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貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
クジャクを何羽買えるかな?
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十分後。
あっ、目を逸らした。四メァオー。
私は順調にクジャク行為をカウントしていた。ちなみに、『メァオー』とはクジャク行為を数える単位だと決めた。
「マリアージュ姫、ギャヴィンによれば先日は非常に個性的な恰好をしていたとか……」
殿下が話を振って来たので姿勢を正して畏まる。
「恐れ入ります」
相手は何分王族。顔を出来るだけきりっと見えるように努めた。
「人が担いで走る、作り物の馬もあったとか。私もこの目で見てみたかった」
「……ありがとうございます」
見られてしまった馬の事は仕方ない。グレイにさえばれなきゃ……。
「もしかして、緊張しているのかな?」
「恐縮にございます」
「……成程、これは手強い訳だ」
殿下は苦笑してギャヴィンを見遣る。ザインと目が合う。五メァオー。
「申し訳ありません、殿下。マリー、お優しい方だから緊張しないでね。殿下にちゃんとお話し出来るかしら?」
ちっ……私は内心舌打ちをする。アン姉に謝らせるのは本意じゃない。
「……あの時はお気に入りの襟を着けて散歩しておりましたの。祖母から頂いた大切な襟ですのよ。なのにウエッジウッド子爵に笑われてしまって……とっても悲しかったですわ」
視線を殿下に固定したまま、奴を視界に入れないようにして私は悲しそうな表情を作って言った。殿下が咎めるような視線を奴に向ける。意外にも素直に「あの時は笑ったりして申し訳ありませんでした」と謝る声。
ちらり、とギャヴィンを見遣る。視線が合った奴はにっこりと笑って紳士の礼を取った。
「この通り、謝罪致します。お許し頂けますか?」
「……」
本当は嫌だと言いたいところだが。殿下は穏やかな笑みでこちらを見守っている。御前とあっては許すより他、致し方ない。私は数秒間瞼を閉じた。
「……仕方ないですわね。二度はありませんわ」
「ありがとうございます」
「仲直り出来たようで何より」
殿下はにこやかにそう仰るけれども、残念ですが元々仲良くも無いので仲直りはしていません。評価がマイナスからゼロになっただけの赤の他人です。
***
半強制的に仲直りさせられたところで、それ以上何かを訊かれる事も無く。
私は時折紅茶を飲みながら会話を聞いていた。
「ところでザインにアン。君達の結婚式はもうすぐだね。楽しみだ」
「ええ、招待状でもお知らせした通り、感謝祭の終わった来月末なんですの」
少し恥ずかしそうに殿下の問いに答えるアン姉。ウエディングドレスは最終調整段階、お針子達が必死で頑張っている事だろう。
感謝祭とは収穫の祭の事である。秋の実りを神々に感謝する日で、要はお祭り。この日ばかりは身分の貴賤を問わずご馳走を食べたり踊ったり。
国内外から商人の集まるバザールも開催され、サーカス等の興行もやってきたりする。商人達は祭り気分で人々の財布の紐が緩むチャンスを逃してはならないとばかりに気合を入れるのだ。
これまでは父や兄達にお願いして連れて行って貰ったりしていたが、今年は是非ともリア充よろしくグレイとデートしたい。いや、商会も店を出すのか……? だったら忙しくて無理なのかなぁ。
ぼんやりとそんなことを考えながらちらりとザインを見る。
髪を掻き上げた。十メァオー。
金貨十枚。まだ増えるだろう。最終的にクジャク何羽買えるんだろうな。
「感謝祭が終わって結婚式。ご馳走続きですね。キャンディ伯爵家の料理は社交界でも珍しく、また美味だと評判ですよ」
「うふふ、感謝祭では食べ過ぎないように気を付けなくてはいけませんわね」
「余程素晴らしい料理人がいるのだね。サイモン殿に食べてみたいと料理人を王宮に連れてきて欲しいと頼んだ事があったのだが、うまくはぐらかされてしまった。余程貴重なレシピなのか……パンは献上されたものを食したが、あれは美味だった」
成程、父サイモンは良い仕事をしているらしい。
「今年の感謝祭はきっと近隣から人が集まるでしょうね。近くの街でしたら辻馬車開通まで何とか間に合いそうですし」
「王都観光もしやすくなっている。警備を増やした方が良さそうだ」
頬杖をついたアルバート第一王子殿下が思案気に言うと、ザインがはいと頷いた。
「早速手配致します」
「辻馬車は良いとして……他に何か民が喜びそうな事があるだろうか」
「それこそマリアージュ姫に訊いてみたかった事なのですよ、殿下。独創的な考えをお持ちでいらっしゃるので面白い意見が聞けるかもしれません」
いきなりギャヴィンが口を挟んで話をこちらに振って来た。
ただぼんやり聞いていた私は突然の事に面食らう。
「はい?」
「ふむ、マリアージュ姫。何か民が喜ぶ事で王国の為にもなる事はあるかな?」
「……あの…」
私は救いを求めるようにザインを見た。目を逸らされる。十一メァオー。アン姉には何故か、「マリーなら大丈夫よ」と頷かれた。
「何か良い考えがあればというだけだから、思いついたらで構わない。咎めはしないよ」
アルバート殿下はそう請け負ってくれる。私はしばし考えた。そう言えば誕生日に新聞事業買収を強請るんだったと、思い出す。
「……そうですわね。教育はどうでしょうか? 庶民に読み書きと計算、加えて身分や職業に合った教育を与えるのです」
私が想像しているのは江戸時代の寺子屋である。読み・書き・そろばんに職業別の往来物。
「簡単な読み書き計算程度の初等教育なら教会でもやっていますが……身分や職業に合った教育は親がするものでは?」
「それでも庶民の識字率はまだまだ低いと聞きます。子供が労働力である場合は教会に通わせる余裕も無かったりするでしょう。そこを国が支援して通わせるのです。
身分や職業に合った教育とは、その道の専門家の監修の下、専用の教科書をそれぞれ作らせて教わる内容に差が出ないようにするのですわ。親の知識や経験も家によって不均衡でしょうから」
そう言うと、ギャヴィンは腕を組んで渋面になった。
「しかしそれ程の教育する意味があるのでしょうか……? 畑を耕す農民や経験が物をいう鍛冶師等の職人には学問はそこまで必要ないですよね。生活が苦しいのに子供に教育など、と農民の反発を招くかも知れませんよ」
「教育は国の礎です。その水準を高めていく事は、長い目で見れば国にとって必ず利益となるでしょう。教育を受けた子供とそうでない子供の収入には働く場の選択肢や入る情報量から明らかに差が出て来るでしょうし。
また、地方によっては会話が通じない程方言があると聞きますし、文字の読み書きさえ出来れば何とか離れた地域の民同士でも意思疎通は可能になりますわ。
経験を共有する事で農業効率が上がるでしょうし、職人の作り出す品物も質が向上するでしょう。また文化水準も高くなり、経済も活発になる。私が殿下でしたら、教育制度をもっとしっかりしたものに整えますわね」
……等と語ってみるが、勿論国の金で識字率が上がれば情報操作がしやすくなる。新聞事業もその分広がれば良いなという目論みである。そもそも庶民の教育を一定水準に保つ事は人的資本を増やす事。生産性にも関わってくる。つまり国力に影響するのだ。殿下に言った事は嘘じゃない。
語り終えると、殿下は感心したように頷いた。
「……成程。ギャヴィンがあれほど話をしたがっていた理由が分かった。考えてみるとしよう」
まあそうなれば良いな程度なので。私は「恐れ入ります」と言って、紅茶で喉を潤しつつちらりとザインを見た。今度はクジャク行為無しだが少し顔を赤くして困ったような表情になっている。
「……マリアージュ、さっきから何故私の方をちらちらと見ているのですか?」
……流石に目が合う回数が多かったか。ザインに気付かれてしまった。
皆の視線が私に集中する。
さて、どうするか……。
「……もうすぐ本当のお義兄様になるのね、と思って見ておりましたの」
私はにっこりと微笑む。ザインは少し顔を赤くして髪の毛を掻き上げた。
はい、十二メァオー頂きー。
あっ、目を逸らした。四メァオー。
私は順調にクジャク行為をカウントしていた。ちなみに、『メァオー』とはクジャク行為を数える単位だと決めた。
「マリアージュ姫、ギャヴィンによれば先日は非常に個性的な恰好をしていたとか……」
殿下が話を振って来たので姿勢を正して畏まる。
「恐れ入ります」
相手は何分王族。顔を出来るだけきりっと見えるように努めた。
「人が担いで走る、作り物の馬もあったとか。私もこの目で見てみたかった」
「……ありがとうございます」
見られてしまった馬の事は仕方ない。グレイにさえばれなきゃ……。
「もしかして、緊張しているのかな?」
「恐縮にございます」
「……成程、これは手強い訳だ」
殿下は苦笑してギャヴィンを見遣る。ザインと目が合う。五メァオー。
「申し訳ありません、殿下。マリー、お優しい方だから緊張しないでね。殿下にちゃんとお話し出来るかしら?」
ちっ……私は内心舌打ちをする。アン姉に謝らせるのは本意じゃない。
「……あの時はお気に入りの襟を着けて散歩しておりましたの。祖母から頂いた大切な襟ですのよ。なのにウエッジウッド子爵に笑われてしまって……とっても悲しかったですわ」
視線を殿下に固定したまま、奴を視界に入れないようにして私は悲しそうな表情を作って言った。殿下が咎めるような視線を奴に向ける。意外にも素直に「あの時は笑ったりして申し訳ありませんでした」と謝る声。
ちらり、とギャヴィンを見遣る。視線が合った奴はにっこりと笑って紳士の礼を取った。
「この通り、謝罪致します。お許し頂けますか?」
「……」
本当は嫌だと言いたいところだが。殿下は穏やかな笑みでこちらを見守っている。御前とあっては許すより他、致し方ない。私は数秒間瞼を閉じた。
「……仕方ないですわね。二度はありませんわ」
「ありがとうございます」
「仲直り出来たようで何より」
殿下はにこやかにそう仰るけれども、残念ですが元々仲良くも無いので仲直りはしていません。評価がマイナスからゼロになっただけの赤の他人です。
***
半強制的に仲直りさせられたところで、それ以上何かを訊かれる事も無く。
私は時折紅茶を飲みながら会話を聞いていた。
「ところでザインにアン。君達の結婚式はもうすぐだね。楽しみだ」
「ええ、招待状でもお知らせした通り、感謝祭の終わった来月末なんですの」
少し恥ずかしそうに殿下の問いに答えるアン姉。ウエディングドレスは最終調整段階、お針子達が必死で頑張っている事だろう。
感謝祭とは収穫の祭の事である。秋の実りを神々に感謝する日で、要はお祭り。この日ばかりは身分の貴賤を問わずご馳走を食べたり踊ったり。
国内外から商人の集まるバザールも開催され、サーカス等の興行もやってきたりする。商人達は祭り気分で人々の財布の紐が緩むチャンスを逃してはならないとばかりに気合を入れるのだ。
これまでは父や兄達にお願いして連れて行って貰ったりしていたが、今年は是非ともリア充よろしくグレイとデートしたい。いや、商会も店を出すのか……? だったら忙しくて無理なのかなぁ。
ぼんやりとそんなことを考えながらちらりとザインを見る。
髪を掻き上げた。十メァオー。
金貨十枚。まだ増えるだろう。最終的にクジャク何羽買えるんだろうな。
「感謝祭が終わって結婚式。ご馳走続きですね。キャンディ伯爵家の料理は社交界でも珍しく、また美味だと評判ですよ」
「うふふ、感謝祭では食べ過ぎないように気を付けなくてはいけませんわね」
「余程素晴らしい料理人がいるのだね。サイモン殿に食べてみたいと料理人を王宮に連れてきて欲しいと頼んだ事があったのだが、うまくはぐらかされてしまった。余程貴重なレシピなのか……パンは献上されたものを食したが、あれは美味だった」
成程、父サイモンは良い仕事をしているらしい。
「今年の感謝祭はきっと近隣から人が集まるでしょうね。近くの街でしたら辻馬車開通まで何とか間に合いそうですし」
「王都観光もしやすくなっている。警備を増やした方が良さそうだ」
頬杖をついたアルバート第一王子殿下が思案気に言うと、ザインがはいと頷いた。
「早速手配致します」
「辻馬車は良いとして……他に何か民が喜びそうな事があるだろうか」
「それこそマリアージュ姫に訊いてみたかった事なのですよ、殿下。独創的な考えをお持ちでいらっしゃるので面白い意見が聞けるかもしれません」
いきなりギャヴィンが口を挟んで話をこちらに振って来た。
ただぼんやり聞いていた私は突然の事に面食らう。
「はい?」
「ふむ、マリアージュ姫。何か民が喜ぶ事で王国の為にもなる事はあるかな?」
「……あの…」
私は救いを求めるようにザインを見た。目を逸らされる。十一メァオー。アン姉には何故か、「マリーなら大丈夫よ」と頷かれた。
「何か良い考えがあればというだけだから、思いついたらで構わない。咎めはしないよ」
アルバート殿下はそう請け負ってくれる。私はしばし考えた。そう言えば誕生日に新聞事業買収を強請るんだったと、思い出す。
「……そうですわね。教育はどうでしょうか? 庶民に読み書きと計算、加えて身分や職業に合った教育を与えるのです」
私が想像しているのは江戸時代の寺子屋である。読み・書き・そろばんに職業別の往来物。
「簡単な読み書き計算程度の初等教育なら教会でもやっていますが……身分や職業に合った教育は親がするものでは?」
「それでも庶民の識字率はまだまだ低いと聞きます。子供が労働力である場合は教会に通わせる余裕も無かったりするでしょう。そこを国が支援して通わせるのです。
身分や職業に合った教育とは、その道の専門家の監修の下、専用の教科書をそれぞれ作らせて教わる内容に差が出ないようにするのですわ。親の知識や経験も家によって不均衡でしょうから」
そう言うと、ギャヴィンは腕を組んで渋面になった。
「しかしそれ程の教育する意味があるのでしょうか……? 畑を耕す農民や経験が物をいう鍛冶師等の職人には学問はそこまで必要ないですよね。生活が苦しいのに子供に教育など、と農民の反発を招くかも知れませんよ」
「教育は国の礎です。その水準を高めていく事は、長い目で見れば国にとって必ず利益となるでしょう。教育を受けた子供とそうでない子供の収入には働く場の選択肢や入る情報量から明らかに差が出て来るでしょうし。
また、地方によっては会話が通じない程方言があると聞きますし、文字の読み書きさえ出来れば何とか離れた地域の民同士でも意思疎通は可能になりますわ。
経験を共有する事で農業効率が上がるでしょうし、職人の作り出す品物も質が向上するでしょう。また文化水準も高くなり、経済も活発になる。私が殿下でしたら、教育制度をもっとしっかりしたものに整えますわね」
……等と語ってみるが、勿論国の金で識字率が上がれば情報操作がしやすくなる。新聞事業もその分広がれば良いなという目論みである。そもそも庶民の教育を一定水準に保つ事は人的資本を増やす事。生産性にも関わってくる。つまり国力に影響するのだ。殿下に言った事は嘘じゃない。
語り終えると、殿下は感心したように頷いた。
「……成程。ギャヴィンがあれほど話をしたがっていた理由が分かった。考えてみるとしよう」
まあそうなれば良いな程度なので。私は「恐れ入ります」と言って、紅茶で喉を潤しつつちらりとザインを見た。今度はクジャク行為無しだが少し顔を赤くして困ったような表情になっている。
「……マリアージュ、さっきから何故私の方をちらちらと見ているのですか?」
……流石に目が合う回数が多かったか。ザインに気付かれてしまった。
皆の視線が私に集中する。
さて、どうするか……。
「……もうすぐ本当のお義兄様になるのね、と思って見ておりましたの」
私はにっこりと微笑む。ザインは少し顔を赤くして髪の毛を掻き上げた。
はい、十二メァオー頂きー。
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