって……」
「ああ、そうだな、俺も思ったよ。この子の名前はルーシーにしよう。可愛らしくも活発な響きでこの子に似合ってるんじゃないか?」
…………。
夢から覚める。
『どうだ、思い出したか?』
「うーん、思い出すっていうか初めて見たよ。私の名づけの恥ずかしい場面だったよ。で?」
『ふ、恥ずかしいか。だが我はお前よりも余程の恥辱であった。名さえ取り戻せば復活の道筋が出来ると言うのにだ。お前、我の名を言ってみろ!』
「うーん、で、ドラゴンさん、あなたは誰?」
『誰とは……お前、本当に頭が悪いのか。我は呪いのドラゴンロード・ルシウスである』
頭が悪いのはこの際どうでもよいが、ルーシーとしては一つ納得できた。
「あ、そっか。その我は何々って言う名乗りの口上。実際他人目線だと結構恥ずかしいんだ。
うーん。私の黒歴史だなー。むー、恥ずかしい。このまま寝て忘れたい」
『ふう。しょうがない奴だ。まあよい。今はこの程度の会話しかできんが、ゆっくりと力を戻せば何代か後には真の姿に戻るやもしれん。
ではまた会おうぞ。ちなみにベアトリクスには秘密だぞ。あれにバレたら我はおろかお前もただではすまんからな』
「うーむ、そっか。ベアトリクスにバレたら大変だよねー、それは約束してあげる。じゃあおやすみー」
ルシウスは思った。
ある意味で自身と魂が同化したルーシーとはうまくやっていけるだろうと。
だが、問題はある。この先ルーシーにつがいが出来るとは思えないのだった。
もしそうなった場合、自分はルーシーが生涯を終えた瞬間に消滅するしかないのだ。
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