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めでたしめでたし……か?
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……しかし、待つか……待っててと言われても。
「……1年経っても、ラドの心配するようなことはきっと起こらないだろうから、変な心配しなくても大丈夫」
選択肢は敢えての無視だ。待つも待たないも、それ以前の問題だから。
最近さ……本当、自分の恋愛中枢って死んでるんじゃないかと本気で思い始めて来たんだよね。
イケメンに囲まれて、わりとドキドキするような言動もされているはずなのに、誰かとどうにかなって、ラブラブちゅっちゅする未来がさーっぱり想像できない。
むしろ、叶うなら凶暴な鳥類とラブラブちゅっちゅしたい……いや、それはそれで出荷する時辛くなりそうだから、やっぱりいーや。懐かなくても構わないから、色んな鳥類の魔獣集めたハーレム牧場作りたい。……パックさん、そろそろ二体目のコカトリス飼う許可出してくれないかな。やっぱり一体だけじゃ寂しいよ。
改めて思うけど、私の価値観はとことん牧場経営(≒コカトリス)>恋愛なんだよね。だから、ラドが心配することなんか何もないと断言できる。
「ほらね? 言った通りでしょ」
してやったりって感じのパックさんの言葉に、ラドは少し黙り込んでから、ぽすりと私のひざ元辺りに顔を埋めた。
「……なら、いい」
………納得してくれたなら、よかった。よかった。……よかったんだよな?
【ドラゴンとの結婚条件:ドラゴンと結婚するには、好感度を上げるだけではなく、ドラゴン自体の成熟度を上げることも必要です。どんどんお世話して、構ってあげて、ドラゴンを理想の攻略キャラクターに育成しましょう!】
--ああ″″″ーーー!! なんか、変な文字が浮かんで来たけど、私には何も見えない! 分からない!
こうして無事(?)に、ラドの人化騒動は、ラド幼児化によって幕を閉じたのだった。
「因みにドラゴンの姿に戻ること自体は制限かけてないから、ラド君がうまく魔力を調整できるようになれば普通に今までのサイズに戻れると思うよ? 首輪のサイズは自動で変化するし」
「……じゃあ、がんばってもどるー」
「っスペースの削減の為、室内では極力人化状態でいてくださいっっっ!」
「……1年経っても、ラドの心配するようなことはきっと起こらないだろうから、変な心配しなくても大丈夫」
選択肢は敢えての無視だ。待つも待たないも、それ以前の問題だから。
最近さ……本当、自分の恋愛中枢って死んでるんじゃないかと本気で思い始めて来たんだよね。
イケメンに囲まれて、わりとドキドキするような言動もされているはずなのに、誰かとどうにかなって、ラブラブちゅっちゅする未来がさーっぱり想像できない。
むしろ、叶うなら凶暴な鳥類とラブラブちゅっちゅしたい……いや、それはそれで出荷する時辛くなりそうだから、やっぱりいーや。懐かなくても構わないから、色んな鳥類の魔獣集めたハーレム牧場作りたい。……パックさん、そろそろ二体目のコカトリス飼う許可出してくれないかな。やっぱり一体だけじゃ寂しいよ。
改めて思うけど、私の価値観はとことん牧場経営(≒コカトリス)>恋愛なんだよね。だから、ラドが心配することなんか何もないと断言できる。
「ほらね? 言った通りでしょ」
してやったりって感じのパックさんの言葉に、ラドは少し黙り込んでから、ぽすりと私のひざ元辺りに顔を埋めた。
「……なら、いい」
………納得してくれたなら、よかった。よかった。……よかったんだよな?
【ドラゴンとの結婚条件:ドラゴンと結婚するには、好感度を上げるだけではなく、ドラゴン自体の成熟度を上げることも必要です。どんどんお世話して、構ってあげて、ドラゴンを理想の攻略キャラクターに育成しましょう!】
--ああ″″″ーーー!! なんか、変な文字が浮かんで来たけど、私には何も見えない! 分からない!
こうして無事(?)に、ラドの人化騒動は、ラド幼児化によって幕を閉じたのだった。
「因みにドラゴンの姿に戻ること自体は制限かけてないから、ラド君がうまく魔力を調整できるようになれば普通に今までのサイズに戻れると思うよ? 首輪のサイズは自動で変化するし」
「……じゃあ、がんばってもどるー」
「っスペースの削減の為、室内では極力人化状態でいてくださいっっっ!」
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