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学園

レインハルトside

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あの日学園に入った時、父上から聞いていた賢者と勇者が協力し作り上げたという異世界の花、桜を私は見に来ていた。
その桜はどんな季節でも枯れることはけしてなく咲き続けるという、そんな花の下には花びらと同じような髪を風になびかせ花を見つめる一人の女性がいた。
散りゆく花弁のように風にゆらゆらとなびくピンクブロンドの髪、日の光など知らぬ様な白い肌、どこか遠くを見て消えてしまいそうなそんな感覚を思わせた、私はこの時初めて女性に引かれたのだろう

周りの女は強い化粧の臭いをさせ花などよりも誰かを見下し下げずむのが好きで目の上の者には媚びを売り体を売る、そんなオンなどもに俺は小さい頃から関わってきた、だからこの学園に入る多くの女、令嬢や令息共等はこの花には興味を持たず近くで見に来ようなどはしなかった。

幼き頃から聞いた王家に伝わる賢者と勇者の話…


戦争が起きた時、同じタイミングで魔族と人族は異世界召喚を行った。
両国は互いに更に緊迫し警戒し合った時、賢者と勇者は互いにまず話し合いがしたいと両方持ちかけた、そして了承した賢者と勇者はあるは両国から見やすいこの見渡しのいい平原で対面した。そして話していけば、賢者も勇者も共に同じ異世界の住民であることがわかった。
賢者はニホンという国で育ち、勇者はイタリアという国で育ったと勇者はニホンにが好きで留学していたという、そのおかげか賢者と勇者は互いに仲良くなり、互いが種族をまとめていこうと、そして戦争の原因である世界樹は魔族も人族も触れぬよう賢者が守り抜くと約束…決めたという。
一年に一度二人は会議(話し合い)を開くためこの草原後に来るようになった。
ある時目印として賢者と勇者は協力し異世界で二人にとって懐かしいという花を咲かせたそれが桜である。
それから当時の国王は人族をまとめ発展させていった勇者を国王とし国を任せ王女を嫁にとらせた、ある日勇者は桜の咲いたその地を魔族も人族も通える学園にしたいと賢者に話し許可をもらい学園をたてた。
勇者が健在だった時は魔族も通っていたというが亡くなった後魔族は学園に通うことはなくなってしまい、今ではこの学園は人族の為の学園と言われている。



という…この話を知っているのは王族である、王家の者と当時勇者と賢者の友となっていたと言われるグリアモール家のみだ。
教本にも賢者と勇者が協力し異世界の花を咲かせたことは記されているがやはり興味を持つ者はなかなかいない…

今年私が入学した【王立レスティジオ学園】でこの学園にある桜を見に来た時初めて桜の元まで歩き近づき見ていたものは今視界に入っている彼女だけだった、そのうち彼女は私など気付かずにクラスへと行ってしまった。
あのときから私は、彼女の事を少しでも忘れることはできなかった…



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