50 / 136
第四章
第十話 ラブレターの中身
しおりを挟む
下校時刻となり、俺は下駄箱を開けた。すると、中から一枚の封筒が落ちてきた。白い封筒のフタの部分には、赤いハートのシールで止められている。
これはなんだ?
落ちた封筒を拾い上げるも、なぜこのようなものが俺の下駄箱の中に入っているのか、見当が付かなかった。
「どうしたの? 帝王?」
「いや、こんなものが下駄箱の中に入っていたんだ」
白い封筒をクロに見せる。
「これが入っていたの? なんだろう?」
クロなら分かるかもしれない。そう思って訊ねてみたが、どうやら彼女も知らないようだ。
「奇跡の名馬さん、どうしましたぁ?」
「早く帰ろうぜ! アタイは部屋に帰って寝たい」
下駄箱の前から動こうとしない俺たちを見て、明日屯麻茶无と魚華が声をかけてきた。
「2人はこの封筒がなんなのか知っているか?」
「封筒ですかぁ?」
「封筒なんて珍しいな。大昔の特集の動画でしか見たことがない」
明日屯麻茶无と魚華に封筒を見せるも、彼女たちにもこの封筒の意味が分からないようだ。
なぜ、現代では殆ど使われていない封筒がここに存在しているのか。なぜ、それが俺の下駄箱に入っているのか。なぜ封筒のフタにハートのシールが貼ってあるのか、俺たちには理解できなかった。
『帝王たち知らないの? 私が生きていた時代では当たり前だったのに、これがジェネレーションギャップと言うやつか』
「ハルウララ、お前いつの間に!」
封筒の意味について考えていると、ハルウララの声がしたので、そちらに顔を向ける。
ヌイグルミ姿のハルウララが、玄関から入って来ると、こちらに向かって歩いてきた。
どうやら彼女は知っているようだ。さすが1000年以上も前に生きていた馬だな。
「ハルウララ、この封筒のことについて何か知っているの?」
俺の代わりにクロがハルウララに訊ねる。
『うん、それはラブレターだよ。自分の好きな気持ちを直接伝えられない奥ゆかしい女の子が、手紙に好きと言う気持ちを書いて相手に伝えるの。当時の学生はラブレターをもらったら大騒ぎしていたのに、現代の子は珍しい物がある程度にしか認識していないのか』
「ラブレター」
「好きな相手に思いを伝える」
「そんなものがぁ、奇跡の名馬さんのぉ、下駄箱に入っていたのですかぁ」
クロ、大和鮮赤、そして明日屯麻茶无が口々に言う。
「「「ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」」
そして同じタイミングで3人は声を上げた。
「帝王、それかして! いったいどこの馬の骨がそんなものを送ったのよ」
持っていたラブレターをクロが俺の手から奪い取ると、ハートのシールを剥がして封を切る。そして中に入っていた便箋を取り出すと、彼女は紙を凝視する。
そしてクロのところに大和鮮赤と明日屯麻茶无が集まると、彼女たちも覗き込む。
「これ、本当にラブレターなの?」
「悪戯じゃない?」
「いえ、もしかしたらぁ、これがぁ、大昔のラブレターの文体なのかもしれませんよぉ」
一体何が書かれているのだろうか?
「なぁ、何て書いてあるんだ? 俺にも見せてくれないか?」
手紙の内容が知りたい。そう思ってクロにお願いすると、彼女は便箋を手渡す。
受け取って紙に目を通す。
うん、確かにこれは困惑するな。ハルウララが言ったように、奥ゆかしい女の子が書いたものとは思えない。
俺は困惑しつつも、もう一度文面に目を通す。
【ナゾナ~ゾ♡ 騎手が求めた時、それに応えてくれる場所ってどこナゾ? 17時までに来て欲しいナゾ? 伝えたいことがあるナゾ? 待っているナゾ?】
全然好きって気持ちが伝わらない。しかもなんだ? このナゾって語尾は? こんな独特な語尾を使うやつって、この学園に居たか?
『どんな内容が書かれてあるの? 私にも見せて!』
自分も見たいと言い、ハルウララは俺の足を登ると、定位置に陣取る。そして俺の頭の上から、便箋を覗き込んだ。
『なるほど、そっちのパターンか。どうやら、このラブレターを出した女の子は、直接帝王に思いを伝えるつもりだね。場所を指定して、来た時に告白をするつもりなんだよ』
「「「告白!」」」
再び3人の言葉が重なる。
「帝王、どうするの? 断るの? 断るよね! だって、こんなおかしな文章を渡すような頭のおかしい子だよ!」
「そうね、確かに東海帝王とラブレターの送り主を考えても、釣り合わないわ。周りから後ろ指刺されることになるでしょうし、その女の子が可哀想よ。未来のことを考えると、断った方が賢明な判断だわ」
「奇跡の名馬さん、お断りするなら私に任せてくださいねぇ。これでもぉ、告白してきた相手をぉ、傷付けずにフル方法はぁ、熟知していますぅ。場数を踏んでいる私に任せてください」
クロたちが俺との距離を詰め、顔が近付く。
彼女たちはどこか怒っているかのような雰囲気を醸し出しており、正直に言うと、この場から逃げ出したい思いだ。
彼女たちが怖い。だけど、ここで逃げ出したら、後で酷い目に遭いそうな気がする。とにかく、ここは落ち着いてもらう必要があるな。
「お前たち、何をそんなに怒っているんだ」
「別に怒ってはいないわよ」
「そうよ、あなたの勘違いじゃない?」
「そうですよぉ。このスマイルのどこがぁ、怒っているのですぅ?」
クロたちは怒っていないという。しかし、明日屯麻茶无の向ける笑顔は、目が笑っていなかった。
「言っておくが、本当に告白だったとしても、俺は断るつもりだ」
本音を彼女たちに伝える。すると、クロたちから醸し出しているオーラのようなものが消えたような気がした。
「そうなの?」
「へぇー、断るんだ」
「ちょっと意外ですねぇ。年頃の男の子なのでぇ、恋人欲しさにOKすると思っていましたぁ」
彼女たちはいったい俺をなんだと思っているんだよ。
「そもそも、今の俺は恋人を作るつもりはない」
『そうだよ! 帝王には私がいれば十分だもん!』
恋人を作るつもりはないと言うと、なぜかハルウララが勝ち誇ったような態度で言葉を連ねる。
別にハルウララがいるから、恋人を作らない訳ではないのだが。
「そもそも、俺が置かれている環境が特殊だ。親父のせいで、年末に行われる有馬記念まで勝ち続けなければならない。常に刺客に狙われている身で恋人を作れば、彼女の方に迷惑をかけるだろう? だから、今年いっぱいは彼女を作らない」
恋人を作らない理由を答えると、クロたちはブツブツと何かを呟く。しかし声が小さすぎて、聞き取ることができなかった。
「そうか。そうよね。なら、早く断りに行こうよ!」
「そうね、そのおかしな文体を解読して、断りに行きましょう」
「そうですねぇ、まずはその暗号文の解読から行きましょう」
どうやら彼女たちの口調からして、協力してくれるようだ。彼女たちの力があれば、あの便箋に書かれてあることも解読できるかもしれない。
俺たちは解読のために、もう一度便箋を見る。
これはなんだ?
落ちた封筒を拾い上げるも、なぜこのようなものが俺の下駄箱の中に入っているのか、見当が付かなかった。
「どうしたの? 帝王?」
「いや、こんなものが下駄箱の中に入っていたんだ」
白い封筒をクロに見せる。
「これが入っていたの? なんだろう?」
クロなら分かるかもしれない。そう思って訊ねてみたが、どうやら彼女も知らないようだ。
「奇跡の名馬さん、どうしましたぁ?」
「早く帰ろうぜ! アタイは部屋に帰って寝たい」
下駄箱の前から動こうとしない俺たちを見て、明日屯麻茶无と魚華が声をかけてきた。
「2人はこの封筒がなんなのか知っているか?」
「封筒ですかぁ?」
「封筒なんて珍しいな。大昔の特集の動画でしか見たことがない」
明日屯麻茶无と魚華に封筒を見せるも、彼女たちにもこの封筒の意味が分からないようだ。
なぜ、現代では殆ど使われていない封筒がここに存在しているのか。なぜ、それが俺の下駄箱に入っているのか。なぜ封筒のフタにハートのシールが貼ってあるのか、俺たちには理解できなかった。
『帝王たち知らないの? 私が生きていた時代では当たり前だったのに、これがジェネレーションギャップと言うやつか』
「ハルウララ、お前いつの間に!」
封筒の意味について考えていると、ハルウララの声がしたので、そちらに顔を向ける。
ヌイグルミ姿のハルウララが、玄関から入って来ると、こちらに向かって歩いてきた。
どうやら彼女は知っているようだ。さすが1000年以上も前に生きていた馬だな。
「ハルウララ、この封筒のことについて何か知っているの?」
俺の代わりにクロがハルウララに訊ねる。
『うん、それはラブレターだよ。自分の好きな気持ちを直接伝えられない奥ゆかしい女の子が、手紙に好きと言う気持ちを書いて相手に伝えるの。当時の学生はラブレターをもらったら大騒ぎしていたのに、現代の子は珍しい物がある程度にしか認識していないのか』
「ラブレター」
「好きな相手に思いを伝える」
「そんなものがぁ、奇跡の名馬さんのぉ、下駄箱に入っていたのですかぁ」
クロ、大和鮮赤、そして明日屯麻茶无が口々に言う。
「「「ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」」
そして同じタイミングで3人は声を上げた。
「帝王、それかして! いったいどこの馬の骨がそんなものを送ったのよ」
持っていたラブレターをクロが俺の手から奪い取ると、ハートのシールを剥がして封を切る。そして中に入っていた便箋を取り出すと、彼女は紙を凝視する。
そしてクロのところに大和鮮赤と明日屯麻茶无が集まると、彼女たちも覗き込む。
「これ、本当にラブレターなの?」
「悪戯じゃない?」
「いえ、もしかしたらぁ、これがぁ、大昔のラブレターの文体なのかもしれませんよぉ」
一体何が書かれているのだろうか?
「なぁ、何て書いてあるんだ? 俺にも見せてくれないか?」
手紙の内容が知りたい。そう思ってクロにお願いすると、彼女は便箋を手渡す。
受け取って紙に目を通す。
うん、確かにこれは困惑するな。ハルウララが言ったように、奥ゆかしい女の子が書いたものとは思えない。
俺は困惑しつつも、もう一度文面に目を通す。
【ナゾナ~ゾ♡ 騎手が求めた時、それに応えてくれる場所ってどこナゾ? 17時までに来て欲しいナゾ? 伝えたいことがあるナゾ? 待っているナゾ?】
全然好きって気持ちが伝わらない。しかもなんだ? このナゾって語尾は? こんな独特な語尾を使うやつって、この学園に居たか?
『どんな内容が書かれてあるの? 私にも見せて!』
自分も見たいと言い、ハルウララは俺の足を登ると、定位置に陣取る。そして俺の頭の上から、便箋を覗き込んだ。
『なるほど、そっちのパターンか。どうやら、このラブレターを出した女の子は、直接帝王に思いを伝えるつもりだね。場所を指定して、来た時に告白をするつもりなんだよ』
「「「告白!」」」
再び3人の言葉が重なる。
「帝王、どうするの? 断るの? 断るよね! だって、こんなおかしな文章を渡すような頭のおかしい子だよ!」
「そうね、確かに東海帝王とラブレターの送り主を考えても、釣り合わないわ。周りから後ろ指刺されることになるでしょうし、その女の子が可哀想よ。未来のことを考えると、断った方が賢明な判断だわ」
「奇跡の名馬さん、お断りするなら私に任せてくださいねぇ。これでもぉ、告白してきた相手をぉ、傷付けずにフル方法はぁ、熟知していますぅ。場数を踏んでいる私に任せてください」
クロたちが俺との距離を詰め、顔が近付く。
彼女たちはどこか怒っているかのような雰囲気を醸し出しており、正直に言うと、この場から逃げ出したい思いだ。
彼女たちが怖い。だけど、ここで逃げ出したら、後で酷い目に遭いそうな気がする。とにかく、ここは落ち着いてもらう必要があるな。
「お前たち、何をそんなに怒っているんだ」
「別に怒ってはいないわよ」
「そうよ、あなたの勘違いじゃない?」
「そうですよぉ。このスマイルのどこがぁ、怒っているのですぅ?」
クロたちは怒っていないという。しかし、明日屯麻茶无の向ける笑顔は、目が笑っていなかった。
「言っておくが、本当に告白だったとしても、俺は断るつもりだ」
本音を彼女たちに伝える。すると、クロたちから醸し出しているオーラのようなものが消えたような気がした。
「そうなの?」
「へぇー、断るんだ」
「ちょっと意外ですねぇ。年頃の男の子なのでぇ、恋人欲しさにOKすると思っていましたぁ」
彼女たちはいったい俺をなんだと思っているんだよ。
「そもそも、今の俺は恋人を作るつもりはない」
『そうだよ! 帝王には私がいれば十分だもん!』
恋人を作るつもりはないと言うと、なぜかハルウララが勝ち誇ったような態度で言葉を連ねる。
別にハルウララがいるから、恋人を作らない訳ではないのだが。
「そもそも、俺が置かれている環境が特殊だ。親父のせいで、年末に行われる有馬記念まで勝ち続けなければならない。常に刺客に狙われている身で恋人を作れば、彼女の方に迷惑をかけるだろう? だから、今年いっぱいは彼女を作らない」
恋人を作らない理由を答えると、クロたちはブツブツと何かを呟く。しかし声が小さすぎて、聞き取ることができなかった。
「そうか。そうよね。なら、早く断りに行こうよ!」
「そうね、そのおかしな文体を解読して、断りに行きましょう」
「そうですねぇ、まずはその暗号文の解読から行きましょう」
どうやら彼女たちの口調からして、協力してくれるようだ。彼女たちの力があれば、あの便箋に書かれてあることも解読できるかもしれない。
俺たちは解読のために、もう一度便箋を見る。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる