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うら若き有閑貴族夫人になったからには、安穏なだらだらニート生活をしたい。【1】
グレイ・ダージリン(90)
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「これは美味い!」
からしに蜂蜜という組み合わせがこんな風になるなんて。
王都の屋敷に戻った僕は、朝食に出た鶏肉に舌鼓を打っていた。マリーが新たに提供したレシピだ。
「本当、とっても美味しいよねグレイ兄様! 僕、からしって嫌いだったけどこれなら好きになれそう。あーあ、メリーも帰ってくれば良かったのに」
メリー様がいないことに不満げにしながらも、イサーク様の口にも合った模様。
ヴェスカルも、「僕もこれ大好き!」と笑顔になっている。
「うふふ、メリーちゃんは今大事な時期だから仕方ないのよ。イサークちゃんにも分かる時がその内来るわ」
とティヴィーナ様が宥めると、
「女の子の方が成長が早いと言いますものね」
とキャロライン様。
イサーク様は肩を竦めた。
「ちぇっ。ヴェスカル、後で一緒にヘドヴァンのところに遊びに行こう?」
「うん、イサーク兄様!」
「ヘドヴァンと遊ぶのは良いが、変な言葉を教えるのは程々にしておきなさい、イサーク」
「はぁい、父様」
イサーク様を窘めるサイモン様に、僕は噴き出しそうになる。
先だっての地下牢のあの一件には本当に参った。時折思い出し笑いをしてしまう。
王都へ帰る馬車の中で、「イサーク様とヘドヴァンに全て持って行かれたよ」とマリーに話すと、腹を抱えて大笑いしながら「優しい子ね」と目尻を拭っていたっけ。
「お茶にジャムを溶かして飲むというのは新しいですわね。だけど、好きですわ」
「うふふ、お茶には色々な可能性があるものですわ。来春には、薔薇のジャムを作って溶かしてみたいわ」
「あら、素敵ね」
ふむ……ラベンダーの花のジャムや砂糖漬けを作ってみても良いかも知れないな。他の花でも出来そうだ。貴婦人や令嬢達が飛び付くに違いない。
耳をそばだてながら商売のことを考えていると、執事によって手紙が運ばれて来た。
余程緊急の手紙以外のものだけだけど、それでも結構な量。僕宛てにもちょっとした山が。
数通開けてざっと目を通すと、聖女の夫である僕と友好を求めるものばかり。まあマリーの聖女の力を恐れた場合、搦め手で来るだろうとは思っていたけれど――まあ、逆手に取って利を引き出すとするか。
色々と考えを巡らせながら手紙を閉じると、手紙を読んでいたマリーが「神聖アレマニアのエリーザベト皇女殿下ね」と呟いた。
「どうしたの?」
「ああ、作家ローズマリー宛てのファンレターが来てるっていう連絡なの。異国のやんごとなき筋がローズマリーに会いたい、サインが欲しいって。でも、立場上無理なのよねぇ」
心苦しいけれど、サインで我慢して貰おうと思うわ、とマリー。
「会えない代わりに、皇女殿下特別の何かがあれば良いかも知れないね」
「そうね。考えてみる」
頷いたマリー。そこへ、キャサリン様がマリーのドレスが出来上がってきていると言った。以前彼女がデザインしていた動きやすい聖女の衣装だ。
代金はトーマス様が立て替えてくれていたらしい。後で金額を聞いてお返ししないと。
「最終調整があるだろうから後で呼ぶがいい」
「まあ、間に合いそうだったら明日トゥラントゥール宮殿に着て行こうかしら?」
「だったら急いだ方が良いだろう」
トーマス様は言って、執事に目配せをする。その意を受けた執事は早速使いを出す指示を飛ばした。
「ところでマリー……とグレイ」
相談があるのだが、と切り出すトーマス様。
思わず身構えると、精神的に疲れたので旅に出たいという要望。
それでか、と僕は合点が行く。
久しぶりに会ったトーマス様達がどんよりと窶れていたように見えたのは、やはり気のせいじゃなかったんだ。
留守を預かっている間何があったのかは知らないけれど、相当鬱屈が溜まっていたらしい。
サイモン様から有無を言わせぬ迫力で休暇をもぎ取っている。
そんなトーマス様は、ナヴィガポールで絵でも描いてのんびり過ごしたいとのこと。キャロライン様は実家の領地に海がないそうで、海とオコノミに興味を示していた。
カレル様が、「俺もどこか遠くに行きたいよ」と心底羨ましそうにトーマス様達を見た。
そうか、カレル様は皇女エリーザベト殿下の世話役を任じられているから旅に出る訳にもいかないんだ。
僕はカレル様に心から同情しながら、トーマス様達の旅の手配を約束したのだった。
***
「グレイ様。執務室へ来るようにと旦那様が」
朝食後、自室でシャルマン達と共に手紙を仕分けていると、ナーテが呼びに来た。聞けば、カーフィが顔色を悪くしてやってきたのだという。
フレールの仕出かした事についての知らせを受け取り、大慌てでやってきたのだろう。
マリーは……ドレスの調整中。
どうせ加害者であるフレールの命乞いをしに来たのだろう。被害者の彼女は同席しない方が良い。
案の定、執務室に近付くにつれ、カーフィの悲痛な懇願の声が聞こえて来た。
――サイモン閣下! 妻に教育せず野放しにした私めにも責任がございます! 何卒、何卒お許しを!
僕は失礼します、と言って執務室へ入った。
床へ額づいていたのだろう。上半身を起こして這うように寄ってきて僕に縋り付く見て来るカーフィ。
その目は赤く、全体的に憔悴していた。
フレールが消息をくらませてから、相当心配し、探し回ったのかも知れない。
「グレイ猊下、どうにかなりませんか? あのような女でも愛した女なのです」
僕は歯を噛み締めた。
カーフィは憐れだ。だが、フレールを許すことは出来ない。
「残念ながら、貴方の減刑嘆願でどうにかなる域はとうに超えているんですよ。フレール・リプトン伯爵夫人は聖女マリアージュに魔女の濡れ衣を着せ、アレマニアの者達に殺すよう唆したのですから」
よしんば、僕達がフレールを許そうとも、マリーに忠誠を誓う彼らは許さないだろう。
身分剥奪と国外追放で済ませたのは温情だと思って下さい、と首を横に振る。
カーフィは目から光を失い、床に崩れ落ちた。
「そ、そんな……ああ、フレール。フレール」
そんなカーフィを見、サイモン様が溜息を吐いた。
「カーフィよ。私にも温情がない訳ではない。二つの道を提示しよう。お前が伯爵位も何もかも全てを捨てて神聖アレマニア帝国へ行くか、罪を減じるだけの功績を立てて迎えに行くか――どちらか好きな方を選ぶが良い。ただ、前者の場合はカレルと養子縁組の上で伯爵位を譲って貰うことになるがな」
「手紙にも書いた通り、フレールはアーダム皇子達と行動を共にしています。アーダム皇子達が解放されれば、彼女は皇子の保護を受け、神聖アレマニア帝国へ向かうでしょう」
容易いのは全てを捨てて神聖アレマニア帝国へ向かう事だけれど――フレールは恐らくカーフィを切り捨てるだろう。
カーフィは考え込むように床を眺めていたが、ややあって「……分かりました」と言って僕達に頭を下げ、のろのろと執務室から出て行った。
サイモン様がこちらを見て肩を竦める。
「蛇は執念深いというが、やれやれ。フレール夫人に似た女でも侍女としてリプトン家に送り込むか?」
「そうですね……」
カーフィがフレールを諦めてくれれば一番良いんだけれど。
***
次の日――
「じゃあ、行って来るわ。カレル兄には本当に苦労を掛けたわね……今日は麗しき月光の君(笑)を気取る必要は無いから好きなだけ鼻をほじったり変な顔したりして良いからね。ありのままのカレル兄で思う存分やりたい放題のびのびと過ごして欲しいわ!」
心なしか、カレル様の二つ名に含みがあるような……というか、貴婦人がなんてことを言うんだ。まあ、マリーに限っては今更な気もするけど。
案の定、ピキピキと額に青筋を立てたカレル様がマリーの頬を鷲掴みにする。唇が縦に伸ばされたマリーはまるで潰されたフグのようだ。
というか、同行者である女王リュサイや騎士ドナルド達が目を剥いているよ、マリー。
「……お前は俺を何だと思ってるんだ」
「痛たたたた、何すんのよ!」
誰もが認める貴公子カレル様に凄い内容を容赦も遠慮も無く言い放てるのは、妹であるマリーぐらいしか居ないだろうな。
からしに蜂蜜という組み合わせがこんな風になるなんて。
王都の屋敷に戻った僕は、朝食に出た鶏肉に舌鼓を打っていた。マリーが新たに提供したレシピだ。
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イサーク様を窘めるサイモン様に、僕は噴き出しそうになる。
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王都へ帰る馬車の中で、「イサーク様とヘドヴァンに全て持って行かれたよ」とマリーに話すと、腹を抱えて大笑いしながら「優しい子ね」と目尻を拭っていたっけ。
「お茶にジャムを溶かして飲むというのは新しいですわね。だけど、好きですわ」
「うふふ、お茶には色々な可能性があるものですわ。来春には、薔薇のジャムを作って溶かしてみたいわ」
「あら、素敵ね」
ふむ……ラベンダーの花のジャムや砂糖漬けを作ってみても良いかも知れないな。他の花でも出来そうだ。貴婦人や令嬢達が飛び付くに違いない。
耳をそばだてながら商売のことを考えていると、執事によって手紙が運ばれて来た。
余程緊急の手紙以外のものだけだけど、それでも結構な量。僕宛てにもちょっとした山が。
数通開けてざっと目を通すと、聖女の夫である僕と友好を求めるものばかり。まあマリーの聖女の力を恐れた場合、搦め手で来るだろうとは思っていたけれど――まあ、逆手に取って利を引き出すとするか。
色々と考えを巡らせながら手紙を閉じると、手紙を読んでいたマリーが「神聖アレマニアのエリーザベト皇女殿下ね」と呟いた。
「どうしたの?」
「ああ、作家ローズマリー宛てのファンレターが来てるっていう連絡なの。異国のやんごとなき筋がローズマリーに会いたい、サインが欲しいって。でも、立場上無理なのよねぇ」
心苦しいけれど、サインで我慢して貰おうと思うわ、とマリー。
「会えない代わりに、皇女殿下特別の何かがあれば良いかも知れないね」
「そうね。考えてみる」
頷いたマリー。そこへ、キャサリン様がマリーのドレスが出来上がってきていると言った。以前彼女がデザインしていた動きやすい聖女の衣装だ。
代金はトーマス様が立て替えてくれていたらしい。後で金額を聞いてお返ししないと。
「最終調整があるだろうから後で呼ぶがいい」
「まあ、間に合いそうだったら明日トゥラントゥール宮殿に着て行こうかしら?」
「だったら急いだ方が良いだろう」
トーマス様は言って、執事に目配せをする。その意を受けた執事は早速使いを出す指示を飛ばした。
「ところでマリー……とグレイ」
相談があるのだが、と切り出すトーマス様。
思わず身構えると、精神的に疲れたので旅に出たいという要望。
それでか、と僕は合点が行く。
久しぶりに会ったトーマス様達がどんよりと窶れていたように見えたのは、やはり気のせいじゃなかったんだ。
留守を預かっている間何があったのかは知らないけれど、相当鬱屈が溜まっていたらしい。
サイモン様から有無を言わせぬ迫力で休暇をもぎ取っている。
そんなトーマス様は、ナヴィガポールで絵でも描いてのんびり過ごしたいとのこと。キャロライン様は実家の領地に海がないそうで、海とオコノミに興味を示していた。
カレル様が、「俺もどこか遠くに行きたいよ」と心底羨ましそうにトーマス様達を見た。
そうか、カレル様は皇女エリーザベト殿下の世話役を任じられているから旅に出る訳にもいかないんだ。
僕はカレル様に心から同情しながら、トーマス様達の旅の手配を約束したのだった。
***
「グレイ様。執務室へ来るようにと旦那様が」
朝食後、自室でシャルマン達と共に手紙を仕分けていると、ナーテが呼びに来た。聞けば、カーフィが顔色を悪くしてやってきたのだという。
フレールの仕出かした事についての知らせを受け取り、大慌てでやってきたのだろう。
マリーは……ドレスの調整中。
どうせ加害者であるフレールの命乞いをしに来たのだろう。被害者の彼女は同席しない方が良い。
案の定、執務室に近付くにつれ、カーフィの悲痛な懇願の声が聞こえて来た。
――サイモン閣下! 妻に教育せず野放しにした私めにも責任がございます! 何卒、何卒お許しを!
僕は失礼します、と言って執務室へ入った。
床へ額づいていたのだろう。上半身を起こして這うように寄ってきて僕に縋り付く見て来るカーフィ。
その目は赤く、全体的に憔悴していた。
フレールが消息をくらませてから、相当心配し、探し回ったのかも知れない。
「グレイ猊下、どうにかなりませんか? あのような女でも愛した女なのです」
僕は歯を噛み締めた。
カーフィは憐れだ。だが、フレールを許すことは出来ない。
「残念ながら、貴方の減刑嘆願でどうにかなる域はとうに超えているんですよ。フレール・リプトン伯爵夫人は聖女マリアージュに魔女の濡れ衣を着せ、アレマニアの者達に殺すよう唆したのですから」
よしんば、僕達がフレールを許そうとも、マリーに忠誠を誓う彼らは許さないだろう。
身分剥奪と国外追放で済ませたのは温情だと思って下さい、と首を横に振る。
カーフィは目から光を失い、床に崩れ落ちた。
「そ、そんな……ああ、フレール。フレール」
そんなカーフィを見、サイモン様が溜息を吐いた。
「カーフィよ。私にも温情がない訳ではない。二つの道を提示しよう。お前が伯爵位も何もかも全てを捨てて神聖アレマニア帝国へ行くか、罪を減じるだけの功績を立てて迎えに行くか――どちらか好きな方を選ぶが良い。ただ、前者の場合はカレルと養子縁組の上で伯爵位を譲って貰うことになるがな」
「手紙にも書いた通り、フレールはアーダム皇子達と行動を共にしています。アーダム皇子達が解放されれば、彼女は皇子の保護を受け、神聖アレマニア帝国へ向かうでしょう」
容易いのは全てを捨てて神聖アレマニア帝国へ向かう事だけれど――フレールは恐らくカーフィを切り捨てるだろう。
カーフィは考え込むように床を眺めていたが、ややあって「……分かりました」と言って僕達に頭を下げ、のろのろと執務室から出て行った。
サイモン様がこちらを見て肩を竦める。
「蛇は執念深いというが、やれやれ。フレール夫人に似た女でも侍女としてリプトン家に送り込むか?」
「そうですね……」
カーフィがフレールを諦めてくれれば一番良いんだけれど。
***
次の日――
「じゃあ、行って来るわ。カレル兄には本当に苦労を掛けたわね……今日は麗しき月光の君(笑)を気取る必要は無いから好きなだけ鼻をほじったり変な顔したりして良いからね。ありのままのカレル兄で思う存分やりたい放題のびのびと過ごして欲しいわ!」
心なしか、カレル様の二つ名に含みがあるような……というか、貴婦人がなんてことを言うんだ。まあ、マリーに限っては今更な気もするけど。
案の定、ピキピキと額に青筋を立てたカレル様がマリーの頬を鷲掴みにする。唇が縦に伸ばされたマリーはまるで潰されたフグのようだ。
というか、同行者である女王リュサイや騎士ドナルド達が目を剥いているよ、マリー。
「……お前は俺を何だと思ってるんだ」
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