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第二章 風の国

ちょろ異世界△

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 森林に飛び込み、声の出処を探す。
 そこまで深くない、浅い森なので……直ぐに見つかった。
 茂みに身を潜め、様子を見る。

 統一感のある衣装を纏った、褐色肌の四人の女性と、それに襲われている二人の女性が視界に入る。

 盗賊と……被害者だろうか。なんでこんな所に……?

 襲われている女性のうち、一人は頭部から血を流し、黒く艶やかな長いストレートの髪を濡らしている。

 半開きの目の開き具合から……意識が混濁していそうなその女性を、盗賊らしい女二人が組み伏せて首元にナイフを宛がっている。
 人質か……。


「嫌だっ!!!やめろぉぉ!!嫌だぁぁぁあ!!!」


「うるせぇ!!大人しくお頭に男根ぶち込んでりゃいいんだよぉ!!」


「やだ……!!やだよぉ……!!」


「ほら……さっさとしなっ!!!アタイは我慢ならねぇんだよ!!早く来いっ!!」


 ……もう一人の被害者の女性は、皮鎧をズタズタに切り裂かれ、腹部の辺りを露出させられ……後ろから盗賊に羽交い締めにされている。

 もう少し破ってくれれば、皮鎧を押し上げている巨乳を拝めたのに……勿体ない。
 後で見せて貰おう。

 お頭と呼ばれた女性は、木に手を当てズボンを下ろし、剥き出しのお尻を突き出しているスタイル。

 木漏れ日が差し込み、愛液がキラキラと光る女性器が堪らなく厭らしくて、自然とムクムクしてきてしまった。

 さて、助けに入るか……そう思った時、羽交い締めにしていた女盗賊がブツブツと何かを呟きながら魔力を掌に集め始めたので……危ないので様子を見る。


「生えろ男根っ!!!」


 集めた魔力を解放しながら、間抜けなセリフを吐き……被害女性の下腹部に掌を当てる女盗賊。


「いや……いやあああああああ!!!!」


 ニョキニョキと太いミミズ程度の白く細長い何かが生えてきて────え、もしかしてあれ、性器!?つまり男根魔法……!?
 男根と言っても……玉、ついてないぞ……?

 被害女性の下腹部に生えた白い棒を、一生懸命扱く女盗賊。


「ほら……ほら!!勃たせろよ!!ほら!!」


「やだぁ!!無理!!!痛い痛いっ!!!やめてぇ!!!」


 ガシガシと扱かれ、苦痛に泣き叫ぶ被害女性。
 どういう原理なんだよ……。本人と繋がっているのか……?
 本当に訳がわかんない……


「次はアタシだからな!あんまやり過ぎんなよ!!」


「うるせぇ!!早くしろって!!ほら!!来いや!!」


「お願い……やめて……。なんで、なんで私達がこんな目に……」


 目の前の事象に脳の処理が追いつかなくて……気の強そうな、赤髪の女性の……悲痛な泣き顔でハッと意識が戻る。

 もう一度お頭の女性器を見詰め、自分の性器を奮い勃たせて、茂みから立ち上がる。


「っ!!誰だっ!!!」


 人質を組み伏せていた女盗賊の一人が、ナイフを僕に向けて威嚇してくる。
 敵意剥き出しのその姿に、少し萎縮してしまうが……今は踏ん張らないと……!!


「あっ!!み、見ないでぇ!!!」


 ……下腹部の変な男根を両手で隠す様に抑える被害女性。そんな物より、たゆんたゆんとぶら下げている貴女のおっぱい見たいです。


「チィッ!!!なんだよいい所なのによォ!!施設の人間かァ!?」


 ズボンを上げながらコチラに近付き、抜剣するお頭。
 1m近い両刃の剣を軽々しく持つ辺り、膂力が凄そう。
 それなのに女性らしい、丸みを帯びた体型なのはどういう原理なのだろうか。

 ガシガシと少し色落ちた金髪を掻きながらこちらに向かってくるお頭。
 頬に古傷があり、さながら蛮族……若しくはアマゾネスといった風貌。

 引き締まった腹筋を曝け出し、筋肉質なスマートな体型なのに……ブラトップの様な服に抑えつけられた乳はデカい。

 クレールさんよりは小さい……FかGくらいはありそうだ。
 ……ムクムクと性器が盛り上がってきた。


「御託は良い……僕も混ぜて下さい。ただ、それだけです」


 お頭に合わせ、僕もズボンを降ろし抜剣。

 ボロンッ!と性器という名のレイピアを曝け出せば……全員の目が見開かれる。


「で、でけぇ!!!お……おま、なんてデカさなんだよっ!!!何処でそんな逸物お目にかかったんだ!?!?教えろよ!!!」


 興奮し、剣を投げ捨てて僕に近付くお頭。

 お目にかかった?
 あれか、ひょっとして……男根魔法って、自分が見た事のある男性器を模倣する魔法なのか?
 ……それなら玉はどうしたよ。重要だろうが。


「デ、デケェ……こんなので突かれたらアタイ……絶対に……ん?あれ、なんか下の方に付いてねぇかお前の……男……根……っ!?」


 僕の性器を見ながら歩き近付くお頭。僕の目の前に来ると……驚き、腰を抜かしている。
 そりゃあ魔法じゃ無くて本物だからね。


「お、お頭?大丈夫ですかお頭!?おいテメェ!!お頭になんかしやがっ──────」


「おま、お前……!!玉付いてるじゃねぇか!!まさか本物の男なのかっ!?」


 えぇぇ……玉で判断するんだ……。
 子分の言葉を遮り、叫ぶお頭。

 縋る様に僕の性器に近付き、優しく撫でる様に僕の玉を撫でる。


「あっ……んんっ……!」


 杜撰な生活の影響か、少しザラザラした指先で撫でられる。

 滑らかなアンナ様の手も気持ち良いが……触る度に引っ掛かるこの荒れた手も刺激が強くて……気持ちが良くて、思わず声が漏れる。


「な、な、なんで……?なんで本物の男がこんな所に――――え?……ん?……ダ、ダメじゃないかシェルターに居ないと!!!死んじゃうぞっ!!!」


 先程までの粗暴な扱いとは打って変わって優しくなるお頭。ちょっと優越感。

 周りの盗賊や、被害女性も慌て始めてオロオロしている。


「ど、どうしましょうお頭!!アタシ、アタシ初めて見ましたっ!!」


「う、うっせぇ!!アタイだって初めてだよっ!!噂でしか聞いた事ねぇだろ普通!!」


 ……見た事無いのに男根魔法が使える辺り……闇を感じる。
 男根魔法が使える女性を襲って模倣した……のかねぇ。悪い人達だ。


「すごっ……夢叶った……」


 被害女性の、男根魔法を掛けられていた方の女性がボソリと呟く。

 貴女、被害女性だけれども……こんなシェルターの近くに来る辺り、覗きか何かしに来たんじゃ無いのか……?
 この世界変態しか居ないのか……。


「あ、あの……!魔女の呪いは大丈夫なんですかぁ?」


 ナイフをチラつかせていた、威勢の良い盗賊が媚びを売りながら近付いてくる。
 ……バストサイズはDくらいか。大き目なんだけど……如何せん巨大な乳ばかり見ていたからか、イマイチピンとこない。


「ええ、ご覧の通り僕には効きません。確かめてみます……?」


 女盗賊の手を取り、ゆっくりと性器に近付けて行くと……ゴクリと生唾を飲む音が聞こえる。

 ギラギラと欲望を秘めた目が僕を見据え……性器に血が通い始める。興奮してきた。


「い、良いんです────」


「ゴラァ!!アポリーヌ!!!アタイが先だっ!!!」


 お頭の飛び蹴りが女盗賊……アポリーヌに決まり、吹き飛ばされる。
 ……可哀想だけど、その隙に倒れて意識が混濁している被害女性に回復魔法をかけておく。

 それに気が付き、僕をチラ見してきたもう一人の男根被害女性に、目で逃げろと合図を送る。

 コクリと頷き、未だに意識が朦朧としているが、徐々に回復してきた被害女性を起こし……2人並んで木に寄りかかりつつ座りだした。

 見学しろって事じゃねーよ。この世界の性欲どうなっているんだよぉ……!!

 理解の追い付いていない方に、身振り手振りで説明している男根女性。

 ……とりあえず放っておこう。盗賊達の視線は僕の性器に集中しているし。


「そ、それじゃ……い、良いんですよね??アタイ……ハメちゃって良いんですよねっ!?」


「最初からそのつもりで来たんですよお頭さん」


「そ、そんな!お頭だなんて……。ア、アタイはカロルって言うんです!!名前で呼んで欲しいなぁって……」


 しおらしいカロルがなんだか可笑しくて、クスリと笑ってしまう。
 ……そんな僕の顔を見て、被害女性含め一同の顔が赤くなる。ちょろいな異世界。


「僕の名前はリュカ。さぁ……始めましょうか。青姦をっ!!!」


 僕の宣言に飛び付くカロルを受け止め、異世界初の青姦が始まる。
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