光と影はいつも側に

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「『人間の形をした何か』って『魔物』なんですよね？何処で『魔物』だと分かったんですか？」


発言許可を得られていないけど、疑問を投げ掛けてみた。


「いい質問だね。ジョエル・メトラ君」


あ、名前知ってたんだ。
と思ったのと、許可なくても話して良かったんだとも思った。


「実は他の奴らが近付いても何も起こらなかったのに、俺と君たちを連れてきたレオ・ルコックっていう俺の部下が近付いたら周りの氷が溶けて顔だけ出てきたんだよ」


何で二人が近付いたら氷が溶けたんだろう。
もしかして、僅かでも魔法を使えたりするのかな。
いや、もし使えるのだとしたら俺たちを呼ぶわけないか。


「暫くしてその何かが目を覚まして言ったんだよ。『今は何年何月だ？』ってね」


「え？この国の言葉を話せたんですか？」


「そうなんだよ。それにも驚いたけど『俺はこんな形をしているが魔物だ』って本人が言ったんだ」


本人が言ったのなら、それは事実なんだろうけど………。
そんな魔物がいるなんて信じられない。