上 下
55 / 143
第3章 学園 召喚の儀編

第51話 召喚の儀

しおりを挟む
召喚の儀の朝
先日学園長より、午後に来ればいいと言われたが、
せっかくなので、今日は朝から上級生に交じって闘技場の観客席で見学…
特に何も言われなかったし…?
あとはやっぱり同じ1年生に交じるのは、居心地悪いし…

朝から見てると、リング上に魔法陣が描かれている。
魔法陣の中央付近に行き、頭に過ったものを言えばいいらしいけども
ほとんど何も起きない
召喚される割合も低いって聞いたし、さらに契約率も低いって聞いたし
そんなもんなんかな?

時々、鳥や、大きい蝶とか、大きいハムスターみたいなのが出てきた
ハムスター良いなぁ…可愛いかった…うちも、そういうのがいいな…

契約成功者が居ないまま進んでいく
のこりはレン、レイラ、ナンシー、ミクにうちか…
そろそろ下に降りよう…
そんなに高さはないので観客席から飛び降りる
流石に飛ばないよ?目立つし!
降りてミクのそばに行くと

「やっときたね、いつになったら降りてくるのかって思ってたよ」
「あれ?客席に居たの気づいてた?」
「気づかないと思う?茜ちゃん黒髪って時点で目立つからね?」

あぁそういえば、この国にはいないよね…
茶髪か金髪、赤髪もそれなりに居るけども…

「そっか…」
「今年も0かもしれないね~」

呼び出せるのが10%契約できるのが3%だったっけか…
700居れば21人位は出来るはずなんだよね…

レンの番なので、見守ることに
レンがリング上に行き何かつぶやいてる…
すると…でかい熊が出た!なんていうか…襲われそうに見える…
何を言ってるか分からないけど、言葉を交わしてるのかな?
そもそも、獣と言葉を交わせるものなのか…?
「やった~~~」って大声をあげた…
成功したのかな…?
熊さんを連れてこっちに向かってきた…
成功したのか~いいなぁ~
熊さんはちょっとうらやましい!

「成功したよ!ビッグベアのクロウ!よろしくね!」
「ガウ!」
「すぐ名前を付けたのか~」
「なにいってるの、契約するときに名前を付けるのよ」
「そうなんだ…」
「説明の時とかいなかったものね…」
「ガウゥゥ…」

なんか熊に同情された予感…
いいなぁ~触りたいな!いろいろ役に立ちそう!
乗ってよし!触ってよし!戦ってよし!

次はレイラか…

「私も頑張ります!」

言い残して、リング上へ
レンと同じく、中央付近まで行き、ぶつぶつと…

「ねぇミク…何言ってるのか聞こえないんだけど、大声で言わなくてもいいの?」
「声の大きさは関係ないかな…ただ…あまり周囲に聞かれたくない内容の時もあるから、大声出さなくても大丈夫って先生が言ってた」

あぁなるほど…
痛々しい厨二っぽい召喚呪文みたいなのもあるのかな!?

お、レイラもなんか出た…
ん~なんかピンク色の光がふよふよ浮いてる…
レイラは、なんか身振り手振りで訴えてる感じだけども…
光がレイラの肩に止まった…成功した?
レイラがこっちに戻ってくるけど笑顔ってのと
肩に止まってる光が動かないのを見ると成功したんだろうね…

「みなさま、私召喚獣フェアリーのピンクです!よろしくね」

ピンクってまんまじゃん!
近くに寄ってみても只のピンク色の光の玉
どんないいことがあるんだろうか…
なんか興味はある…

次はナンシーか~

「続けて成功するとプレッシャーですね…」

緊張してるのかガチガチでリング上に行ったなぁ
そもそも成功しなかったら、いい見世物って感じが嫌なんだが…
前の二人と同じくぶつぶつ言い始めたけど、
途中で正座をして祈るようなポーズをとってるけど…
レンやレイラとは違う感じだ、しかもなんか雰囲気が張り詰めてくのがわかる…

「ねぇミク…なんか変じゃない?空気が…」
「うん…」

リングの反対側にいる教師陣もなんか警戒モード?
武器を抜いたり杖を構えたりしてる先生が居るんだけども…
しかもブツブツタイムが長い…どんどん雰囲気が張り詰めていく…
すると突然、辺りを強い光が襲った…
まぶし…

光が収まると、ナンシの目の前に、
羽をはやした馬が…ペガサスだ!
なんか、空気が張り詰めたから、
てっきり悪魔的な奴が来ると思ったんだけどな…
ちょっと期待外れ…
レンから3連で召喚成功か…
ナンシーはまだ祈る体勢で、ぶつぶつ言ってるけども…
暫くすると、ペガサス?ナンシーの頭に鼻を寄せてる
ペガサスの方から寄ってるし成功ってとこかな…

「師匠!ハクです!契約できました!」

3連か~残すは、ミクとうちだけじゃん~
チョープレッシャーなんだけどー

ミクの番は…
ちょー早かった!すぐに終わった!
リング上に登るなり

「おいで!我が友!」

と言っただけで、真っ黒な大きな狼が現れた…
しかも現れるなりお座りポーズ!
観客席が凄くざわついてるけども…何で…?

「君の名前は影丸よろしくね」

…早くない⁉

「ミク…早すぎない?」
「元々この子を呼び出すつもりだったから、来るか来ないかは賭けだった」
「知り合いなの?」
「男爵に捕まるまで一緒に暮らしてた」
「ぇ?それもありなの…?」
「ミクさん、この子シャドーウルフじゃありませんか…?」
「そうだよ」

シャドーウルフ?影狼?

「レイラ、シャドーウルフって強いの?」
「強いというよりは…1匹で国を滅ぼせる位の強さです…影があるところならどこにでも現れます…」

何それ怖!夜無敵じゃん!ずるい!
最強戦力じゃん!

「茜ちゃん私の勝ち確定!」
「…わかんないし!」

ミクむかつくドヤ顔むかつく!

さて、うちの番か…なんか出てください…
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

後悔しても今更です ~魔女の贈り物にはご注意を

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:121

【完結】おじいちゃんは元勇者

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:2,056

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:200,050pt お気に入り:7,267

今更愛していると言われても困ります。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:119,259pt お気に入り:2,978

残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21,363pt お気に入り:13,894

検索魔法で助けたもふもふ奴隷が伝説の冒険者だったなんて聞いてませんっ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:35pt お気に入り:2,847

処理中です...