快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体

sky-high

文字の大きさ
149 / 189
不毛な同棲生活

目の前で…

しおりを挟む
何故、玄関前にナツが…
恐怖で、身体が硬直した。

「お、お前、店はどうした?キャバクラに勤めるとか言ってたけど、ウソなのか?」

山下が問い詰めたが、ナツは山下など眼中に無かった。冷たい目でオレを見ていた。

…不気味な表情だ。
目は虚ろで、鉄仮面の様に無表情で、青白い。

手にはスマホが。まさか、ここでオレに連絡していたのではないだろうか。

「お前、ずっとここにいたのか?」

「…亮ちゃん、何処へ行くの?外に出ちゃダメって言ってるじゃない…」

得体の知れない恐怖が、オレの身に付きまとう。

「おい、強行突破だ!いくぞ!」

山下が、ナツを突き飛ばして、階段口に向かった。
オレもその後に付いて、ダッシュで駆けようとした瞬間、背後から硬い物で頭を殴られた…

「ぐゎっ!」

そこで、オレの記憶は途絶えた。

…目が覚めると、オレと山下は車の後部座席にいた。

「痛っ!」

さっき殴られた衝撃で、頭が痛い。…頭を触ると、ヌルッとした。

手は真っ赤に染まっている。
さっき、殴られた時に流血したらしい。

車は人気の無い、暗い夜道を走っていた。

山下は両手を縛られ、口には猿ぐつわの様に、タオルで縛られ、身動きが取れず、喋る事も出来ない。

運転席には、プロレスラーみたいなマスクを被ったヤツがハンドルを握り、助手席にはナツが乗っていた。

オレは拘束されてないが、一体何処へ連れていくつもりなのだろうか?

「이 근처에서 좋을까?(この辺りでいいか?)」

覆面の男はハングルを喋る。

「 저 컨테이너로 합시다(あのコンテナにしましょう)」

…ナツもハングルを。まさか、日本人じゃないのか?

「おい、ナツ!お前一体、何処の国の人間なんだ?」

これから、何が起こるのか…そして、この覆面男とナツの関係は?

辺りは真っ暗で、車のライトに照らされ、前方にはコンテナがいくつか見えた。

「도착했어, 내릴 거다(着いたぞ、降りろ)」

何て言ってるんだ?

「亮ちゃん、ここで降りて」

ナツは覆面男の通訳なのか。

ドアが開き、オレと山下は、コンテナの中へ押し込まれた。

中は真っ暗で、何も見えない。

すると、覆面男が懐中電灯を点けた。辺りが辛うじて見えるだけだ。

コンテナの中には何も無く、オレと山下はコンテナの側面を背にして座っている。

ナツと覆面男は、オレたちを見下ろしている。

「 이놈 죽이고 될까?(コイツ殺していいのか?)」

何を言ってるんだ、さっぱり分からない…


「 이 남자는 죽이고 좋아(この男は殺していいわ)」

覆面男は、手に刀の様な、長い刃物を持っていた。

山下は身動きが取れない。

次の瞬間、覆面男は山下の首目掛けて、その刃物を振り下ろした…

「ぎゃっ!」

それが、山下の最期の言葉だった…

覆面男の振り下ろした刃物で、首を切断された…
オレの足元に、山下の頭が転がった。

「やました…っ」

目の前で、山下が惨殺された瞬間だった…

「 이 녀석은 어떻하지?(コイツはどうするんだ?)」

何を言ってるのか分からない…だが、覆面男はオレに刃物を向けた。

(オレも、首を切られて死ぬのか…)


恐怖で声が出ない…
いつ死んでもいい、と思っていたが、目の前で首を切断され、迫り来る恐怖に何も言葉を発せず、身動きすら取れなかった。

まるで、金縛りにあったかのように…
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

処理中です...