97 / 754
貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
クジャクを何羽買えるかな?
しおりを挟む
十分後。
あっ、目を逸らした。四メァオー。
私は順調にクジャク行為をカウントしていた。ちなみに、『メァオー』とはクジャク行為を数える単位だと決めた。
「マリアージュ姫、ギャヴィンによれば先日は非常に個性的な恰好をしていたとか……」
殿下が話を振って来たので姿勢を正して畏まる。
「恐れ入ります」
相手は何分王族。顔を出来るだけきりっと見えるように努めた。
「人が担いで走る、作り物の馬もあったとか。私もこの目で見てみたかった」
「……ありがとうございます」
見られてしまった馬の事は仕方ない。グレイにさえばれなきゃ……。
「もしかして、緊張しているのかな?」
「恐縮にございます」
「……成程、これは手強い訳だ」
殿下は苦笑してギャヴィンを見遣る。ザインと目が合う。五メァオー。
「申し訳ありません、殿下。マリー、お優しい方だから緊張しないでね。殿下にちゃんとお話し出来るかしら?」
ちっ……私は内心舌打ちをする。アン姉に謝らせるのは本意じゃない。
「……あの時はお気に入りの襟を着けて散歩しておりましたの。祖母から頂いた大切な襟ですのよ。なのにウエッジウッド子爵に笑われてしまって……とっても悲しかったですわ」
視線を殿下に固定したまま、奴を視界に入れないようにして私は悲しそうな表情を作って言った。殿下が咎めるような視線を奴に向ける。意外にも素直に「あの時は笑ったりして申し訳ありませんでした」と謝る声。
ちらり、とギャヴィンを見遣る。視線が合った奴はにっこりと笑って紳士の礼を取った。
「この通り、謝罪致します。お許し頂けますか?」
「……」
本当は嫌だと言いたいところだが。殿下は穏やかな笑みでこちらを見守っている。御前とあっては許すより他、致し方ない。私は数秒間瞼を閉じた。
「……仕方ないですわね。二度はありませんわ」
「ありがとうございます」
「仲直り出来たようで何より」
殿下はにこやかにそう仰るけれども、残念ですが元々仲良くも無いので仲直りはしていません。評価がマイナスからゼロになっただけの赤の他人です。
***
半強制的に仲直りさせられたところで、それ以上何かを訊かれる事も無く。
私は時折紅茶を飲みながら会話を聞いていた。
「ところでザインにアン。君達の結婚式はもうすぐだね。楽しみだ」
「ええ、招待状でもお知らせした通り、感謝祭の終わった来月末なんですの」
少し恥ずかしそうに殿下の問いに答えるアン姉。ウエディングドレスは最終調整段階、お針子達が必死で頑張っている事だろう。
感謝祭とは収穫の祭の事である。秋の実りを神々に感謝する日で、要はお祭り。この日ばかりは身分の貴賤を問わずご馳走を食べたり踊ったり。
国内外から商人の集まるバザールも開催され、サーカス等の興行もやってきたりする。商人達は祭り気分で人々の財布の紐が緩むチャンスを逃してはならないとばかりに気合を入れるのだ。
これまでは父や兄達にお願いして連れて行って貰ったりしていたが、今年は是非ともリア充よろしくグレイとデートしたい。いや、商会も店を出すのか……? だったら忙しくて無理なのかなぁ。
ぼんやりとそんなことを考えながらちらりとザインを見る。
髪を掻き上げた。十メァオー。
金貨十枚。まだ増えるだろう。最終的にクジャク何羽買えるんだろうな。
「感謝祭が終わって結婚式。ご馳走続きですね。キャンディ伯爵家の料理は社交界でも珍しく、また美味だと評判ですよ」
「うふふ、感謝祭では食べ過ぎないように気を付けなくてはいけませんわね」
「余程素晴らしい料理人がいるのだね。サイモン殿に食べてみたいと料理人を王宮に連れてきて欲しいと頼んだ事があったのだが、うまくはぐらかされてしまった。余程貴重なレシピなのか……パンは献上されたものを食したが、あれは美味だった」
成程、父サイモンは良い仕事をしているらしい。
「今年の感謝祭はきっと近隣から人が集まるでしょうね。近くの街でしたら辻馬車開通まで何とか間に合いそうですし」
「王都観光もしやすくなっている。警備を増やした方が良さそうだ」
頬杖をついたアルバート第一王子殿下が思案気に言うと、ザインがはいと頷いた。
「早速手配致します」
「辻馬車は良いとして……他に何か民が喜びそうな事があるだろうか」
「それこそマリアージュ姫に訊いてみたかった事なのですよ、殿下。独創的な考えをお持ちでいらっしゃるので面白い意見が聞けるかもしれません」
いきなりギャヴィンが口を挟んで話をこちらに振って来た。
ただぼんやり聞いていた私は突然の事に面食らう。
「はい?」
「ふむ、マリアージュ姫。何か民が喜ぶ事で王国の為にもなる事はあるかな?」
「……あの…」
私は救いを求めるようにザインを見た。目を逸らされる。十一メァオー。アン姉には何故か、「マリーなら大丈夫よ」と頷かれた。
「何か良い考えがあればというだけだから、思いついたらで構わない。咎めはしないよ」
アルバート殿下はそう請け負ってくれる。私はしばし考えた。そう言えば誕生日に新聞事業買収を強請るんだったと、思い出す。
「……そうですわね。教育はどうでしょうか? 庶民に読み書きと計算、加えて身分や職業に合った教育を与えるのです」
私が想像しているのは江戸時代の寺子屋である。読み・書き・そろばんに職業別の往来物。
「簡単な読み書き計算程度の初等教育なら教会でもやっていますが……身分や職業に合った教育は親がするものでは?」
「それでも庶民の識字率はまだまだ低いと聞きます。子供が労働力である場合は教会に通わせる余裕も無かったりするでしょう。そこを国が支援して通わせるのです。
身分や職業に合った教育とは、その道の専門家の監修の下、専用の教科書をそれぞれ作らせて教わる内容に差が出ないようにするのですわ。親の知識や経験も家によって不均衡でしょうから」
そう言うと、ギャヴィンは腕を組んで渋面になった。
「しかしそれ程の教育する意味があるのでしょうか……? 畑を耕す農民や経験が物をいう鍛冶師等の職人には学問はそこまで必要ないですよね。生活が苦しいのに子供に教育など、と農民の反発を招くかも知れませんよ」
「教育は国の礎です。その水準を高めていく事は、長い目で見れば国にとって必ず利益となるでしょう。教育を受けた子供とそうでない子供の収入には働く場の選択肢や入る情報量から明らかに差が出て来るでしょうし。
また、地方によっては会話が通じない程方言があると聞きますし、文字の読み書きさえ出来れば何とか離れた地域の民同士でも意思疎通は可能になりますわ。
経験を共有する事で農業効率が上がるでしょうし、職人の作り出す品物も質が向上するでしょう。また文化水準も高くなり、経済も活発になる。私が殿下でしたら、教育制度をもっとしっかりしたものに整えますわね」
……等と語ってみるが、勿論国の金で識字率が上がれば情報操作がしやすくなる。新聞事業もその分広がれば良いなという目論みである。そもそも庶民の教育を一定水準に保つ事は人的資本を増やす事。生産性にも関わってくる。つまり国力に影響するのだ。殿下に言った事は嘘じゃない。
語り終えると、殿下は感心したように頷いた。
「……成程。ギャヴィンがあれほど話をしたがっていた理由が分かった。考えてみるとしよう」
まあそうなれば良いな程度なので。私は「恐れ入ります」と言って、紅茶で喉を潤しつつちらりとザインを見た。今度はクジャク行為無しだが少し顔を赤くして困ったような表情になっている。
「……マリアージュ、さっきから何故私の方をちらちらと見ているのですか?」
……流石に目が合う回数が多かったか。ザインに気付かれてしまった。
皆の視線が私に集中する。
さて、どうするか……。
「……もうすぐ本当のお義兄様になるのね、と思って見ておりましたの」
私はにっこりと微笑む。ザインは少し顔を赤くして髪の毛を掻き上げた。
はい、十二メァオー頂きー。
あっ、目を逸らした。四メァオー。
私は順調にクジャク行為をカウントしていた。ちなみに、『メァオー』とはクジャク行為を数える単位だと決めた。
「マリアージュ姫、ギャヴィンによれば先日は非常に個性的な恰好をしていたとか……」
殿下が話を振って来たので姿勢を正して畏まる。
「恐れ入ります」
相手は何分王族。顔を出来るだけきりっと見えるように努めた。
「人が担いで走る、作り物の馬もあったとか。私もこの目で見てみたかった」
「……ありがとうございます」
見られてしまった馬の事は仕方ない。グレイにさえばれなきゃ……。
「もしかして、緊張しているのかな?」
「恐縮にございます」
「……成程、これは手強い訳だ」
殿下は苦笑してギャヴィンを見遣る。ザインと目が合う。五メァオー。
「申し訳ありません、殿下。マリー、お優しい方だから緊張しないでね。殿下にちゃんとお話し出来るかしら?」
ちっ……私は内心舌打ちをする。アン姉に謝らせるのは本意じゃない。
「……あの時はお気に入りの襟を着けて散歩しておりましたの。祖母から頂いた大切な襟ですのよ。なのにウエッジウッド子爵に笑われてしまって……とっても悲しかったですわ」
視線を殿下に固定したまま、奴を視界に入れないようにして私は悲しそうな表情を作って言った。殿下が咎めるような視線を奴に向ける。意外にも素直に「あの時は笑ったりして申し訳ありませんでした」と謝る声。
ちらり、とギャヴィンを見遣る。視線が合った奴はにっこりと笑って紳士の礼を取った。
「この通り、謝罪致します。お許し頂けますか?」
「……」
本当は嫌だと言いたいところだが。殿下は穏やかな笑みでこちらを見守っている。御前とあっては許すより他、致し方ない。私は数秒間瞼を閉じた。
「……仕方ないですわね。二度はありませんわ」
「ありがとうございます」
「仲直り出来たようで何より」
殿下はにこやかにそう仰るけれども、残念ですが元々仲良くも無いので仲直りはしていません。評価がマイナスからゼロになっただけの赤の他人です。
***
半強制的に仲直りさせられたところで、それ以上何かを訊かれる事も無く。
私は時折紅茶を飲みながら会話を聞いていた。
「ところでザインにアン。君達の結婚式はもうすぐだね。楽しみだ」
「ええ、招待状でもお知らせした通り、感謝祭の終わった来月末なんですの」
少し恥ずかしそうに殿下の問いに答えるアン姉。ウエディングドレスは最終調整段階、お針子達が必死で頑張っている事だろう。
感謝祭とは収穫の祭の事である。秋の実りを神々に感謝する日で、要はお祭り。この日ばかりは身分の貴賤を問わずご馳走を食べたり踊ったり。
国内外から商人の集まるバザールも開催され、サーカス等の興行もやってきたりする。商人達は祭り気分で人々の財布の紐が緩むチャンスを逃してはならないとばかりに気合を入れるのだ。
これまでは父や兄達にお願いして連れて行って貰ったりしていたが、今年は是非ともリア充よろしくグレイとデートしたい。いや、商会も店を出すのか……? だったら忙しくて無理なのかなぁ。
ぼんやりとそんなことを考えながらちらりとザインを見る。
髪を掻き上げた。十メァオー。
金貨十枚。まだ増えるだろう。最終的にクジャク何羽買えるんだろうな。
「感謝祭が終わって結婚式。ご馳走続きですね。キャンディ伯爵家の料理は社交界でも珍しく、また美味だと評判ですよ」
「うふふ、感謝祭では食べ過ぎないように気を付けなくてはいけませんわね」
「余程素晴らしい料理人がいるのだね。サイモン殿に食べてみたいと料理人を王宮に連れてきて欲しいと頼んだ事があったのだが、うまくはぐらかされてしまった。余程貴重なレシピなのか……パンは献上されたものを食したが、あれは美味だった」
成程、父サイモンは良い仕事をしているらしい。
「今年の感謝祭はきっと近隣から人が集まるでしょうね。近くの街でしたら辻馬車開通まで何とか間に合いそうですし」
「王都観光もしやすくなっている。警備を増やした方が良さそうだ」
頬杖をついたアルバート第一王子殿下が思案気に言うと、ザインがはいと頷いた。
「早速手配致します」
「辻馬車は良いとして……他に何か民が喜びそうな事があるだろうか」
「それこそマリアージュ姫に訊いてみたかった事なのですよ、殿下。独創的な考えをお持ちでいらっしゃるので面白い意見が聞けるかもしれません」
いきなりギャヴィンが口を挟んで話をこちらに振って来た。
ただぼんやり聞いていた私は突然の事に面食らう。
「はい?」
「ふむ、マリアージュ姫。何か民が喜ぶ事で王国の為にもなる事はあるかな?」
「……あの…」
私は救いを求めるようにザインを見た。目を逸らされる。十一メァオー。アン姉には何故か、「マリーなら大丈夫よ」と頷かれた。
「何か良い考えがあればというだけだから、思いついたらで構わない。咎めはしないよ」
アルバート殿下はそう請け負ってくれる。私はしばし考えた。そう言えば誕生日に新聞事業買収を強請るんだったと、思い出す。
「……そうですわね。教育はどうでしょうか? 庶民に読み書きと計算、加えて身分や職業に合った教育を与えるのです」
私が想像しているのは江戸時代の寺子屋である。読み・書き・そろばんに職業別の往来物。
「簡単な読み書き計算程度の初等教育なら教会でもやっていますが……身分や職業に合った教育は親がするものでは?」
「それでも庶民の識字率はまだまだ低いと聞きます。子供が労働力である場合は教会に通わせる余裕も無かったりするでしょう。そこを国が支援して通わせるのです。
身分や職業に合った教育とは、その道の専門家の監修の下、専用の教科書をそれぞれ作らせて教わる内容に差が出ないようにするのですわ。親の知識や経験も家によって不均衡でしょうから」
そう言うと、ギャヴィンは腕を組んで渋面になった。
「しかしそれ程の教育する意味があるのでしょうか……? 畑を耕す農民や経験が物をいう鍛冶師等の職人には学問はそこまで必要ないですよね。生活が苦しいのに子供に教育など、と農民の反発を招くかも知れませんよ」
「教育は国の礎です。その水準を高めていく事は、長い目で見れば国にとって必ず利益となるでしょう。教育を受けた子供とそうでない子供の収入には働く場の選択肢や入る情報量から明らかに差が出て来るでしょうし。
また、地方によっては会話が通じない程方言があると聞きますし、文字の読み書きさえ出来れば何とか離れた地域の民同士でも意思疎通は可能になりますわ。
経験を共有する事で農業効率が上がるでしょうし、職人の作り出す品物も質が向上するでしょう。また文化水準も高くなり、経済も活発になる。私が殿下でしたら、教育制度をもっとしっかりしたものに整えますわね」
……等と語ってみるが、勿論国の金で識字率が上がれば情報操作がしやすくなる。新聞事業もその分広がれば良いなという目論みである。そもそも庶民の教育を一定水準に保つ事は人的資本を増やす事。生産性にも関わってくる。つまり国力に影響するのだ。殿下に言った事は嘘じゃない。
語り終えると、殿下は感心したように頷いた。
「……成程。ギャヴィンがあれほど話をしたがっていた理由が分かった。考えてみるとしよう」
まあそうなれば良いな程度なので。私は「恐れ入ります」と言って、紅茶で喉を潤しつつちらりとザインを見た。今度はクジャク行為無しだが少し顔を赤くして困ったような表情になっている。
「……マリアージュ、さっきから何故私の方をちらちらと見ているのですか?」
……流石に目が合う回数が多かったか。ザインに気付かれてしまった。
皆の視線が私に集中する。
さて、どうするか……。
「……もうすぐ本当のお義兄様になるのね、と思って見ておりましたの」
私はにっこりと微笑む。ザインは少し顔を赤くして髪の毛を掻き上げた。
はい、十二メァオー頂きー。
711
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
プロローグでケリをつけた乙女ゲームに、悪役令嬢は必要ない(と思いたい)
犬野きらり
恋愛
私、ミルフィーナ・ダルンは侯爵令嬢で二年前にこの世界が乙女ゲームと気づき本当にヒロインがいるか確認して、私は覚悟を決めた。
『ヒロインをゲーム本編に出さない。プロローグでケリをつける』
ヒロインは、お父様の再婚相手の連れ子な義妹、特に何もされていないが、今後が大変そうだからひとまず、ごめんなさい。プロローグは肩慣らし程度の攻略対象者の義兄。わかっていれば対応はできます。
まず乙女ゲームって一人の女の子が何人も男性を攻略出来ること自体、あり得ないのよ。ヒロインは天然だから気づかない、嘘、嘘。わかってて敢えてやってるからね、男落とし、それで成り上がってますから。
みんなに現実見せて、納得してもらう。揚げ足、ご都合に変換発言なんて上等!ヒロインと一緒の生活は、少しの発言でも悪役令嬢発言多々ありらしく、私も危ない。ごめんね、ヒロインさん、そんな理由で強制退去です。
でもこのゲーム退屈で途中でやめたから、その続き知りません。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。