14 / 43
14.嫌だった?
しおりを挟む
ソファーでの激しい行為のあと、藤崎さんは身を離すと、私にキスをして、「ごめん、ちょっと曲を書いてきていい?」と言った。
早速、曲が浮かんだらしい。
曲作りのために抱かれているのだから、私に異論はない。
「もちろんです」
「その間、休んでてもいいし、風呂に入っててもいいよ。好きなようにしてていいから」
「はーい」
身繕いすると、藤崎さんはリビングを出ていった。
その後ろ姿を見送ると、深い溜め息が出た。
「はぁぁ……」
私はソファーで三角座りをして、膝に顔を埋めた。
まだ身体中に藤崎さんの感触が残っている。
自分にとってずっと特別だった人に抱かれるのって、意外と切ない。
役得だとは思う。あの藤崎東吾に抱かれるなんて。
うれしい気持ちもあるにはある。
でも、甘く優しくされると胸が痛い。契約の関係なのにと思ってしまって。
もっと不遜に、私の意志など構わず、奪ってくれたらよかったのに。
それとも淡々と抱かれたら、もっと割り切れたかな。
作曲のためだから、淡々としてたらダメなのか……。
ぽたっと脚に水滴が落ちた。
「……希? 泣いてるの?」
ふわっと全身を包むように抱きしめられた。
そっと目もとを拭って顔を上げると、心配そうな藤崎さんの顔が目の前にあった。
「藤崎さん? どうして?」
「パジャマ代わりの服を持ってきたんだ」
早く曲を作りたいはずなのに、私のことを考えてくれてたんだ。
申し訳なさと喜びの二重の感情が生まれ、どんな顔をしていいのかわからない。
「そんなに嫌だった? それなら、もう抱くのは止めるよ。でも、こうして顔を見て、触れるのは許してほしいけど」
ずるい。頬を優しくなでられて、そんな悲しげな目で見られたら、なんでもしてあげたくなってしまう。だって私は藤崎東吾の大ファンだから。
「嫌なんかじゃないです! 私が曲作りに協力すると言ったんだから、ここにいる間は藤崎さんの好きにしていいんですよ?」
そう言うと、藤崎さんは複雑な表情で、私の目もとにキスして、つぶやいた。
「でも、希をこんなふうに泣かせてまで抱きたいとは思わない。それに……」
藤崎さんは言うのをためらった後に続けた。
「君を抱かなくても、たぶん曲作りはできる。そばにいてくれるのなら。ただ僕が希を抱きたいだけなんだ」
そっか、性欲処理も兼ねてるんだ。
男の人だもんねー。
抱いた方が曲が浮かぶのかもしれないけど。
せっかくいびつな関係を止めるチャンスなのに、私は明るく笑って言ってしまった。
「別に抱いていいですよ。そもそも泣いてませんし。今はちょっと疲れて、あくびが出ただけです」
切なくても、やっぱり藤崎さんに抱かれたいんだなぁ。
他人事のように思って、私は苦笑した。
「希……」
藤崎さんは私を判断しかねたのか、途方に暮れたような顔をした。そんな顔を藤崎さんにさせてしまうのが申し訳なくて、その頬に手を当てて、私からキスをした。
藤崎さんは驚いて目を見開いた。
「いいんですよ。藤崎さんがしたいようにして」
「ありがとう」
ぎゅっと抱きしめられて、熱い口づけを落とされる。
あの藤崎東吾が曲のためとはいえ、私を求めてくれている。それを振り払うことなど、私にはできなかった。
私はそのキスに応えた。
しばらくして、藤崎さんが困ったように言った。
「……希、とりあえず、服を着て? 裸で好きにしていいとか言われると、さすがに抑えが効かなくなる。今は君を休ませてあげたいのに」
「わぁっ!」
私は慌てて身体を隠した。
顔が沸騰する。
藤崎さんがTシャツと短パンを渡してくれる。
くしゃっと私の髪をなでると、「シャワーでも浴びておいで」と言って、リビングを出ていった。
私はソファーの下に落ちてた下着と貸してもらった服を着て、ワンピースをたたむ。
そして、買ってもらった下着を持って、浴室に向かった。
洗面台にはこないだ買った歯ブラシが置いてあって、そんなささやかなことに喜びを感じる。
藤崎さんの生活の中に私がいる……。
結局、私は藤崎さんのそばにいるのがうれしいみたいだ。
シャワーを浴びて、スッキリする。
気分も一緒にスッキリして、さっきまでウジウジしてたのが一新した。
藤崎さんに優しくされるのはうれしい。
抱かれるのもうれしい。
曲ができるのもうれしい。
それでいいじゃない。
単純な話だわ。
うん、物事のいい面を見ないとね。
反対側には目をつぶって。
リビングに戻って、喉が乾いたので、冷蔵庫からミネラルウォーターをもらう。
ソファーでスマホを弄ってネットチェックをして時間を潰すことにした。
私がネットを見ていると、ほどなくして藤崎さんが戻ってきた。
「もうできたんですか?」
まだ一時間ぐらいしか経っていない。
びっくりして、問いかけた。
それに答えず、藤崎さんはソファーにいる私を引き寄せて、頬にキスを落とした。
眉をひそめて、私の髪をなでる。
「……君がまた泣いてないか、気になって気になって、集中できなかった」
耳もとでささやかれて、ドキッとする。
でも、深い溜め息をつく藤崎さんに、すぐ申し訳ない気持ちになった。
曲作りに協力すると言ったのに、邪魔をしてるみたいだ。
「だから、泣いてないですって! それに、シャワー浴びたらスッキリしました」
そう言って、微笑んでみせる。今度は本当にムリをしていない。
藤崎さんはじっと私を観察して、納得したように頷いた。
「僕は案外、君の涙に弱いみたいだ」
「じゃあ、なにかすごいお願いするときは泣いて頼むようにします」
私が冗談で言ったのに、藤崎さんは「そんなことされたら断れる気がしない……。頼むから、とんでもないお願いは止めてよ?」と本気で困った顔をする。
その顔が本当に情けない顔で、藤崎さんでもこんな顔をするんだと私は吹き出す。
「もう、冗談ですよー。変なお願いなんてしないですって」
「ほどほどのお願いなら、いくらでも聞いてあげるよ。プロモーションに駆り出してもいい。もちろん、事務所の許可は必要だけど」
「すごく有り難いですけど、あんまり仕事の融通を利かせてもらうと、変に勘ぐられても困るので……」
身体で仕事を取ったなんて思われるのは絶対嫌だ。
今でもかなり危ういところにいる気がするのに。
「そうか、下手に僕が動いたら、君に迷惑をかけるんだね……」
額に手を当て、また悲しげに藤崎さんがつぶやくから、私は急いで言葉を重ねた。
「迷惑なんて! 藤崎ファンとしては、早くアルバムを作ってくれたらそれでいいんです」
「アルバムね……。希の頭の中はそればかりだね。君の期待に応えられるように頑張るよ」
苦笑いして、藤崎さんはうなずいた。
早速、曲が浮かんだらしい。
曲作りのために抱かれているのだから、私に異論はない。
「もちろんです」
「その間、休んでてもいいし、風呂に入っててもいいよ。好きなようにしてていいから」
「はーい」
身繕いすると、藤崎さんはリビングを出ていった。
その後ろ姿を見送ると、深い溜め息が出た。
「はぁぁ……」
私はソファーで三角座りをして、膝に顔を埋めた。
まだ身体中に藤崎さんの感触が残っている。
自分にとってずっと特別だった人に抱かれるのって、意外と切ない。
役得だとは思う。あの藤崎東吾に抱かれるなんて。
うれしい気持ちもあるにはある。
でも、甘く優しくされると胸が痛い。契約の関係なのにと思ってしまって。
もっと不遜に、私の意志など構わず、奪ってくれたらよかったのに。
それとも淡々と抱かれたら、もっと割り切れたかな。
作曲のためだから、淡々としてたらダメなのか……。
ぽたっと脚に水滴が落ちた。
「……希? 泣いてるの?」
ふわっと全身を包むように抱きしめられた。
そっと目もとを拭って顔を上げると、心配そうな藤崎さんの顔が目の前にあった。
「藤崎さん? どうして?」
「パジャマ代わりの服を持ってきたんだ」
早く曲を作りたいはずなのに、私のことを考えてくれてたんだ。
申し訳なさと喜びの二重の感情が生まれ、どんな顔をしていいのかわからない。
「そんなに嫌だった? それなら、もう抱くのは止めるよ。でも、こうして顔を見て、触れるのは許してほしいけど」
ずるい。頬を優しくなでられて、そんな悲しげな目で見られたら、なんでもしてあげたくなってしまう。だって私は藤崎東吾の大ファンだから。
「嫌なんかじゃないです! 私が曲作りに協力すると言ったんだから、ここにいる間は藤崎さんの好きにしていいんですよ?」
そう言うと、藤崎さんは複雑な表情で、私の目もとにキスして、つぶやいた。
「でも、希をこんなふうに泣かせてまで抱きたいとは思わない。それに……」
藤崎さんは言うのをためらった後に続けた。
「君を抱かなくても、たぶん曲作りはできる。そばにいてくれるのなら。ただ僕が希を抱きたいだけなんだ」
そっか、性欲処理も兼ねてるんだ。
男の人だもんねー。
抱いた方が曲が浮かぶのかもしれないけど。
せっかくいびつな関係を止めるチャンスなのに、私は明るく笑って言ってしまった。
「別に抱いていいですよ。そもそも泣いてませんし。今はちょっと疲れて、あくびが出ただけです」
切なくても、やっぱり藤崎さんに抱かれたいんだなぁ。
他人事のように思って、私は苦笑した。
「希……」
藤崎さんは私を判断しかねたのか、途方に暮れたような顔をした。そんな顔を藤崎さんにさせてしまうのが申し訳なくて、その頬に手を当てて、私からキスをした。
藤崎さんは驚いて目を見開いた。
「いいんですよ。藤崎さんがしたいようにして」
「ありがとう」
ぎゅっと抱きしめられて、熱い口づけを落とされる。
あの藤崎東吾が曲のためとはいえ、私を求めてくれている。それを振り払うことなど、私にはできなかった。
私はそのキスに応えた。
しばらくして、藤崎さんが困ったように言った。
「……希、とりあえず、服を着て? 裸で好きにしていいとか言われると、さすがに抑えが効かなくなる。今は君を休ませてあげたいのに」
「わぁっ!」
私は慌てて身体を隠した。
顔が沸騰する。
藤崎さんがTシャツと短パンを渡してくれる。
くしゃっと私の髪をなでると、「シャワーでも浴びておいで」と言って、リビングを出ていった。
私はソファーの下に落ちてた下着と貸してもらった服を着て、ワンピースをたたむ。
そして、買ってもらった下着を持って、浴室に向かった。
洗面台にはこないだ買った歯ブラシが置いてあって、そんなささやかなことに喜びを感じる。
藤崎さんの生活の中に私がいる……。
結局、私は藤崎さんのそばにいるのがうれしいみたいだ。
シャワーを浴びて、スッキリする。
気分も一緒にスッキリして、さっきまでウジウジしてたのが一新した。
藤崎さんに優しくされるのはうれしい。
抱かれるのもうれしい。
曲ができるのもうれしい。
それでいいじゃない。
単純な話だわ。
うん、物事のいい面を見ないとね。
反対側には目をつぶって。
リビングに戻って、喉が乾いたので、冷蔵庫からミネラルウォーターをもらう。
ソファーでスマホを弄ってネットチェックをして時間を潰すことにした。
私がネットを見ていると、ほどなくして藤崎さんが戻ってきた。
「もうできたんですか?」
まだ一時間ぐらいしか経っていない。
びっくりして、問いかけた。
それに答えず、藤崎さんはソファーにいる私を引き寄せて、頬にキスを落とした。
眉をひそめて、私の髪をなでる。
「……君がまた泣いてないか、気になって気になって、集中できなかった」
耳もとでささやかれて、ドキッとする。
でも、深い溜め息をつく藤崎さんに、すぐ申し訳ない気持ちになった。
曲作りに協力すると言ったのに、邪魔をしてるみたいだ。
「だから、泣いてないですって! それに、シャワー浴びたらスッキリしました」
そう言って、微笑んでみせる。今度は本当にムリをしていない。
藤崎さんはじっと私を観察して、納得したように頷いた。
「僕は案外、君の涙に弱いみたいだ」
「じゃあ、なにかすごいお願いするときは泣いて頼むようにします」
私が冗談で言ったのに、藤崎さんは「そんなことされたら断れる気がしない……。頼むから、とんでもないお願いは止めてよ?」と本気で困った顔をする。
その顔が本当に情けない顔で、藤崎さんでもこんな顔をするんだと私は吹き出す。
「もう、冗談ですよー。変なお願いなんてしないですって」
「ほどほどのお願いなら、いくらでも聞いてあげるよ。プロモーションに駆り出してもいい。もちろん、事務所の許可は必要だけど」
「すごく有り難いですけど、あんまり仕事の融通を利かせてもらうと、変に勘ぐられても困るので……」
身体で仕事を取ったなんて思われるのは絶対嫌だ。
今でもかなり危ういところにいる気がするのに。
「そうか、下手に僕が動いたら、君に迷惑をかけるんだね……」
額に手を当て、また悲しげに藤崎さんがつぶやくから、私は急いで言葉を重ねた。
「迷惑なんて! 藤崎ファンとしては、早くアルバムを作ってくれたらそれでいいんです」
「アルバムね……。希の頭の中はそればかりだね。君の期待に応えられるように頑張るよ」
苦笑いして、藤崎さんはうなずいた。
1
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる