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第一章
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リオの拒絶を受けて、少しばかり身を引いて。改めてリオの全身を検分するような眼差しを送った青年が、ふと何かに驚いたように目を見開いて動きを止めた。大変に手際のよかったその手が止まったその隙に、リオは必死に足を閉じ、スカートの裾を抑えて荒い息をつく。危ない所だった。
美しくも造り物めいて、どこか義務的ですらあった彼の瞳は、生きた感情を宿してますます眩い。美しい宝石の瞳を見開いて彼が見つめているのは、リオの胸元――の、白い、花飾りだった。
「……お嬢様。こちらの花は、何ゆえに?」
「は、はな? 花は」
応じながら、短く苦しい息をつく。頭に血が昇ったのか、視界がぐらぐらして気持ちが悪い。
混乱し切った頭では、その質問の意図を捉えることも難しかったけれど。コサージュを飾りながら、優しく気遣ってくれたエルドラの声を思い出しながら、リオは震える声で懸命に説明をした。
「これ、これをつけていれば。……初心者だから、怖いことは、されないって……」
――されているじゃないか。
事情を説明する端から、脳内では自分の声で冷静な突っ込みを入れてしまって。悲惨な現状に段々情けなくなってきたリオがますます瞳を潤ませれば、美貌の青年は頭を抱えて項垂れた。
何故彼が、こんなにショックを受けているのだろう。ひとまず手が止まっている内にと、こそこそ身を起こして体勢を整えつつ瞬くリオの目前で。深いため息を落とした青年は、突然寝台を下りて床に跪き、深々と頭を下げた。
「失礼致しました、レディ。私の誤解で恐ろしい思いをさせまして、申し訳のしようもありません」
「へっ?」
先ほどまでの、有無を言わさぬ様子とはあまりに遠い、真心に満ちた優しい声を捧げられて。リオの口からは、情けなくも正直な声がこぼれ出た。
好転したらしい現状への安堵と、何故好転したのか全く心当たりのない戸惑いを反映したその声に、顔を上げた彼が眉根を寄せる。
「私はてっきり……そちらの、ご希望者かと。謹み深い姫君を相手に、到底贖えない過ちを犯すところでした」
どうぞお許しください、と。悲しげですらある瞳に見つめられて、リオはドギマギした。何をしていても、どんな表情を浮かべていても、美青年は美青年だ。
リオが何も答えられないでいる間に、立ち上がった彼はリオの乱れたスカートの裾を直し、コルセットの緩みを正し、髪を手櫛で整えてくれた。その手は優しい気遣いに満ちていて、先ほどまでの凍てついた美貌もまた、嘘のように柔らかな空気を纏っている。
「……そちらの、希望者?」
少し気持ちが落ち着いてきたリオが、疑問の響きを言葉の中に織り交ぜれば。そうですね、と。言い淀んだ彼は、ますます輝かしく煌めく瞳を困惑の感情に傾けた。
「その、常連の方々には、よく知られたことなのですが」
「うん……?」
「つまり……一夜の戯れを、共有したいと願う相手を示す、造花の飾りをですね。その胸に、飾るという……」
決まり事が、と。気まずそうに口にした彼の言葉を飲み込むや否や、リオの顔は爆発した。
美貌の彼は、恐らく精一杯のオブラートに包んでくれたのだが。直截な事情に疎く、物語で情緒を育んだリオは、そうした言い回しの方がよく理解できた。つまり、リオは――最初から。『抱いて♡』と。アピールした状態で、彼の前に立っていたと、そういうことに。
(何それ……!)
そんなことをしておいて、ダメもイヤもないだろう。先ほどの彼の困惑の眼差しとの相乗効果で、リオは今にも羞恥で死にそうだった。顔から火を噴いてしまいそうだ。
彼に申し訳ないやら恥ずかしいやら、リオは身の置き所どころかもはや手の置き場もなく、落ち着かない様子で意味もなく腕を上下させる。そんなリオの挙動不審に、意が通じたことは察したのだろう。美貌の青年がすまなそうに苦笑した。
「私の通称が白薔薇であったばかりに……申し訳のないことをいたしました」
「あの、いえ、あのっ。僕こそ、ごめんなさい。僕、全然そういうことって知らなくて……!」
「元は下々の民の文化です。お嬢様のような方がそれを知らなかったからと言って、ご自分を責める必要はありません」
彼はそう慰めてくれたが、身分の高低に関わらず、物を知らなさ過ぎの自分があまりにも恥ずかしくて。本当にごめんなさい、と。慌てて深々と頭を下げれば、剥き出しになっている引きしまった腹筋と艶めかしい鼠径部が目に入って、リオは結局顔から火を噴いた。
筋肉と骨格だけで、こんなにも美しいことがあるだろうか。あまりの色っぽさに震えながら、ごめんなさいと謝りつつリオはびくびくと後ろにずり下がった。
「本当にすみません……僕、家のものにも。愛嬌しか期待されてなくて……」
可愛さで押し切れというのは、ファランディーヌ邸の使用人たちの紛うことなき本心からの応援だったけれど。全ての事象がマイナスに思える心理状態のリオは、また半泣きになりながらそんなことを口にした。ふっ、と。漏らした笑い混じりの吐息さえも美しい青年が、密かな声で囁き笑う。
「ふふ。ええ、解ります」
美しい彼は、悲しんでいるより笑っている方がいい。彼が笑ってくれて、リオは本望だったが。たいへん微妙な気分であることも否めず、はあと重いため息をついた。
体力もつけないといけないし、腕力も磨いた方が良さそうだし、教養は必須だ。やるべきことが多い。
落ち込んでしまったリオの様子に気付くと、青年はその麗しい面差しに思案の表情を浮かべた。
「……失礼いたします」
先程とは一転して礼儀正しく、まるで触れれば散ってしまう花に触れるように優しく、彼はリオの頬に手を添える。作り物めいた造形に相応しい冷やりとした指に、微かに感じる体温にドキリとするリオに向けて、彼は大輪の花のように艶やかに微笑んだ。
「あなたはとてもお可愛らしいので、いつまでも、そのようなお心のままでいていただきたいと思ったのです」
きっと、お屋敷の方々も、と。そう優しく囁かれてしばらくは、きょとんと瞬いていたリオは。しかしその言葉がすとんと胸に落ちるなり、傍目にも明らかなほど真っ赤になってしまった。
声も出せずにあわあわと狼狽するその姿を映して、美貌の青年は楽しそうに笑う。リオをからかって遊ぶとき、姉やエルドラもよくこんな目をして笑っていたことを思い出して多少ショックを受けるリオの耳を、ふふ、と。囁くような吐息がくすぐった。
「どうぞお許しを。……そうですね、何か、ご無礼のお詫びをさせてください。私にできることであれば、何なりと」
「え? ええと……」
お詫びと言われても、申し訳ないことをしたのはこちらだと思っているリオは今一つピンと来ない。むしろこちらがお詫びをさせて欲しいくらいだったが、慎ましく眼差しを伏せて沙汰を待つ彼は、恐らく聞き入れてはくれないだろう。
どうしようかと考えて――つい先ほど、目にしたばかりの。夢のように美しい光景を脳裏に過らせたリオは、再びドキドキと脈を刻み始めた胸元をキュッと握り締めて、おずおずと提案した。
「あのね。すごく綺麗だったから……さっきの踊りが、もう一度見たいな、って」
ダメかな? と。無意識にも甘えるようにリオが首を傾げれば、宝石の瞳が甘く微笑む。
「あなたのお望みとあらば、喜んで」
仰せのままに、と。まるで騎士のように居住まいを正した彼が、寝台の下に傅いた。
美しくも造り物めいて、どこか義務的ですらあった彼の瞳は、生きた感情を宿してますます眩い。美しい宝石の瞳を見開いて彼が見つめているのは、リオの胸元――の、白い、花飾りだった。
「……お嬢様。こちらの花は、何ゆえに?」
「は、はな? 花は」
応じながら、短く苦しい息をつく。頭に血が昇ったのか、視界がぐらぐらして気持ちが悪い。
混乱し切った頭では、その質問の意図を捉えることも難しかったけれど。コサージュを飾りながら、優しく気遣ってくれたエルドラの声を思い出しながら、リオは震える声で懸命に説明をした。
「これ、これをつけていれば。……初心者だから、怖いことは、されないって……」
――されているじゃないか。
事情を説明する端から、脳内では自分の声で冷静な突っ込みを入れてしまって。悲惨な現状に段々情けなくなってきたリオがますます瞳を潤ませれば、美貌の青年は頭を抱えて項垂れた。
何故彼が、こんなにショックを受けているのだろう。ひとまず手が止まっている内にと、こそこそ身を起こして体勢を整えつつ瞬くリオの目前で。深いため息を落とした青年は、突然寝台を下りて床に跪き、深々と頭を下げた。
「失礼致しました、レディ。私の誤解で恐ろしい思いをさせまして、申し訳のしようもありません」
「へっ?」
先ほどまでの、有無を言わさぬ様子とはあまりに遠い、真心に満ちた優しい声を捧げられて。リオの口からは、情けなくも正直な声がこぼれ出た。
好転したらしい現状への安堵と、何故好転したのか全く心当たりのない戸惑いを反映したその声に、顔を上げた彼が眉根を寄せる。
「私はてっきり……そちらの、ご希望者かと。謹み深い姫君を相手に、到底贖えない過ちを犯すところでした」
どうぞお許しください、と。悲しげですらある瞳に見つめられて、リオはドギマギした。何をしていても、どんな表情を浮かべていても、美青年は美青年だ。
リオが何も答えられないでいる間に、立ち上がった彼はリオの乱れたスカートの裾を直し、コルセットの緩みを正し、髪を手櫛で整えてくれた。その手は優しい気遣いに満ちていて、先ほどまでの凍てついた美貌もまた、嘘のように柔らかな空気を纏っている。
「……そちらの、希望者?」
少し気持ちが落ち着いてきたリオが、疑問の響きを言葉の中に織り交ぜれば。そうですね、と。言い淀んだ彼は、ますます輝かしく煌めく瞳を困惑の感情に傾けた。
「その、常連の方々には、よく知られたことなのですが」
「うん……?」
「つまり……一夜の戯れを、共有したいと願う相手を示す、造花の飾りをですね。その胸に、飾るという……」
決まり事が、と。気まずそうに口にした彼の言葉を飲み込むや否や、リオの顔は爆発した。
美貌の彼は、恐らく精一杯のオブラートに包んでくれたのだが。直截な事情に疎く、物語で情緒を育んだリオは、そうした言い回しの方がよく理解できた。つまり、リオは――最初から。『抱いて♡』と。アピールした状態で、彼の前に立っていたと、そういうことに。
(何それ……!)
そんなことをしておいて、ダメもイヤもないだろう。先ほどの彼の困惑の眼差しとの相乗効果で、リオは今にも羞恥で死にそうだった。顔から火を噴いてしまいそうだ。
彼に申し訳ないやら恥ずかしいやら、リオは身の置き所どころかもはや手の置き場もなく、落ち着かない様子で意味もなく腕を上下させる。そんなリオの挙動不審に、意が通じたことは察したのだろう。美貌の青年がすまなそうに苦笑した。
「私の通称が白薔薇であったばかりに……申し訳のないことをいたしました」
「あの、いえ、あのっ。僕こそ、ごめんなさい。僕、全然そういうことって知らなくて……!」
「元は下々の民の文化です。お嬢様のような方がそれを知らなかったからと言って、ご自分を責める必要はありません」
彼はそう慰めてくれたが、身分の高低に関わらず、物を知らなさ過ぎの自分があまりにも恥ずかしくて。本当にごめんなさい、と。慌てて深々と頭を下げれば、剥き出しになっている引きしまった腹筋と艶めかしい鼠径部が目に入って、リオは結局顔から火を噴いた。
筋肉と骨格だけで、こんなにも美しいことがあるだろうか。あまりの色っぽさに震えながら、ごめんなさいと謝りつつリオはびくびくと後ろにずり下がった。
「本当にすみません……僕、家のものにも。愛嬌しか期待されてなくて……」
可愛さで押し切れというのは、ファランディーヌ邸の使用人たちの紛うことなき本心からの応援だったけれど。全ての事象がマイナスに思える心理状態のリオは、また半泣きになりながらそんなことを口にした。ふっ、と。漏らした笑い混じりの吐息さえも美しい青年が、密かな声で囁き笑う。
「ふふ。ええ、解ります」
美しい彼は、悲しんでいるより笑っている方がいい。彼が笑ってくれて、リオは本望だったが。たいへん微妙な気分であることも否めず、はあと重いため息をついた。
体力もつけないといけないし、腕力も磨いた方が良さそうだし、教養は必須だ。やるべきことが多い。
落ち込んでしまったリオの様子に気付くと、青年はその麗しい面差しに思案の表情を浮かべた。
「……失礼いたします」
先程とは一転して礼儀正しく、まるで触れれば散ってしまう花に触れるように優しく、彼はリオの頬に手を添える。作り物めいた造形に相応しい冷やりとした指に、微かに感じる体温にドキリとするリオに向けて、彼は大輪の花のように艶やかに微笑んだ。
「あなたはとてもお可愛らしいので、いつまでも、そのようなお心のままでいていただきたいと思ったのです」
きっと、お屋敷の方々も、と。そう優しく囁かれてしばらくは、きょとんと瞬いていたリオは。しかしその言葉がすとんと胸に落ちるなり、傍目にも明らかなほど真っ赤になってしまった。
声も出せずにあわあわと狼狽するその姿を映して、美貌の青年は楽しそうに笑う。リオをからかって遊ぶとき、姉やエルドラもよくこんな目をして笑っていたことを思い出して多少ショックを受けるリオの耳を、ふふ、と。囁くような吐息がくすぐった。
「どうぞお許しを。……そうですね、何か、ご無礼のお詫びをさせてください。私にできることであれば、何なりと」
「え? ええと……」
お詫びと言われても、申し訳ないことをしたのはこちらだと思っているリオは今一つピンと来ない。むしろこちらがお詫びをさせて欲しいくらいだったが、慎ましく眼差しを伏せて沙汰を待つ彼は、恐らく聞き入れてはくれないだろう。
どうしようかと考えて――つい先ほど、目にしたばかりの。夢のように美しい光景を脳裏に過らせたリオは、再びドキドキと脈を刻み始めた胸元をキュッと握り締めて、おずおずと提案した。
「あのね。すごく綺麗だったから……さっきの踊りが、もう一度見たいな、って」
ダメかな? と。無意識にも甘えるようにリオが首を傾げれば、宝石の瞳が甘く微笑む。
「あなたのお望みとあらば、喜んで」
仰せのままに、と。まるで騎士のように居住まいを正した彼が、寝台の下に傅いた。
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