泣くなといい聞かせて

mahiro

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乗換駅

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やって来た電車に乗り、3つ目の駅で降り、10分後に到着する電車を2人で待つ。
こうして2人で電車に乗るのも今日で最後か。
高校の頃はよく4人で電車に乗り遊びに色んな所へ行ったものだ。
あいつらは今でも元気にしているだろうか。
確か俺たちと違って同じ大学に行ったと聞いたが、今も仲良くしているだろうか。
この間の同窓会にあいつらは来ていなかったから、今の状況がさっぱり分からんな。
奴とのことが落ち着いたら連絡してみよう。
それでもって思い出話に花を咲かせようじゃないか。


「今日はやけに大人しいね」


最寄りの駅に着いたとき、急に奴がそんなことを言った。
確かに奴の言う通り、俺はよく喋る方だ。
喋らないと死ぬんじゃないかと思われるくらいに。
でもそれは、普段の俺で、大切な人の側に居るときは比較的大人しいと思っているんだが。


「そうか?いつもこうだろう?」


「違うな、お前はいつもうっとおしいくらいに話すし、物思いにふけたりしないね。何か企んでるんじゃない?」 


怪しいと顔を近付けられ、思わず仰け反りながら後ろに下がろうとして段差に躓き転びそうになった所を奴に手を引っ張られて助けられた。


「あ、ぶない………所だった。助かった」


「ボーッとしてるからだよ。ほら行くぞ」


そのまま手を引っ張られ、駅の改札に向かおうとする。
本当は人の目が気になるから離せと言わなくてはいけないのに、奴の冷たくて細い手を離してくれと言えなかった、言いたくなかった。
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