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断頭台ビフォアアフター
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「あ!王様とお妃様にもよろしく言っといて!今わたしが喋ってる声は聞こえてるはずだから、すぐ帰ってくるとは思うけど、一応ね!」
周りにそう声をかけ、女神はふわりと飛び上がった。
王と妃の絶望はどれほどだろう。遠くの国でどうすることもできず、この事態をただ聞くことしか出来ないなんて。
女神が軽く羽ばたいただけで、断頭台は大きな音をたてて倒れ、粉々になった。広場を囲む石造りの建物はきしみ、窓が激しく震え、人々は地面にしがみつく。風の余波を受けて、王都中の鐘ががらんがらんと鳴り響いた。
「あちゃー……首切るヤツ、壊しちゃった!ごめんね!すぐ直すからね!」
断頭台を見下ろし、女神はぺろりと舌を出す。
「そ~れ!癒しパワー!」
気の抜ける声とともに、女神が葉っぱのついた枝をくるくる回すと、断頭台は元通りに直った。なぜか虹色にカラーリングされていた。
「どう?治療した後に『治療前より見栄えをよくして』って言う人が多かったから、可愛くしてみたの!レインボーカラーなら、もっと楽しい気分で死の国に行けるかも!なんちゃって!死の国もわりといいとこよ!虹はないけど」
相変わらず、人間たちから反応はない。でも、いつものことだから気にしない。
人間はとってもシャイな生き物!仲良くならないと「ありがとう」も言ってくれない可愛いツンデレさんなのだ!
周りにそう声をかけ、女神はふわりと飛び上がった。
王と妃の絶望はどれほどだろう。遠くの国でどうすることもできず、この事態をただ聞くことしか出来ないなんて。
女神が軽く羽ばたいただけで、断頭台は大きな音をたてて倒れ、粉々になった。広場を囲む石造りの建物はきしみ、窓が激しく震え、人々は地面にしがみつく。風の余波を受けて、王都中の鐘ががらんがらんと鳴り響いた。
「あちゃー……首切るヤツ、壊しちゃった!ごめんね!すぐ直すからね!」
断頭台を見下ろし、女神はぺろりと舌を出す。
「そ~れ!癒しパワー!」
気の抜ける声とともに、女神が葉っぱのついた枝をくるくる回すと、断頭台は元通りに直った。なぜか虹色にカラーリングされていた。
「どう?治療した後に『治療前より見栄えをよくして』って言う人が多かったから、可愛くしてみたの!レインボーカラーなら、もっと楽しい気分で死の国に行けるかも!なんちゃって!死の国もわりといいとこよ!虹はないけど」
相変わらず、人間たちから反応はない。でも、いつものことだから気にしない。
人間はとってもシャイな生き物!仲良くならないと「ありがとう」も言ってくれない可愛いツンデレさんなのだ!
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