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幕間
第二百六十八話 転生忍者、姫様に頼まれる
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姫様が屋敷に来てから一ヶ月が過ぎた。その間も姫様は一生懸命こちらの言語を勉強したわけだが。
「お主のサラぽんは可愛いのう」
「……カグヤも精霊が見えたことに驚き」
今、中庭ではカグヤとマグが普通に会話していた。そう、姫様はもう皆と流暢に会話できるぐらいに言語能力も向上していた。
しかし姫様がよもやここまでとは。勿論本人の頑張りもあるけどね。
そして今マグが言ったように精霊を姫様も見ることが出来る。姫様は日ノ本でも霊とかが見える体質だったからその影響もあるのかも知れない。
マグは相当驚いているけどな。本来なら精霊は限られた人間や種族にしか見れないからだ。
「おお! カグヤではないか。いやはや、しかし随分と言葉が喋れるようになったではないか。うむうむ、これもやはり私の教えの賜物だな」
「お前には何一つ教わってないのじゃ」
そして兄貴もやってきてカグヤに話しかけつつ、うんうん、とうなずいた。それを姫様は即座に否定した。
まぁ全くというと言い過ぎだが、とはいえ言葉は基本的に俺とマグとスワローで教えたからな。兄貴はたまにやってきて姫様が既に覚えた言葉を得意げに教えて去るといった感じだったからな。
それは姫様にとってみれば教えてもらってないのと一緒だ。
「ところでマグ。今度どうかな? この私と一つ山に狩りにでも」
「……何故?」
兄貴が今度はマグを誘おうとしている。だがマグはもう、なんというかただただ冷ややかな目で兄貴に返事した。
「ふふっ、何も照れなくてもいいではないか。それにお互い同じ屋敷で暮らししているのだし親睦を深めるのも大事ではないか?」
だが兄貴はめげない。凄いな。あんな冷たい瞳を見ても向かっていける図太さは称賛に値する。
「……お前と親睦を深める必要性を感じない」
だが、マグが正直すぎる! 本当、忌憚なくそれでいて抉るような辛辣な返しだ。さすがの兄貴が固まってるぞ。そのままさらさらと灰になって消えてしまいそうだ。
「ふっ」
だが、兄貴は引きつった表情で髪を書き上げる仕草を見せ、平静を装っている。その姿が逆に痛々しい。
そして兄貴がスタスタと俺に近づいてきて言った。
「わかるか弟よ。いまのがツンデレだ」
「いや、明らかにツンしかないだろう。もう一ミリもデレの入り込む余地がないぞ」
兄貴がわかったようなことを言うが、見当違いっも甚だしい。
「――屋敷に人が増えて随分と明るくなったものだな」
そしてエンコウやマガミを構い出したマグや姫様を眺めつつ兄貴がそんなことを呟いた。色々残念な兄貴だが、以前に比べると毒気は抜けていて単純に残念なだけな兄貴になっていた。勿論いい意味で言ってるつもりだ。
「お前はまた一匹従魔が増えたらしいな」
ふと、兄貴が俺に聞いてくる。今更隠してもしかたないので新しく従魔になったということでエンサイについてはスワローや父上には話していた。
これも最初聞いた時は父上もスワローも驚いていたけど、すぐに受け入れてくれたな。
「あぁ。エンサイって魔猿がな」
「そうか。大したものだな――差は、開く一方か――」
遠くを見るような目で兄貴が言う。
俺は三匹の魔獣と契約し従魔にした魔獣使いということになっている。
本来なら一匹従魔にするだけでも大変なことなのに魔力もなくそれだけの魔獣を従える俺はある意味異端らしい。
もっとも俺の場合はこの世界の魔法を使ったわけではなくエンコウとエンサイに関しては口寄せだ。それに魔法に見せるために従魔ということにして忍法を使っているだけでもある。
「……やはり――」
兄貴が何かを言いかけ、そしてやめた。
「さて、魔法の勉強でもするか」
そして中庭を離れていく兄貴。
……残念とは言ったが、兄貴は明らかな変化があった。ここ最近の兄貴は魔法の修行に余念がない。
以前は自分の才能を過信し、修行にしても今ほどの必死さは感じられなかった。だが今の兄貴はかなり努力している。俺は既に何度も夜更けまで魔法の練習に明け暮れる兄貴を見たし、マグを狩りに誘ったがただの遊びという意味でないことも知っていた。
父上に頼んで一緒に狩りに行き、魔法についてあれこれと聞いているという話をスワローからも聞いているからだ。
だから以前よりは頑張ってる兄貴のことを見直してもいる――
◇◆◇
「お風呂に入りたいのじゃ」
「はい?」
ある日、姫様が突然俺に向けてそんなことを言ってきた。凄く真剣な目でだ。
「いや、しかしうちにお風呂はないしなぁ」
「だからなのじゃ! 妾はもう我慢の限界なのじゃ! お風呂に入りたいのじゃ~!」
両手をバタバタとさせながら姫が懇願してきた。
こっちではお風呂というのはあまり一般的ではない。タラードの町にはバルネアという浴場があり日ノ本でいう銭湯みたいなものだったが、あれも大きな町だから備わっていたと言える。勿論エガの町にも銭湯と言えるような施設はない。
屋敷でも体は水を掛けて洗うのが主流だ。屋敷にはポンプという水を汲み上げる道具がありそれで水を桶に溜めて掛けるというやり方だ。
仕切りに囲まれた庭でメイドもスワローもやってることだ。マグや姫様も今はそうやって体を洗っている。
ちなみに以前兄貴が水浴びするメイドやスワローを覗き見していて騒ぎになったことはある。あの頃の兄貴はメイドにも嫌われていたな……最近は人が変わったようだと噂されてるようだけど。
そして当然だがもし兄貴が姫様を覗きでもしたら許す気はない。自分でも何するかわからないからそういうことは止めて欲しい所だ。
それはそれとして、やはり姫様はお風呂が諦めきてないようであり。
「何とかならんのか! ジンよ!」
「う~ん……」
姫様が必死だ。姫様は日ノ本でも大のお風呂好きだったからな。こっちで暮らし始めて結構時間も経ったし流石に風呂が恋しくなってきたのだろう。
それだけ生活に余裕が出てきたってことかもしれない。
「……二人で何を話してるの?」
姫様とお風呂について話していると、マグがやってきて声を掛けてきた。
「あぁマグか。いや実はひ、いやカグヤがね」
危ない危ない。思わず姫って言うところだった。
しかし俺もまだ呼び捨てになれないな。流石に姫様というわけにもいかないし、その姫様がそう呼ぶように言ってきたからとりあえずそうしているけど。
「風呂なのじゃ! お風呂に入りたいとお主も思わんか?」
「……お、ろ?」
姫様がマグにも必死で訴えるが風呂の部分はマグには上手く聞き取れないようだ。
「こっちで言うバルネアのことだよ」
だから風呂について俺から補足する。
「……理解した。つまりお湯に浸かりたい?」
「そうなのじゃ!」
「……う~ん――」
そしてマグが考え、ぽんっと手を叩いた。
「……なら、ジンが作ればいい」
「ガウガウ!」
「ウキキィ!」
「――はい?」
いや、いいアイディアみたいにマグが言うけど、マガミとエンコウもそれに乗ってきたけど――作るって簡単に言ってくれるよなぁ……
「お主のサラぽんは可愛いのう」
「……カグヤも精霊が見えたことに驚き」
今、中庭ではカグヤとマグが普通に会話していた。そう、姫様はもう皆と流暢に会話できるぐらいに言語能力も向上していた。
しかし姫様がよもやここまでとは。勿論本人の頑張りもあるけどね。
そして今マグが言ったように精霊を姫様も見ることが出来る。姫様は日ノ本でも霊とかが見える体質だったからその影響もあるのかも知れない。
マグは相当驚いているけどな。本来なら精霊は限られた人間や種族にしか見れないからだ。
「おお! カグヤではないか。いやはや、しかし随分と言葉が喋れるようになったではないか。うむうむ、これもやはり私の教えの賜物だな」
「お前には何一つ教わってないのじゃ」
そして兄貴もやってきてカグヤに話しかけつつ、うんうん、とうなずいた。それを姫様は即座に否定した。
まぁ全くというと言い過ぎだが、とはいえ言葉は基本的に俺とマグとスワローで教えたからな。兄貴はたまにやってきて姫様が既に覚えた言葉を得意げに教えて去るといった感じだったからな。
それは姫様にとってみれば教えてもらってないのと一緒だ。
「ところでマグ。今度どうかな? この私と一つ山に狩りにでも」
「……何故?」
兄貴が今度はマグを誘おうとしている。だがマグはもう、なんというかただただ冷ややかな目で兄貴に返事した。
「ふふっ、何も照れなくてもいいではないか。それにお互い同じ屋敷で暮らししているのだし親睦を深めるのも大事ではないか?」
だが兄貴はめげない。凄いな。あんな冷たい瞳を見ても向かっていける図太さは称賛に値する。
「……お前と親睦を深める必要性を感じない」
だが、マグが正直すぎる! 本当、忌憚なくそれでいて抉るような辛辣な返しだ。さすがの兄貴が固まってるぞ。そのままさらさらと灰になって消えてしまいそうだ。
「ふっ」
だが、兄貴は引きつった表情で髪を書き上げる仕草を見せ、平静を装っている。その姿が逆に痛々しい。
そして兄貴がスタスタと俺に近づいてきて言った。
「わかるか弟よ。いまのがツンデレだ」
「いや、明らかにツンしかないだろう。もう一ミリもデレの入り込む余地がないぞ」
兄貴がわかったようなことを言うが、見当違いっも甚だしい。
「――屋敷に人が増えて随分と明るくなったものだな」
そしてエンコウやマガミを構い出したマグや姫様を眺めつつ兄貴がそんなことを呟いた。色々残念な兄貴だが、以前に比べると毒気は抜けていて単純に残念なだけな兄貴になっていた。勿論いい意味で言ってるつもりだ。
「お前はまた一匹従魔が増えたらしいな」
ふと、兄貴が俺に聞いてくる。今更隠してもしかたないので新しく従魔になったということでエンサイについてはスワローや父上には話していた。
これも最初聞いた時は父上もスワローも驚いていたけど、すぐに受け入れてくれたな。
「あぁ。エンサイって魔猿がな」
「そうか。大したものだな――差は、開く一方か――」
遠くを見るような目で兄貴が言う。
俺は三匹の魔獣と契約し従魔にした魔獣使いということになっている。
本来なら一匹従魔にするだけでも大変なことなのに魔力もなくそれだけの魔獣を従える俺はある意味異端らしい。
もっとも俺の場合はこの世界の魔法を使ったわけではなくエンコウとエンサイに関しては口寄せだ。それに魔法に見せるために従魔ということにして忍法を使っているだけでもある。
「……やはり――」
兄貴が何かを言いかけ、そしてやめた。
「さて、魔法の勉強でもするか」
そして中庭を離れていく兄貴。
……残念とは言ったが、兄貴は明らかな変化があった。ここ最近の兄貴は魔法の修行に余念がない。
以前は自分の才能を過信し、修行にしても今ほどの必死さは感じられなかった。だが今の兄貴はかなり努力している。俺は既に何度も夜更けまで魔法の練習に明け暮れる兄貴を見たし、マグを狩りに誘ったがただの遊びという意味でないことも知っていた。
父上に頼んで一緒に狩りに行き、魔法についてあれこれと聞いているという話をスワローからも聞いているからだ。
だから以前よりは頑張ってる兄貴のことを見直してもいる――
◇◆◇
「お風呂に入りたいのじゃ」
「はい?」
ある日、姫様が突然俺に向けてそんなことを言ってきた。凄く真剣な目でだ。
「いや、しかしうちにお風呂はないしなぁ」
「だからなのじゃ! 妾はもう我慢の限界なのじゃ! お風呂に入りたいのじゃ~!」
両手をバタバタとさせながら姫が懇願してきた。
こっちではお風呂というのはあまり一般的ではない。タラードの町にはバルネアという浴場があり日ノ本でいう銭湯みたいなものだったが、あれも大きな町だから備わっていたと言える。勿論エガの町にも銭湯と言えるような施設はない。
屋敷でも体は水を掛けて洗うのが主流だ。屋敷にはポンプという水を汲み上げる道具がありそれで水を桶に溜めて掛けるというやり方だ。
仕切りに囲まれた庭でメイドもスワローもやってることだ。マグや姫様も今はそうやって体を洗っている。
ちなみに以前兄貴が水浴びするメイドやスワローを覗き見していて騒ぎになったことはある。あの頃の兄貴はメイドにも嫌われていたな……最近は人が変わったようだと噂されてるようだけど。
そして当然だがもし兄貴が姫様を覗きでもしたら許す気はない。自分でも何するかわからないからそういうことは止めて欲しい所だ。
それはそれとして、やはり姫様はお風呂が諦めきてないようであり。
「何とかならんのか! ジンよ!」
「う~ん……」
姫様が必死だ。姫様は日ノ本でも大のお風呂好きだったからな。こっちで暮らし始めて結構時間も経ったし流石に風呂が恋しくなってきたのだろう。
それだけ生活に余裕が出てきたってことかもしれない。
「……二人で何を話してるの?」
姫様とお風呂について話していると、マグがやってきて声を掛けてきた。
「あぁマグか。いや実はひ、いやカグヤがね」
危ない危ない。思わず姫って言うところだった。
しかし俺もまだ呼び捨てになれないな。流石に姫様というわけにもいかないし、その姫様がそう呼ぶように言ってきたからとりあえずそうしているけど。
「風呂なのじゃ! お風呂に入りたいとお主も思わんか?」
「……お、ろ?」
姫様がマグにも必死で訴えるが風呂の部分はマグには上手く聞き取れないようだ。
「こっちで言うバルネアのことだよ」
だから風呂について俺から補足する。
「……理解した。つまりお湯に浸かりたい?」
「そうなのじゃ!」
「……う~ん――」
そしてマグが考え、ぽんっと手を叩いた。
「……なら、ジンが作ればいい」
「ガウガウ!」
「ウキキィ!」
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