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第4章 王国激震!ペスト!

第65話 ペスト対策戦7 帆船ゲット!?

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休憩を終えた後
治療を再開する
9人目10人目とやっていくうちに
早朝から朝と呼べる時間帯になってきた
野戦病院ともいえないこの場所に来る人も増えてきた
家族の様子を見に来るもの、
回復して手伝いや差し入れにくるもの
そして元々ここで治療にあたってた人…
その1人の男性が

「これは君が?」

これが何をさしてるのかわからないけど…

「なんですか?忙しんだけど…」
「君はどうやって彼らを治してるんだ?」

どうやってって言われてもね…
普通にやったらできない事をやって…
って言うべきなのだろうか?

「どうやってって言われても…とりあえず抗菌薬を使ってとかですよ」
「いやいや…君が手を当ててる部分が綺麗になってるじゃないか…」

そりゃ壊死してたら修復して、内出血してたら血管の修復と出血した物を消してるし…
そりゃ見た目的にもきれいになるよね…

「だから何?治してるならそれでいいじゃないですか…」
「それはそうだが…」
「先生、その子の邪魔をしないであげてくださいな、その子のおかげで私は助かったんですよ…」

回復して、差し入れを持ってきてくれた。おばちゃんが間に入ってくれた

「しかし…」
「人間…その子の邪魔をするなら私が相手になるけどどうする?」
「…」

ずっと成り行きを見守ってたメグが話しかけたら、さすがにおとなしくなった
最初からメグが止めてくれてもよかったんじゃない!?
おとなしくなったので治療再開…

11人目を治療していると、
今度はクレアとサラがやってきた

「茜ちゃん、ありがと~私の事を見てくれたんだってね気づいたら楽になってびっくりしたよ」
「クレアから依頼受けてたしね、そうだ鍵返しておくよ」

アイテムボックスから鍵を取り出しクレアに手渡す

「ありがとねぇ、たすかったわぁ、茜ちゃん、困ってることはないかしら?」

今のところは、宿泊所か空き家の確保位だろうか?
あとはこのタープ下での治療環境だろうか…
せめて、建物らしい建物が欲しい…

「寝る場所とかが欲しいですかね、あとは、もう少しまともな環境での治療をしたいといったところですかね…」
「そうねぇ…元々ここに在った倉庫が使えればよかったんだけど…」

男爵邸に乗り込む際に、うちが消したからなぁ…そこは何も言えない…

「ごめんなさい…」
「茜ちゃんを攻めてるわけじゃないのよ、そうねぇこの人数収容できる場所はないのよねぇ…」
「ねぇクレア、あの船使えないかな?」

そう言ってサラが指を刺した先には少し沖合に停泊している大型?帆船

「そうねぇあれなら持ち主が不在だし、いいかもしれないわねぇ宿泊と治療環境両方とも解決できるとおもうわぁ」

帆船を家にしつつ、病院にするの…?
病院船って確かあった気がするけども…
あれって災害時使用とかそんなんだった気がするけど…
まぁ今まさに災害時か…
ってか持ち主不在って…

「持ち主不在って…?」
「あの船の船員全員もう亡くなってるのよ」

幽霊船!?

「不吉極まりないですね…気が進まないんですけど…」
「先の要望に応えられるのは、あそこしかないと思うわ」

あまり贅沢言ってられないってのもあるけど…
嵐きたらダメな気がするけども…

「何で亡くなったのかわかります…?」
「この騒動の発端になったのよ」
「この騒動って、黒死病の件ですか?」
「そうよ、あの船がきっかけで広がったわね」

あぁなるほど、帝国からペストをもって大陸にいって病気を広めたって話のやつか…
まぁ、良いか…使えるものを使っていかないと…今は場所がないし…

「あの船ここに入港していいんです?」
「構わないはずよ、一番端の桟橋を使ってくれていいはずよ」

バンバンと話を進めてくれるけども…

「あれ?クレアって、この港の管理者なの?」
「ちがうわよ、ここは10隻停泊できるんだけど、実際に使われるのは5隻までなのよ、それ以上同時に来たことないのよ」

そういうことか…うちも停泊してるの1~2隻しか見たことないな…
現に今0だし…

「そうなんだ、んじゃ使わせてもらえるなら使わせてください」
「いいわよぉ、船を寄せましょう」

寄せる手間がかかりそう…
水上歩けば…メグならできそうだけどなぁ…ダメかな?

「どうやって寄せるんです?」
「数名あの船に小型ボートで乗り込んで操船して入港するのよ」

普通だった…なんか綱がつながっていて、それで引っ張りよせるのかと思った…

「水夫を用意しなきゃダメですね…」
「そうね、街の中に居る冒険者で、できる者がいたはずよ」
「そうなんですか、んじゃ、停泊までお願いしていいですか?」
「えぇ構わないわ、そしたら私はギルドにもどるわ」
「よろしくおねがいします!」

そういってクレアとサラが去っていった

思わぬところで良いものをゲットした予感!
良い船って事を祈る…
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