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幕間
第二百六十九話 転生忍者、お風呂設置を考える
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「それいいじゃん!」
「バルネアは気持ちいいもんね」
町におりて、デックとデトラにも風呂について相談してみた。最近はマグもいるから二人が屋敷にくることも多い。
そんな時にバルネアがあったら嬉しいのかも知れない。俺としてはもしバルネア、つまり風呂を作るなら町に作ってもいいかなと思うが。
「デトラちゃん! ここにいたんだね」
「おう、何だバーモンドか。今日は勉強はいいのか?」
デックやデトラと話しているとバーモンドが会話に加わってきた。デックが言っている勉強というのは商人の勉強のことだ。
バーモンドは本格的に商いについての勉強を始めたようで商業系の学園に進むつもりなようだ。騎士学園や魔法学園と違い、商業学園の場合は筆記試験が全てとなる。
演算能力など求められる知識は多岐にわたるので、かなり真剣に勉強しないと合格は厳しいそうだ。だからバーモンドも最近は熱心に勉強しているとのこと。
「勿論、拙もしっかり勉強してますよ。ただ、根を詰めすぎても逆に効率が悪いから適度な休みも必要なのです」
眼鏡を直しながらバーモンドが言う。ちなみにデックとは和解済みだ。俺に対しても以前のような蔑んでいる様子は感じられない。
「そういえばペトくんは、別の大会に出るために町をでてるんだよね」
「えぇ、魔法士の大会は各地でやる時期が違いますからね、ペトもデトラちゃんが相手では運がなかったと言えますが、別な街で事前試合から出て良い成績を残そうと思ってるようで、頑張ってますよあいつも」
バーモンドが語る。少しずつ皆の意識が変わってきている気がした。
「お風呂は是が非でも欲しいのじゃ!」
そんな中、姫様が元の話に戻した。そうそう今はお風呂の話をしていたんだ。
「そのヒャッハーというのがバルネアのことなんだな」
「デック、カグヤはオワタと言ってると思うぞ」
「私はアフロに聞こえました」
三人とも違うからな! デトラはかなり惜しいがデックとミモザは何をどう聞き間違えたらそうなるってぐらい違う。
「……皆が欲しがってる。やっぱりジンが作るしかない」
マグは俺に妙な期待をしているようだ。まぁ色々考えてみたらやろうと思えばそこまで難しいことじゃない。忍法ありきではあるけど。
「作る、バルネアを作るつもりなんですかジンは?」
するとバーモンドが怪訝そうに聞いてくる。そういえばタラードではバーモンドもバルネアに入ってたな。そして随分とやらかしたものだ。
「カグヤが入りたがっていてね。彼女の暮らしていた国ではわりと当たり前だったようなんだ」
「そうなんですか。しかしバルネアを作るのは無理だと思いますよ」
バーモンドが否定的な意見を言った。随分とはっきり言うものだな。
「……何故? ジンなら難しくないと思うけど」
「そうじゃ! 無理とは何を根拠に言っておるのだ!」
「う!」
マグとカグヤに詰め寄られてバーモンドがたじろぐ。そして眼鏡を取り布で拭き、再び掛け直し答えた。
「作れる作れないは問題ではないのですよ。重要なのは許可が取れるかどうかなのです」
「許可?」
「ガウ?」
「ウキィ?」
バーモンドの答えに、デトラが小首をかしげる。大人しく聞いていた子猿状態のエンコウとマガミも疑問符を浮かべたような表情を見せた。
ちなみに最近は基本エンコウは子猿だ。その方が一緒にいられると思っているのか。いや、子猿の方が屋敷のメイドにも可愛がってもらえるとわかったからかもしれない。
それはそれとして、気になることを言ったな。許可?
「バーモンド。許可って何のことなんだ?」
「やれやれ、貴方も本当何もしらないのですね。まぁデックは馴染みがないから仕方がないとは言え、ジンは貴族なのだから知らないのは少々恥ずかしいかと」
ふふんっと得意げにバーモンドが語る。こういうところは変わらないな。それに貴族といっても親が貴族ってだけで俺は貴族じゃないんだぞ。
「で、何の話だよ許可って」
「バルネアというのは商業ギルドが管理している施設なんですよ。なので勝手に作るのは違法で見つかれば罰が与えられます。違法行為を伯爵家がやったとなれば問題になりますよ」
そ、そうだったのか……本当に知らなかった。まさか風呂に許可がいるとは。
「……なら許可を取ればいい」
「いやいやマグちゃん。そんな簡単に取れ、ひ! 何故火!」
「……お前にちゃんなんて呼ばれる覚えはない」
「ま、マグちゃん落ち着いて!」
マグが右手に炎を起こしてバーモンドを睨みつけた。そこまで親しいわけじゃないしな。それにバーモンドは反省したとはいえマガミを攫うのに手助けしたのもある。
兄貴と同じでマグがバーモンドに心を開くのは難しそうだ。
「う、うぅ、顔は可愛いのに性格がキツい……」
「いいから早く言うのじゃ! どうなのじゃ! 難しいのか! はよ答えよ!」
「ガウガウ!」
「キキィ!」
「ひぃ、こっちも怖い!」
苛々した様子でカグヤが詰め寄った。それに倣うようにマガミが吠えエンコウも喚く。バーモンドがガタガタと震えだした。お風呂にすぐにでも入りたいようだしな姫様は。だから早くわけが知りたいのだろう。
「僕の天使はデトラちゃんだけだよ~」
「おい、いい加減デトラに馴れ馴れしくするな!」
「えぇ!」
デトラに近づこうとするバーモンドからミモザが引き剥がして前に立った。何で仁王立ちなんだお前は。
「な、なんか強い女性が増えた気がしますが、とにかく、許可は簡単ではありませんよ。そもそも設置できる数が限られていますから、例えばこの町で設置したいなら他の町で経営が立ち行かなくなったりでやめる場所がなければ無理です」
「そんなに厳しいのかよ……」
バーモンドの説明でバルネアの設置は絶望的になった。バルネアはあれば十分稼ぎになるのでやめるようなところは先ずないらしい――
「姫様、そうがっかりしないで」
「うぅ、でも諦めきれないのじゃ」
屋敷に戻るとカグヤが随分としゅんっとなってしまった。どうしても無理だとわかるとそこまで無理にとは言わなくなったが、それでもショックは大きそうだ。
正直作るだけなら難しくはないのだけどな。忍法で火も起こせるし。
「……何かごめん。期待持たせておいて」
俺と姫様で話しているとマグがやってきて謝罪してきた。マグが悪いわけじゃないから気にしなくてもいいとは言ったんだけど、俺なら出来ると言った手前どうしても罪悪感が生まれてしまうらしい。
「おや、皆様どうされたのですか? 何か悩みがありそうに思えますが」
するとスワローが近づいて来て、俺達に聞いてきた。スワローは流石察しがいいな。
「実はカグヤがバルネアに入りたいらしくてね。それでここで設置できないかと思ったのだけど」
「なるほど。左様でしたか。ですが中々難しいかと。バルネアには許可が必要ですので」
「うん。バーモンドからも聞いたよ。俺も知らなかったけど」
流石はスワローだ。許可についてもしっかりしっていたようだ。ちなみに大会から戻ってからはいまは僕でなく俺で統一している。
「……全く方法はない?」
「そうですね……唯一の方法としてなら自然由来のものであれば商業ギルドの管轄ではないので問題ないとされてますが」
「自然由来?」
「自然に存在するお湯、つまり温泉のことです。自然にあるものまで規制してはいけないという観点から温泉にいたっては許可が必要ないのです」
そうだったのか。でも、確かに温泉ならたまたま見つけた泉で水浴びするようなものだしな。
「ウキィ! ウキキィ! ウキィ!」
すると肩に乗っていたエンコウが俺に何かを訴えてきた。これは――
「バルネアは気持ちいいもんね」
町におりて、デックとデトラにも風呂について相談してみた。最近はマグもいるから二人が屋敷にくることも多い。
そんな時にバルネアがあったら嬉しいのかも知れない。俺としてはもしバルネア、つまり風呂を作るなら町に作ってもいいかなと思うが。
「デトラちゃん! ここにいたんだね」
「おう、何だバーモンドか。今日は勉強はいいのか?」
デックやデトラと話しているとバーモンドが会話に加わってきた。デックが言っている勉強というのは商人の勉強のことだ。
バーモンドは本格的に商いについての勉強を始めたようで商業系の学園に進むつもりなようだ。騎士学園や魔法学園と違い、商業学園の場合は筆記試験が全てとなる。
演算能力など求められる知識は多岐にわたるので、かなり真剣に勉強しないと合格は厳しいそうだ。だからバーモンドも最近は熱心に勉強しているとのこと。
「勿論、拙もしっかり勉強してますよ。ただ、根を詰めすぎても逆に効率が悪いから適度な休みも必要なのです」
眼鏡を直しながらバーモンドが言う。ちなみにデックとは和解済みだ。俺に対しても以前のような蔑んでいる様子は感じられない。
「そういえばペトくんは、別の大会に出るために町をでてるんだよね」
「えぇ、魔法士の大会は各地でやる時期が違いますからね、ペトもデトラちゃんが相手では運がなかったと言えますが、別な街で事前試合から出て良い成績を残そうと思ってるようで、頑張ってますよあいつも」
バーモンドが語る。少しずつ皆の意識が変わってきている気がした。
「お風呂は是が非でも欲しいのじゃ!」
そんな中、姫様が元の話に戻した。そうそう今はお風呂の話をしていたんだ。
「そのヒャッハーというのがバルネアのことなんだな」
「デック、カグヤはオワタと言ってると思うぞ」
「私はアフロに聞こえました」
三人とも違うからな! デトラはかなり惜しいがデックとミモザは何をどう聞き間違えたらそうなるってぐらい違う。
「……皆が欲しがってる。やっぱりジンが作るしかない」
マグは俺に妙な期待をしているようだ。まぁ色々考えてみたらやろうと思えばそこまで難しいことじゃない。忍法ありきではあるけど。
「作る、バルネアを作るつもりなんですかジンは?」
するとバーモンドが怪訝そうに聞いてくる。そういえばタラードではバーモンドもバルネアに入ってたな。そして随分とやらかしたものだ。
「カグヤが入りたがっていてね。彼女の暮らしていた国ではわりと当たり前だったようなんだ」
「そうなんですか。しかしバルネアを作るのは無理だと思いますよ」
バーモンドが否定的な意見を言った。随分とはっきり言うものだな。
「……何故? ジンなら難しくないと思うけど」
「そうじゃ! 無理とは何を根拠に言っておるのだ!」
「う!」
マグとカグヤに詰め寄られてバーモンドがたじろぐ。そして眼鏡を取り布で拭き、再び掛け直し答えた。
「作れる作れないは問題ではないのですよ。重要なのは許可が取れるかどうかなのです」
「許可?」
「ガウ?」
「ウキィ?」
バーモンドの答えに、デトラが小首をかしげる。大人しく聞いていた子猿状態のエンコウとマガミも疑問符を浮かべたような表情を見せた。
ちなみに最近は基本エンコウは子猿だ。その方が一緒にいられると思っているのか。いや、子猿の方が屋敷のメイドにも可愛がってもらえるとわかったからかもしれない。
それはそれとして、気になることを言ったな。許可?
「バーモンド。許可って何のことなんだ?」
「やれやれ、貴方も本当何もしらないのですね。まぁデックは馴染みがないから仕方がないとは言え、ジンは貴族なのだから知らないのは少々恥ずかしいかと」
ふふんっと得意げにバーモンドが語る。こういうところは変わらないな。それに貴族といっても親が貴族ってだけで俺は貴族じゃないんだぞ。
「で、何の話だよ許可って」
「バルネアというのは商業ギルドが管理している施設なんですよ。なので勝手に作るのは違法で見つかれば罰が与えられます。違法行為を伯爵家がやったとなれば問題になりますよ」
そ、そうだったのか……本当に知らなかった。まさか風呂に許可がいるとは。
「……なら許可を取ればいい」
「いやいやマグちゃん。そんな簡単に取れ、ひ! 何故火!」
「……お前にちゃんなんて呼ばれる覚えはない」
「ま、マグちゃん落ち着いて!」
マグが右手に炎を起こしてバーモンドを睨みつけた。そこまで親しいわけじゃないしな。それにバーモンドは反省したとはいえマガミを攫うのに手助けしたのもある。
兄貴と同じでマグがバーモンドに心を開くのは難しそうだ。
「う、うぅ、顔は可愛いのに性格がキツい……」
「いいから早く言うのじゃ! どうなのじゃ! 難しいのか! はよ答えよ!」
「ガウガウ!」
「キキィ!」
「ひぃ、こっちも怖い!」
苛々した様子でカグヤが詰め寄った。それに倣うようにマガミが吠えエンコウも喚く。バーモンドがガタガタと震えだした。お風呂にすぐにでも入りたいようだしな姫様は。だから早くわけが知りたいのだろう。
「僕の天使はデトラちゃんだけだよ~」
「おい、いい加減デトラに馴れ馴れしくするな!」
「えぇ!」
デトラに近づこうとするバーモンドからミモザが引き剥がして前に立った。何で仁王立ちなんだお前は。
「な、なんか強い女性が増えた気がしますが、とにかく、許可は簡単ではありませんよ。そもそも設置できる数が限られていますから、例えばこの町で設置したいなら他の町で経営が立ち行かなくなったりでやめる場所がなければ無理です」
「そんなに厳しいのかよ……」
バーモンドの説明でバルネアの設置は絶望的になった。バルネアはあれば十分稼ぎになるのでやめるようなところは先ずないらしい――
「姫様、そうがっかりしないで」
「うぅ、でも諦めきれないのじゃ」
屋敷に戻るとカグヤが随分としゅんっとなってしまった。どうしても無理だとわかるとそこまで無理にとは言わなくなったが、それでもショックは大きそうだ。
正直作るだけなら難しくはないのだけどな。忍法で火も起こせるし。
「……何かごめん。期待持たせておいて」
俺と姫様で話しているとマグがやってきて謝罪してきた。マグが悪いわけじゃないから気にしなくてもいいとは言ったんだけど、俺なら出来ると言った手前どうしても罪悪感が生まれてしまうらしい。
「おや、皆様どうされたのですか? 何か悩みがありそうに思えますが」
するとスワローが近づいて来て、俺達に聞いてきた。スワローは流石察しがいいな。
「実はカグヤがバルネアに入りたいらしくてね。それでここで設置できないかと思ったのだけど」
「なるほど。左様でしたか。ですが中々難しいかと。バルネアには許可が必要ですので」
「うん。バーモンドからも聞いたよ。俺も知らなかったけど」
流石はスワローだ。許可についてもしっかりしっていたようだ。ちなみに大会から戻ってからはいまは僕でなく俺で統一している。
「……全く方法はない?」
「そうですね……唯一の方法としてなら自然由来のものであれば商業ギルドの管轄ではないので問題ないとされてますが」
「自然由来?」
「自然に存在するお湯、つまり温泉のことです。自然にあるものまで規制してはいけないという観点から温泉にいたっては許可が必要ないのです」
そうだったのか。でも、確かに温泉ならたまたま見つけた泉で水浴びするようなものだしな。
「ウキィ! ウキキィ! ウキィ!」
すると肩に乗っていたエンコウが俺に何かを訴えてきた。これは――
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第四章大会編の一部を幕間という章に移動する作業を行ってます。ご不便をおかけしますができるだけ急ぐように致します。書籍の3巻は12月17日から出荷される予定です。書籍発売と同時にレンタルに移行する話もあります。詳しくは近況ボードにて書かせて頂いておりますので一読頂けると嬉しく思いますm(_ _)m
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