私を抱かないと新曲ができないって本当ですか? 〜イケメン作曲家との契約の恋人生活は甘い〜

入海月子

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【番外編】

プロポーズの答え

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「ただいまー」
「おかえり。お疲れさま」

 私が会社から帰ると、藤崎さんはいつものように笑顔で出迎えてくれた。
 藤崎さんの歌を聴いてから、彼に会いたくて会いたくて仕方がなかった私は、靴を脱ぐのもそこそこに、彼に抱きついた。

「おっと。どうしたの?」

 勢いよく飛びついた私を抱きとめてくれながら、藤崎さんが驚いた顔をする。
 その綺麗な顔を両手で挟んで引き寄せてキスをする。
 そして、その距離のまま、「好き! 好きなの!」と叫ぶと、彼はひどくうれしそうな顔で微笑んだ。

 その顔を見て、自分がどんなに藤崎さんを待たせてるのかを感じた。

「僕も好きだよ、希」

 落ち着いた穏やかな声で藤崎さんがささやいてくれる。

「藤崎さん、大好き……」

 自分の気持ちを伝えきれていない気がして、そう繰り返すと、彼はくすっと笑って言った。

「じゃあ、結婚してくれる?」
「うん」
「え………希、本当に?」

 その言葉に頷くと、驚愕の表情で、今度は藤崎さんが私の顔を両手で包んで、見つめてきた。真意を確認するように。

「うん、私でよければ、藤崎さんの奥さんにしてください」

 熱い視線にたじろぎながらも、しっかり目を合わせて言うと、藤崎さんがむちゃくちゃに口づけてきた。
 口を吸われ、角度を変えてまた強く吸われ、唇が開いたところに舌がねじ込まれて、舌を絡められてまた強く吸われた。
 激しいキスに翻弄されて、きつく抱きしめられて、息も絶え絶えになる。
 藤崎さんの熱で頭が沸騰しそう……。

「希……愛してる。君しかいらない。永遠に僕のものになって」
「うん、藤崎さん。私も愛してる……」

 また熱いキスが繰り返されて、身体を優しくなでられる。
 藤崎さんの手が服の裾から背中に入り込んできて、ブラのホックを外そうとした。

「あーっ、待って! それはご飯を食べてから!」

 そう言ってストップをかけると、藤崎さんが私の肩でがっくりうなだれた。

「本当に君は僕を焦らすのが得意だね……」

 ブツブツ文句を言いながらも手が止まる。

「だって、お腹空いたし、ゆっくり落ち着いてしたいんですもん。………明日は休みを取ったんです」

 藤崎さんがぱっと顔をあげた。
 
「希もしたいの?」
「うん」
「明日休むくらい?」
「………うん」

 急激に機嫌を直した藤崎さんは、鼻唄を歌いながら私の手を引いて、リビングに連れて行く。

「じゃあ、さっさと食べようよ」

 二人で食事を用意すると、並んでソファーに腰かける。
 ご飯を食べている間も藤崎さんは、私の肩を引き寄せて頬にキスしたり、腰をなでたり、忙しない。

「もうっ、藤崎さん! 落ち着いて食べましょうよ」
「落ち着いてなんかいられないよ。希がかわいすぎて」
「もう、何言ってるんですか!」
 
 甘く蕩けた瞳に見つめられて、赤くなる。
 と、また口づけられた。

 最後の一口を食べ終わった瞬間に、押し倒される。

「ちょっ……んっ……」

 文句を言う暇もなく唇を塞がれた。

「ん………んっ……んん……」

 口の中を舌で舐め回される。
 溜まった唾液をこくんと呑むと、愛おしげに髪をなでられた。
 
「ん……藤崎、さん……お風呂に……」
「ダメ。待てない」

 そう言うと、唇を合わされたまま、ぐいっと起こされて、そのまま抱き上げられる。

「んんっ……んっ! んんっ!」

 口を吸われながら、ベッドまで運ばれていき、下ろされた。
 すぐさま手が胸を這い、愛撫しながら服を脱がしていく。
 ブラをずらされて、飛び出てきた頂点の尖りを口で含まれ、強く吸われる。

「あっ!」

 ジュンとお腹の奥が疼いて、たまらない気持ちになる。
 藤崎さんは性急なしぐさで身体のあちこちをなでながら、ショーツを脱がした。
 胸を食んでいたはずの唇が、蜜を垂らしているところに吸いついた。

「ああんっ」

 突然の強い刺激に嬌声をあげる。
 舌がくちゃくちゃと割れ目を舐め、蜜口をつつく。

「んーっ、あっ、だめ………あんっ」

 指で愛芽をこりこりと擦られて、身をくねらせる。

「ごめん、希……余裕がない。挿れていい?」

 顔をあげた藤崎さんは切羽詰まった表情で色気が滴っていた。
 優しいけど激しい愛撫にすでに高められていた私も早く藤崎さんが欲しくて頷く。

 うっとりするような顔で微笑んで、藤崎さんはゴムをつけると入ってきた。

 熱い塊が私の中を満たしていく。
 愛おしい………。
 
 深く繋がると、抱き合って唇を重ねた。

 藤崎さん、好き、大好き。
 
 ぴったりくっついた状態で、腰を擦り合わせる。
 気持ちよくてたまらない。
 愛しくてたまらない。
 好きな人とする行為はとても幸せだった。

 ずっとこうしていたいと思ったけど、そのうち全身が甘く痺れて、熱が弾けた。
 きゅうっと藤崎さんを締め上げる。
 ビクンと反応して、藤崎さんも達したのを感じる。

 彼はゴムを付け替えて、また入ってきた。

「ん………」

 まだ官能に痺れていた私はそれだけでイってしまいそうになる。
 そんな私を抱き起こして、向かい合わせに座る。
 より深く藤崎さんが入ってくる。
 蕩けている私は身体を支えられなくて、藤崎さんの首に腕を絡めた。
 藤崎さんが私のお尻を持って、下から突き上げ始めた。

「あっ、あっ、ああっ、やっ、激しい……」

 お尻を固定されているから、突き上げが深く奥まで届いて、激しく揺さぶられる。
 揺れる胸の先端が藤崎さんの胸板を擦って、気持ちがいい。

 藤崎さんの首にしがみついて、悲鳴のような嬌声をあげながら、背中を反らす。

「希……希……どんなに僕が愛してるか、わかってる?」

 強く強く身体を打ちつけられて、髪を振り乱してよがる。
 もう、わかった。わかったから………。

「ぁぁぁああーーーっ」

 繋がっているところから脳天まで電流が走り、真っ白になった。
 くてんと藤崎さんの肩に顔をうずめる。
 ビクビクと下半身が痙攣しているのを感じた。

「まだだよ……」

 藤崎さんは耳許でそうささやき、ぐにゃぐにゃになってしまった私をもう一度寝かす。
 弛緩している脚を持ち上げると、胸につくぐらい折りたたんで、深く身を沈めた。

「あぁっ、だめ……」

 クッと口角をあげて、藤崎さんはまた激しく腰を動かした。
 その果てしない快感に声にならない悲鳴をあげて、私はまた達した。



 もう降参。
 もう疑うことなんてできない。

 休みを取ったなんて言わなければよかったと思うほどに、デロデロに愛されて、藤崎さんの愛を思い知った。


 


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